2023-04-17 14:04

公務員リスキリングラジオ|小松俊也さん「どんな部署の仕事も世界とつながっている」

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・先輩のキャリアパスを見て意識した国際系業務
・自治体国際化協会での仕事とは
・興味を持った資格10以上を意欲的に取得
・どんな仕事も世界とつながっている

▼プロフィール
小松俊也(こまつ・としや)
東京都職員(課長代理)。2012年に入庁後、自治体国際化協会シドニー事務所所長補佐、政策企画局外務部事業課、計画部計画課などを経て、現在、日本政策投資銀行産業調査部調査役(出向)。就職後に英検1級など10以上の資格・検定や、ディプロマ、修士(工学)を取得。行政x国際デザインラボ代表。著作に『これ一冊でよくわかる 自治体の国際業務マニュアル』(共著)がある。


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【公務員リスキリングラジオ – 学びなおしによるキャリア形成のススメ】

新しい仕事に必要となる知識やスキルを身につける「リスキリング」が注目を集めています。国はリスキリングの支援に今後5年間で1兆円を投じる方針を示すなど、これからのキャリアを考える人にとってホットワードとなりつつあります。 もちろんそれは、民間企業で働く人だけではなく、公務員にとって例外ではありません。

むしろ異動が多い公務員こそ、リスキリングへの挑戦が求められているといってもよいでしょう。

このラジオでは、そんなチャレンジの後押しになることをめざして制作された書籍『公務員なら挑戦したい資格ガイドブック』著者で、加賀市役所職員の庄田秀人さんをホストに迎え、ユニークな働き方の開拓を続ける公務員の方を毎回ゲストにお招きします。

公務員という肩書きを持ちつつ、その枠やこれまでの常識にとらわれない仕事へと一歩踏み出すためのヒントを詰まったお話を、ぜひスキマ時間のおともにお聴きください。

https://book.gakugei-pub.co.jp/movie/koumuin-re-skilling-radio/
▼出演
ホスト:庄田秀人(しょうだ・ひでと)
加賀市役所職員。1978年生まれ。横浜国立大学を卒業後、加賀市役所に入庁。人事担当課、障がい担当課、DX推進担当課などを歴任し現在に至る。人事担当課ではメンタルヘルス予防体制構築、新規採用職員指導制度策定、障がい者専用部署立ち上げ。障がい担当課では虐待対応体制構築。DX推進担当課では全国初となる市内生活圏全域を高精度3Dマップ化、ARを活用した観光プロジェクトを推進。資格取得を通して人生の幅を広げ、公務員の仕事の楽しさを知ってほしいと考えている。取得資格は、社会保険労務士、FP2 級、法学検定スタンダード、年金アドバイザー3級、ふるさと検定上級、第一種衛生管理者など。2021年より加賀市内資格取得活用アドバイザー講師。2022年修士号を取得。

