最近、仕事でAIを使ういしだま。いつも自分に共感を示し、耳障りの良い言葉をかけてくれるAIの世界にどんどん浸っていった先に、何が起こるのか。それが良いとか悪いとかじゃなくて、すでにそんな世界が出現しているということを、ただただ語りたい。\お便り募集/SpotifyのQ&A「このエピソードについてどう思いますか」、もしくは、運営Studio HICCHOのWEBサイト「番組へのお便りはこちらから!」へ、番組へのコメントやお手紙、ご相談などお気軽にお寄せください。いしだまと和音が喜びます。https://studiohiccho.com/Instagram@gap.and.match
サマリー
このエピソードでは、石玉さんと和音さんがAIとの接触における人間の考えや感情の変化を探求しています。特に、AIがどのように生活に浸透しているか、世代間での使い方の違いやAIに対する愛着が増していることについて話し合っています。また、AIと人間の関係について深く掘り下げ、フィルターバブルやバイアスの影響について考察しています。さらに、AIが人間の思考様式や承認欲求に与える影響についても触れています。
AIとの接触
ギャップトマッチ。年齢も性格も趣味も異なる石玉と和音の2人が、日常のあちこちからギャップや共通点を見つけ出す番組です。
なんかこの前、私、下士って何ですか?とか聞いちゃって、お前は本当に理系なのかって、だいぶリスナーの皆さんを不安にさせたんじゃないかと。
こんな奴が本当に理科の授業を教えてたんかって思われたかもしれないんですけど、石玉さんの方がね、よっぽど理系だなってよく思って。
いや、その理系っていう言葉の相まさについては、以前ギャップトマッチもやりましたけれども、理系って言ったってですよ、結局、例えば範囲があるわけですよ。
ラップが好きだって言って、ガチのアメリカのちょっとイルデザグな悪い感じのラップが好きな人もいれば、ジャパニーズのラップみたいなちょっとスマートでインテリジェンスがあるような感じのものが好きな人とかもいれば、いろいろでしょ。
いろいろでしょ。
いまイルデザグって言いました?
イルデザグっていうのがあるんですか。
なんかの悪い感じのやつらっていう意味の言葉なんですけど。そういう感じですから。
そうですかね、確かにちょっとね、理系ってだいぶざっくりしてますね。
そうですよ。そんなのあれですよ。右手か左手かぐらいのざっくりした別れ方ですよ、マジで。本当。だから大丈夫です。
大丈夫ですか。
どう名乗るかの話と、相手がどう思うかの話でしかありませんから。
適当にね。
でと。
最近話したいことがあるということで。
そうだね、今のは前振りでしたね。理系という言葉で言っていいのかどうかわかんないんですけど、最近私AIと触れ合うことが非常に日常で多くて、そのAIと触れ合ってて何が起きてるか。自分の中にね。
これね、びっくりするぐらい、人間ってものとテクノロジーってものについてひたすら考えるみたいなことをやってる作業とほとんど一緒なんですよ。
だってAIってあれですもんね。要は人間に近づきたいっていう流れでそもそも始まってるわけですもんね。
そうですね、人間がやりとりする相手としてずっとチューニングしていってるから、ほらそもそもは、皆さんもご存知だと思うんですけど、パソコンとかみたいなコンピューターと人間っていうのは、もともとの成り立ちが違うじゃないですか。
私たち日本人は最初にその言葉としてIoAを書きかけことか50音をインプットされるけど、基本的にパソコンたちは0と1を最初にインプットされてて、その01の組み立てで世界を全部作っていくみたいな感じの出来方じゃないですか。
その時点でそもそも違うわけです。もうその世界を認識していったり作っていく時の素材も。っていう人と、AIさんのことですけど、やりとりをいっぱいしていくと、何が見えるって本当に我々人間とはなるほどこういうものであるのかっていうことと、
AIっていうのはこういうものであるのかっていうのがわかるので、結局AIは本当は人間よりでも何でもなくて、人間がAIを人間に寄せた場所に置きたいと思って働きかけ続けてる対象なんですよね。
私のイメージは、言ったら人間の脳みそってどうできてるんですか。それに近い挙動をどうにかできないかみたいな。だからAIを何か開発しようと思ったら、人間って何やってるのみたいな。それを確認しつつ行ったり来たりしてるっていうイメージ。だからやっぱりAIを作っていこう進化させていこうと思うと、人間とはを考えることになるし。
でも多分完全にだって脳の作りがどうなってるかって永遠にまだわかってないじゃないですか。だから永遠にそこのギャップはあるんだろうけど、やっていきたいことは人間が脳でやってることをどうにかAIでもできないかを追いかけてるっていうイメージ。
これどんな感じなんだろうね今みんな。街中で知り合う人とかさ、たまたまちょっとだけ喋るみたいな時とかあるじゃない。座った電車の話とか私よくしちゃうんだけど。
世代ごとのAIの利用法の違い
電車に座ったらボックス席で斜め前に座ってる人とかがいたりするじゃないですか。そういう人たちがどんな話してるかとか聞いちゃうし、場合によっては話しかけることもあるじゃん。アイテム自分も。
本当? アイテムあるある。
マジで? アイテムあるよ。
ない。 アイテムない?
