藤沢サステナブルスマートタウンの取り組み
7月25日に発売になりました、世界のSDGs都市戦略 デジタル活用による価値創造
著者の桜井美穂子と申します。皆さんこんにちは。今日はこの本の見どころをご紹介する
まち座ラジオの第3弾ということで、本の中で第5章で事例としてご紹介をしている 藤沢サステナブルスマートタウン
の事例についてご紹介したいと思います。ゲストはパナソニックの荒川武さんに来ていただいています。荒川さんは藤沢サステナブルスマートタウンの町の中でタウンマネジメントをされているタウンマネジメント会社の代表も務めていらっしゃいます。荒川さんよろしくお願いします。
皆さんこんにちは。荒川です。今日はよろしくお願いいたします。
早速、私から質問を最初投げかけて、その後会話形式で進めたいと思いますが、この藤沢サステナブルスマートタウン、通称SSTと呼んでいますけれども、藤沢SSTが2014年に町開きをして、もう7年も
7年しかなのか7年もなのかあれですけれど、7年経ちましたというところで、町開きの当初から名前にもあるとおり、サステナビリティ、持続可能性というのを掲げて町づくりされてきたと思うんですけれども、どういう取り組みをされてきたかというところをまず簡単にご紹介いただければと思います。
はい、私ども藤沢サステナブルスマートタウン、名前のとおりですね、サステナブルというところに非常にこだわって町づくり、そして町の運営に関わってきています。
私ども考える持続可能な町というところでは、大きく分けると3つの観点が必要かなと思っています。
1つは社会性という観点、2つ目が経済性という観点ですね、活動が持続できるというところ、やはり3つ目は、スマートタウンとしてはやはり環境性というところも非常に重要だと考えています。
次に言うなれば、少しレイヤーが変わってくるんですけれども、やはり取り組み自体がこの地域、この町の話だけではなくて、社会に対して発信していけるような非常に先進的で革新的な取り組みであるべきだというふうに考えています。
そういった中で社会性という観点からいくと、最近ではSDGsという言葉も非常に身近な発行手段になってきましたが、私どもこの町づくりを考えていく上では、サスタブルというキーワード、2015年の国連でこういったSDGsが採択される以前から非常に私どもこなわって取り組んできた中になっています。
そういった中では、国連の中では誰一人取り残さないということがキーワードになっていますが、もっとも大事にしているのは社会的なコミュニティというものですね。
それも単純に住民の方々だけのより集まりではなくて、こういった町に関わっていく人全て、住民の方や企業の方、自治体の方や大学、そういった関わっていく人たち全ての共有化された価値観、そういったものを形成していくための社会性というところと、経済性のところについては、
その活動が持続できるためには、この中でビジット、ビジネスが生まれて、そこで活動原始が生まれていくような形になっていかないといけない。
環境性については、スマートタウンとしての、例えばCO2の排出量削減というのも一つですし、再生可能エネルギーの活用になるとか、セーキングデクターのカーボンニュートラル、2050年ですね、そういった取り組みを図りますし、そういった切り口で進めています。
はい、もちろんパナソニックさんが主導されているので、企業主導型のスマートシティという位置づけで、この本でもご紹介させていただいているんですけれども、経済的に回っていかなきゃいけないというのは、本当に皆さんがやられる以上その通り。
住民の視点から見た藤沢サステナブルスマートタウン
冒頭ご紹介したように、荒川さんはタウンマネジメント会社の代表も務められていらっしゃって、経営的な観点で町の行く末というか、マネジメントをされていると思いますけれども、日ごろ住民の方とも結構接点があるかなと思うんですが、どういったことを実際感じられることが多いですか、スマートタウンという観点だと。
そうですね、住民の方々、私も町開きの時からすでに住民の方といろいろ会話していく中で、初期はやはりスマートタウンとしての環境という観点に非常に関心の高い住民の方が多かったですし、特にこの町の中の住宅は全てがスマートハウス、CO2排出、ネットゼロの住宅になっていて、
ヘムスとかエネルギーマネジメントシステムの仕組みがあって、太陽光の発電があって蓄電池があって、うまく賢くエネルギーを使っていてもいいな、そういうところの取り組みに関心の非常に高い住民の方が多かったですし、そういうところに対してのいろいろご意見もいただいておりました。
その他、新しく住宅を買われてお住まいになられる方というのは、小さいお子さんがいらっしゃる世代というのは非常に多くて、やはり町の中の安全・安心、そういった観点から、次は町の中のコミュニティ、自分たちの世代に近い方たちとの活動が共有できる。
