まだなんか言いたいことがあるの?この映画について。 いやいやいや、いくら喋ってもいいでしょ、ほんとに。
もう取り扱ったじゃん。 そうね。古くは、古くはというか、今はもうそれこそ深呼吸できる女とできない女の、できない女担当をしていらっしゃる、今をときめくね、ポッドキャスター池田さんに。
お姉さんの方にね、カノコさんの方に出ていただき。
幼馴染に出てもらって、今やほんとになんか、スポティファイが選ぶなんか注目のクリエイターみたいな感じで、プレイリストに選ばれてましたよ。
僕がプロデュースする番組、深呼吸できる女とできない女が。
しかも、うちの番組にゲスト出演いただいた。でもそれは、僕が出なかったおかげで、足枷…足枷じゃねえよ。
足枷?お前足枷なの? 根が出てんじゃねえよ。
足枷をね、僕がいないことによって、ポーキー・アルソンによって。 そういう経緯だったっけな。
まあまあね、出ていただき。で、その後ね、その回を聞いて、トモヒーがどう思いましたみたいな。
なんでそんな回撮るんだっていうやつを。 よっぽど悔しかったんだろうなって、俺は話を聞いてたんだけど。
悔しかったんですよ。 あの映画は俺が語りたかったみたいな。
いやそうだよ。でもね、いやいや、この映画はね、結構好きなもんでね。
多分、5本の指に入るんじゃないかって。 すごい急にトーンが落ちたじゃん。
いやなんかそういうこう、あんま数えたことないんだよな、なんかな。 数数えられないもんな、お前ら。
5つ以上数えられないのでね、ちょっとね、あれなんだけど、まあいつか語りたい、いずれ語りたいなと思ってて。
なんかまあ、2年も経ったし。 そうか、もう2年も経つのか。
そうよ。で、だいたい今くらいの季節が舞台の映画、おそらく。 そうだね。
うん。 でもまあなんかよっぽど言いたいことがない限りはね。
まあそうね。 これも遅らいになる可能性もあるよ。
いや、そうなの? お前の情熱が、もう撮ってみて全然なんか、俺はこれが言いたいんだみたいな。
ちくしょう、こっちは季節代わりの火星を押してまで、今日頑張って出てきてんのに。
まあでもね、火星に負けないぐらいの情熱はあるつもりなんだけどね。
うん、遠いとこにあんの、その言いたいことが。
いやそうね。 いやなんか良くも悪くも出尽くした感はあんじゃん。
その旬も過ぎてるし、その込めてる人たちの意見も多分もう出尽くしてるだろうし。
逆にめちゃめちゃ批判してる人の意見とかも、もう出尽くしてるんじゃないかなって感じだけど。
そうね、いやでもね、中であの、ちょっとだから出尽くしたからこそ、あえて、いやこの、ずっと考えてたことなんだけど。
うん。 まあこの映画のね、タイトルですよ。
うん。 パーフェクトデイズ。
うん。 パーフェクトデイズって何?っていうのを、ちょっともう。
英語が分からないんですか?
えーと、分かりますよ。英検僕3級持ってますからね。
中学の時にとって3級がね、あるんでね。
綴りがむずい?これだってあのなんか、カタカナのパーフェクトデイズじゃないもんね。
アルファベットでパーフェクトデイズ、放題なのに、アルファベットのパーフェクトデイズ放題で。
そうね、確かにね。
大丈夫だしね。 覚えてきた?今日のために。
P-E-R-F-E-C-T-D-Y-S-O-N
確かに合ってる。
まあ、なんつったらいいのかね。
いや、だからその3Pは出尽くしてるわけじゃん。
たぶんね。おそらく出尽くしてるであろう。
でもそれ、そのなんちゅうかな。
3も、火も、だからそのなんか、これパーフェクトデイズだよねっていうことがまあ3だとして。
火は、こんなのパーフェクトデイズじゃねえみたいな感じの、が出てるってことでしょ?
