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皆さん、こんにちは。ファイナンシャルプランナーの深野康彦です。
皆さん、こんにちは。マネーライターの清水です。
深野です。よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
コロナショックのシリーズということで、今回は年金とか、そういった影響について考えてみたいんですが、
いまだに収集が目処がつかないコロナウイルスの影響で、年金がどうなるかというところで、
いろいろお話をお伺いしたいんですけども、現在、日銀が株価を支えるために、ETFを大量に買っていると、
それで株価の暴落を抑えているようなんですが、ETFを買うと年金に影響が出るんじゃないかというような話がいろいろ出ていますが、
そのへんの不安も含めて、深野先生にお伺いしたいんですが。
内容についてお話ししますが、簡単にETFについてお話しさせますと、
ETFというのは、投資信託の一種類、上場投資信託と呼ばれるもので、
簡単に言うと、日経平均株価とか、トピックス、投票株価指数などの指数に連動する形の株式をパッケージにして、
それを証券化して売買が行われているというようなもの。
それを金融緩和の一環で、日本銀行は買い入れているという形になっています。
今、清水さんの方からも、日銀が株価を支えるためにETFを買っているとおっしゃったじゃないですか。
実はこれは間違いなんですよ。
どういうことかというと、確かに日銀はETFを買っています。
リートと呼ばれるものを買っています。
リートは、不動産投資信託と呼ばれるものです。
これを買っているのは、金融緩和の一環で、日銀はETFを買っている。
金融緩和というのは、ETFを買うことによって、世の中にお金をバラまいている。
簡単に言うと、世の中に通貨の量を増やしているんですね。
ただし、日銀はETFを買うときには、株価が下がっている局面で、これまで購入してきているんですよ。
その形があるので、日銀が株価の下支えをしているのではないかと捉えている。
株価を見て動いているのではなく、世の中の景気が悪くならないように景気を下支えしているのが、日銀の政策の一環です。
ETFの購入が巡り巡って、私たちの年金に影響を与えるということはあるのでしょうか?
これはほとんどないと思います。
ちなみに、今収録は3月26日に起こっているのですが、
いくつかの週刊誌の見出しを見ると、世界的に株価は暴落気味に下がっているので、
年金を運用しているところ、年金締め垂金管理運用独立行政法人、通称GPIFと言っていますが、
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そこの運用がかなり大増したのではないかと。
それで我々の将来的な年金がカットされると。
そのような記事が早くも出ているようですが、それもほとんどないと思います。
これはどういうことかというと、我々の年金というのは、
GPIFと訳して言いますが、それが運用したお金が我々に払われているわけではないのです。
年金というのは、実は我々現役代が払っている厚生年金や国民年金の保険料、
これとあとは税金、それで今の基本的には高齢者の年金の時給に回っているのです。
ただし、それだけでは残念ながら年金額を全額賄うことができないので、
一部分は先ほど言ったGPIFが運用しているお金から出ているのです。
ただそれは全体の割合で数%であって、
そもそも年金の仕組みはしっかり理解されていないがために、
どうしてもGPIFの運用成績が悪いと、我々の年金がどうかなっちゃうという報道がなされるのです。
GPIFは3カ月ごとに運用成績を公表しているのですが、
良い時もあり、今回は悪い成績が1、3カ月で出ますが、
それまでだとしても基本は長期で運用されているものです。
その時々で起こった現象だけで年金が安心だとか、
逆に言うと危ないというような考え方はちょっとおかしなことです。
ですから、これから相容報道はかなり増えると思います。
そこに惑わされないことも重要ですよね。
そうすると、報道やネットのニュースで年金が半分になっちゃうということも言われたりするかもしれませんが、
そういうことはあり得ないと。
ただし、株にしろ債券にしろ価格が上がったり下がったりするから、
それによって運用成績がプラスになったりマイナスになるということは、
これはある面では致し方ないことでしょう。
ですから、これからさっき言ったように、
さまざまな報道、あるいはワイドショーなんかでも取り上げられたり、
週刊誌でも取り上げられるかもしれませんが、
多分センシエーショナルな言い方をするかもしれませんが、
それに惑わされないようにしていただきたいと思います。
ただし、この年金の支給額自体に関して言うと、
残念ながらそれは将来的に減額というのはあり得ます。
これは減額があり得るというのは、
GPIFの運用成績が悪いからではなくて、
残念ながら、いわゆる急速に高齢化というのが進んでいるので、
年金保険料を納める人よりも受け取っている人がどんどん増えているわけです。
その絡みで、残念ながら年金財政を維持するために、
将来的には少し減額していかざるを得ないというのが今の状況です。
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年金というのはどうしても仕組みが複雑なので、
なかなか理解されていないので、
そこを逆手にとって危機を煽る人もいるわけです。
ですから、年金に関して言うと、
正しい知識を持って年金制度を理解していただくことが一番重要です。
それはもしかしたら、厚生労働省に苦言を呈さないといけないかもしれません。
年金制度をもう少しわかりやすく説明してください。
これは国に求めてもいいのかなと言いますが、
今回のコロナショックであったとしても、
我々の年金がかなり大きな影響を受けることはないと思っていただくと結構です。
分かりました。
聞いている皆さんも、年金が減るとか、GPIFが枯渇するなど、
心配をする必要はないということで、
皆さん冷静に捉えていただきたいと思います。
深野先生、ありがとうございます。
ありがとうございました。
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