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2022-10-11 41:22

#4「ショーシャンクの空に」中編 映画話をしてる人たちが怖いというトラウマ

[[[今回のトピック]]]


「空」って? / 美しい撮影について / 撮影監督ロジャー・ディーキンス /  空撮シーン / 撮影監督のお仕事 / スティーブン・キングはつよつよ /  フランク・ダラボン監督のデビュー作 / 映画における「照明」の使い方 / 気づかれないところのテクニック / 知っておいた方が良い知識ってある? / もう一回見たくなるための知識 / 映画撮りたい? / 使わない知識って必要? / 映画の興味がある所 / なぜ映画で感動するのか / レイヤーが違う / 楽しめたの? / 映画幼稚園 / 階級は上がらないよ? / 映画の話してる人たちが怖い / 失礼なことしてる? /  どこかにあるトラウマ /  読書感想文が苦手な理由 /  感想を持つことができない / 自分をさらけ出すこと / 映画カウンセリング / 感情抜きで見れるものしか見てない / 感情を取り戻そう! 


後編へつづきます


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00:00
ソラって… ソラ、はい。急なソラいただきました。
ソラって、結局どういう…
タイトルのソラよ。 ソラですか? ああ、ショーシャンクのソラ。 そう、やっぱり言いづらかったな。
ソラね、まあでもこれ放題だから、そのソラについてるんですよ。現代にはソラって意味はないんですが、
まあ、自由の象徴として多分入ったのかなって。
なんかその描写として、めっちゃソラ映ってたなーっていう印象はなかったから、
やっぱソラじゃーんとは思わなくて。 ソラ、これ詐欺じゃねえかと。ソラ出てこねえじゃねえかみたいな。
ショーシャンクの…みたいな。 ネバギブアップ。 ネバギブアップはやめとこうよ。
今日はやめとこうよ。 ソラね、確かにソラ… なんか一つあるとしたら、ジワタネホのソラには… あ、それはあるよ、あるよ。
ジワタネホだっけ? ジダ… ジワタネホ。 ジダワタネホのソラにならわかるよね? わかる。 ソラ出てきた。 綺麗だった。
海に行った。 海もね、砂浜も良かった。 なんか思ったの一つあるとしたら、
抜け出した後の雨? 雨ね、ソラが降ってたね。 あれはまあ、一応ショーシャンク付近のソラだったけど。 ショーシャンクのソラから。
でもショーシャンク出た後のソラだから。 ショーシャンク外のソラから。 どんどんつまんない画になっていくよ、それ。
なんかなんでソラなんだろうなーっていうのが、見終わった後の一番のモヤっとポイントだったかもしれない。 まあでも言うならば、やっぱりその刑務所内にいる人たちはソラを見上げてたよね、多分。
その自由をの象徴として、多分ソラを、ソラしかないから、彼らには。 平穏に囲まれてたらソラ見るしかないじゃんっていう。
だからまあそれに託した思いみたいなのが表現されてるんじゃない? でもソラとさ、対比というかさ、あの
あれじゃん。 本を読んでたじゃん。 本読んでたね。 ソラ、青空の元じゃない方に、ない方に行ってたから。
本ね。 本。 ショーシャンクのソラの下読書みたいな。 ショーシャンクの青空教室みたいな。
まあ確かにね。 ソラの方を見てたシーンが、それこそヒガロの結婚のところは、あのみんな上を見てたから。
あれはいいシーンですよね。あのクレーン撮影みたいなの使って、カメラがこうグーッて上に上がっていくと、そのみんながね、何を見てんだろうっていうその人から映って、
上に上がっていくとスピーカーがあるっていう。 あれはいい撮影ですよ。このね、あの話がちょっと飛ぶかもしれないけど。 全然飛んでいけません。
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ソラに飛んでいけません。かぶっちゃった。 撮影、えっとね、映画には、映画監督のほかにも撮影監督っていう役職があるんですよ。
で、今回のこのショーシャンコのソラにの撮影を担当しているのが、ロジャーディーキンスっていう、もう超有名。
届いてないけどね。 届いてないと思うな、多分。映画ファン以外にはまだ届いてないと思うんだけど、もう大御所。
はいはい。 もうあの、すごくいろんな作品でアカデミー賞にノミネートされて、
で、もう超偉大とされている人なんですよ。 で、えっと彼が今回撮影を担当してて、もうね、撮影、もうショーシャンコのソラにの魅力の一つとしてあげたいのはやっぱ撮影。
気がつきました。なんかこう、このシーン良かったなみたいな。さっきのそのクレーンのシーンとかもそうなんだけど。 なんか印象に残っている
シーンみたいな。
えっとねー、 レッドが木に向かっているところ?
