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柑橘農家のふるのです。今日は7月29日日曜日、2本目の収録をしております。
続いてきた奇跡第2弾、レターをいただいたので、読ませていただきます。
ふるのさんに質問です。愛媛県でみかん農家をされているふるのさんのところでは、どういった種類を栽培されているのですか?
収穫できる時期やお勧めの食べ方などあれば、簡単に紹介していただけると嬉しいです。
キノコハウス平本のマッシャさんもスタイフをされていて、すごく丁寧で、わかりやすくて、聞いた後、ちょっと頭を使うような、
頭を使うと言ってもそんなに難しくなく、自分はどうなのかなって考えるような配信されているので、ぜひ聞いてみてください。
うちの柑橘なんですけど、洗い出したところ、大体15種類くらい栽培しています。
収穫のスタートは10月から、収穫の最後は翌年の5月まで、なので半年以上は収穫、出荷の作業をしているということになります。
全部の品種をお話ししていると、すごく時間がかかるので、
愛媛を誇る、愛媛オリジナル柑橘のお話をさせてもらおうと思います。
それの名前はベニマドンナです。
ベニマドンナは、近年知名度がガンガン上がってきて、食べたことがある方もいらっしゃるかと思うんですけど、
愛媛ってそれまで結構長いこと、日本一、生産量日本一、柑橘の生産量日本一だったんですけど、
若山に追い抜かれまして、それからずっと2位ですね。
何かの時には3位に落ちたこともあるっていうぐらい、今、詐欺ぼそりしているような状態ではあるんですけど、
その柑橘王国愛媛を取り戻すかのように、ベニマドンナは生まれまして、
農協の方もだし、愛媛県も、とにかくみんなで頑張って知名度を上げて、ベニマドンナが有名になったという変種です。
果実としてはですね、大きな果実、両手で持つ、まあ言っても分担ほど大きくないんですけど、
かなり大きめの果実で皮が薄くて、中がゼリー状、ゼリーの食感みたいなプルンプルンな柑橘です。
当然甘くて、さっぱりした酸味もあって、とても美味しいです。
皮が薄いんですけど、薄いので果肉が結構壊れやすいので、カットして、包丁でカットして食べることをお勧めします。
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ベニマドンナっていうのは、実際は試験上での名前がアイカ28号と言いまして、
愛というのは愛媛の愛、愛するの愛に、果実のカ28号と言いまして、
アイカ28号の中で糖度や酸、あとサイズがすべて基準を満たしたものがベニマドンナと名乗る品種です。
なので、スーパーなんかでアイカ28号、ベニマドンナって書かれているものの多くは、
その糖度か酸かサイズ、いずれかか、あるいはいずれもが基準に達してないものなので、
本当に美味しいベニマドンナを食べたいなと思ったら、必ずベニマドンナと書かれているものを選んでください。
っていうのは結構、ベニマドンナじゃなくてアイカを買って、イマイチだったというか、こんなもんかみたいなのを追悼で見たことあるんですよね。
でもすごく悔しくって、ベニマドンナそんなもんじゃないのよって、私としては言いたい。
それぐらい、なんていうのかな、本当プロジェクトXが組めるんじゃないかなっていうぐらい、
時間と多くの人の労力と、いろんなものが掛け合わされて有名になってくれた美味しい品種なので、ぜひお勧めしたいです。
あとその、アイカとも似てるんですけど、カラマンダリンっていう品種が最後、5月に収穫あるんですけど、
こちらも、とても頑張って、本当の美味しさっていうのを追求して、農家さんが栽培して、栽培技術を身につけて、世に送り出したみかんなので、こちらもすごくお勧めです。
カラマンダリンは、ウンシュウミカンとキングマンダリンの後輩によって生まれた品種なので、
オレンジの風味も、キングマンダリンの風味もあるんですけど、それよりはウンシュウミカンの要素が多いんじゃないかなと思います。
手でむけて、とても味が濃いウンシュウミカンみたいな感じですね。
なので、あんことの相性がすごい良かったのを思ってます。
基本的に私はそのまま食べることの方が多いんですけど、
友人がこれはあんこでも勝てる味じゃないかっていうことだったので、
その時にはモナカしかなかったんで、モナカに挟んで食べたんですけど、
全然モナカの中のあんこのしつこさ、というか強い甘さにも負けない、かといって酸っぱいのが目立つってこともない、
とても美味しいデザートになりました。
カラマンダリンも結構古い品種、昔からある品種なんですけど、酸が抜けにくい、それより酸っぱいものが多かったんですね。
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それをうちの島は雪が降らないのと、氷点下になることがすごく少ないので、
木に実らせたまま完熟させることができるっていうことで、
今まであったのよりさらに美味しいカラマンダリンを栽培することができるようになったので、
うちの島ではものすごくプッシュして売っています。
主に東京と大阪の市場に卸しているので、もし見かけることがあったらぜひ食べていただきたいなと思います。
美味しい食べ方なんですけど、私基本的に本当にバリバリ手で剥いてその場で食べちゃうので、
結構手で剥きにくいイオカンなんかもそのまま、中の袋もわしわし食べちゃうので、
気が利いたレシピとかがあんまりないんですけど、
カラマンダリンはあんこの他にトマトと一緒にサラダにするっていうのも美味しかったですね。
酸味があるドレッシングがとても合いました。
栽培している品種がかなり多い方だと思いますし、
全国で見るともっと他にもいろんなブンタンとか、
ショーナンゴールドっていうのも東日本の方では作られているそうですし、
いろんな品種があって、それが柑橘の面白さであって、
美味しさにつながっていると思うので、
ぜひ見かけたことがないような柑橘を見つけたら、
自分にとっての美味しい柑橘を見つけるためにも、
手に取って食べてもらいたいなと思います。
私はちっちゃい時からみかんをずっと食べているんですけど、
今のみかんってすごく甘いなと思うんですよ。
普通のアセみかんとかでも、昔はもっと酸っぱいのが多かった気がしていました。
だからあんまり酸が、酸っぱさが目立たないポンカンとかが好きだったんですけど、
ほんと最近のみかん、甘い。
これは品種を変えたのかなと思って聞いてみたんですけど、
単純に生産者の方の努力、これに尽きるそうなんですよ。
実際栽培していて、ほんと美味しくするために、
1年間、毎日、休むことなく手入れし続けているわけですね、私なんかは。
だから美味しいんだよっていうわけではないんですけど、
必ず努力したから美味しくなるんじゃなくて、
美味しくなるように努力するから美味しくなるわけで、
ただそんなに努力している生産者の方が日本中にいるっていうのは、
もしかして柑橘ってすごいんじゃないかなって、
仕事しながら思うこともあります。
なのでぜひ、ほんといろんな産地のみかんをですね、
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食べてみられたらいいんじゃないかなと思います。
ではマッシュさんのお返事に、ちょっと足りてないかもしれないんですけど、
長くなってしまったので、この辺にしようと思います。
マッシュさん、レターありがとうございます。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。