ドラえもんが未来へ帰ってしまった後に起こった出来事。1974年『小学四年生』4月号に掲載されたお話をご紹介します。
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00:01
今回のお話はですね、窓の外から、のび太をスネ夫がね、呼んでるっていうシーンから始まるんですよ。
はい。
おい、のび太って言って、ドラえもんがいなくなった部屋で、机に包図をつきながら、外を見てね、ぼーっとしてるわけですね、のび太が。
うん。
まあ、たぶんこの始めのシーンで、おい、のび太って書いてあるけど、たぶん何回も何回ももうすでに呼ばれてるんですよ。
うん。
で、お友達が呼んでるわよって、ママが上がってきて教えてくれて。
はい。
のび太はもう今忙しい、何もしてないんだけど。
うん。
どうしたのよ一体と、毎日ぼやーっとしちゃって。
うん。
ドラちゃんと約束したんでしょ?一人でもちゃんとやってみせるって言うけど、何ものび太は反応ないと。
うん。
まあ、元気出しなさいだけ言って、まあまあ言っちゃうわけですよね。
はい。
で、のび太も、まあドラえもんのたぶん名前を出されたからと思うんだけど、
うん。
まあ、ちょっと考えたような顔をして、自分で頭をね、コツンって叩いてね、まあ漫画っぽい表現やけど。
うん。
で、僕はダメだなーっていつまでたっても思い切りがなくて、しっかりしないと。
うん。
くよくよしてたって、ドラえもんが帰ってくるわけじゃないし、よしこれから気を取り直して明るく暮らそうってね、立ち直るわけですね。
うん。
で、まあまああの、心を入れ替えてじゃないけども、いつもののび太君に戻って、
はい。
で、出ていくんやけど、あ、出てきた出てきたとスネ夫にね、迎えられて。
うん。
で、スネ夫が何を言い出すかって言ったらね、
うん。
土の子を見つけたんだよって教えてくれるんですよ。
うん?
土の子。
はい。
土の子って、ここはいつもののび太君のテンションで、あの、大発見じゃないかって言ったら、そうなんだよそうなんだよってすごい盛り上がって、
ちょっと捕まえるのに手伝ってくれって、そのために呼んだんだよっていうことでね、スネ夫にこの呼ばれるわけですよ。
はい。
でものび太はのび太で、よし行くぞ行くぞみたいな、大発見だって言ってこうついていくわけですね。
はい。
で、空き地の土管のところに行って、
うん。
この中に追い込んだんだよ。だから両側から捕まえるから、のび太ちょっとそっち側から見てくれって、まぁスネ夫に言われるわけですよね。
はい。
で、反対側に回ったら、中から野良犬が出てきて、わわわわわんと、きゃーっとね。
はいはいはいはい。
ひどいたずらするなぁと。
はい。
まぁいつものことですから、スネ夫にこんな目に合わされるなんていうのは。
まぁそうですね。
でまぁまぁ、もうひどい目になったよとか言いながらね、街を歩いてると、ジャイアンがすごい行走で来るわけですよ。
はい。
あぁのび太のび太こんなところにいたのかと。
はい。
お前ね、落ち着いて聞けよ。
うん。
今ここで誰に会ったと思うって、すごいもう興奮してるんですよ、ジャイアンが。
はい。
で、のび太のところに小さい声でね、耳打ちしてね。
03:01
はい。
ドラえもんって言ったら、ドラえもん!ドラえもんが帰ってきたーって、のび太もう大声で叫んで。
うん。
でもうすごい勢いで家に走っていくわけですよね。
はい。
ドラえもんドラえもんドラえもんって。
うん。
で、今の扉をバーンと開けてドラえもんって。和室のね、襖をガーッと開けて、ドラえもんここにいるなと。
うん。
だから、ドラちゃん知りませんよ、来るわけがないじゃないの、もう二度と帰ってこないって言ったんだからって、ママが。
うん。はい。
いやもう来たんだよ、ドラえもんが。おかしいなー、どうして僕に顔見せないんだろうって、のび太も不思議がってるわけですよね。
うん。
あ、わかった、きっと照れくさいんだよってね。
うん。
あんなにね、涙流して別れたんだから。
はい。
バカだな、気にしなくていいのにって。
うん。
早く会いたいなーって。
うん。
そうだそうだ、あいつの大好きなどら焼きをいっぱい買ってこようって言って、
持ってた貯金を全部下ろして、貯金箱からね。
うん。
どっさり買っていくぞって、もう鼻歌歌いながらね、ふんふんふんとか言いながら、
どら焼き屋さんに全財産を持って向かっていくわけですね。
はい。
んだな、ジャイアンとスネ夫がニヤニヤニヤニヤしとって。
うん。
どうだ、やっぱり俺の嘘の方が鮮やかだったぞと。
ジャイアンには負けたよーみたいなことを言ってるわけですよね。
はい。
さすがののび太もそれには気がついて、話を聞くと、え?4月バカ?って。
これ、エイプリルフルですね。
はい。
僕、ちなみにこの漫画を先に読んだんで、エイプリルフルっていう名前よりも、
4月バカっていう名前が頭に入ってきたのが先なんですけど、それを置いといて。