やはり、最近都心部でいうと、各家族会議もあって、マンションに隣が誰が住んでいるのかわからない。
でも、こういった新しい町で自分たちの世代に近いところであれば、いつかコミュニティが作れるんじゃないかと、そのような期待を持ってお住まいになれる方が増えてきたというような状況になります。
そうですよね。私もいろいろこの7年間、住民の方にお話を聞かせていただいたりすると、やっぱり子育て世代の方がすごく多いというのは印象でありますし、すごく子育てしやすそうな環境だから、この場所を選んだ家を購入する理由として選びましたというお話もありましたし、
隣に住んでいる人たちと一緒に、週末はバーベキューに行きますとか、結構ドラマみたいな生活をしている人たちがここにいるんだなというのは、私もすごく印象的で、
サステナビリティとか、この本もSDGっていうタイトルは掲げているんですけれど、あんまり難しく単語自体を考えないで、住民の皆さんの日頃の生活の中で、ちょっとした意識を変えてもらうとか、隣の人たちとのつながりを作ってもらうとか、
そんなに難しいことをやろうということではないけれども、結果としてそれが持続的な街づくりにつながっているっていうのがすごく理想だなと思って、藤沢のSSTの事例はそれをまさに実現されているなと思って、私もすごく好きな事例なんですけれども、
もう一つ、いつも荒川さんたちとお話しさせていただくときに言っているのが、街のファンを増やしたいという話もすごくよくしていますよね。それはどういう観点で、というのを教えていただけますか。
そうですね。やはり街のファン、今私も街づくりの中では、まち親プロジェクトというものを実施しているんですが、それはどういうことかというと、この街に関わる人全てがこの街を育てていきましょうと、街を好きになって、自分たちが街をより良い暮らしが実現していくために育てていきましょうという、そういう風なプロジェクトなんですね。
私も考える、この持続可能な街ということは、変化に対して柔軟に対応していくということ。そのためには、自らここにお住まいになられている方々や事業者の方々が、街の問題を自分ごととして捉えて、その問題を課題解決していくということを、次第にやっていかないといけないと考えています。
そういった取り組みがしっかりと回っていくプロセスの中で、自分ごととして考えていきますので、住人の方だけじゃなくて企業の方も、意識が変われば行動も変わっていきますし、行動が変われば自分たちだけじゃなくて、街自体も変化していくので、それをもって自分たちが意識が変わってくるという、性のスパイラルがグラフを採用していくと。
そういった取り組みが、この7年間の間、少しずつ進化してきているように思います。
最初から狙ってというわけではなくて、自然発生的にそういうふうに出てきている部分がほとんどでして、欲期せぬ嬉しさといいますか、楽しみといいますか、私自身も町親として、街の成長を非常に楽しみながら見守っていきたいと思います。
すごい素敵ですよね。それなので多分いろんな人が引き寄せられて。
私も一人ですけれども、すごい素敵な取り組みだなといって、いろんな方が引き寄せられているのかなと思って、すごくいいコラボレーションが生まれている街だなと思いますし、
この本でも紹介させていただいたんですけれど、住民の皆さんがこの街に住んで環境への意識が変わったとか、日頃の生活でエネルギーの使い方を気にするようになったとおっしゃっていたのがすごく印象的で、やっぱり今荒川さんがおっしゃったみたいに行動を変えていくというところが、結果的にそうなるのであって、こちらから何かすごく強制するということではないんですけれども、
それを目指してやっぱりテクノロジーを使う、デジタルを使う、この本のキーワードにもなっているテクノロジー、デジタルの活用というところで、そういうアプローチがすごく正しいだろうなと思って、この街の皆さんと話すと私もすごく発見が多いです。
そうですね、私どもも企業の立場として見ると、非常に、特に非常人の方から様々なご意見をいただきますし、実際に、なるほど、こういうふうに変わってきているんだという気づきを与えていただけることが多くて、非常に勉強させていただいています。
それが次、また企業として新しい取り組みをこの街で捉えしていくというモチベーションになっているのではないかなというふうに思っています。
ありがとうございます。
自治体のスマートシティー事例
この本では、藤沢SSTの他に、自治体がメインでスマートシチューをやられている、藍澤和徳さんの事例もご紹介させていただいていますので、ぜひ、ご関心を持たれた方はお手に取っていただければと思います。
それでは、荒川さん、今日はありがとうございました。
はい、こちらこそありがとうございました。
買ってください。失礼します。
はい、よろしくお願いします。ありがとうございました。