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2024-07-16 10:30

029 課金の壁

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シソフレより「客観的な報道について」(→ 前編中編後編)/ペイウォールは民主主義を殺すのか?(「ペイウォール」が生んだ分断─民主主義は「有料記事の壁」の裏で死ぬのか)/コミュニケーションもまた/客か客以外か/現象の公園活動は寄付モデルを採用/


▼現象

「存在としての公園」をコンセプトに⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠完全招待制の晩餐会⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠を開催したり、⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠公園にレジャーシートを敷く⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠などさまざまな活動を行なっています。

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皆さんこんばんは、上水優輝でございます。
完全招待制の晩餐会を開催したり、公演にレジャーシートを敷くなど、存在としての公演コンセプトに様々な活動をしています。
現象のラジオ、ぜひ最後までお付き合いください。
7月2日からかな、3週にわたってですね、僕がサッカー選手の長里幸さんと一緒にやっているしぞふれという番組にですね、
ゲストで朝日新聞ポッドキャスト、ニュースの現場から運営されている神田大輔さんをゲストにですね、
客観的な報道についてというテーマでですね、お話ししています。
ぜひね、概要欄の方に貼っておきますんで、客観的な報道について、3人が議論せるのはそちらを聞いていただきたいんですけども、その中でですね、僕が、
ペイウォールが生んだ文壇、民主主義は有料記事の壁の裏で死ぬのか、という記事についてですね、ちょっと触れたんですよね。
この記事、いつの記事だったっけな、6月の記事なんで、ちょっと前の記事になるんですが、面白いなあと思ったんで、
ちょっと今日もここで取り上げたいなあと思っています。
ペイウォールが生んだ文壇、民主主義は有料記事の壁の裏で死ぬのか、ということなんですが、
もともと情報っていうのは、インターネット以前っていうのは、新聞とか雑誌とか書籍とかね、いう感じで、有料が当たり前だったんだと。
ただ、インターネットの普及によって情報が無料で手に入るっていうのが結構終了になってきて、
この記事で書いてたのは、アメリカの主要メディアのオンライン版の75%以上がペイウォールを導入していると。
つまり、インターネット上のコンテンツなんだけども、75%以上が課金させていると。
ここからは有料なんで、とかいう感じのやつですよね。
一方で読者の80%は無料で読む、無料で読める範囲で読んでいるとか、無料で読めるコンテンツを見ているということで、
課金する人が20%ってことになるのかな。
2割ぐらいの人しかお金を払ってメディアに触れていなくて、基本的には無料の情報に触れてますよと。
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メディアは75%以上が課金させているというか、課金の仕組みを導入しているってことなんで、
ここに情報の非対称性が起こるってことですよね。
メディアはもちろん仕事でやってますから、ライターさんというか記者の方々に報酬を出さなければならない。
取材にもお金がかかるし、書くのにもお金がかかるしとかね、いろいろお金がかかると思うんですけど、
そこで運営するために質のいい記事を書くためにマネタイズしていると。
そこが課金の壁に阻まれて、実際8割の人はそういう記事には触れてなくて、無料の記事に触れていると。
無料の記事っていうのは、もちろん中にはいい情報もあるんですが、取材がガバガバだったりとか、
陰謀論の類のものだったりとかって感じで、かなり信頼性に欠ける情報が混じってますよねっていうことですよね。
本当に情報の趣旨や選択ができる人とか、情報に触れてもクリティカルシンキングですよね。
ちゃんとそれを批判的に見て考えることができればいいんでしょうけど、
多くの場合ですね、何となく触れた情報を鵜呑みにするみたいなことが起こり、
実際、最近は大した情報の鵜呑みもしないまま、自分が触れた情報に感情が刺激されて、
