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2023-12-04 28:19

#203 お金がない!広告音楽の課題(前編)

【知ってほしい広告音楽の世界】

テレビ、ネットで見るCMには必ず音楽が流れています。 これを「広告音楽」と言います。もっとみんなに広告音楽の世界を知ってほしい!! 太陽さんがそんな思いを込めて広告音楽を語ります!


番組へのご意見・ご感想は、X(旧Twitter)にて「#愛の楽曲工房」まで。毎週月曜日18時配信


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【出演】

樋口聖典/株式会社BOOK・ギチ(https://twitter.com/HiguchiKi

樋口太陽/株式会社オフィス樋口(https://twitter.com/higuchitaiyo

青柳貴哉/ギチ(https://twitter.com/aoyagitakaya

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サマリー

太陽さんは広告音楽の世界を知っていただきたいと思っています。広告音楽の課題についてお話しします。具体的には、広告費全体の中でメディア費をどのくらい使うかという問題があります。また、制作費の割合も重要です。音楽費を割り振るためには撮影や美術などの費用を抑えなければならない場合もありますが、映像制作予算の中で音楽費を割り振ることが多くなっています。また、アーティストを起用する場合、音楽費と映像制作費は別々になることがややこしい問題となっています。音楽クリエイターにお願いする場合、もしかしたら映像の方に入る可能性もあります。

