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はい、トリビアです。 深めるシネマ、今回のゲストは、この方です。
はい、株式会社HAA代表の池田佳乃子です。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。硬いな。
緊張している。
緊張してんの?
緊張してますね。
そんなに?
はい。
池田さんですね。株式会社HAAっていう会社をやってる、すごい人なんですけど。
いえいえいえ。
なんでこの人呼んでるのかみたいな感じで、多分みんな思ってるかもしれないですけど。
前にもちょっと自分の番組で話したことがあって。
はいはい。
僕の幼馴染、小中高一生。
そうですね。
なんか僕の番組、幼馴染ばっかり出していくみたいなスタイルになりつつあって。
だからそれの新しい視覚。
そうですね。意外に小中高の同級生って、本当に少ないじゃん。
そうそうそう。だから今の俺の相方のトモヒと、前の相方のソロバンさん。
そうだね。
これぐらい?小学校から一生は。
小中高一生はね、本当に20人とか30人いるかなってぐらいの、本当に少ない中での10%が今参加してる感じですね。
出てる。ここからどんどん増えていく可能性がある。
そうですね。はい。
今回話す映画なんですけど、パーフェクト・デイズ。ビム・ベンダース監督の最新作。
はいってしみじみ。
めっちゃ良かった。本当に。
もともと一級団に出てもらおうと思って考えてたんだけど、
どんな映画が好きなのかとか、いろいろ話した方がいいなと思いつつ。
もともと映画の会社にもいたもんね。
そうですね。DVDのパッケージディレクターをしていたので、
吹き替えを作ったりとか、あとメイキングのディレクションしたりとか、
それこそパッケージのデザインをデザイナーさんと考えたりとか、結構いろいろやってましたね。
だからもう完全に映画制作の仲も知っている人。
で、何の映画を喋ったらいいかなみたいなことを考えてて、
そういう話をしたんだよね。確かに。
そうね。
で、何か好きな映画を教えてみたいな感じの話をしてて、
何個か、1個他の案もあったんだよね。
イン・トゥ・ザ・ワイルド。
そうね。はい。
その後にしばらくして、パーフェクト・デイズを見たっつって。
見ました。
来院が来て、めっちゃ良かったっつって。
良かった。本当に良かった。
俺その時まだ見てなくて、見ようと思ってたんだけど、
それはもう見に行こうと思って、見に行って、
俺もめっちゃ良くて、本当に良かったんだけど、
今最初に自己紹介してもらったみたいに、株式会社ハーっていうのを自分で立ち上げて。
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そうですね。今3年目かな。
3年目。
その会社を立ち上げて、その会社に関するイベントがこの前、2月の?
22日に大会山津田屋書店でありましたね。
あったよね。
それをちょっと僕もお邪魔させてもらって、
その時の池田の、自分の会社の理念とか、会社に関すること、なんでこういうことをしてるのかみたいなトークショーでちょっと喋ってたじゃん。
聞いた時に、なんかすごくパーフェクト・デイズと繋がったなって気が俺的にあって。
それ言われてから、確かに後で思った。
その場で終わった後に、それまでも会社のことは聞いてたし、こういうことをやりたいって話も聞いてたけど、
なんかああいう表向きでちゃんと喋ってるのを俺はちゃんと聞いたことなかったから、
それを聞いて、なんか俺最初にそのパーフェクト・デイズって言われた時もちょっとピンと聞いたのがあったんだけど、
はっきりなんか分かってる。
それで、じゃあもうこれはいけるわと思って、
今日話そうと思って。
はいはい。
いやーもう本当に良かったな。
なんか私、映画って自分個人的には2種類見ててあるなと思っていて、
1つはその約2時間のその時間の中でその時を楽しむ、楽しめる映画と、
なんか見た後に問いをくれる映画みたいな、その2種類があるなって思っていて、
なんかパーフェクト・デイズはその後者の問いをくれる映画だったっていうのを、
なんかこの見終わった後も1ヶ月ぐらい経ってるけど、
なんか感じてるなというのがすごい良い点だなって思ってます。
しみじみじゃあ、まだあの映画の中にいるって。
そうまだね余韻、余韻っていうかそこから自分の結構視点が増えたりとか、
行動が変わったりとか結構してるんですよね。
ちなみにその今聞いてる人でその株式会社はあんまり知らない人もいるかもしれないけど、
一体どういうものを売ってるのかを簡単に宣伝してください。
オッケーです。簡単に言うと、
聞いてすぐわかった方もいらっしゃるかもしれないんですけど、
HAAっていうのは日常に深呼吸を届ける会社なんですね。
なのでHAAって言うんですけど、
HAAでHAAって書いて。
で私たち出身のそのベップ温泉っていうのが、
もう500メートルおきぐらいに100円で入れる温泉がめっちゃあるやんか。
だからその温泉から自然にHAAって音っていうか声が聞こえるんよね。
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あーみんなが至る所でHAAHAA言ってるんですね。
そうHAAHAA言ってるっていうか、
ちょっと優しい派なんですけど、
すいません。
で、それってすごい緩んでる状態っていうか、
なんかこの体験とかこのベップでふと耳にするこの音、深呼吸を、
もっと東京の生活だったり、
そういう他のエリアで暮らしている人たちにも体験してほしいなと思っていて、
めっちゃ忙しいじゃないですか。
でなんか私すごい、
あ、息止まってるわっていうときめっちゃあるんですね。
無呼吸のとき。
そうそうそうそう。で、あ、やばいやばいみたいな。
そういうときに寄り添えるブランドがあったらいいなと思っていて、
でまずですね、今ベップ温泉の結晶を使った入浴剤を作っていて、
まずはそこでお風呂でHAAしてもらいたいなと思って作ってます。
なるほど。その入浴剤にはエッセイがついてるんですね。
そうなんです。800文字ぐらいのエッセイを包み紙に入れていて、
なんでそこでお風呂でゆっくり誰かの日常を綴ったエッセイを読んで、
ふと自分の今日1日を振り返ったりとか、
そういうちょっと体験型のパッケージにして深呼吸を提供してます。
なるほど。
はい。
そんなその会社を立ち上げる池田が、今回そのパーフェクトデイズを見て、
どういうところに惹かれたのか興味があって。
そうですね。毎日日々過ごしていて、
自分の心が動いた瞬間ってあんまり忘れちゃってんなって気づいたんですよね、見てて。
見てて。
うん。
それを一つずつちゃんと拾って、自分で受け止めて過ごすっていう良さを、
改めて感じたのがこの映画だなと思って。
主人公の平山っていう男がトイレの清掃員なんだよね。
うん。
で、毎日毎日決まった時間に起きて、決まったルーティンの歯磨いたりとか、
自分の植物みたいなのに水をやるとかして、繰り返しの毎日でトイレの清掃の仕事に向かってみたいな。
うん。
で、帰ってきて、仕事終わりに一杯行きつけの店で飲んでとか、その後趣味の読書みたいなのして、寝て。
で、また次の日、目覚まし時計もかけずに起きれる。
そう、ほうきのね、箱音。
ほうきの箱音で起きれるっていう生活をしてて、だから結構繰り返しの毎日をずっと過ごしてる人なんだけど、
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だからだんだんね、その物語の中で、そのルーティンからはみ出るようなことがちょこちょこ起きたりしていくんだよね。
そうそう。
それがこう、いわゆる彼のその生活の中にある、そのちょっとしたスパイスじゃないけど、なんかこう、たまにはその心を乱すようなことがあったりとか、
いろんな小さいアクシデントみたいなのが起きていくっていうのを結構淡々と描いてる映画。
そうですね。
それを見て、要は普段自分が気づいてないようなことに焦点を当ててるって思ったってこと?