はい。
4月1日はほら、嘘をついてもいいということが全国的にもあるわけじゃないですか。
はい。
で、もうコロッと引っかかるんだもん、のび太。
うん。
やっぱりのび太が一番騙しやすいよなーって言いながら、笑ってると二人が。
はい。
で、のび太もわーっと怒るんやけど、いえいえ、なんだなと思う。
4月バカに騙されて怒るやつがあるかと思う。
怒られて、悔しかったらお前も嘘ついてみろよとか言って、よけにからかわれるんですよね。
うん。
で、のび太も泣きながら鼻水を立派に流しながら、
うー、後ろにお化けがいるぞーって、一生懸命嘘をつくわけですけど、もう。
はい。
聞いたかよ、あの幼稚な嘘と。
はい。
まあまあ、のび太ならこれぐらいでしょとか言いながらね、いつものようにあしらわれると。
うん。
ただ、やっぱりね、のび太にとっては今の嘘は答えるわけですよ。
はい。
うん。
部屋に帰って、ずっと泣いてるわけですね。
うん。
でも、見るも無残な、何やろ、顔な、コマがあるんやけど、もうほんまにボロボロですね。
06:02
涙でびちょびちょ、鼻水ぐしょぐしょみたいな。
うん。
で、その時にね、「思い出した!」って言って、のび太が立ち上がるんですね、突然。
はい。
これ、ドラえもんと別れた時には書いてなかったやり取りなんですけど、
はい。
確かこんなこと言ってたなーって言って、ドラえもんとのやり取りを思い出して、
うん。
で、ドラえもん曰く、僕が言った後で、もしどうしても我慢できないことがあったら、この箱を開けたらいいよって言って。
はい。
あの置いていってくれた、その置き土産みたいなものがあって、
うんうんうん。
開いた時に君に必要なものが出てくるはずだからってね。
うん。
今までほら、困った時に秘密道具で助けてくれたじゃないですか。
最後の一つですよ、ドラえもんが残していった。
うん。
で、それを押し入れの奥から出してきて、バカッて開けると、あの飲み薬が出てくるんですね。
はい。
説明書きが一緒についてて、
はい。
うそ8OO。
これを飲んで喋ると、喋ったことがみんな嘘になるって書いてるんですよね。
うん。
これはもう4月ばかりにぴったりだと。
はい。
まさにエイプリルフールのためにあるような道具ですよね。
たぶんこれを使って、いろんな嘘をついて楽しむんでしょう、からがって。
はい。
で、それをグビグビ飲みてにやっと笑って、また勇ましく出ていくわけです。
うん。
でも顔はいたって真剣なんですよね、ここの伸びた。
うん。
あいつら許せない。ドラえもんが帰ってきたなんて、僕にとっては一番残酷な嘘だと。
うん。
絶対に許せないぞっていう決意を表情に浮かべながら、
はい。
ジャイアントに行くと。
うん。
で、なんだバカに張り切って帰ってきたなと。またなんかくだらない嘘でも考えたんじゃないの?みたいな感じでまた迎えられて、
さあ、どんな嘘を考えたんだろう?言ってごらんよとか言いながら、瓦解いながら、
はい。
伸びたに言ってるんやけど、伸びたはもう無視して彼らの横を通り過ぎていくわけですよね。
何かなと思ったら、空き地の土管の中に入るんですよ。
はい。
で、あれ何やってんのかなって、ジャイアント娘も不思議があって、
うん。
で、一言、今日はいい天気だなって言うわけですね。
はい。
そしたら、え?それが嘘かい?って言った瞬間に、ざーっとすごい雨が降ってくる。
うんうんうんうん。
伸びたが、すごい雨が降ってきたって言った瞬間に、からっと上がるんですよね。
はい。
何するんだよって。で、もうスネ夫とかもめちゃくちゃにくしゃみしてて、
いや、怒るなよって。4月ばっかだから落ち着いたんじゃないかって。
うん。
そしたら、そこでやっぱり、ジャイアント娘も勘づくわけですよ。
あ、これなんか道具やなって言って、なんか気味が悪いなって。
うん。
さーて、今度はどんな嘘つこうかなーって、伸びたもちょっと余裕シャクシャクで、
はい。
で、スネ夫に対してはね、
うーん、君はね、犬に噛まれないって言うんですよ。
09:02
はい。
そしたら、ワンワンワンワンってさっきの野良犬ね、伸びたを噛んだ野良犬が、
はい。
で、スネ夫にやってきて、もうスネ夫を追いかけますわけですよね。
うん。
ギャーって。
で、ジャイアンに対してはね、
うん。
君は、ママに褒められるね、いやって言うほど。
うん。
そしたら、「たけしー!」と、いつもジャイアンのママが登場すると。
はい。
で、もうバッと持って現れてるわけですよね、ママも。
うん。
で、「あー、やめろよお母ちゃん、暴力反対!」とか言いながら、まぁずるずる引きずっていかれると。
はい。
で、もう、「あー、愉快愉快!」と、「仕返してきたぞー!」って言って、もう伸びたも、あの気分が晴れやかですと。
うん。
で、もうあの、笑いながら、「ははははー!」とか言いながら、帰っていくんやけど、
うん。
ちょっとずつね、その笑いも消えて。
うん。