広告音楽の世界
スピーカー 2
愛の楽曲工房
はいどうも、Kiyonoriです。
スピーカー 1
太陽です。
スピーカー 3
青柳です。
スピーカー 2
さあ、じゃあ今日は早速コーナーの方に入っていきたいと思います。よろしくお願いします。
知ってほしい、広告音楽の世界
テレビやネットのCMで流れる広告音楽。もっとみんなに広告音楽の世界を知ってほしい。
太陽さんがそんな思いを込めて広告音楽を語ります。
あれあれ、どうした?
スピーカー 1
さあ、やりましょうか。
スピーカー 2
売れたな、バズったなこれ。
だから、1万人に届かないでいいよ。
3人に届けばいい。
スピーカー 1
3人おるかな。
ちょっと気合入りすぎて変なことになったわ。
スピーカー 2
ついつい伝えたいことがありすぎてな。
スピーカー 1
ありすぎて歌ってしまったわ。
違うんよ。
ちゃんと喋りますよ、今から。
スピーカー 2
喋ってくださいよ。
スピーカー 1
今までね、このコーナーたくさんやってきたんですよ。
知ってます?皆さん。
スピーカー 3
やってきたよ。
スピーカー 1
もう何本やってきたかわかんないですよ、これ。
スピーカー 2
もうわからんよ。
スピーカー 1
ないけど、久しぶりだよね、今回。
なんか、2023年5月ぶり?
スピーカー 2
嘘?
スピーカー 3
そんなに?
スピーカー 1
5月ぶりらしいね。
スピーカー 2
嘘?そんなにやってない?このコーナー。
スピーカー 3
それ以外は何しよった?
スピーカー 1
なんかいろいろあったもんね。
スピーカー 2
たぶん、ずっと片付けしよった、俺ら。
スピーカー 3
片付けもあったのか、間で。
スピーカー 1
6ヶ月くらい片付けしよった。
片付けもあったけど。
スピーカー 3
間、あれもあったもんね。
広告音楽じゃないで芝の話したりもしよったもんね。
スピーカー 1
いろいろやってましたから。
久々なんですけど。
今回は、広告音楽の課題っていうシリーズの続きを喋りたいと思うんです。
2023年3月のシャープ165で、人が足りないっていう話をしました。
5月公開のシャープ175で、時間が足りないっていう話をしました。
で、今日はお金が足りないっていう話をしようと思います。
スピーカー 2
お金ですか、ついに。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
これは重要そうな。
スピーカー 1
重いですよ。
重い。
心して聞いてください。
スピーカー 3
はい。
スピーカー 1
はい。じゃあいいですか。
はい。
いきますよ。
じゃあ、いろいろ言わなきゃいけないことは多いんですけど。
まずは、僕個人の体験談っていうか、大体こうなるよねっていう話をあえてします。
スピーカー 3
はい。
主観的な話をね。
スピーカー 1
仕事が始まる時、ある日電話がかかってきます。
知らない番号から着信があります。
で、出ると映像プロダクションのPMと呼ばれるプロダクションマネージャーの方から電話があるんですけど、
こういう仕事がありますと。
新しい新規の案件でお電話しましたと。
で、監督からの指名でお電話しましたとか言ってくださるんですけど。
で、クライアントはこうですと。
知ってるような企業だったりしますよね。
で、それのCM音楽をお願いしたいですと。
で、内容はざっくりこんな感じでみたいな。
スピーカー 2
あるね。
スピーカー 1
15秒と30秒とWebのロングバージョンがあってとか。
そういう話を聞いたりして。
で、打ち合わせのが大体この辺になりそうで。
で、間パケがちょっと時間がないんですけど、今月の末には仕上げなきゃいけなくてみたいな話を聞きますよね。
スピーカー 2
よくあるね。
スピーカー 1
で、そこで僕がいつもやるのが、お金のこと言うのか待つっていう。
電話かかってくるの大体初めての人なんですよね。
で、待つんですけど。
大体言われないです。
スピーカー 3
だから電話が切られようとするという。
スピーカー 1
よろしくお願いしますみたいな感じで。
スピーカー 2
それでもさ、
ごめんね、ちょっと状況どういう感じで切ろうとするのかないけど。
まず対応どういう反応するん?そこで。
受けますなのか、受けませんなのか、検討しますなのか。
スピーカー 1
いや、そこはもう聞くだけ。
はい、はい、はいって言って。
スピーカー 2
その次、資料送り回すみたいなこと?
スピーカー 1
資料送り回すとか、打ち合わせの日程メールで送り回すとか。
そんな感じはね。
スピーカー 2
あ、で、打ち合わせするってことはもうほぼ受けるって感じよね。
スピーカー 1
あ、で、そこはまだ話してない状態やね。
もうこういう話がありまして中話やね。
スピーカー 2
なるほど、はいはい。
スピーカー 1
はいはいはいって言って、聞いてて。
ちなみにご予算っていかがですかって、こっちから聞くんですよね。
で、言うとほとんどの場合で、すいません今回予算なくてって言われるっていう。