木、あーはいはいはい。 あそこ
後半の最後の方ね。 そう、は、 綺麗だな。なんか印象には残ったかな。なんかそもそも全然その
風景は違うところに来たから、なんか じっくり映してるなというか、ディローブしながらね。
確かにね、その刑務所内が基本的に物語、ほぼ通してる。 だからいろんな、なんか視覚的にすごい変わったものとかはあんまり映んないじゃん。
だいたいもう刑務所内、外、みたいな。 え、でもあの兵衛の中だし。変わり映えがしないんだけど、その僕一番すげーなって、今回も見て思ったのは
あのアンディが刑務所に初めて来るシーン。 覚えてます?あの空撮のシーンがあるんですよ。
どこだ? 最初にまあアンディがバスに乗って来るんですよ。で、バスがその刑務所のその手前のその道路をこう奥に向かって走っていくのを
ヘリコプターだと思うんですけど、でこう追っていくんですよね、仮面が。 で、それを追い越して、その奥に刑務所があるんだけど、その上をまた飛び越えて、ワンカットでもうずっとカット切らずに。
で、そしたらそこにその囚人たちがなんかグワーって集まっていってるのが映し出されるの。 それはそのバスを迎えに行ってるんだけど、その新人が来るからって言って、みんなこうわーっつって、
アリのようにこうね。 で、そのままカメラがググって横を向いて、なんか風で旗目こうバタバタ鳴ってる旗みたいなのを
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打って映して、そのまま横にずれていくとさっきのバスが正面から来るっていう長いワンカットがある。
最初過ぎて覚えてないかも。 帰ったらもう一回見て。 昔の話だよ。 これ本当に、今ならドローンとかあるけど、
ヘリコプターだし、しかもフィルムで撮影してて、撮れたかどうか確認するのもすごい手間ない時代に、
あんなスムーズにグーって、その完璧なタイミングなわけよ。 バスを追い越して、バスがぐりって迂回してその1回画面から消えるんだけど、
最後にまた正面から出てくる。 だからそのヘリコプターだけじゃなくて、
演者たちもそうだし、バスもそうだし、全部合わせないとそのシーンが撮れないと。 タイミングをしっかり合わせてバスのこの速度で動いて、ヘリをこの速度で動いて、人々はこの速度でこっちに向かって、
カメラはこう向いて、で旗みたいなのがね、屋根の上に立ってんだけど、その刑務所の。 あれを本当にめっちゃ近くまで寄ってすって、
横切るの、それが。 で、横切るときに、その旗のバタバタバタっていう音が聞こえてきたりとかする。
でもそれ明らかにそこで録音してないから、後で付けてる。 そのアフレコみたいな感じで、音響さんが。
その完璧、もう本当に、全部映ってるものの音が鮮明に聞こえてきながら、 そのアンディがその刑務所に入ってくるって一番印象的なシーン、いわゆる生まれる瞬間よね、さっきの解釈で言えば。
が、本当に美しく撮られてるっていうのはもう、さすがディーキンスさん。
さすがっす!っていう感じなの。 それを言われると見返したくなるね、そこ。 よし!1ポイント。
この、なんかね、ラジオ中にこう、何回も一回見たくなるって言わせるかが俺の。 あーなるほどね。 もう一回見てください。本当にすごい。あれは、あのー
マジかって。で、一見本当に全然意識しないで、本当に意識に残んないんだけど。 意識しなかった、そこは。
最初の、この画面の手前に出てるバスと、最後に出てくるバスが同じとすら気づかないぐらい自然なわけよ。
で、ロジャー・ディーキンスって結構すごい人なんだけど、あの、すごくナチュラルに何でも撮る人だから、一見凄さが分かんないっていう人でもあると思うんだけど。