まあ、言ってみればそうか。
なんか、でもその、結構その、ネットとかで見るに、あとなんか、こう人から話聞くに、
割となんか、こう全肯定的な感じか、なんかすげえキレてるみたいな、全否定的な感じかっていうのがなんか、
まあもちろんその間の人もいるんだけど、なんか多いような気がして、
なんかね、このぐらい時間が空いたら、ちょっと冷静に見て、冷静に喋れんじゃないかなっていうふうに思ったんよね。
なるほど。
いやだってさ、なんか、公開された当時さ、覚えてる?その映画系のポッドキャストの人たちとかもさ、
ポッドキャスターの人たちとかもさ、結構上げてたりとかして、でもなんか、あのなんつーのかな。
こう、YouTubeとかでもね、芸能人の人とか、学者の人とかまで、いろんなこう、
あんだけど、結構賛否の熱量が、どちらも高く、どちらもなんか、激しいっていうか、だったような気がすんのよ。
へえ。
で、俺は3なので、だったので。
うん。ムカついてたんだ。
なんつーのかな。
それこそなんか否定の方が、なんでこんなにいっぱい否定が出るんだろうみたいなのが、ちょっと不思議ではあったんよね。
確かに。
そう。いろんな意見出てたじゃん、なんか。
うん。
なんなんだろう、でもなんかこう、俺もその当時だと、あんま冷静に考えらんなくて。
なんか、当時覚えてるのは、あの見てねえ奴らがごちゃごちゃ言ってたなっていうのも。
そう、そうなのか。
お前が一番嫌うやつじゃん。もうなんか、口調に現れすぎる。お前も冷静になれよ。
見てねえ奴らが、なんかその、ああ、あれはね、みたいな。
ああ。
あの、だからそのタイトルと雰囲気で、ああ、はいはい、みたいな。
あれはね、みたいな感じで、なんか喋ってる人の話をいっぱい聞きました。
ああ、なるほど。
私怒ってますみたいな。
覚えてるからな。
根に持つタイプ。2年も経つのに。
まあまあ、そうね。
いや、なんかそういう反応も含めてやけど、なんつったらいいのかね。
いや、なんかね、自分なりに、俺なりにね、トモヒーなりに考えたわけですよ。
なんでそんな批判が出るのだろうと。別に批判は自由だからいいんだけど。
なんなんだろうな、みたいな。
こんな映画でつったら、なんかあれなんだけど。
まあ、あえて言えば、こんな映画でなんでこんな批判が出るの?つって思ってたんだけど。
おじさんが生活してるだけの映画だよ。
そうそうそうそう。
おじさん嫌い?みたいなさ。
まあ、おじさんは嫌われてるからな、今世の中。
そうね。
これ、明らかにおじさん嫌いな人もいただろうけどね。
まあまあ、でもそれはそうとして置いといて、考えた。
わかった。ちょっとわかった。
え、悟ったの?
批判する理由。みんなが批判する理由。
わかった。
言っちゃえ、言っちゃえ。
これね、この映画ね、タイトルが悪い。
誰が考えたんですか?名乗り出てください。
あれ、もしかしてじゃあ、ルーリードが悪いんですか?みたいな。
確かに、ルーリードの楽曲がね、元になったからね、タイトル。
ルーリードもうちょっとなくなっちゃったから、攻められないんだけど。
言えられない。そうだな、確かに。
いや、これ穴がち、穴がちっていうか、ふざけてるわけじゃなくて、
その、なんていうのかな、パーフェクトデイズっていうこのタイトルが、
なんかね、人の心を揺さぶるんだよね。
もっと言えば魚でするというか、部分があって。
これね、なんでこれ思いついたかっていうか、
友達にね、これの準備してるときに言われたんよ。
え?
パーフェクトデイズその人も見てて、
え?ってなんだよ、お前友達いんの?つって。
ちょっと言いかけたけど、やめたのにお前言うなよ、自分で。
あのね、でもね、
まあ、えっと、なんだっけ、
やっぱいないんじゃん、お前。
友達がね、イマジナリーフレンドがね、
いや、あの、言ったのよ。
この映画ってタイトルデイズでいいのに、つって言ったの。
デイズ。
デイズ。
スーパーマーケットの名前みたいな。
マルエッス、ピーコック。
ちょっとデイズ寄ってこうみたいな。
そうそうそうそう。
KOストアデイズみたいなもんね。
だからなんか、デイズでいい、日々でいいのになっつって言ったのよね。
その人は、好きでも嫌いでもないくらいのトーンだったんだけど、この映画は。
まあ好きかなぐらいの。
で、でも、それでパッと閃いたっていうか、
これだからさ、SNS時代だっていうのもあるけど、
なんか、パーフェクトデイズっつって言われて、
で、天津さんその映画のポスターにさ、こんな風に生きられたならとか言ってた。
書かれてた。
書いてたね。
みんなね、煽られてると思ってるよね。
ざわ?
そうそうそう。
心が、ざわ。
こもれ火じゃないね、そのざわは。
ね、こもれ火だったら一瞬で消えるんだけど。
どうもね、やっぱりなんというか、人々の心をざわつかせるよね、このパーフェクトデイズ。
つまり、これがパーフェクト、完璧な日々、つまり生活、つまり人生なんですよ、みたいな感じに言われてるような気がしてしまうっていう。
つまり、正解だね。
これが正解ですけど、あなたは。
おやおや、スマホなぞいちって、あなたは、みたいな感じに、勝手にさ、生成されちゃうんだよね、たぶん脳内の中で煽りが。
で、なんつーのかな、まあ、本当はそんな映画じゃないじゃん、別に。
そんな押し付けてきてるわけじゃないんだけど、やっぱまあ時代だろうな、役所工事が堀江門とかに見えちゃうのかな。
平山さんが、平山さんが広域さんに見えるのかな、こうやってシンプルに暮らせばいいじゃないですか、みたいな感じに。
こんなこと、平山は言わない。
言わないよね、で、実際言ってない。
言ってないし。
うん、だけど、やっぱなんか反応してしまう、しかもこれはパーフェクトデイズ、これがパーフェクトデイズだぞって煽られてるような気がするだけじゃなくて、
そのデイズだから、デイズ、日々、生活、人生だから、やっぱ全員に関わりがあるのよ。
これ例えば、これがパーフェクトな蟹寮ですよって言われたんなら、
え、何?