スピーカー 3
あー、なるほどね。
スピーカー 1
っていうのがよくある体験談。
スピーカー 2
なるほど。
スピーカー 1
で、聞くと、予想を超えて予算がないことがほとんどなんですよね。
例えばなんですけど、歌を使ったコマーシャルソングみたいなCMで30万円とか。
で、これ前に広告音楽の価格についてっていう話をしたことがあるので、ちょっとそれ振り返っていただきたいんですけど、
スピーカー 3
30万円だったら結構無理なことが多くて、最低いくらなんですけどいかがでしょうって聞くと、そっから確認しますってなるんですよね。
スピーカー 1
で、結果はまらないこともあるし、すいませんやっぱりお願いできませんでしたっていう。
で、予算を上げていただいて進むこともありますっていう感じなんですよ。
で、これがなんでこのような感じになるのかを今日話そうと思います。
スピーカー 2
これはね、俺なりに今めちゃめちゃ想像できているというか。
まあなんか、まあまあ、一旦ちょっと聞きましょう。
なぜこうなるのかは想像できているんよね、なんとなく。まあいいや、はいはい。
スピーカー 1
もう一個ね、これは結構嫌な話というか、聞きたくない話かもしれないですけど、あえて言いますね。
明らかにしっかりしたクライアントのCMだったんですよ。新しく来た話が。
で、芸能人が出るCM。で、新規でお願いしたいんですけどって言って、電話がかかってきて。
で、その時僕はこのクライアントの感じだったり、この芸能人の感じだったら聞かなくていいだろうと思って。
まあ普通に仕事の話って嬉しいじゃないですか。で、打ち合わせをすることになって。
まあ1日2日後に打ち合わせして。で、その場に監督がいて、まあプロデューサーとかPMの方とか、まあいろんな人がいて、
内容話ししたんですよ。で、そのまあ後か次の日かなんかに電話がかかってきて、
今回予算なくてってその時に言われたんですよ。もうその時にもうブチギレまくって。
ああ、もう言っちゃったん。 もうふざけんなつって。もう降りますつって降りました。
で、その時のその今回予算なくての額が45万円とかだったんですけど、
これが45万円が高いのか安いのかっていうのはもう人それぞれだからもういいとして。
スピーカー 2
この流れ自体に激怒して。で、もう結局降りたんですよね。 そうね。
っていうことがありました。 だから太陽が言いたいのは45万円で俺にオファーするなではなくて、
まず今回予算なくてって言いよう時点で太陽にとっては低いだろうっていうことはもう向こうがあると前提やん。
分かっていながら言っているよねっていう。 そう。で、その上で後出しをしてきたってことに起こったんですね。
スピーカー 3
これが45万やったら喜んでやる人いっぱいおるけどね。ちなみに。 そうね。
スピーカー 1
俺も何なら例えば20万円の金額だとするやん。で、それを本当今回めっちゃお金用意してきたんで、
まともにお支払いできますって言って、20万円ですって言ってくれたら全然怒らん。
スピーカー 2
と思う。それ多分相場が違うだけやもんね。向こうは太陽は20万円で満足できると思っちゃったんやけど、
太陽は違うだけの話だって。悪気ないもんねそれ。
スピーカー 1
で、なんでこんなことが起こるのかっていうのを今日は自分視点じゃなくて、俯瞰的に説明したいと思いますっていう。
いいね。 はい。いいですか。
広告費の使い方
スピーカー 1
いいよ。 まずこのシリーズでもいろいろ言ってきたかもしれないんですけど、改めて言うとまず広告費全体がありますね。
広告費全体が仮に2億円だとします。2億円大きい額ですよ。で、この中でどれぐらいメディア費に使うのか。
メディア費っていうのがテレビCMに載せるための枠を買う費用。とかSNSとかで目に触れるように流すための費用。わかります?高谷君これ。
スピーカー 3
高谷 わかりますよ。 メディア費ね。これが。 高谷 メディア費ね。これをメディア費っていうね。それもその2億円の中に入ってるわけね。
スピーカー 1
物を作る費用じゃない。映像とか音楽みたいなクリエイティブを作る費用じゃない。
高谷 場を確保する費用ね。場を確保する費用ですね。これが大体9割だと言われております。2億円の中の。
これが9割なの? 高谷 そんな。で、1割が制作費ぐらいだよねっていうのが。これ何人かの人から聞いたんで、大体そんなもんだと思うんですけど。
スピーカー 2
そうか。これ多分、ごめんね補足で。総予算が上がれば上がるほどパーセンテージが上がりそうやね。
高谷 メディア費のね。 おそらく反則に100万しかなかったら、自社のSNSとかYouTubeチャンネルでやって制作費全部当てるとかあり得る気。
高谷 そうやね。 そうそうそう。だから単純に100万あったら90万メディア費に使うとかではないかもね。もしかしたら。
スピーカー 3