なんか、あのー、すごく派手なものを撮る人は、やっぱそれで評価されたりとかするけど。 だから、あんまりこう、アカデミー賞も、ノメイドはされるけど受賞したのは割と最近だった。
もう今70とか80、80いってるか。そのぐらいの年齢の人。 じゃあ技術が高すぎて自然すぎるから、逆に評価されづらい。 そう。
ただ、でもやっぱり実際に撮影監督ってそのカメラをね、動かしたりとか、監督の意向によってどういうふうにその絵を作っていくかっていうのを考える、一番結構大事な役職。
09:03
まあ、だいたい撮影監督と、監督はだいたい全部を見るから、撮影監督と、あと編集とか結構映画では大事だったしね。一番見る側の印象、与える印象が変わるから。
なんだけど、本当にすごくて、っていうのもその、フランク・ダラボン監督って今回撮った監督は、これが実はデビュー作なんですよ。
一作目。 一作目、長編デビュー作。
で、しかもスティーブン・キング原作じゃん。
普通そんな新人に任せないし、だいたいまあ悲惨なことになりがち。
それをこんなにまとめ上げたの、やっぱ多分ロジャー・ディーギンスの腕なのかなって。
多分結構監督が、センスとかがあったり、いろんなアイデアがあったりするけど、実際の現場をまとめ上げるのは撮影監督だったり、こうやった方が撮れるよとか、
この順番で撮った方がスケジュール的にオッケーとか、その辺まで考えたりとかするから、本当に多分このショーシャンクの空にの一番の盾役者と言っていいかなって思うんですけど。
あのー、ショーシャンクの空にが94年? 94年。
で、スティーブン・キングはその時点でも、あのー、つよつよだったんですか? つよつよだね。もう映画としても有名なのはシャイニングとか。
あ、聞いたことある。 あとはキャリー、知ってる?知らないか。スタンドバイミー。
知ってるでしょ? あ、ね、その辺、だから全部原作はスティーブン・キングだった。
70年代とか、80年代かな。大体そのぐらいにも映画化がバンバンされてて、で、もう超大ヒットというか、いっぱい出してる、もう売れっ子も、中の売れっ子。あとイットね、あの、
ピエロ、ピエロ。ピエロ怖い映画。って言ったら多分大体通じるけど。
なので、もう本当にあり得ないぐらいその、当時フランク・ダラボンは、なんか多分脚色とか、その、いわゆる原作とかをその、書き直したりとかするので何本か仕事してるぐらいで、映画は撮ったことない。
ただめちゃめちゃやりたいと、この企画。で、熱意で本当に、あの、給料、もう本当に全カットぐらいの勢いでやらせてくれって言って、その熱意で撮ってみろって言われたのがこの1作目っていうね。
すごい、あの、それをまとめ上げたっていうのは多分ロジャー・ディーキンスなんじゃないかな。ロジャー・ディーキンスの名前を覚えて書いてもらいたいっていうね。
ちょっと長いから。そう、ロジャーでいいよ。ロジャー。ロジャーね。そう、ロジャー。画面の美しさを本当に、あの、2回目見ると見て欲しいなあっていうのがあって。
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あとまあこの作品で覚えて書いて欲しいっていうのは、なんかそのお手本みたいな映画。まあよくその、最初にも言ったんですけどこの作品は舐められがちっていうか、まあだいたいいい話なんでしょっていう、でも確かにいい話だしっていうだけと思われてるんですけど、あのね、照明。
照明? 照明を見て欲しいんですよ、この映画。
ど、ど、ど? 照明ってご存知ですよね。 照明、QED。 QED。あ、そっちじゃない。そっちじゃない。数学の方じゃなくて。はいはい。え、照明、明るさ? 明るさです。どういうこと?