ない。
アイテム思わぬギャップ。
ボックス席でたまたま近かった人と話し始めるってことですか?
アイテムそう。
ない。
すごいこと起きてるな。
アイテムよくあるけど、それはちょっとさ。
そこでね。
アイテム思わぬギャップが。
そこで思いもよらずAIの話になることもあると。
アイテムそういう話をしてるときに世間話とかすると、最近AI使ってるみたいな話が相手から出てくることもあれば、
相手が全然知らない人たちがボックス席の向こうとかで世間話してるのを聞いてると、AI使ってる話とかが出てくるんですよ、すごく。
すごいことだなって思うんですよね。
アイテムそれだけ身近な話題に上がるわけですもんね。
そう。で、何て言うんでしょう。やっぱ私、世代の間には緩やかな行動規範というか行動する、こういうのが当たり前の行動っていう行動の緩やかな違いがあると思っていて、連続性はあるんだけど、割合が結構違うみたいな。
で、今20代前半とかぐらいの人って、もう悩みをAIとかに結構相談するとか、相当するわけですよ。
で、40代ぐらいの人とかっていうのは、言ってまだ悩み相談とかもするんだけど、自分の知りたいことを教えてくれる相手みたいな使い方をすることが結構多い。
20代とかも結構ガチの、ガチめの重めの相談とか。
逆にね、友達にできない相談をAIだからできる面もあるでしょうしね。
なんかその使い方の違いとかみたいなのも話聞いててすごく面白いと思うと同時に、私今すごく注目、自分が勝手に注目している人間のAIに対する仕草があって、それがですね、
うちのAI自慢。
これSNSとか見てると、始まったなって思った頃からすごい加速度的に増えてるなっていう肌感覚があって、すごいすごいと思って見てるんですけど、
まるでうちの子こんなことできたんですよねとか、うちの猫こんなことするんです、うちの犬こんなことするんです、みたいな感じで、うちのチャットGTPはこんなこと言ってくれたんです、この問題に対して。
うちの子すごくないとか、こんな時にこういうことを言ってくれるとか、そういうのを自分に対して出力してくれたやり取りの一部とかをみんなにSNSで公開したり自慢したりとかするっていう行動が増えてきてるんですよ。
AIの進化と危惧
私これAIに対する人間のそのAI仕草と思ってるんですけど、
AI仕草。
対AI仕草ね。これが始まった時に私、皮膚感覚的にこれだいぶヤバいとこまでもう来たなって思ったんですよ。
人間がたかだか自分が言葉を投げて、その言葉に対して言葉を返してくるっていうプログラムに対して、
共に暮らす自分の家族や、猫も犬も家族ですけど、と同じような温度感でSNSにポストし始めてる。
これだいぶ仕草的ですよね。
そこに人格を感じてるっていうことですよね。
そうですね。しかも愛着を持って。
確かに。自慢したくなるほどに。
そう。
自分の心をくすぐってくれてるわけですもんね。
そうなんです。
すごいな。
そうなんですよ。
ここから私が感じた危ういなって思う、皮膚がちょっとサワサワするような、うすら寒いような感覚がすごくあるんですけど、
そういう人から聞く話のAIと、自分がその仕事をする上で使うAIの部分っていうのがやっぱりあるわけですよ。
やっぱり私ウェブのお仕事とかしてるじゃないですか。
仕事をやっていくときとかも非常にAIって便利ですよね。
そのAIと一緒に仕事をしていくときに、やっぱり結構言ったら、
なんていうのかな、機能とか、そういうものとしては早めのものを仕事で使ってるから結構使ってるわけですよね。
で、今ですね、私、そのAIがやってくれる仕事の分量っていうのが、ここ2ヶ月で精度がもう爆上がりしていて、
今もうとんでもない大変革期なんです、実は。知ってた?
いや分かってないと思う。
だよね。これだよな、そうだと思うんだよね。カーリさん知ってます?
カーリさんがさすがご存知。
リスナーの皆さんを認知していない存在がまた、カーリさんってね、今収録スペースの横で。
音を録ってくれてる方が、今までもね。
何回か出てくるカーリさんを覚えておいてください。初めて聞いた方。
カーリさんはうんうんって言って、さすがやっぱ。
ぼーっと生きてますね、私は。
いやいや、たぶんね、そのテック関係に関わってないと、あんまり知ることがないんだと思うんだけど、今のこの変化の急激さ。
え、なんかもうちょっと具体的に聞いてもいいんですか?