高谷 そうやね。なので多分結構なまともというか、普通に代々的なキャンペーンの場合の割合かな。多分。で、1割が制作費になるので、2億円の仕事だったとしても2000万円が制作費になります。
スピーカー 1
高谷 で、2000万円の中でどう割り振るか、これを。で、これが映像プロダクションのプロデューサーに委ねられると。で、前の広告音楽の価格で100万円ぐらいあったら音楽作るのはまあいけるかもねっていう話をしたんですけど。
制作費の割り振り
スピーカー 1
高谷 えっとですね。これを2000万円の中で割こうとするっていうのは、かなり音楽に理解がないと無理だろうなっていう話なんですよね。で、なぜかっていうと撮影にはまあ費用がかかって、監督のギャラとかカメラマン、照明、衣装、ヘアメイク、美術とかいろんな費用がかかります。いろんな人に対して。
まああといろんなものに対してかかります。まず美術だったらまあオリジナルでなんかセット組まなきゃいけないとかね。あるし、交通費とか、あの弁当とか、ロケの時の宿泊費とか、そういうことがかかってきます。で、これ2000万の中で割り振るんやけど。で、その中にキャバクラとか。
うん。まあまあまあ。 うん。キャバクラも入るし、まあなんか、あの、親睦深めようとしましたみたいなこともあるんですよね。で、まあ今はあんまりないかもしれないですけど。まあ昔はもうめちゃくちゃあったらしいです。で、あの、で、ひどい場合だったら個人的な買い物を制作費に入れるっていう。広告費を私物化する悪いケースもあるらしいです。
で、まあしかし、まあ悪いプロデューサーの中にも2種類いるらしいんですけど。クリエイターに還元はちゃんとして、クリエイターのモチベーションと信頼をキープしているプロデューサー。少々悪いことにも使うけど、なんか長続きするように考えてやるっていうプロデューサーもいるし。
で、もう一つは、もう目先の私物化だけとか、目先のなんか安くあげるとかに目を向けて、クリエイターに還元をせずにものづくりをするプロデューサー。で、まあ後者の方がやっぱり長続きしないらしいですね。
まあそうやろうな。 で、やっぱりこの中でですね、また問題になるのが、全部使い切ったらプロデューサーとしては会社にとって優秀じゃないってなるんですよね。
残さなきゃいけない。 残さなきゃいけない。荒りが残らないってなるから。だから2000万制作費があったとしても、残す割合っていうのが、たぶんその会社会社で目標があってたぶん。
それが3割の目標の会社もあれば5割の会社もあるだろうし、もっとの会社もあるかもしれない。ってなったらどんどん少なくなっていくんで、音楽費に100万最初から当てようって思っているのは相当理解のあるプロデューサーじゃないとできません。
スピーカー 2
ここまででどうですか?何かわからないことないですか? 今のところは、はい。 大丈夫ですか? だからこれすごいことよね、2億あるんよ。最初2億あるうちの100万円もむずいって話だよねこれ。
スピーカー 1
まあでもそうなるんよね。そうなるんよね。はいはいはい。 だってあれはね、もう最初から別枠として確保されてたら話が違うんやけど、その中でまるっとやってくださいみたいな感じや気。2000万円の中でね。荒りも確保しなきゃいけない。
うん。 そして弁当も、弁当ってちっちゃい話かと思うかもしれないですけど、ロケが何日間かあるかもしれないし、あと思わぬ、例えばクライアントが思ったより立ち会いたいと言ったみたいな時に、弁当いっぱい用意せないケンクなるよね。
スピーカー 2
そうよね。 こういうのも関わってくるよね。 しかも他弁じゃだめなんよね。キヨウケンの何たらとかさ、ジョジェンの何たらとかさ、なんかいろいろあるんやけど、なんかそういうベタなやつとか。少なくともそれぐらいは欲しいよねみたいなのがあったりとかするので。
余裕を持たなきゃいけないっていうね。 ちょっと補足すると、絶対にこれぐらいかかるよねってみんなが合意取れそうなものから順番に決まっていくと思っていて、弁当は絶対食うやん。昼飯食わんで働かせるとかって、おいおいってなるから絶対弁当食べます。で、弁当50円から3万円とかじゃないやん、1個。
だいたい1000円から、高くても2000円ですよねぐらいのがあるやんなんか。だから、ここをめちゃくちゃ削るとか、逆にめちゃくちゃお金を入れるとかがないよねあんまり。で、もっと言うと、署名1人いくらですとか、そんなにおそらく差がないんよ。いわゆる1人食ういくらみたいなやつね。
1人雇って、だいたいこんくらいですねって相場がめちゃくちゃ違うとかが多分なくて。そんなに。いわゆるスタッフね、考える人っていうよりは現場で動いてくれるスタッフみたいな人。あとスタジオ借りるのにいくらみたいなものもさ、そんなに安い高いがないやん。だからだいたいこれはこんくらいですねが先にババババって決まっていくよね多分。
で、音楽は本当に安く頼めば安く作る人がおるし、高いなら高いので最後に決定しがちみたいなのがちょっとあると思う。 順番が後になるって感じやね。 そうそうそう。確定しやすいもんから確定していきましょうみたいなのが多分あると思うんで。はいはい、です。