そう、なんか、例えばトイレ掃除をしている間に、その風だったり影だったり光だったり、なんかその瞬間、あ、いいなって、ちゃんと思ってるなって思ってて、平山が。
映画の最後にもこもれ火っていう、なんか日本語にしかない言葉って言って、その木の間から射す光、風で揺れたりとかする影のこと、こもれ火っていう文字が出て、なんかその瞬間しかないものみたいなテロップが出るじゃん。
うん。
あれ言われて本当に確かに日本語にしかないな、こもれ火って思って。
そうそう。
結構びっくりしたことも。
なんかああいう、普段の生活じゃあんまり目を向けないようになってしまってるところに、平山は感動してるようなシーンが多い。
うん、多い。多いし、なんかその毎日ルーティンなんだけど、その光だったり影だったりって、同じものは二度と見れないから、その瞬間を感じて、一日一日をかみしめてる感じがして、
なんかそれちょっと忘れかけてたなっていうか、最近めっちゃ忙しかったので、なんかそういうことも感じて、なんか今見てよかったなって思った。
あの映画を見てから自分の生活になんか影響が出たりしてる?
なんかこれ結構、映画がすごく、この映画を見たからこれを始めようっていう感じじゃなくて、そういえば繋がってたかもって思い返して思ったことがあって、私先月、あ1月か、1月と2月にパリとロンドンに出張に行ってたんですね。
一人で行ってたんでしょ?
そう、前半はもう一人会社のメンバーと、はい、私フランス語しゃべれないので、フランス語しゃべれるメンバーと。
メンバーと一緒に。
はい、で、ロンドンは一人で行っていて、で、なんかその、まあヨーロッパ行くのほんと10年ぶりぐらいだったので、なんか写真撮りたいなと思って。
でもなんか一眼っていうよりなんかフィルムカメラで撮るかと思って、でも持ってないから写るんです、買ったんですよ、2つ。
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で、持ってったんだけど、27枚撮れるやつかな。
撮れるやつね。
はい。
よく売ってるやつ。
でもね、向こうでね、7万円ぐらいしか撮らなかったんですよ。
で、逆にそこから日本に帰ってきて、なんかこういろんな家族とか友達とか、いろんな人と会ったり公園でゆっくりしたりとか、その普通の暮らしの中での、そのシャッターを押す回数の方が多かった。
旅先じゃなくて帰ってきた日常の方で撮ろうと思った。
で、なんかそれなんでなんやろうって振り返って思ったら、なんか多分ヨーロッパではその綺麗な風景を撮ろうっていう気持ちでシャッターを押していて、
で、日本に帰った時に、なんかこうホットエン川でお茶をしてたら雑草の黄色い花がめっちゃ綺麗だなって思った瞬間とか、
経営合宿でメンバーがもう深夜まで話して翌朝なんか半分開いた目でぼーっとしてる瞬間とか、あと経営合宿でみんなでカップヌードル食べてる瞬間とか、
なんかそういう瞬間、多分私の心が動いてる瞬間にシャッターを押していて、
で、その時にやっぱフィルムカメラって押したい、シャッター押したいんだなって思った。
確かにフィルムカメラ、あの劇中でも平山がオリンパスのフィルムカメラ使ってたりとかして、めっちゃ結構いろんなものを撮ってる。
それこそ影とか、人の影とかいろんなものを撮ってるけど、それをどこかに発表するでもなく、自宅の押入れに缶を入れて、何年何月保存していってる。
あれも完全にその日常の写真をいろいろ撮ってるよね。
でなんか、その映画見たから映るんです、顔って思ったわけじゃないんだけど、
なんかそういう自分のなんだろう、心が動いた瞬間にシャッターを押してるんだって気づいた時に、
もしかしたら平山もそういう心が動いた瞬間を撮ってたのかもしれないなとかちょっと思って、
でなんかそれですごいいいなって思ったのと、
あとなんかやっぱ私その、いいなって思った時に映るんです、シャッターを押した時。
なんかそれ普段だったら忘れてる瞬間だったんだよね。
あーなるほど。
でもフィルムカメラだとその後現像を出して、たぶん戻ってくるまで忘れてるのよ。
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忘れるよねあれね。
でもそれで写真見た時に、あ、そうだここで私こういう気持ちになったんだとか、
なんかまたその時の自分の気持ちを振り返られるから、
なんかちゃんと毎日こうなんか生きてるというか、
なんかその心の機微を受け取って生きられるのがすごいめっちゃいいやんってなりました。
映画の方を先に見たのか。
そうそうそう。
フランスとかロンドンに行く前。
でその後帰ってきてから自分の行動をもう一回見てみたら、
繋がってるなって。
そうそう思って。
なんかそうやって普段の生活とか自分の行動が映画とまた紐づいて、
またその映画を楽しめるみたいな、
このなんか感覚ってめっちゃする目みたいでいいやんってなった。
この映画自体がそんなにこう意味みたいなものに縛られてないっていうか、
ストーリーもどういうストーリーですかって言われたら困るじゃん。
そうだね余白がめっちゃあるよね。
平山っていう男がどういう生活をしてるかをただただ撮ったっていうものになってるから、
自分とその結びつく、結びつけることがやっぱり余白が多い分できやすいのかもしれない。
それでそういうふうに思ったの。
だからなんかあの映画を見た後ちょっと一定期間置いて、
そこに紐づけるみたいなことをすると、
またみんなそれぞれ違うなんか紐づけ方だったり、
あの感じ方があると思うから、
そういう意味でも楽しめる映画だなと思いました。
忘れているものをやっぱりちょっとあの映画の中に見るっていう行為なのかもしれないよね。
そうだね。
自分が本当は必要としているものなのかもしれないし、
自分が本当は持っているものなのかもしれないけど、
なんか普段の日常で忘れていることが多いかもしれないね。
そうね。
本当なんか時間みたいな感覚を改めてなんか捉え直すっていうか、
思い出すみたいな映画だった。
なるほど。時間か。
橋の上で自転車に乗って、
平山とめい子。
めい子、にこ。
にこちゃんが、なんか2人でなんだっけな、
今度は今度、今は今ってセリフが。
歌ってね。
そうそうそう。
自転車で2人で走って。
あの時になんか今度っていつみたいなことを。
めっちゃ聞くよね。
そうめっちゃ聞いてた。
で、多分私はにこだったなと思ってて、
今度っていつっていうか。
聞きがち?