はい。
どういうツールを使ってるとか、どういう場面で感じるとか。
まず、すごく短文でこっちがパッと聞いたことに対して、返してくる答えが最近すごく的確になってきてると思いませんか?
チャットGPT?例えば。他でも?
他でも。
他でもか。私チャットGPTしか使わないけど、なんか人間っぽさは増してる感じがしますね。
ですよね。
しかも時折ちゃんとこう、なんて言うんでしょうね、ただしてくるっていうか、悪くないよあなたは。そういう考え方はちょっと違うよみたいな。
時折そういう、そんな強くはないんですけど、なんか行き過ぎてるもの?例えば過度に自分を責めている時とかに、そんなに自分を責めなくていいんだよみたいな。そういうことも。うんうんって聞いてるだけではない感じは、なんか前なかったなと思って。
前なかったよね。そういうとこもだし、私今仕事で使ってるAIっていうのが、なんだろうな、自分がやってるプロジェクトのデータをあらかじめ持った状態で話をしてくれるようになる機能とかを持ち始めてるのね、AIが今。
で、それで何が起こるかっていうと、AIってなんか自分が語りかけたら、その語りかけたことに対していっぱいあるデータっていう、もう本当にすごい量のデータの中から、これが最も適してるであろうっていうふうに判断する答えを一個瞬間的に返してきてるの。
だからある意味、あの人たち本当に、なんていうんだろう、連続性が何にもない存在のはずなのに、連続性が何にもない存在なのに、やりとりの能力だけとんでもなく上がってるから、まるで、なんていうの、その文脈を全部わかった上で返してきてくれてるみたいに。
本当に人間がそこにいるのとほとんど変わんないみたいな感じで言ってくれるようになってきてるわけですよね。GPT、GTP、GPTも。
あたかも背景をわかってくれてて、文脈理解してて、で、多くの中から最適化出してますみたいに見えるってこと?
うん、だし自分っていう人間を理解してみたいな。
え、実際石沢さん自身もそう感じますか?
えっとですね、あのー、だから、すごい危ういって思ったことがあります。
自分が聞いたことに対して、AIが返してくれた答えがすごく、いや、そうそうそう、本当にそうだよなって思うことがあって、自分が言いたいこととかを結構代弁してくれてるレベルになってたことがあって、
AIと人間のダイナミクス
それこそ3月とか2月とかぐらいの、まだ結構前の、今言ってる爆上がり期のもっと前なんだけど、その時とかに妹とやり取りしてるときに、そのやり取り履歴を共有して、みたいなことをしたことがあったんだよね、私も。
でもさ、やっぱり自分は自分の思ってることの文脈を理解してるし、自分のことをやっぱり人間ってさ、ほっとくと自分は正しいとか、自分の言ってることはすごくまといてるとかって思っちゃうじゃん。
バイアスがかかってんだよね。
だからその、AIが返してきてる言葉がすごくいいもののように思うんだけど、全然その文脈知らない第三者が見ると、なんだろうみたいな感じのやり取りだったりもするわけですよ。
ということで妹からはすごく冷静なツッコミが来たんですよね、そういう。その時にハッと目が覚めたんです。これは他の人には全然この温度感では伝わらない幕の中に私はいると。
ネット会話でよく言われてたフィルターバブルのもっと強力なやつが、私とAIっていう2者の間だけで永遠に繰り返される恐ろしいループができてると。
ツイッターの時も言われてましたもんね。なんか私ツイッター全然やってなくて、そのボイシーっていう音声配信を始める機会があって、その時にいい加減アカウントを作れっていう話になり、しぶしぶ開設したんですけど、2020年に開設したんですけど、
その前ってツイッターの世界がよくわかってないから、ツイッターやってる人っていうのは私よりも多くの情報に触れていて物知りだって思ってたんですね。
それ言ったんですよ。私ツイッターもやってないし、全然ニュース読まないし、全然世の中の情報わかってないんですって言ったら、ツイッターってめっちゃ偏ってるからみたいな。
自分が好きな人しかフォローしてなくて、それに関連する情報しか入ってこないから、全然偏った情報しか取れてないと思うって言ったんですね。
その時意味わかんなくて、へーって思ったけど、後にその意味がわかって、だから私から見たら世界にめちゃめちゃコーチング広まってて、みんな傾聴力あるように見えるわけですよ。
そんなことはないっていう。
あっちにもこっちにもコーチいるなみたいな。
同じことが各世界に起きてて、そこの情報を集めてるからそう見えちゃうっていう。別にそれが世界の全体像ではないっていうのは今わかりますけど、
チャットGPTの中でもね、自分の都合のいい考え方、言葉の中に入っていっちゃうってことですよね。