スピーカー 3
で一回まあその思わぬところにお金がかかるって話で一回聞いて面白かったのがタクシー代の話なんやけど、ロケ地朝から結構遅くまでやったりするよね。すると朝の始発に間に合わない時間に集合しなきゃいけない場合にタクシー代がかかるよねみんなに対して。
音楽費の問題
スピーカー 3
これが仮に20人かかるんだったとしたら20人かける5000円みたいなタクシー代がかかって、で、終電も間に合わなかった場合はそれも出さなきゃいけない制作費から。
スピーカー 1
ってなると20人が朝と夜どっちもタクシー使ったら20万円とかなったりするわけよ。で、これを考えないといけないから音楽にどんどん避けなくなっていくっていうことらしいです。
タクシー代マケテイチ言いにくいもんね。だから音楽マケテイになっていくよね。 ただ今までは余裕があったっていうことで問題にならなかったらしいんですが、2000年代の初めの方は制作費7000万円とか余裕であったらしいです。
えー、2000年代初めで? タクシー うん、これも業界の先輩に聞いた話なんやけど。ということは全体のメディア費含むものが7億円ぐらいあったかもしれないね。
スピーカー 3
はー、すげー。 タクシー で、7000万円あったら、そりゃ100万円とか音楽費出せるよねって感じだけど。
スピーカー 1
タクシー だから悪い言い方しますけど、おこぼれに預かれたんですよね。豊かな時代は。だからあんまり事前のすり合わせとかをしなくても、
タクシー もうこんだけ予算あるんだから、ちょっとはおこぼれくださいよみたいな感じで、じゃあいいよみたいな感じでもらえたと。なのでその時代におそらく音楽屋はとりあえず仕事の話が来たら喜んで受けるだろうという文化ができたんじゃないかと思ってます。
スピーカー 3
なるほどね。 タクシー ありそう。 うん。交渉をしないという文化。ありがとうございます。打ち合わせしましょうみたいな、とりあえず。で、結局お金が足らなくなったとしたら、また次の件でお願いしますみたいな。
今回それでオッケーっすみたいな。 タクシー 業界のスタンダードが決まっていくよね、そういう。 ってなったら、あの大体多分プロダクションの間で音楽費何%ぐらいやろうみたいな頭ができていったと思うよね。
タクシー 制作費の中で。それが10%をおそらく超えてなかった。制作費の中で使う割合がね。なので多分5%以下だったんじゃないかなと思ってます。それが相場になってったんじゃないかな。
タクシー ってなったら、今どうかっていうと、今が1000万予算がある件が、その制作費で。結構少なかったりして。何百万になっちゃうよね、今は。結構まともなCMでも何百万円だったりしたら、その中の5%とかになったら、やっぱり30万とかになってくるっていう。
流れで縮小されていったんじゃないかと思ってます。 それがなぜかっていうと、映像を作る上での副産物みたいな立ち位置だよね。
スピーカー 1
タクシー 音楽がね。 広告音楽が。なので映像予算になっちゃう。映像制作予算の中で何とかしてくださいよっていう立ち位置になってます。
スピーカー 2
タクシー だから映像制作会社にボーンと、映像のデータを納品するためのお金がこれです、という予算がまずあって、映像データの中に音データっていうのが入っちゃって、音データの中に音楽データっていうのがある。
スピーカー 1
タクシー そうそうそう。なのでこうなってると。 それは仕方ないんですが、ややこしいことがありまして、アーティスト起用だった場合は、音楽費はその場合は映像制作費に含まれない。わかりますかこれ。
スピーカー 3
タクシー もう一回いい? アーティストを起用した場合、例えばミスチルの桜井さんが作曲して歌うみたいなすごい規模のやつになると、映像制作費じゃない。別枠になるっていう。だから映像制作費の中で音楽費言うたらゼロ円みたいになるよね。そうなってきたら。
スピーカー 1
タクシー これが非常にややこしくて。まあ俺の仕事でもあるんですけど、最初普通に音楽を作るっていう感じで始まってて、音楽制作予算が数十万円。数十万円でスタートしてて打ち合わせしていく中で、
アーティスト起用の問題
スピーカー 1
ボーカリストやっぱり著名な人にお願いしたいかもですみたいな。で、名がある人にお願いしたら、まあ100万円を超える額になると。すると、まあ大丈夫そうですかって聞いたら、プロダクションの方が言ってたのが、
タクシー あ、それはあの制作費とは別になるんで大丈夫ですっていう。そういうことがややこしくないですかこれ。ややこしいね。
スピーカー 3
タクシー ややこしいね。そっちの100万はポンと出るんやってことよ。カメラマンだったらこれが。高いギャラの人でも安いギャラのカメラマンでも映像制作費が。
タクシー ないけど、音楽の場合、別枠っていうものがあって、そういう。で、このアーティストとアーティストじゃないっていう線引きが非常にわかりにくくて、というかなくて。