アシスタント:松本優真(まつもと・ゆうま)
株式会社学芸出版社 企画・編集部
小松俊也さんのキャリアパス
こんにちは、ホストの庄田秀人です。
加賀市役所に勤めています。
こんにちは、アシスタントで学芸出版社編集部の松本優真です。
公務員リスキリングラジオは、新たな業務で必要となる知識やスキルを身につけることを指すトレンドワード、
リスキリングのテーマに全国で活躍されている公務員の方々をゲストにお招きし、
働き方などについてお話を伺いする番組です。
それでは早速、今日のゲストをご紹介します。
ゲストは東京都の小松俊也さんです。
小松さん、こんにちは。
こんにちは、よろしくお願いします。
お願いします。
ではまず簡単に小松さんのプロフィールをご紹介させていただきます。
小松利也さんは東京都職員課長代理でいらっしゃいます。
2012年に入庁後、自治体国際化協会、シドニー事務所、所長補佐、
政策企画局外務部事業課、計画部計画課などを経て、
現在、日本政策投資銀行産業調査部調査役に出向されています。
就職後には英検1級など、10以上の資格検定やディプロマ、工学の修士などを取得されています。
行政国際デザインラボ代表で、著作に『これ一冊でよく分かる 自治体の国際業務マニュアル』があります。
今は東京都の職員として、日本政策投資銀行に出向されているということですね。
はい、そうです。
今、そちらでどんな業務されているんですか。
私は産業調査部というところにおりまして、各産業の調査を行っているところをですね、
直接担当しているのが観光業ですとか、スマート市地関係の調査を行っています。
今の職場に限らずですけれども、やはり調査業務をやるときは海外事例を知る必要がありますので、
そうした際に英語ができたりですとか、海外の制度について知っていると有利な点もありますね。
自治体国際化協会と海外扶任
東京都に入庁後に自治体国際化協会に行かれるというのは、ここはブランクがあるんですか。
入庁後、しばらくしてからということですよね。
そうですね。入庁後4年目に自治体国際化協会の本部に来まして、その翌年にシドニー事務所の方に赴任しました。
このあたりはどういう経緯で、まず入庁される段階で結構国際系のところを志望というか、配属を希望されていたんですか、もともと。
入庁の時は全く英語ができなくて、おそらく平均以下だったと思うんですが、
学校事務に配属されまして、比較的残業が少ないような職場でしたので、
帰った後にですね、英語の勉強を始めましてできるようになったという感じですね。
その余暇を有効活用という気持ちが最初だったということですか。
先輩とかを見てた時に、外国関係の海外調整関係の部署に移動されている方がいたので、
そうしたキャリアなどを見ながら、国際系にだんだん興味を引かれていったという感じですね。
じゃあ別に学生時代から国際関係に興味があったとか、そういうわけではないんですね。
そうですね。学生時代は、大学4年の最後ぐらいは英語にも関心はあったんですけども、
学内でもできる方じゃなかったですし、ずっとどちらかというと英語は苦手でしたね。
そうなんですね。
結構東京都ならでは国際関係にキャリアを歩むというイメージがつきやすいというのは、
他の自治体の方がどういうふうにこういう話を聞いて思うのかなってちょっと気になったんですけど、
町田さんとかどう思われますか。
そうですね。うちの市ではこういったキャリアを歩むということはまずないですね。
もしかしたら都道府県の職員だとそういったキャリアを歩まれている方は多いかもしれないですね。
市レベルではよっぽど大きなところじゃないと珍しいんじゃないかなと思います。
この自治体国際化協会というところ自体は自治体の共同組織なので、
都道府県に限らず市役所とか町役場の方とかもたまにいらしていて、
大抵の場合だと1年本部にいて2年海外、3年たまにいる方もいらっしゃいますけど、
そういった形で海外扶任をしていくというようなものになっています。
ここに自治体国際化協会に行った方は必ず海外に扶任するんですか。
扶任しない方もいるんですけども大半の方は扶任するという。
これはすいません、もう一回話に戻るかもしれないですけど、
海外事例を調査するっていうところがミッションとしてあるわけなんですか、ここに着任するっていうのは。
公務員が必要とされる能力
いろいろなミッションがありまして、海外事例の調査ももちろん一つなんですけども、
海外に出張でいらっしゃる方のサポートですとか、あとは姉妹都市だと1700とか1800とかそれくらいあったと思うんですけども、
姉妹都市の関係のアレンジですとか、あとは国際理解を深めるような様々な事業についてサポートしたり、
主催したりということをやっているようだった。
英検一級を取られたっていうのはどのタイミングで取られたんですか。
英検一級は、シドニーから帰ってきて直後の英検で取りました。
英検以外にいろいろ取られてますけど、挑戦する基準って何なんですか。
単純にその分野に興味があるかですね。興味がある分野の知識を身につけるのに、
その検定とか資格って大変いい機会だと思いますので、興味が湧いたもので検定があればできる限り受けるようにしてますね。
今何か資格で目指そうとしているのは何個かあったりするんですかね。
今は情報関係は引き続きやっていきたいので、基本情報技術者の上に応用ですとか、報道みたいなところもありますけど、
そういったところは引き続き研究していきたいと思っています。
公務員国際化コミュニティについて
ご経歴の中にあったこの行政国際デザインラボっていうところがどういうところなのか教えていただけますか。
これはですね、公務員の方で国際業務などをやってる方、やってない方もいるんですけど、
海外に関心がある人が集まって運営してるコミュニティーでして、
Facebookがメインでやってるんですけれども、だいたい今70人くらいいまして、