で、表情も固まって。
で、どんどんどんどんうつむきがちになっていって。
はい。
で、家に着く頃にはもう完全に、もう息承知してるんですよ。
うん。
で、家で待ってたのはママですわ。
はい。
さっきほら、「ドラちゃんが帰ってきたの?」ってほら言ってたから。
うん。
帰ってきた伸びたに対して、「ドラちゃんいたの?」って聞いてくれるわけですね。
はい。
でも伸びたもさ、もう分かってるんですよ。
そんな仕返しをしたところで、
うん。
この寂しさが消えるわけがないって。
うん。
だから、「ドラえもんがいるわけないでしょ?」って、まあ売り言葉に買い言葉的に返すと。
はい。
また泣きながら、「ドラえもんはもう帰ってこないんだから。」と。
うん。
もう二度と会えないんだからって言って、自分の部屋のドアをガチャって開けたら、
うん。
伸びたくんって言ってね、ドラえもんがそこに帰ってきてたと。
はい。
うん。実に不思議なんだよと。
うん。
急にまたこっちに来てもいいことになったんだって、もうとにかく事情は分からないけど、
ドラえもんは帰ってきてもいいことになったって。
うん。
で、「え、なんで?なんで?どうして?」ってもう事態が乗り込めないんですよね、伸びたのほうも。
うん。
で、あのドラえもんも泣きながら、
うん。
もうそれが僕にも分かんないんだよって言いながらその、
ウソエイトウォーのね、あの、秋日を見て、
なるほどと、これを飲んだんだねって。
はい。
これを飲んで、僕はもう帰ってこないって言ったんだ。
うん。
で、そのウソエイトウォーが、効果がまだ残ってて、
うん。
さっき伸びたがほら、ママに対して、もう帰ってこないんだよって、ドラえもんは二度とって。
うん。
で、最後二人で泣き合いながらね、泣きながら、
はい。
嬉しくないって。
うん。
これからまたずっとドラえもんと一緒に暮らさないって言って、
二人で泣きながら抱き合ってるっていうシーンで、この話が終わるっていうね。
はい。
これ、帰ってきたドラえもん、あの、1974年の3月に、
はい。
あの、さよならドラえもんっていうお話が描かれた後に、
うん。
あの、4月号に載ったお話、もうすぐに、
12:01
うん。
次の号でドラえもんが帰ってきてくれたんですよね。
はい。
うん。
これね、あの、夢のお話やからね、みなさん多分聞きながら、
思い浮かべながら聞いてくれはったんじゃないかなと思うんやけど、
はい。
この、嘘8000でね、帰ってきたっていうところが、
あの、さらっと出てきてるんやけど、
うん。
のび太ね、言ってるんですよ。もう二度と会えないんだからって。
うん。
これがほら、あの、嘘と捉えられてさ、
はい。
本当になったんやとしたら、
もう、のび太とドラえもんも、これから先もずっと一緒にいれるんですよね。
うん。
うん。
だからね、あの、だいぶ前に、その、ドラえもんのお話を紹介したときにちょろっと言ったんですけど、
はい。
初めて、っていうか、このエピソードを境にって言ってもいいと思うんやけど、
うん。
ドラえもんってのび太を守るために来たんですよ。
うん。
もともと、目的を持って。
はい。
ね。
だけど、あの、帰ってきた時の言い方、ね、ドラえもんが、
なんだかよくわからないけど、帰ってきていいことになったって。
うん。
うん。
だから、あの、このお話を境に、ドラえもんって、その、
はい。
何やろう、使命を持ってのび太と一緒にいるというよりかは、
うん。
本当に友達として一緒にいるっていう、
うん。
まあ、関係性に変わったというかね。
はい。
うん。
だから、なんていうか、二人のここから描かれるストーリーって、
うん。
今までと同じようにジャイアンとかにいじめられて、
まあ、ドラえもんとか言いながら仕返したりとかも出てくるんやけど、
うん。
ちょっと関係性が変わって見るんですよね、ここから。
うん。
そこは僕すごい好きで、
はい。
で、事実、あの、一回、あの、終わることになってたドラえもんっていうのが、
うん。
このエピソードでもう一回再開するってなって、
はい。
で、F先生のライフワークになっていくわけですよ。もう先生が亡くなって、
今未刊の作品なんですけど、
はい。
その先生が亡くなられるその瞬間までドラえもんを描いてたっていうのが、
うん。
この後、歴史として続いていくわけですから、
はい。
まあ本当に、あの、感動もできるし、
うん。
あの、作品全体から見てもね、大きなターニングポイントになるようなお話かなと思って、
はい。
うん。
みなさん、あの、嘘はほどほどにしてくださいね。
ふふふ。
楽しい嘘をね、ついて、
うん。
あの、エイプリルフールを盛り上がりましょう。
はい。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
14:33
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