スピーカー 1
なぜなら、俺が普通に作曲でお願いする作曲家の方は、アーティストとして活動しよったりするよね。なんかそれっちメジャー感があるかないかだけの話であって。
ちなみに一個聞いてもいい?被災市場やったらどうなる?それが。 タクシー ああ、別枠かもね。別枠じゃないかな、たぶん。
スピーカー 2
たぶんやけど、これは有名度でフィルタリングしてるわけではなくて、その人の名前で作った作品であるっていうことが番組じゃない、CMの価値として位置づけるかどうかってことと思うね。
タクシー 引きにするかってことだよね。 そうそうそう。
スピーカー 3
被災市場でも別に何か名前そんなに代々的にバーンとこうなんつーのかな、被災市場であることを出さなくて、
1、音楽クリエイターとしてお願いしちゃう場合は、もしかしたら映像の方に入るかもしれない。 タクシー ああ、なるほど。
なーとか。有名度じゃないの気がするけどね。目的というか。 タクシー なるほどね。
でまあ、アーティストのこの問題がまあ一個あるね。
スピーカー 1
で、まあボーカリストとかにしてもやっぱ非常に難しいところがあって、例えば100万円を超えるボーカリストの方やったらそういう別枠になるけど、
数十万円のボーカリストやったら、微妙やったりするよ。 タクシー なるほど。
まああの映像制作費として納めたりもするんやけど。
スピーカー 2
タクシー なんかでも結構有名よねみたいな。 で、それ多分わかるのが、いいものを作ろうとするためのお金なのか、
その人が出ていることでその人のファンを呼び込んだり話題にしたいためのお金なのかによって、制作費ではなくてプロモーション費になるんじゃないかなと俺は思ったけどね。
タクシー まあそうね。 話題になるやん。例えばじゃあ被災市場が作りましたってなったらプレスリリース出せるし、
スピーカー 1
被災市場が出ていることによって広告映像が注目されるやん。これって制作費じゃなくて制作の外の話やん。
そこの映像に引き込むための予算だから、マーケティング費とも言えるよねこれ。
だから制作費なのかマーケティング費なのかと思ってるんじゃないかっていうのが俺の想像ね。知らんけど。 タクシー まあね、それはあるでしょうね。
スピーカー 3
そうそうそう、思いました。でもややこしいよね。ややこしい。 タクシー ややこしいね。
コマーシャルソングやサウンドロゴの映像予算
スピーカー 1
タクシー で、アーティストの話がそんな感じないけど、もう一個あって、単なるBGMじゃなくて、
もはや音楽が主役よね、みたいなコマーシャルソングやサウンドロゴの場合があるということ。
スピーカー 3
で、この場合でも映像制作予算になるので、ちょっとややこしいことになったりします。
スピーカー 1
なぜかというと、サウンドロゴが特に現れがちないけど、映像制作予算で作ったけど、
その後、代理店も映像プロダクションも違うところになったけど、クライアントは一緒で。
スピーカー 3
でもあのサウンドロゴを引き続き使いたいとかが、まあ割とある話だよね。
スピーカー 1
で、こういう時に映像制作費として使っているから、ちょっとややこしいと。
スピーカー 3
っていうことがあります。で、海外だとどうかっていうと、音楽制作会社と映像制作会社っていうか、まあ予算が分かれているらしいです。
で、これ実際に日本で仕事している海外のCM音楽プロデューサーに聞いたんですけど、
スピーカー 1
海外やったら音楽プロデューサーが広告代理店に営業に行くらしい。
スピーカー 3
なぜなら広告代理店が発注するから。
スピーカー 1
映像制作会社と音楽制作会社に代理店から同時に発注するってことだよね。
スピーカー 2
これ分かるかな高井君、違い。
スピーカー 3
ちょっと違いはっきりとは分からんけど。
スピーカー 2
仕事の流れがちょっと違うよね。一個上流になっちゃうよね。
だからもう一回言うと、日本は広告代理店から映像制作会社に発注して、
映像制作会社のプロデューサーが音楽プロダクションに発注するっていうのが結構多い流れだけど、
スピーカー 3
音楽プロデューサーの発注元が違うよね。
音楽プロデューサーへの発注元が、日本は映像プロダクションが多いんやけど、
スピーカー 2
海外はもう一個上の上流やね。広告代理店が多いっていう話よね。
で、あっち向いて。
スピーカー 3
だから日本で広告代理店に営業に行ったらしいんやけど、
うちに来ても直接発注券があるわけじゃないしな、みたいな感じになったらしいよね。
映像制作会社に行ってもらった方が、みたいな。
スピーカー 1
だから違っているっていう話やね。
スピーカー 2
です。
スピーカー 3
で、ここで提案なんですけど、
スピーカー 1
もう音楽予算と映像予算を分けますか?
28:19

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