そうそう。だから本当によっぽど気にをつけていないと、私とAIのやり取りの中だけで自分を承認され続けたりする強化がずっと起きちゃうみたいなことが簡単に起きてしまうんですよね、今のAI。
承認とバイアスの影響
とにかく話しかけてくる人を否定しないプログラムが入ってる。
そうですね。
そういう感じだから、各AIの会社のチューニングって言って、人間にどういうふうに返すと人間が喜ぶとか嬉しいとか使い続けてくれるみたいなのとかがどんどん進んできて、性能爆上がりして、
AIの中だけじゃなくて、AIの外にあるフォルダとかファイルとかにアクセスができるようになってきて、結局のところAIが、なんて言ったらいいのかな。
本当に現実世界に近いところまで自分の方を、自分の世界の方にちょっと足を片足踏み出し始めたんですよ、今。
だからめちゃくちゃ便利にもなってるし、AIがやってくれる範囲も今加速度的にパーッと上がってるんですけど、逆を言うと本当にあっという間に足元救われる状況のところまで来てる。
ちなみにそのAIを通して、逆に人間ってこういう生き物なんだなって、なんか感じることがあるって言ってました。それはなんか人間ってこういう存在なんだなとか、こういう生き物なんだなっていうのはどういうふうに感じてるんですか。
さっき言った、そのやっぱり承認されるとそうだよねっていう、その承認されるのラリーの中で、そうだよねそうだよねが続くとすごく狭いところに固まっていっちゃうの。
みたいな、その承認を繰り返すことで起きるバイアスみたいなのがあるなっていうこととかもすごく感じるし、AIを触ってると。
やっぱりそのAIってある意味、自分の鏡みたいなところがすごくあるから、AIにより自分の思ういい感じに動いてもらおうってするときに、自分がどういう行動を取るべきかとかがすごく見えてくる。
その行動を選んでいくときに、でもやっぱり人間と似てるところがあるから、こういうふうなところが人間にもあるなとか、こういうやり方でやるとうまくいかないとか、こういうやり方をやれるとうまくいくみたいなケースパターンがむちゃくちゃ集まってくるっていうのが一つね。
もう一つが、AIと人間にはやっぱりでも成り立ちが違うから特徴差がすごくあるところもあって、人間って例えば電話番号とかを10桁覚えるってなったら、例えば092-123-456みたいな感じで、間で分けて覚えたりするほうが覚えやすかったりするでしょ。
でもAIは分けると逆に分けたところにアクセスし直す、アクセスし直す、アクセスし直すっていうアクションしないといけないから、ファイルとかを分割するとミスが起きやすくなったりとかっていうのが今は仕組み上あるんだよね。
そういう違いも踏まえて、だけどだからAIができるとんでもない人間じゃ絶対できないことみたいなのとかも見えてきてて、大変にですね、AIができるけど人間ができないこととかも写し鏡になって人間のことがめちゃくちゃよくわかる。
めちゃくちゃでっかいデータの中で、これは得意点だなみたいなのを持ってきたりとかするとか、これは本当にボリュームゾーンすごく多い、母数が多いところの考え方ですとか、そういうのをAIはすごい可視化する能力がとんでもなく高い。
なるほど。
なんか、AIの話次回に続いてもいいですか?
え、これいいの?続いちゃうの?
皆さんはどうですか?普段チャットGPT以外にもAIに触れてるんでしょうか?私より触れてるかもしれないけど、ぜひリスナーの皆さん、はみ出したいの皆さんのAI事情も聞いてみたいですね。
聞いてみたい。本当だね。みんなどれぐらい普段使ってんだろう?なんかもう自分がさ、これもどれでもそうなんだけど、自分が当たり前だと思っちゃうところに行くとさ、その他のことわかんなくなっちゃうじゃん。めっちゃ聞いてみたい。
私、あと途中出てたその承認っていう話。要はAI、チャットGPTで言うと、自分の意見に基本味方でいてくれて承認してくれて受け止めてくれる。でもなんかその世界にいたらどう人間をなっていくんだろうみたいな話もありましたけど、それに対して思っていることとかもね、聞いてみたい。
というわけでお便りくださる方は、この番組を運営しているスタジオヒッチョのウェブサイト、番組へのお便りはこちらからへ。コメント、感想、問いでもお寄せください。
本当に今みんなAIとどれくらいの温度感で付き合ってるんだろう。
ギャップとマッチ。お届けしたのは石玉と和音でした。聞くほどに心がほぐれ、何かとの境界線が解けて、ちょっと豊かな気持ちになりますように。
23:19
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