あのね、映画の照明って、いわゆる僕らが普段、まあ照明使ったことありますよね。 ありますあります。あの多分、普通の一般の人でも、写真を撮るときとかにフラッシュしてあいたりとか。まあそうね。
なんかビデオ撮るときに、なんか、まあ単に部屋を明るくするために使うじゃないですか。うん。 で、映画の照明ってそれとは全然意味が違って。うん。
あの、例えばまあ僕らが今こうやって喋ってる、向かい合って今喋ってますよね。 多分。多分ね。喋ってるのを、まあ撮影しようとした時に、どこにライトを置くかっていうのが、まあなんとなくできそうじゃないですか。
まあまあまあ。ね。でもそれは、いわゆるテレビとか、あの、まあ照明写真とかって思ったら、もらったらいいと思うんですけど、顔がはっきりと綺麗に映るための照明。
であるじゃないですか。はいはい。テレビとか、あのバラエティ番組とかで照明がこうたた、たたかれてたり。うん。
っていうのがまあ一般的な照明なんだけど、映画の照明は全くそれとはルールも何もかも違って、何かっていうと、照明で物語をどう語るかなんですよ。
うん。 照明だけでいろんなことを表現しないといけない。
っていうのが映画の照明で、例えばこの、まあ最初のパートでも、全悪は結構はっきりしてるって言ったじゃないですか、この映画。はいはいはい。
で、最大の悪人って言ったら、誰だと思います?うーん。最大か。いやまあ、一番メインの悪役と言ってもいいですけど。
署長と言って欲しいのか?そうですね。言ってください。欲しい答えをちゃんと出してくれるっていう。
そう、署長ね、あのやっぱ悪い人じゃないですか。うん。 署長をどういうふうに照らすと、署長が悪く見えるか。
あー。そう。この観点でもう1回見返すと、署長っていうのは最初は前任として出てくるじゃないですか。うん。
で、途中から、まあ特にアンディのその事件の真相を揉み消そうとするあたりから、
あ、悪いやつだなっていうふうになっていくでしょ。うん。で、最終的にあの、なんだっけ、あの名前忘れましたけど、あの若い
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あのアンちゃんを打ち殺す。はいはいはい。ロックな、ロックなアンちゃんね。ロックなアンちゃんを打ち殺すっていう行為になった時に、もう完全にあ、こいつは悪いやつだってなるじゃないですか。
それを踏まえて、彼の顔にどういう照明が当たってるかを見ていくと、そのように見えるようになってますよ本当に。
照明っていうか影っていうか。そうそうそう。だから影、あの光と影。まあまあ言ってること一緒なんだけど。なんかすごい中二病みたいになる。
そう。だから光あるところに影あるから。そうだね。そう。光をコントロールするってことは影をコントロールするってことだじゃん。
だから、その最初、あのアンディが刑務所に入ってきた時に、その新しい新人たちがバーって並んで、そこで初めて署長が出てくるわけ。はいはい。
その時は、その並んでるその囚人たちの後ろに窓があって、で、囚人たちは悪人だから基本的にね、やっぱり罪を犯してるから、
その人たちの顔には影がかかっている。顔がしっかり見えない。影じゃん。影なんだよ。影なんだよ。なんだけど、その向かいに立っている署長の顔には、その窓から差し込む光が真正面からバーって当たって、
あの綺麗に顔が映ってる。それはなんか途中も、そのなんか演説とかする時とか、署長の顔には必ずちゃんとした光が当たって、影がないよ。
なんだけど、途中からその、いわゆる事件の真相を知って、もしかしたらアンディはやってないっていうね、証拠があるかもしれないってなった時から、顔の半分が黒くなっていく。
で、最終的にその、あのアンちゃんを打ち殺すためにこう呼び出すじゃん。あの時は影の中から彼が出てくるのを覚えてない。
何もいないような真っ暗な中から、あの署長が出てきて、話してるんだけど、完全に顔のその半分が、もう隅で塗りつぶしたように真っ黒なわけよ。で、目に光がない。
で、その向かい側に立っているそのアンちゃんは、目に光があるし、顔もちゃんとキラッキラしてる。
善人だからね。まあ善人かどうかわからないけどね、窃盗もしてるけど。まあでも対比としてそういう風になってて、あの本当にそのシーンを見ただけで、あ、こいつは悪いやつだっていうように気づくようになってる。
説明されなくても印象として。っていうのが照明の作り方。それを見ると、どうして、なぜここで顔に影があるんだろうかとか、その光の置き方を注目してみると、新しいことに結構気づける。
なんかその、なんだろう、多分無意識的に判断しているところではあると思うんだけど、勘違いだったパターンもあるじゃん。