そう、なんかさ、
最近ってこう、私仕事してるとスケジュールがあったりとか、
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じゃあいつまでにこれをやってとか、
なんかその時間を自分で区切っちゃってるんだよね。
じゃないとできないことをやろうとしてるからね。
でもなんかその、いや今度は今度だよっていう、
その時間の中でも余白を持つ。
ことがなんか、
そういうことそういえばあったじゃんって思った。
いやそれこそ、
実はこの前あのロケ地見に行ってきて、
パーフェクトデイズの平山の住んでるアパートあるじゃん。
あそこもあるんだね、そうだよね。
押上げにあって、
たまたま用事で押上げに行ってて、
でこの収録もあるし、パーフェクトデイズ俺も2回目見た後で、
なんかロケ地あるはずだよなと思って。
確かに。
ネットで調べたらすぐ出てきて、
行ってみたら本当に神社があって、
その横にアパートがある。
で、自販機、
前安平山が観光費を買う、
買ってたね。
あれはなかったんだよな。
あれだけ多分あそこに置かれたっていう。
でもあのアパートそのままあって、
すげーと思って見に行ってたんだけど、
それで俺あんまり東京の下町ってそんな見たことがなくて、
押上げって本当に、
そうだね。
スカイツリーがバーンって映画の中でも何度も出てくるけど、
本当に小さくやってるクリーニング屋さんとか、
いろんなちっちゃいお店屋さんがいろいろあって、
面白いなって歩いてたら、
公園で中学生ぐらいかな、
男の子たちがサッカーとかしてて、
別に学校の部活とかでもなんでもなく、
放課後に集まって、
ボール蹴ってるだけ。
それ見たときに、
自分が小中だったときの、
学校終わって、
何かのためにやることじゃない遊びみたいな、
やってた頃をちょっと思い出して、
パーフェクトでいいですよ。
そうなんだよね。
あの映画見ると、
これパーフェクトデイズだねって思う瞬間がめっちゃあって、
全然まだ映画見てない友達とかにも、
私ベップと東京で2拠点で生活しているんですけど、
ベップでは、
0歳児の赤ちゃんがいる友達夫婦とシェアしていて、
その子が初セックスだったんですね。
お父さんとかおばあちゃんとか、
みんな親戚が来てお祝いしていて、
すごい良い空間、
家族の、
めっちゃパーフェクトデイズやんとか思ったり、
あとみんなでこの前生児の張替えをしていて、
やっぱり生児用の張替えテープより乗りのほうがいいねとか、
21:04
そういう縁側で話しながら作業してる。
すごいパーフェクトデイズだなとか思ったりして、
映画がずっとつながってるんですよね。
そこにあるものだもんね。
本当にそれこそ、
俺もパーフェクトデイズのロケ地を見に行くとか、
映画のことについて考えたりとかしてないと、
公園でサッカーしてる男の子たちを見ても、
特に何も思わないんだけど、
あの映画を見た後とか考えてみると、
目的のためにやってることじゃない行為。
目的というかなんていうのかな。
お仕事とか。
だって学校終わってからサッカーするとか、
別にみんなサッカーの練習をしたくて集まってるわけでもない。
サッカー上手くなりたいとかでもないと思うし。
でも集まってやって、特に意味はないんだけど楽しい。
たぶんうちら中学生の時は、
山田久志のラジアンリミテッド聞きながら、
みんなでチャットしてたよな。
懐かしい。
ラジオがお互い好きで、
それでパソコンのチャットで、
まだスマホとかない時代だったんで、
MSNのメッセンジャーのチャットで、
深夜までラジアン聞きながらとか、
そこで紹介された曲の話とか、
してた中学時代だった気がする。
懐かしい。
あれはまさになんでもない時間だった。
なんでもなかった。
そうなんだよな。
それも含めて、
俺が映画を見て、
抱いた感情として、
最初に一回目見た時は、
平山の生活あるじゃん。
パソコンもテレビもない家で、
ひたすら本を読むか、寝るか、
音楽を聞くかとか、
そういう生活をして、
あれは完成されてる生活じゃん。
されてるね。
俺が多分10年若かったら、
あれを見ても、
別に退屈そうとか、
思ってたかもしれなくて、
楽しみとかあるのかなとか、
刺激とかないけど大丈夫なのかな、
みたいなことを、
若い頃だと思っちゃってたなって、
ちょっと思い返して、
わかる。
今、30代後半になりつつある俺らが、
見た時に、
俺が見た時に、
24:00
ちょっとこれもありかもって、
由来なんだよね。
わかる。
そういう風に思った?
平山は植物を育てるとか、
本を読むとか、
なじみの居酒屋でお酒を飲むとか、
それが本当に好きだって、
自分のことを分かってるからやってる、
だなと思ってて、
私も30も過ぎてから、
自分の好きなものが、
分かってきたんだよね。
だから、その感覚はすごいわかる。
10年前だったら、
退屈そうだなと思ってただろうけど、
今だったらすごい共感できる。
平山に共感。
共感できる。
それで、
池田と話してみたいと思ったのが、
池田って、
今自分で会社立ち上げて、
本走してるわけじゃない?