それを正解と思い込んで一方的に片方を叩くみたいなことがSNSとかでもよく見られる現象かなと思うんですけど、
良い情報に、良質の情報に触れてる人はちょっとしかいなくて、
多くの人たちはよくわからん情報に触れてますよねみたいな、この情報の非対称性が起こっており、
本来、ジャーナリズムは広く中立な情報というか正しい情報を広く届けたいっていう思いがあるにもかかわらず、
逆行してるなみたいな話で、民主主義とは数の論理ですから、
多くの人が粗悪な情報に触れてると、粗悪な情報をもとに意思決定する人たちが大半であり、
良質な情報で意思決定する人は少数派であるということが起こったら、
結果、粗悪な情報によって民主主義が破壊されてしまうのか、
課金の壁を設けてしまったがゆえに、良い情報に大多数の人が触れられない状況になってしまってるんじゃないか、
みたいな問題的な記事でした。
だから提案として、助成金とか寄付とかそういった形のマネタイズを模索して、
読者からお金を取るというよりは、先にお金を集めて広く届けるというモデルも模索していくべきなんじゃないか、
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みたいなことを主張されてました、この記事の中ではですね。
その通りだなって思いますね。
でもこれ、僕最近思ってるのは、今回のこれは民主主義が破壊するのか、
メディアが集めて良質な情報を広く届けられない、課金によって狭くして届けられないことによって、
民主主義が破壊されるんじゃないか、みたいな問題的な記事だったんですけど、
この記事を読んで僕はですね、別にメディアだけじゃないな、ジャーナリズムだけじゃないなと思ったりしてるんですよ。
やっぱりこの課金の壁によって、いろんなものが分断されている。
例えばコミュニケーションなんかもそうかなと思ってるんですよね。
いっぱいありますよね。おしゃべりするサービスとかもありますからね。
それもお金もらってるからおしゃべりします、みたいなことが起こるわけだから、
じゃあお金もらわないとしゃべらないのかっていうと、しゃべりません、みたいなことも起こるわけですよね、実際ね。
そういう課金の壁によって生まれる分断って、あらゆるところにあるなって感じますね。
そういうのもあってですね、僕の講演活動、パークの講演ですけどね。
講演活動はなるべく無料でやりたいと。
晩餐会とかはね、さすがにレンタルキッチンの場所代とか食材費とかかかるんで、
経費もいただいてますけども、そういう経費がかかる活動以外のものは、
なるべく無料で、会員登録とかなくてですね、来たいと思った人は来れるみたいな、
その辺の壁をなくしたいなと思ってるんですよね。
課金の壁じゃなくて、世界観の壁みたいなのでやりたいと。
価値観が合うなって人が、別にお金なくても参加できるって状態で作りたいなと思って、
割と無料みたいなところにはこだわってますね。
晩餐会もっと料金上げて利益取ったらいいんじゃないですか、みたいな声とかもあったりするんですけども、
そういうのはやりたくない。何なら、僕が儲かれば、晩餐会の費用をどんどん下げたいし、
めっちゃ儲かれば、晩餐会無料でやりたいなと思ってるレベルなんで、
なるべく僕が企画することは無料でやりたいなと思ってますね。
その代わり、この記事で提案があったみたいに、寄付のモデルとかで、
サービスの受益者からお金を取るんじゃなくて、お金払った人にサービスを提供するんじゃなくて、
集まったお金を元でに、いろんな人たちに広くサービスを提供するっていうモデル。
これがやっぱりね、僕は結構理想的だなと、改めてこの記事を読んで思いました。
課金が分断を生むというのは、目から鱗というか、
安易にいくらもらって何をやる、みたいな風にしたくなかったんだなということを自覚させられました。
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寄付のモデルで何かビジネスをやっていくっていうのは、ハードルが高い。
普通ね、お金を払ったからその払った分の対価としてサービスを受けたいんだって思うのが、
現代の常識かなと思うんで、寄付のモデルで何かサービスを回していくっていうのは、
なかなかハードル高いと思うんですけども、せっかくやりたいなと思ったことなんで、
僕の講演活動はですね、寄付モデルでいけるところまでやってみたいなというふうに思っています。
本日は以上です。
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それではまたお会いしましょう。さようなら。
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