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なんかその、悪人っぽく見えるなっていうさ、光の当て方とか影の作り方して描写されてたんだけど、
それじゃなかったみたいな。そういうのは、そういうのもなんだろう、まあこの作品であったわけでは多分ないんだけど、なんかそれもそれでわざとなのかね。
それが要するに、監督とかその撮影監督とか、その映画を作ってる側としては、こういうお話だからこういうふうに観客をコントロールしたい。
例えば最初に所長は善人というふうに描いてないと、後の悪人感が、あ、こいつ悪いやつだっていうのに向かっていかないじゃん。
だから最初はいいように見せる。後半から悪く見せるっていうようにコントロールしてるわけよ。で、その物語上、いい人って見せないと悪い時に、なんか顔に影かかってんなって。
これなんかしょうがなくかかったのかなっていうのは、それはミス。その実力不足なのか、スケジュール的に無理だったのか、上手くない演出なわけよ。
だって見てる人がそういう、思ってもらいたいように思ってくれてないっていうのは、それは上手い映画の作り方ではないよね。
なるほどね。
で、きちんと作ってる映画は、その一コマ一コマ全部がそれ考えられてる。
で、基本的には、教科書じゃないけど、一応そのセオリーみたいなのがあって、で、それの通りにこういう心情で描かれているんだなというふうに見ていって、ああ、正しかったねっていう感じなの。
そうなんだけど、これはまたルールというか、その一つの方程式なわけじゃん。
例えば顔に影があることがイコール悪っていうようなのは、一つのルールでやって、見た人がそう思わない描き方もできるわけよ、逆に。
できるのかな。
だからそのルールを破るっていうのも、監督の力量というか、逆にそれを逆に利用するとか。
だからもう心理学的にこうしたらこう見えるっていうのもある程度決まってるわけ。
それをどうやってルールを破るかとか、その通りに。
それを視聴の邪魔になっちゃダメじゃん。
だから気づかれないように、こういうふうにしてます。
そうね、いちいちシーンが変わるごとにさ、これはこういう描写だから、こういうふうに思っているんだ、今度はこうなっててみたいな感じになると。
お話に集中してもらいたいのに、不自然なところにライトがあったらダメなんだよね。
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だからさっき言ったみたいに、じゃあ所長の顔に光を当てたいんだったら、本当にそんなところにライトないだろみたいなところからスポットライトが当てたら絶対おかしいじゃん。
ここだけ舞台上かみたいな。
だからセットを変えるわけよ。窓の位置を変えるの。もしくは立ち位置を変える。
これロジャー・ディーキンス自体が言ってたんだけど、最初は逆だったらしいの。
最初のアンディが入ってくるシーンは、主人公たちに顔に普通は光を当てたいでしょ、アンディたちに。
アンディ2か。
入ってきたシーンに立てる。
新人たちの顔を見せたいからっていうことで、本当は窓の位置と所長の位置が逆だったらしいんだけど、
なんかやっぱりこれはおかしいっていう風になって、それはやっぱり所長がこの時はいいように描かないといけないし、
入ってきた人たちは罪人なんだから悪く描かないといけないっていう、やっぱりそれは不自然だよねってなって変えたらしい。
だから見た人がどういう風に受け取るかっていうのを作り手側は想像して、それをコントロールするっていうのが映画の手法。
じゃあなんかすごく自然に今回受け入れられたから、その撮影技術がすごく良かったという動きをしていいと。
気づかれないと。
そうですね。
なるほどね。
気づかれないところにテクニックがいっぱいあるっていうね。
あとは最後、レッドとアンディが最後の会話をするシーンを覚えてます?書内で。
必死に生きるか必死に死ぬかみたいな会話をしてる。
座ってたところ?
そうそう、座って壁に2人うんこ座りして喋ってる時に、必死に生きるか必死に死ぬかどっちかみたいな話をして、
レッドはそのまま座ったままで、アンディは立ち上がって去ろうとする。
その時のその引いた絵の画面上、背景にある建物に斜めの影の線が入ってる。
レッド側の方に影がかかってて、アンディが向かっていく先は光がこうなってるわけ。
それはやっぱりその対象、2人、その影からアンディが出て、彼はやっぱり希望捨てないから。
光の中に向かっていくっていうのを心理的に見せるために、あの位置で、あの位置にカメラを置いて、あのタイミングで撮った。
っていうことなの。
その辺のものって、知識として知っておいた方が良いの?