めっちゃしてます。
今日も収録来てから、
大成が溜息だったから。
そうだよ、私、
世界で一番できてないから、
深呼吸を届けるブランドを、
自分のために作ってます。
自分が必要としているものを、
作ろうっていう。
フランス行ってるかと思えば、
ロンドンにいて、
帰ってきて、
学習系、
行ってみたいな。
前日にはトークイベントに出て。
トークイベントに出てみたいな。
めっちゃ忙しい生活をしていながら、
それとはある意味、
真反対なのが、
パーフェクト・デイズの、
時間の流れ方なの。
って考えた時に、
そもそも、
HAANっていう会社を作ろう。
そのブランドを作ろうっていうのが、
深呼吸を届けるみたいな。
映画の中でも、
平山が結構よく、
空を見上げたりとか、
何かを見つめる、
何でもない時間みたいなのが、
多く撮ってる人なんだけど、
すごく大都会で、
仕事をして、
世界に何かを届けようとしてるわけじゃん。
そのためにフランスまで来て、
大きいことをしようとしてる。
池田から見て、
結構真逆だと思うわけ。
そうだね。
全然真逆だね。
別に、
それしないっていう方法もありじゃん。
要するに、
平山みたいに、
自分の何かしたいこと、
ぼーっとする。
それで生活するっていうこともできるけど、
あえて、
自分で戦おうと思って、
今一生懸命やってるのは、
何でなんだろうなって、
すごい気になってきて。
27:00
なんか、
多分、
平山みたいに、
深呼吸を一日の中で、
彼結構できてるじゃんか。
多分できてるね。
ああいう人が多分、
世の中に増えると、
絶対社会は優しくなるって思ってて、
平山も、
ああいう余白の時間を持ってているから、
結構他者に寄り添ったりとか、
思いやってたりとか、
ダイレクトに、
過剰なお世話をするとかじゃなくて、
でもちゃんと、
みんなを見てる。
それって、
そういう時間を持っててるからだと思っていて、
私自身も、
本当に平山みたいな時間を、
全く持ててなかった時は、
自分のことでいっぱいいっぱいで、
周りに全然目を向けられてなかったんですね。
そうすると、
じゃあ誰かにギフトを贈ろうとか、
ちょっと何々さん疲れてたから、
チョコレートどうぞとか、
そういう優しさが、
全然なかったと思ってて、
そういう時間を持つことで、
自分自身も社会にとっても、
良くなっていくと思っているから、
だから私は、
そういう人を世界中に増やしたいと思って、
やってる感じ。
平山みたいな人。
そうだね。
平山も確かに、
他人にとってすごく優しい人っていうわけではなくて、
結構本当に無口じゃん。
そうだね。
無用なコミュニケーションを取らない。
不器用なのか、
自分にはあれが向いてると思ってやってるのか、
彼がそういう選択を取ったんだろうけど、
過剰ではない。
でもちゃんと、
行きつけの古本屋の店員さんとのやり取り。
そうだね。
無理にコミュニケーションを取らずに、
繋がってる。
緩く繋がってる繋がりがいっぱいあって、
行きつけの居酒屋の人とか。
お昼食べるとき、隣のベンチにいつも座ってる女性とかね。
そういう繋がり方をしてる人だから、
いろんな人に優しい存在であるのは間違いないよなって思って。
だからなんか、
それを、
自分自身はすごい大切だと思っていて、
そうすると、
ふと自分を客観視できたりとか、
周りに目を向けられると、
いい選択ができると言ったらちょっと変かもしれないけど、
例えば今、環境問題がすごい取り出されてて、
でも環境にいいことを選択するって、
自分の心に余裕がないと多分できないし、
そういういろんな選択をするっていう行為には、
多分深呼吸が必要だって私は思っていて、
心の余白。
心の余白を持つことは深呼吸をすることでできるから、
っていう何か仮説があるんですよ。
なるほど。
30:01
それで、
作りたい社会が結構壮大だから、
自分自身がめっちゃ奔走しちゃうんだけど、
でもなんか、やっぱり
深呼吸を届けたいと思っている人が
深呼吸できていなかったら一番ダメだって思ってるから、
そういう意味でベップで月の半分は生活したりとか、
ちょっとした信号を待っている時間は、
ゆっくり深呼吸するとか、
自分の中で結構ルールを決めていて、
できているような気がします。
その20代とかで、
映画のDVDとかの制作に関わったりとか、
会社を立ち上げるまでの働き方って、
やっぱりめっちゃ過酷だったの?
そうだね。
今振り返ると、
すごい忙しかったし、
本当に呼吸浅いねってずっと言われてたんですけど、
そうするとやっぱり、
いい選択できてなかったっていうか、
いいチームの中で、
周りをちゃんと見れてなかった。
自分のこととか、スケジュールに追われてたりとか、
そういうことばっかり考えてて、
結果良くなかったなって思ってる。
だから単純に時間とかが足りなくて、
忙しかった。
それだけかもしれないなって思う。
だから今のほうが多分、
100倍忙しいかもしれないんだけど、
でもなんか、
心地よく働けてるから、
そこはやっぱ全然違うなと思います。
今、さっきも言ったように、
2拠点で生活をしてるわけじゃん。
その理由とかってある?
なんかね、
最初は本当にノリでベップに戻った。
Uターンしたんだけど、
そこで、
ベップって来たことない方もいるかもしれないんですが、
湯煙がもくもくと、
たゆたんでるというか、
いろんなところから火事があるのかなって、
よく思われるけど。
あれめちゃくちゃ、
いい深呼吸のスイッチになってるんですよ。
パッと外を見たら、
湯気がある。
湯煙ってめっちゃスローモーションに見えるんですよね。
分かる。確かに。
だから、それをふと見るだけで、
自然に深呼吸できてて、
この感覚すごいいいなって感じてて。
そうね。
俺も地元にいたとき、
高校ぐらいまでベップにいたときに、
それが当たり前だと思ってて。
湯気が出てるって。
冷静に考えたらおかしいんだけど、町全体から。
私とか速攻から出てる湯気で、
ミニスカートを温めながら高校行ってましたね。
33:04
その辺の速攻に、
各家に引いてある温泉の排水とかで、
湯気が出るんだよね。
当たり前だと思ってたし、
だから、本当に外の世界に出て、
変な町なんだって気がついたんだけど。
やっぱり私は、
湯煙を見て自然に深呼吸してる自分と、
湯煙の雰囲気を含めて、
HAっていうブランドを作ったっていうのもあるから。
アイデアの元だった。
そうですね。
自分のリズム、深呼吸のリズムを調節するために、
別府にも、別府でも暮らしてるっていう感じかな。
例えば、完全に別府に住むとか、
今、それこそコロナで、
コロナ以降は何でもオンラインとかで住ましたりするから、
よく東京とかで働いて、
脱サラ、地方移住する人いっぱいいるじゃん。
あれみたいに、東京から完全に離れてしまうっていう選択肢はなかった?