各月でイベントを開催してですね、前回だとエストニアの話ですとか、海外から見る日本みたいな、
そういったようなこともやっているので、海外事例を学んだりですとか、日本の海外展開を考えたりとか、
そういった多分野で国際業務ってありますけれども、そのあたりを幅広に学んでいこうと、そういった団体ですね。
これはいつ立ち上げられたんですか。
これはもともとオンライン市役所ってありますけれども、そこで私が国際化の代表をしていたんですけれども、
国際化というのを作って運営してたんですけれども、オンライン市役所の体制が少し変わって、
かみたいな常設のグループができなくなったので、その代わりに作ったというようになっていて、
なので、今年度の10月に初回のイベントをやってますね。
今参加されて70名ほどっておっしゃいましたけど、皆さん法務委員の方でいらっしゃるんですね。
一応参加資格が法務委員の方と元法務委員の方ということで、
大半は、ほとんどは法務委員現役の方ですけれども、辞めて民間にいらっしゃる方とかもいらっしゃいますね。
海外の情報って、なかなか日本で働いてて入ってこないところもあるので、
そういったところを、例えばその前回のエストニアとかだと、実際に現地に行かれた方が話をしてくださっているので、
なかなかですね、出張とかができず、現地に行けないというところでも、海外について学ぶといういい機会になっているんじゃないかなとは思っています。
キャリアについて
今後はどういったキャリアを歩みたかったり、何か目標にするものってあったりするんですか。
そうですね。今後も国際関係は関わりたいと思ってますし、今やってる調査とかも、
もともと自治体、国際化協会とかでもやってましたし、調査業務はわりと好きなので、引き続き伺っていきたいと思いますし、
東京都はわりと幅広い分野で業務があるので、面白そうなところはいっぱいあるなと思ってます。
これから海外とかにはいろいろ行ったり、そういった機会はあったりするんですか。
それは、そういう機会が私にあるかっていうのはわからないですけども、
一応各職のレベルで、職級のレベルで海外ポストみたいなものは何個かあるので、今後もそういった可能性はありますね。
公務員の仕事の魅力って改めて何だと思いますか。
昭良さんの方にも関わるところだと思いますけども、資格とかでリスキリングをしたときに、それを活かせる場が結構あるかなと思っていて、
気が来ないところかなと思っていますね。もちろん一つの分野を突き詰める方もいらっしゃいますけれども、幅広く活動しようと思えばできますし、
新しいスキルを身につけようと思えば、いつでも身につけられるという点で、非常に面白い仕事かなと思っています。
そうですね、その資格を取った上で、資格に関係ある業務に就くっていうのが、本来のリスキリングであり、グローバルスタンダードのリスキリングということで言われてますので、
そういった意味では小松さんはまさにリスキリングをしている部分が高いですし、あと本当におっしゃる通り公務員って意外に資格を活かせて業務に活かせるっていうものがあるので、やりがいはありますよね。
そうですね、よく英語を勉強してるけど、海外の関係の部署に行けないとかっていう方もいらっしゃるんですけれども、
結構私がオンライン支援室の国際化とかやってた時から言ってるのが、やっぱりどこの部署でも関係はあるんですよね、本来。
関係ないと思われてる方が大半だと思うんですけれども、職場の改革等をしようと思った時に、やっぱり参考にする事例っていうのが必要になるので、
そうした時に日本しか見てないのか、海外でも見れるのかっていうところで、理想的にはだいぶ違いがあるので、
あらゆる部署の人が、よく国際化、英語、海外だから国際化の人がやるんでしょっていう風なこともあるようですけれども、聞いてる限りちょっとそういったことで仕事が回ってくるとかっていうこともあるみたいですけども、
そういうわけではなくて、いろんな部署で海外国際化するっていうのを進めていくといいんじゃないかなと思ってるので、
公務員の海外展開に必要なスキル
特に語学とかは割と自治体の中の国際化の人しか必要ないみたいな、思われてるところもありますけれども、そうじゃないんだよっていう風には思います。
なるほど。 日本の方が進んでるのも、もちろんあるんです。もちろんあるんですけど、例えば日本で進んでるものが進んでるかどうかっていうのはやっぱり海外と比較しないとわからないじゃないですか。
それがもし仮に日本で進んで、海外よりも進んでるのであれば、それを逆に海外に展開するっていうチャンスがある。
なるほど。 まずは自分の立ち位置、日本なり自分の自治体の立ち位置っていうのを客観的に知る上で海外に行く必要がありますし、その上では語学とかも必要なスキルに入っているというのかなと思いますね。
なるほど。 やっぱり日本ってガラパーゴス化してるとかってよく言われたりもしましたけど、それ、いい面も悪い面もあって、悪い面はもちろん世界から遅れてるようなところは直していかなきゃいけないと思いますし、逆に進んでいるユニークなところがいっぱいあるので、
そうしたことを広めるという意味でも国際的な視点を持つということが重要だと思いますので、Facebookで行政国際デザインラボというものをやっていますので、こちら公務員の方ならどなたでも参加いただけますので、
Facebookグループでぜひ見つけていただいてですね、参加の申請をしていただけるとありがたいです。
はい、じゃあお時間になりましたので今日のトークはここまでとさせていただきます。ゲストの小松利也さんありがとうございました。
ありがとうございました。次回も素敵なゲストをお招きしますのでお楽しみに。それではさようなら。
(BGM)
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