良いと思うよ。
一般的に、映像を撮るとか、動画作りたいとかっていう時に、どういう照明でどういう効果あるみたいなのって多分必要だと思うのね。
24:06
見る側で、どこまでどういう知識を得るというか、しておいた方が良いのかっていうのが。
普通に楽しむ分には知らなくていい。
お話が面白いっていう風になって、2回目とか見た時に、やっぱりそこに興味が湧いてきた方が、2回目3回目見たくなるでしょう。
多分、映画好きの話じゃん。2回目見るっていうのが。
はい、そうですね。
だからそのさ、とりあえず映画を見ようって思ってる人が、映画見る前にさ、どこまでどういう知識をつけるのかみたいな。
基本的に楽しむだけなら要らないですよ。
えっとじゃあ、私はどうすればいいのか。
いやだから、それを知ったらもう1回見たくなりませんかっていう。
確かにってこう、なるほどっていう風になって。
じゃあ今まで見てきた映画も、なんでこれ面白かったのかっていうと、そういうトリックがいっぱいあるから。
っていう風になって、もう1回見たくなりませんか。
っていうことなんだよ。
なんかね、その撮影のワンカットでぐるっと回ってたみたいなさっきのヘリのやつは、
そうなんだ、ちょっと見てみようって思うんだけど、
光の演出?光の演出というか、なんだろう、心情表現をこうされていましたみたいなのって、
まあそのトリガーだったら絶対に知ってなきゃいけないやつだし、
どういう心情を与えたいから、こういう効果を使わなきゃいけないとかは、
出す側は知っておいた方がいいと思うんだけど、
とりあえず映画そもそも見てませんよと。
で、多分初回の方にも言ったと思うけど、
ユミズのように出てくるからさ、演出の方法とかって。
だから、知らないと見れないのか。
いんなことないよ。だって楽しめたでしょ。楽しめました、そもそも。
だからその初回の時、ゼロ回目かな、
なんでそんなに映画というだけで見てんのっていうことの回答。
だからなんでそんな2回も3回も見てんのかとか、
なんでお話がつまらない映画を見て、なんで腹が立たないのかじゃないけど、
27:02
お話がつまらなくても、演出見ながらこうだからつまんないんじゃないのかなとか考えたりとか、
考える余地がまだいっぱいあるじゃん。
ちなみに映画って撮りたい?
いや別に。
そうなんだ。
別に撮れないと思ってるしね。
そんなに簡単なことではないと僕は思ってるんで、調べれば調べるほどね。
なんかそうなんだ。
多分さ、そこがちょっと違和感があるところというか、
使わない知識というかさ、
実際に撮るわけでもないのに、
なんでそこまで調べてるんだろうっていうのが興味が湧いてくる。
だからその方が面白いから、楽しいからね。
知的好奇心がくすぐられるのもあるし、
どうしてこの映画が面白いんだろうっていうところまで興味が湧いてるからかなって思う。
例えば料理とかでも、うまいじゃん料理って。
バカみたいなこと言う。
でも料理はじゃあなんで美味しいのかって気になってくると、
楽しみ増えるくない?
カレーを食べるにしても、これを使ったカレーがあるとか、
こういう調理法で作ったカレーがあるってなったら、
それを食べてみたいっていう風になっていって、
カレーを食べるっていうだけが、ただの食事以上のものになっていくじゃん。
物にはよるんだけど、
カレーってこういうのがあるよねってなったら作りたくなるのよ。
だから調べたことは活かしたくなるので、
だから作らないのにすごくよく調べられるなっていうのがすごいなって思って。
そうですか?
たぶん貧乏症だから使いたくなるのよ。
調べたこととか。
でも今の時代は確かに、
iPhoneとか携帯持ってるから動画って別に一人で撮れるじゃん。
撮るときに照明こうした方がいいかなっていうちょっとした役には立つよね。
でもそのために調べてるわけじゃないけど、
じゃあなんかこの映画について、しゃべるときでもそうだし、
この映画のどこが好きなのって言われたときに、
って考えたときに、こうこうこうだからってやっぱ言えるじゃん。
だからなんでそんなに映画を見てるのとか、どこを見てるのっていうことに関して、
30:03
僕はこういうふうに映画を見て、2回目とか3回目も楽しめてますよっていうのが、
その照明を見たり、なんでここにカメラを置いてるのかなとか、
それに興味があるんだよね。
それはその映画のすごいとこだなって思ってるんですよ。
そのなんでここに置いたらこういう感覚を与えることができるんだろうとか。
仕組みに結構興味があるのかもしれないけど。
なるほどね。
だって当たり前のように映像ってそもそも、
だからそれこそ映画の誕生と映像の誕生って一緒なわけよ。
映画が誕生するまでは映像って存在しなかったって考えると結構怖くない?
ということは、そこにある風景を切り取って保存する方法がなかったということ?