ないね。
やっぱり、この2拠点であるからこその自分のバランスが、
作れる感じがいいなと思っていて。
私、すごい影響を受けやすい性格なので、
どっちかにいると染まっちゃうんですよね。
でも、どっちにも染まれない生き生きしてるから、
そうすると、自分のバランスを作るようになって、
それがすごい心地いいので、そうしてるって感じ。
平山も、スカイツリーのおひざ元みたいなとこ住んでるじゃん。
あのアパート、別に実家じゃないじゃん、たぶん。
わかんないけど、あれは普通に平山が選んだ場所で、東京で住むっていう。
平山の生活を見ると、別に地方でも成り立つ。
だけど、あえてなのか、そこにはたぶん彼なりの選択があって、
みんなトイレ掃除してる時とかも忙しそうに人が歩いてたりとか、
いわゆる都会的な生活をしてる時間のなさそうな人たちが背景に映ってたりとかして、
その中で平山が自分の視点で生活してる。
俺、あの映画見た時に、平山が都会的な生活と、
田舎的な生活、牧歌的なとか、完全に地方の農家とかで暮らすとか、
っていう生活の間にいる人だなって思って。
大都会にいながら、自然をすごい見るし、自分だけの空気感を持ってるっていう。
36:06
だから、その2つの間にいる、どっちにも染まってない人。
なんかそれ聞いて、ちょっとわかるなって言ったら変だけど、
なんかその中で自分のリズムとかバランスを作って生活するっていうことをやってみてる気がする。
なんか実験してるじゃないけど。
それは平山が?
平山が試してる。実験してる。自分を試してるっていうか。
なんだろう、なんかちょっとある種のチャレンジな感じがすごいする。
自分なりの居場所をやっぱり彼なりに見つけて、その実験のために同じようなルーティンの生活をしてみて、
それでもやっぱり心満たされること。
シフトが急に、よくわかんない。
同僚のね。
同僚の、今10のうち何ですか?みたいなことをやたら言っていく。
あのあいつとかが急に飛んで、何倍も仕事しないといけなくなって。
あの時初めて結構平山の感情が出るじゃないですか。
そうだね、イライラしてたね。
やっぱりそれだけ、あんだけ自分の世界を持ってる人でも、そういう風に影響を受けてしまって、
心が乱れてる瞬間があったりとかしてるんだけど、
やっぱりそのベースの生活があるから、それがよりわかりやすいっていうか、
そうした時にまた自分のポジションをリセットするみたいな、
みたいな生活をしてるような気がして、
それが結構、今も話した中でもそうだけど、
池田が2兄弟の生活してる。ベップと東京。
自分としてはやっぱり、深呼吸をしたい。ゆったりした生活をしたい。
けど、それをやっぱり世界に届けて、
自分みたいに呼吸が浅くなってる人を一人でも救いたい。
大げさかもしれないけど。
って思ってる時に、自分で前に出て戦うっていう、
2つの世界の間を目指してるような気がする。
そうだね。
なんか、やってることも間だし、環境も間だし、
私の場合は、たぶん、自分のリズムをチューニングする場所が、
ベップだったり、なんだけど平山はたぶん、
自分で作ったルーティンが、そこのチューニングする場所っていうか、
なんだろうね。
本読んだり、銭湯行ったり、温泉も入ってるしね。
39:02
なんか、私昨日まで那須にいて、
ならよし友さんの美術館のNZアートっていうのに行ったんですけど、
そこでアートと対峙するのって、すごいちょっと瞑想に近いなと思っていて、
なんかそのNZアートに行くまでは、結構ずっとイレギュラー対応で、
なんか頭雑念というかパツパツだったんですね。
いっぱいいっぱい。
そうそう。でもそこに行って、アートと対峙してることで、
この作品はこう思って書いてるのかな。
私はこれをこう受け取ってるなとか、
対話に近いものをそういうコミュニケーションしてる中で、
どんどん頭の雑念が消えていった。
なんかそれもある種のチューニングだなと思っていて、
結構なんか、自分の中のそういうチューニングすることだったりとか、
場所だったりとか、そういうのを手札の中に持っておくと、
なんか心に余白がある状態で作れるのかもしれないなって、
気のなすに言ってすごい思ったかな。
それを届けたいって思っているのかもしれないね。
そうなんです。
なのでやっぱり、今その深呼吸、日常の中で深呼吸できるようなプロダクトを、
もっといろいろ作っていきたいなと思っていて、
今はやっぱり私たちベップの温泉すごい好きなので、私は。
そこからスタートしたけど、そこからよりもう少し広げて、
なんか手軽に深呼吸できる何かがあってもいいし、
お風呂以外に、そういうことを今考えたりしてますね。
やっぱりその、なんか大きいことをする。
世界に影響を与えたりとかするっていうことをするには、
多少無茶をしないと動かないものじゃん。
そうだね。
決まってないことだったり不確かなものだったりを、
自分で責任を持ってリスクを取って決めて進むっていう、
道のないところに道を作るこの不安との戦い。
やっぱりそういうふうに今、心乱されることが多い。
多いね。
やっぱりそういうふうに何かをやろうとしてる人は、
世の中にいっぱいいて、監督、共同脚本もしてるけど、
ビム・ベンダース監督自体も商業映画も撮るし、
そうだね。
すげーインディー映画も撮るし、お金があんまりなさそうな映画も。
し、役所工事も割と演技の仕事も、
大きいテレビ局主導のドラマとかには出れば、
42:00
こういうちっちゃい低予算の映画にも出るっていうので、
要はその間にいる人。
どっちの価値も持ってる人。
みたいな感じで見えて、
平山はその狭間にいる人だと思ってて。
なんか、彼ってその孤独との付き合い方がすごい上手だなと思っていて、
多分彼は孤独ではないんだけど、
自分の心が動く瞬間を分かっているから、
それを見た後に、
ちょっと私、さっき話した初セックスでみんな、
友達の家族が集まってお祝いしてる時に、
でも私は一人なんですよね、その空間で。
みんなは家族だけど、私は一人だから、
ちょっと遠慮してその場を出たんですよ。
で、ちょっと孤独かもって感じたんだけど、
でもその時に風が吹いて、
めちゃくちゃ綺麗だった、外の風景が。
木が揺れて。
綺麗だなって思った瞬間を自分で受け取って、
大丈夫だなって思ったんですよね。
だから、なんかそういう、
なんか平山って全部、何に対しても、
一回まず自分で受け取ってる感じがしていて。
そうだね。
なんかその、人とのコミュニケーションもそうだし、
その風景に対してもそうだし、
必ず受け取って、自分の中で飲み込んだり、
飲み込むっていうか、なんか考えたりしてるかなって思ったんですよ。
なんか閉じてないもんね。
あらゆるものに対して結構オープン。
で、旗から見たら、
いわゆるステレオタイプ的な、
頑固な親父じゃないけど、
インターネットもテレビもしないんで、
こういうのは違うとか、
閉じてる人って見られるかもしれないけど、
映画を見ると、
なんか割とすんなり人を受け入れるし、
なんだっけ、
清掃員の友達が、
お金貸してくれみたいなね。
カセットを勝手に売りに行こうとして、
で、
勘弁してくださいよとか、
お金ないと恋もできないんですかとか言ってるのを見て、
ちゃんとお金をなんか、
あげるんだよね。
帰ってこないでしょっていう。
だからそういうふうに、
一旦自分で受け入れることができる人なんだろうな。
そう、なんかそこで、
多分大きく乱されないからだなと思ってて、
45:04
リズムを自分で持ってるから。
だからやっぱ、リズムって大切だなって思ったな。
自分の生活のリズムみたいなものを今じゃあ見つけてるの?
結構ベップにいるときは、
もうリズムが自分の中ではできていて、
でもまだね、東京では完全にはできてないなと思ってるんですよね。
だからそこをちょっと模索していて、
それをもっと私みたいに、
なんかついつい頑張りすぎて深呼吸できてない人みたいな、
絶対いっぱいいると思うから、
一緒に考えたい。
東京でのこの深呼吸できるリズムの作り方みたいな。
求めてる人は絶対多いし、
あの映画が結構当たってる、
結構いまだにロンガンランドで結構やってたりとかして、
受け入れられてるのは、やっぱなんか、
あれの、あの生活をそのまま欲しいってわけではなくて、
あれは平山にとってちょうどいいものだったんだろうけど、
なんかその自分なりのあれを探そうとしてるってことなのかもしれない。
そうだね。
なんか私最近そのパーフェクトデイズを見て、
そのあれを見つけたんですけれど、
あれをね。
もう一つはさっき話したフィルムカメラを、
まあちょっと映るんですから、
ちゃんとフィルムカメラ買って始めようかなと思っているのと、
あとはもう一つは前からというか、
2,3年前からの趣味でサーフィンやってて、
サーフィンも結構なんか自分のリセットの時間。
確かに。
波しかないんでしょうね。
やったことないからわかんないけど。
波も本当に光とか影と一緒で、
湯煙とも一緒。
同じ時が全くないから、
そことそのリズムと自分を合わせて楽しむ、
すごいリフレッシュできるスポーツだなと思っていて、
あともう一つが、
最近着物を着るようになったんですよ。
なんかその着物を着る時間っていうのが、
自分の中でリセットする時間だったりとか、
なんかそういうのがすごいいいなと思っている。
なんで着物を着ようと思い始めたの?
なんかさっきその、
30過ぎてから自分の好きなものがわかるようになってきたっていう話したと思うんだけど、
なんか自分がちょっと嫌だなって思ってることもわかるようになってきた気がしてて、
例えば私の場合は、
48:00
洋服を選んだり買ったりするのがあんまり好きじゃないってことを改めて感じたんですよ。
なんか普通みんな服って買って、
自分でコーディネートして着るものじゃないですか。
なんかそれが当たり前だと思ってたけど、
なんかみんなみたいに買い物行ってウキウキするみたいなの全くなくて、
なんか冬とかほとんどタートルネック着ちゃってるし、
同じような服を着てるのも。
だからなんでなんやろって、
ずっとなんかあんまり好きじゃないなってずっと思ってたんだけど、
着物を着る機会があって、
で、
あっこっちの方が好きだって気づいた。
で、なんでかなって違いをいろいろ考えてたら、
普通の洋服だと変数が3つあるなと思ってて、
まず色の組み合わせと、
あと素材の組み合わせ。
例えばレザーとレザーだと合わないよなとか。
3つ目が形。
上がダボッとしてて、下もダボッとしすぎてたらちょっと今の自分の雰囲気に合わないなとか。
その3つの変数を考えてコーディネートするっていうことが、
私は嫌だったっていうことに最近気づいて。
で、着物はその今話した3つの変数のうち2つしかないんですよ。
そうか。
形は全部一緒だから。
で、帯の形はちょっと違うけど、
それもなんか決まってて。
このカジュアルな時は、
この帯の形じゃないとダメとか。
結構決まりがあるから、
私はそっちの方が楽で。
じゃあ今日はちょっとパーティー行くから、
じゃあ名古屋帯ギリ大丈夫かなとか。
そういう風に考えられるから。
考える変数が1個減ることで、
私の中で服を着るっていうことに対してのハードルがめっちゃ下がった。
なるほど。
要するに決まったルールみたいなものが多少あるおかげで、
いろいろ考えなくてもいい。
その中で自分の個性とかを発揮できる。
私そこにはだから興味がなかったけど、
逆に着物は素材の違いがいろいろあって、
その素材の歴史。
例えばモメンだと伊勢モメンっていう伊勢地方にあるモメンの織り方というか種類があったりとか、
あとは紡ぎだと大島紡ぎっていう奄美大島に伝わっている織り方があったりとか、
いろんなこの素材はこういう歴史があってこういう作り方をしているとか、
そういうことを知るのはめちゃくちゃ好きなんです。
だから旅したり出張行ったりするときに、
じゃあ来月伊勢の方に行くから伊勢モメンの工場どっかあるのかなってみたら、
51:00
日本に1箇所しかないじゃんってなって、
じゃあそこもちょっと寄ってみようとか、
なんかそういう自分の好きな興味のある分野が何かがわかっているから、
着物の方が服よりも洋服よりも私に合ってるかもって思うようになって、
なんかそういうことが30代過ぎて、
自分がちょっとなんかめんどくさいなとか嫌だなって思うことと向き合ったりとか、
こういうことが好きだっていうのに気づいたりとか、
なんかそういうふうにどんどんクリアになってきてて、
行きやすくなっている感じがする。
自分にとってそれこそ居心地がいいものとか、
いい場所とか、居心地が悪いものとか、
っていうのがクリアに見えてきたから、
そこだけでいいかもってちょっと思ったりするってこと?