うん。それを見て、自分がいない時間と場所のものを見ることができるっていうのは、
ここ本当に100年くらい?100年ちょっと?
120、30年くらいに起きたことで、それ以前はパラパラ漫画とかあったのかもしれないけど、
アニメーションみたいなね。きり。
なんだけど、実質それも映像じゃん。ある意味ね。
そうね。
だけどそれがない時代とかを考えると、
それがなんでこんなに僕らを、だって目の前にないのにアンディを見て泣けるとか、
あのブルックスおじいちゃんが、おじいちゃん見てるのは単なる光なわけだ。
その1秒間に24コマの光ここ連続してパパパパって壁に映ってるだけなのに、
それが物語として頭が理解して感動するってとこまでいってるのってすごくないっていうのはあるんですよ。
それなんでそういうふうにできるんだろうっていうところに興味があるから、映画をいっぱい見てるっていうのはなかなか。
お分かりいただけましたか。
多分今いるレイヤーが違ってて。
レイヤーがね。それはもちろん分かってます。
ちょっとずつ移動してもらえると助かるなっていう。
深めたい気持ちはあるのよ、すごく。
時間かけてやっていきましょう。
だからこれ言っといたら、後で気づくこともあるじゃないですか、多分。
確かにちょっと早すぎたのかもしれないけど、ここまでの話。
物語の話をもっとした方がいいのかもしれないけど、映画って物語だけの魅力だけじゃないんだよっていうところを深めていきたいなと思ったので。
他にもいろんな要素っていっぱいあるじゃないですか。映画っていろんな要素があるから。
33:02
なるほどね。
分かんないことだらけなんだよ、映画って。
いやでも楽しめたんです。ここが結構重要なんですけど。
前回もファイトクラブ面白かったですかって言ったら、うーんって感じだったじゃないですか。
昇山君のストーリーはどのぐらいのあれだったんですか。
難しいな、なんかそのさ、正直最後のでちょっとキュッてなえたのは。
アラン・グリーンに。
そうそうアラン・グリーンで、え?ってなったのはあるけど、それ差し引いて、分かんないけど、トップにはならないけど、
でも今の時点で何がトップか分かんないけど、何年か経ってみるかもしれないなっていうぐらいじゃないかな。
一応見返したいなって感じなのか。
なるほど。
多分今、映画幼稚園ぐらいだから。
映画キンダーガーデン。
そうそう。だから、なんていうのかな。
なんかね、その考えはでもあんまり良いと思えなくて、常々自分は映画初心者だからとか、映画のこと知らないからっていうスタンスじゃないですか。
なんかそんなその階級があるわけでもなく、別にここから見ていったって階級上がんないですよっていうのは言っておきたいなと思ってて。
だから別にこれを見たから、じゃあ小学校に入学しようかはないですよ。
みんなフラットで、ここが面白い、ここが面白くないっていうのを、おのおの好きなところを見つけていってるだけ。
なので、自分は例えば映画好きな、何の映画好きですかって聞かれた時に、自分は映画初心者なんだけど昇上空が好きですとかっていうのはあんまり良いことではないと思う。
多分ね、あれなんだと思う。映画の話してる人たちが怖いんだと思うんだよね。
怖がらせてしまっている。
友達とかじゃなかったら多分、追ってないアカウントだから、マジで。
まあね、僕のアニチュアトリビアの。
まあそれはそうでしょうね、映画にあんまり興味なかった。
だから、映画の話するのぶっちゃけ怖いんだよ。
なるほど。それをじゃあ、克服していく番組にしましょう。
それ、できるのかな?
できるできる、大丈夫。
映画の話すの怖くて。
それはなんでなんだろうな。
昇上空のさ、マジで何も知らないから、多分すごい失礼なこと言ってるじゃん。
シャープ2の最後で、イメージ?