そうそう。だから多分さっきの平山の植物を育てるとか、
本を読むとか、お気に入りの居酒屋に行くとか、
なんかそういう自分の好きがわかっていると、
なんか自分が整うんだよね。
なるほど。
だからなんかそういう意味でも、
映画を見てから、だから私は着物が好きだと思っていて、
なんか生活に取り入れようとしているんだなとか、
なんか全部何か繋がっている感じがして。
確かに。行き着く先はシンプルになっていく。
シンプルな生活になっていくっていうことだよね。
心を惑わせる要素が減っていって、
自分のことがよりわかってくるっていうことか。
そうそう。なんか本当に最近、
パーフェクトデイズを見てから、
自分が感じたことが結構パーフェクトデイズに繋がっていることがめちゃくちゃ多くて、
例えば、藤井和さんの新曲が発表されたじゃないですか。
「満ちてゆく」っていう曲。
それも手放す軽くなる満ちてゆくっていう話も、
結構平山に近いなと思っていて、
やっぱその自分がちょっと違和感あるなって思うこととか、
あの曲はラブストーリーというか、
愛の話だからちょっと違うかもしれないけど、
でもワードだけ考えると、
なんかその自分が違和感があるものとか、
ちょっと違うなってものを手放して、
そこから自分が身軽になって、
シンプルになって、
満ちてゆくっていうのが、
ちょっとね、曲のメインのテーマとはずれちゃうけど、
でもなんかそこもパーフェクトデイズに繋がるなって思うようになっちゃったりとか。
それそうだね。
その曲自体がっていうことじゃなくて、
その曲の中に池田がそれを見出したってことが、
たぶん自分のことがまた分かっていくこと、
自分が必要なものが見えてるってことなのかもしれない。
そうだね。
なんかそう、
54:01
だからマーケティング用語でカラーバス効果ってあるじゃないですか。
カラーバス効果?聞いたことない。
本当になんか例えば、
自分の興味のあることはよく見えるんですよ。
情報として入ってくる。
だから例えば、
本当に人間ってそうできていて、
じゃあ今日朝起きた時に、
今日は赤い色を気にして過ごそうって思うと、
赤ばっか目に入ってくるんだよね。
だから自分の興味があることがこれだって分かると、
その情報が自然に、
たぶん自分が無意識に収集していて、
そうするとまたシンプルに研ぎ澄まされていってみたいな。
そういうことができるから。
ちょっとそのSNSのアルゴリズムとはまた違っていて、
それを自然に人間は本当はできてるはずだから、
もっと自分の心のキビに向き合って、
なんかそこをこれだって思うものを見つけるといいなっていうのが、
平山を見てて感じたかな。
人それぞれやっぱりそれって違うものだから、
それがやっぱり平山なんかも、
すごい質素な生活とかシンプルで、
20代くらいの俺からしたら、
たぶん何もしてない生活に見えちゃうんだと思うんだけど、
ちゃんと自分でクリエイティブなことをしてるっていうところが、
はっきり出てるなと思って、
写真撮ったりもそうだし、
そうだね、選ぶ作業とかね。
気に入らないというか、
ちゃんと写ってない写真をビリッて破いてしまうって、
あれ結構あって思う。
あれだけは私本当の気持ちは理解できないけど。
あれはね、たぶん、
取捨選択してる。
枯れないの美学がちゃんとあるっていうこと。
あるんだよね。
これが自分が心を動かされるもの。
これはそうじゃないものっていうのが、
ちゃんと持ってて、
それをもとにクリエイティブなことをしてる。
木を育てるも、
やっぱりそのままクリエイティブなことをしてるんだよね。
そうだね。
神社から出てきたばかりの芽をもらってね、やったりとか。
やったりとかしてるし、
もっと言えば、
トイレの清掃員って仕事も、
きちんと人に影響を与える仕事じゃん。
そうだね。
あれも気づかされたというか、
一般的にそんなにクリエイティブな仕事、
思われないかもしれないけど、
そもそもこの映画の企画が、
東京トイレットのプロジェクト。
いろんな建築家が関わってる。
渋谷区の公衆トイレの建築から、
お手掛けるっていうプロジェクトからスタートしてるらしくて。
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だからそのトイレっていう、
人からすればただのトイレ。
用を出す場所みたいな。
本当に見えてないものかもしれないけど。
が、どれくらい地域とかに影響を与えるかみたいなことを、
理念として多分やってる。
そうだね。
その中で清掃員。
そこをきれいに、
1日何回も掃除をしてるっていう行為自体が、
そもそもすごいクリエイティブな仕事だし、
平山があの仕事を気に入ってるかどうかは、
別に言葉としてはっきり言ってないけど、
多分好きなんじゃないかなってちょっと見てて思った。
そうだね。
なんかあれも多分彼の中のリズムの一つっていうか、
あそこのトイレを本当完璧にきれいにするっていうのが、
彼のなんかリズムの一つだから、
やっぱ好きだから取り入れてるんだろうなって思う。
他の行為は好きだからやってるっていうのがすごい伝わるし、
植物とか本を読むとか、
なんかその一つなんだよねきっとね。
明確に彼の中で美学みたいなのがあって、
それを元に生活してるから、
ちゃんと見るとすごく今多くの人がやってるようなこと。
池田もそうだし、
人に影響を与えるっていうところに目を向けてる人なんだろうな。
その範囲っていうのは、
彼自身が居心地がいい範囲を設定してるっていう。
そうだね。
なんかやっぱ人と比べる必要がないっていうか、
その自分の好きなものって別に比べなくていいから、
なんかそれって多分心にもすごいヘルシーだし、
それをね知ってるっていうのは何よりも生きる糧になるだろうし、
なんか本当に平山のあの生活の一つ一つを、
私たち自身が受け取って、
で私たちの生活がまた、
あの映画によって研ぎ澄まされて、
で生きやすくなって。
めっちゃすごいやっぱ問いをくれる映画って、
そういう効果があるから、
なんか久しぶりに本当に見てよかったなって思ったな。
ちょっと最後に聞いてみたいのが、
ラストシーンで平山が車を運転しながら泣いてる。
あれ何でなんだろうなって考えたことある?
うん。なんか私は、
人間ってシンプルじゃないじゃん。
なんか悲しいとかイライラするとか、
ムカつくとか幸せとか、
その一個だけの感情で満たされてる瞬間なんて、
多分ないんじゃないかなって思っていて、
怒りと悲しみは同居してるかもしれないし、
1:00:01
不安とワクワクも同居してるし、
なんか私それはすごい起業してめちゃくちゃ感じていて、
なんかワクワクもしてるけど不安にもなってるみたいな、
なんかすごい複雑な感情、
この名前をつけられない感情が、
起業するとより増えてきていて、
なんかその複雑な感情を表現していたのかなってちょっと思った。
だから人間って平山みたいに、
すごい自分を理解してシンプルな生活を送ってたとしても、
やっぱり人と人との関わりの中で生きているから、
その中でその掛け合わせで生まれた感情とかが、
全部入り混じって、今だから、
それがなんか放出されている瞬間っていう感じで捉えた。
そうだよね。
俺もそんな感じで見たんだけど、
あの時流れる曲がニーナ・シモンの
フィーリング・グッドっていう曲なんだけど、
すごい聴き心地は、それこそ歌詞とかわかんなかったら、
すごい悲しい歌に聞こえるんだけど、
フィーリング・グッドって歌ってる。
めっちゃいい気分っていう歌ってて、
すごい複雑な感情なんだよね。
なんかこう、すごく自由について歌ってたりとかするんだけど、
平山の人生自体も、
パフェクト・デイって言いながら、
幸せなことばかりではやっぱりない。
なんか妹が出てきた時に、
明らかにお金持ちそうで、
多分平山もああいう生活はやろうと思えばできたんだろうな。
そうだね。
でもそれを自分でやっぱり、
そっちじゃないって、どっかで自分の範囲を決めて、
この生活って選び取ったっていうところが、
諦めた部分は絶対いっぱいあるはず。
そうだね。
過去の自分を振り返って。
だからこうだった自分もあるかもしれないし、
でも今すごい幸せだったり。
でも完璧に幸せな人なんていないから。
っていう複雑な感情なのかもしれないなと思ったけど、
池田が20代でめっちゃパツパツで生活してきて、
その時にもっとこうしてたらなみたいな、
自分の人生とかあったりするのかな。
後悔とか。
後悔は正直自分の中では、
あんまり20代はなかったけど、
10代の時にこうしたらよかったはあって、
やっぱ人生って自分が選んだものの積み重ねだと思うけど、
1:03:02
選ぶっていう時の選択肢が、
10代の頃は田舎に住んでたし、
インターネットも今みたいにもっと情報が少ない時だったから、
選択肢がすごい少なかったんだよね。
だから本当にもっと自分で取りに行かなきゃいけない時だった。
だからその時にもっとその状況をちゃんと自分で理解して、
もっと選択肢を増やすことをしてたらよかったっていうのは今思うけど、
でもやっぱあの環境でそこに気づいて、
そう行動するのはなかなか難しいなって思うから、
まあしょうがないかなと思う。
後悔っていうほどのものでもなく、
なんとなくこういうこともできたかなっていう。
そうだね。
だから私いろんな国に行くのがもっと好きだから、
そういうふうに高校とか選んでもよかったよなとか、
そういうふうには思うかな。
でも逆に、
なんかそれって自分の好きなことがこれだって分かんないと選べなかったりするから、
10代の頃はまだできてなかったかもね。
まだ自分の好きが見えてないからね。
だからそれは後悔はないかな。
じゃあ今その割と自分がはっきり好きなものが分かる。
今の池田にとってのパーフェクトデイはどんな日なんだろうなっていう。
本当にペップの家の縁側で七輪で魚焼いてるときかな。
いいな。焼いてるの?
買ったからね。ふるさと納税で七輪を。
七輪とかあるの?
あるある。
最近ね、もうあったかくなってきたから。
外でいけるよね。
それでまた、ふるさと納税で買ったウナギを七輪で焼いたりとか、最高。
納税最高。
納税セットか。
だからそういう本当、
ウナギが七輪でパチパチ焼けてる音を聞いてるときとか、
そういうときが私の中でのパーフェクトデイかな。
面白い。
はい。
しんみりして終わってしまった。
なるほど。
いやでもだいぶ、池田とパーフェクトデイが繋がったってのもあるけど、
やっぱり今まで生きてきた人生で学んできたこととか、自分のことについて気づいたこととかを、
1:06:08
あの映画の中にやっぱり見たっていうことなんだろうなと思って納得したって感じかな。
そうだね。
やっぱそれを投げかけてくれる作品だったから、
うん、そうだよね。
それはすごい、誰にとってもいい映画になると思う。
そうだよね。
ぜひ見てほしいって感じだよね。
はい。まだね、やってるところもちらほら。
そうだね。
ずっと、そしてずっとやっててほしい。
そうだね。あれは結構映画館で見たい映画だなと思った。
そうだよね。
夢のシーンみたいなさ、あいまでモノクロのさ、
よくわからない映画だけど、きっとその日起きたことの何かの組み合わせなんだろうなみたいなのとかも、
やっぱ大きい画面で、音も含めて。音すごい良かったし。
良かったね。
見てほしいし。
あとなんかやっぱそのBGMも、歌詞も含めてそのシーンと意味付けのあるような音楽を、曲を選んでいるなと思ったし。
選曲もやっぱりね。
良かったね。
はい。
いやぁ、ありがとう。
はい。ありがとうございます。
最後にじゃあちょっと、えっとHAAのその入浴剤とかどこで買えるんですか?
あ、えっとね、TSUTAYA書店さんに置いてることが多かったり、
あとはHAA入浴剤とかで検索したらオンラインで買える。
オンラインでも買える。
うん。
概要欄にもリンク貼っておきますんで。
ありがとうございます。
またちょっと違う映画でも。
そうですね。
今回本当はそのパーフェクトデイズをやるつって、
あのトモヒー、俺の相方のトモヒーに言ったら、
へっつって、俺がやりたかったんだけど。
めちゃめちゃ焼いてたから。
ごめん。
トモヒーごめん。
改めて俺と相方でやるかもしれないけど、
オッケーオッケー。
あいつもめっちゃなんか気に入ったっぽくて。
そうなんだね。
そうなんだ。
いいね。
3人とも喰らってるから。
喰らってるね、本当に。
また改めて何かの映画でも。
はい。
今度は全く違う刺激的なものでもいいし。
そうだね。
なんかそういう本当に今の人生と結構リンクするような、
スタートアップ系の作品とかあるかもしれないしね。
また早く出てください。
はい。
はい。
今日のゲストは。
株式会社ハーの池田可乃子でした。
ありがとうございました。
ありがとうございます。