ああ、はいはい。
36:01
なんか、すごい雑なこと言ってるじゃん。
はい。
だから、多分それでブチギレる人もいるだろうなって思いながら。
いないと思うけどな。
いるかな?いや、いたとしてもいいんじゃないですか、別に。
いや、なんか。
物理的に意思持って追いかけられるなら嫌だけど。
いや、なんか申し訳ないなって思いながらね。
いやいやいや、そんなこと気にしなくていいですよ。
ああ、なんかわりとそのトラウマ的なものがどっかにあるのか。
映画に対する。
なんかわかんないけど、なんか怖いんだよね、話すのが。
ああ、なるほど。
でもね、それは前回の配信をちょっと聞いて思ったこともあるんですけど。
はいはい。
あの、読書感想文が苦手って話をしたじゃないですか。
ああ、はいはいはい。
で、あれは僕も苦手だったんですよ。
うん。
で、僕なんで苦手だったのかなっていうと、それが評価されるから。
ああ。
その先生に提出して、先生に何点とかにつけられるでしょ?多分つけられてたと思うんだけど。
多分そうだろうね。
で、その自分が持った感想とか感情とか、その自分の人間性みたいなのを、やっぱりこう表現するって出すことじゃないですか。
うん。
で、それ否定されるのがやっぱり嫌なんですよ。
ああ。
そう。だから、そのもしかしたらその映画の感想を言うっていうのも、
同じようにソロバンさん感じてんのかなって自分の中をさらけ出して、
うん。
お前はじゃあこのショーシャンクを見てその程度しか思わなかったんだとか。
ああ、値踏みされる感じね。
そう、のが嫌なのかなって。
だからそれ、前の回でも言ったけど、その感想を別に誰かに出さなくてもいいようなノートとかに書けばっていうのを言ったのも、
やっぱその評価される、されない。
うん。
は、気にしない方がいいから。
なんかね、それで言うとそもそもその、なんか今回とかは話すからメモは取ってきたんだけど、
はいはい。
あの、なんだろう、感想っていうものを持つことがあんまりできなくなっちゃってて、
ほう。
なんかこうでこうなってたってその事実ベースの、
うんうん。
あれは、この時こうだったよね。
うんうん。
この時こうだったよね。
はい。
の積み重ねはあるんだけど、
はい。
良かった悪かったとか、
なんか今回もまあ、泣いた泣いてないで全然泣いてないんだけど、
はい。
えっと、最初にさ、僕が言ったのが、
はい。
名作っぽいっていう雰囲気がすごく出ているっていう、
うん。
評価をしたじゃないですか。
はいはいはい。
で、それも多分、見ててうちに思った、その知らないうちに思ってたその照明の良さだとか、
うん。
このカメラワークの良さだとか、
うん。
が多分、えっと、全体的な、えっと、構成の良さに繋がってて、
うん。
で、作品の質がよく見えたんだろうなと思うんですよ。
39:00
はい。
で、なんか感想っていうものの、
うん。
言い方がちょっと分からなくなってきてる。
か、なんか物を見てからの。
なるほど。
そう。
感想とは論。
感想って難しい。
いやでも感想を言うってことは自分をさらけ出すことなんですよやっぱ。
うん。
そのー。
そうなんですよね。
だから。
極論言うとね。
コミュニケーションではないでしょ。
うん。
コミュニケーション取れてるし。
だから、なんだろうなー。
えー、いやーどうしたらいいかな。
それって難しいなー。
ちょっとカウンセリングになっちゃうけどね。
カウンセリング。
まあまあそれも含め、
まあでも元々はね、その映画どういう風に見たらいいかとか、
どうやったら見れるかみたいなところから発展してるので。
そうなんだから、
たぶん最初の方に言ったけど、
はい。
えーと、史実ベースのやつしか見てないっていう話をしていたじゃないですか。
はいはい。
してましたね。
それも、あのー、史実、歴史だから感情抜きで見れるっていうものもあってとか。
あー、もう事実のみの世界で。
そう。
そうか。表現、そうね。
だからあんまりその、感情表現がたぶんそもそも苦手なんだろうな。
感情を失ってしまった。
感情を失いつつあるかもしれないね。
感情、じゃあ映画を見ることによって感情を取り戻していきましょう。
感情取り戻せないでしょー。
いやーいやー、んー、でも自分のその感情を取り戻すっていう意味では、
映画は結構アリだと思うんだけどなー。
映画セラピーを。
そうですね、映画。今まで映画を見て泣いたことはありますか?
映画見て泣いたことはあると思う。
お、それは何?何?
何だろう。
なんか、えー、何だろうなー。何見てかは覚えてないけど、
うん。
なんかねー、映画見て泣いたとは思う?
えー、そのタイトルが知りたい。
何だろう。
どこに来るのかを、が分かればこっちもその次の課題とかに対して。
あー、でもねー、あのー、その間ー。
ショーシャンクのソラニ編、まだまだ続きます。
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