そうなんですか、みたいな。
広角類デイズ?
いやパーフェクト、パーフェクトつけてくれないと。
ああ、そうか。
いやなんか、まあ、ああそうなんですね、みたいな。
それが完璧な蟹寮、なんかベーリング界の大変ですね、みたいな感じになるし、
なんか、そのパーフェクトな、これがパーフェクトな、何でもいいんだけど、ブロッコリー栽培ですよって言われて、
それでふざけんなって怒るのって、ブロッコリー農家の人だけじゃん。
まあ確かにね、パーフェクトブロッコリーだったらね。
そうそうそう、うちのブロッコリーの作り方の方がみたいな。
なんでうちのブロッコリーの作り方間違ってるっていうのかみたいな感じになるかもしれないけど、
大半の人はなんないわけ、だって関係ないから。
でもね、パーフェクトデイズは全員に関係があるんだよ。
確かに。
だってみんな生きてるからね。
みんなそれぞれにとってのパーフェクトデイズがあるわけだからね。
うんうんうん。
そうなのよ、それぞれなの。
多様な生き方がね、それこそ認められてる世の中なわけだし、この21世紀日本。
うん。
で、なんだけど、でも怒っちゃうっていうのは、これがパーフェクトデイズだぞって言われてるような気がして、
こんなんパーフェクトじゃねえみたいな感じに怒っちゃうっていうのは。
こんなんブロッコリーじゃねえ。
そう、こんなんブロッコリーじゃねえって。
まあそれはブロッコリー農家さんだから、ブロッコリー農家さんで話し合っていただければなって感じなんだけど。
人生を営む我々としては、なんていうのかな。
これね、つまり裏を返せば、みんな別に自分の人生がパーフェクトだっていう自信はないんだよ、やっぱり。
あー。
そう。
これ本当に自信があったら、怒んないじゃん。
あ、そうなんですねってなるだけじゃん。
たとえ言われてるとしても。
本当は言ってないんだよ、そんなことはこの映画は。
結局、みんな自分の日々、生活、人生にそんな自信は持てないのよね。
うん。
だから、キレる。
キレる。
殴る。
そう、殴る。
殴る。
嫌いなままを殴る。
喚く、叫ぶ。
映画館で、そんな映画じゃなくないっていうね、だから。
だから、それこそ俺の友達が言った通り、デイズでいいじゃんって思うわけ。
でも、この映画は、あえて言えば、あえてパーフェクトデイズなんだよ、この映画のタイトルは。
あえての。
あえての、だと思うのよね。
ビム弁が。
ビム弁、ビム弁をはじめとした。
ビム弁がね。
うん。
あえてですからねっていうこと。
あえて、これをみんなに提示してみたいんだよね、つって。
言ってないと思うよ、ビム弁ダースは。
もの静かそうな感じだったし。
確かに。
うん。
だから、なんか、っていうのを踏まえて、なんかこう、ちょっと冷静にっていうか。
この映画をもとに、パーフェクトデイズってどういうデイズのことを指すのかっていうのを考えてみたいの。
だって、繰り返しになるけど、つけてるからこの映画には、パーフェクトデイズってあえてタイトルが。
うん。
でも、別にこれが正解なわけではない。
うん。
でも、ついてるわけ、パーフェクトって。
うん。
なんか、その心は何なのかっていうのを。
今日は、みなさんと語ろうではないかというふうに。
語ろうではないかと。
パーフェクトなデイズを最近送っているトモヒーが、みなさんに。
そうですよ。
ご考説ぶちまけてるわけですね。
そういうことです。僕はね、実家が農家でして。
農業の手伝いとかやって、週末はね。
で、農業機械ぶっ壊しかけて。
っていうのはフリートークで、コミュニティでね。
コミュニティ音源でね、喋った。
みなさん、ぜひ新コミュニティにも顔出していただき。
すごい、誘導も上手い。やっぱさすがパーフェクトなデイズだ。
そう、パーフェクトなんだ。
結構怒ってる人はいるなって感じだね。
じゃあ、そんなインパフェクトピープルたちに言うと。
リアルであることはそんなに重要かっていうことなの?
俺は常にリアルで生きてきてるから。
そう、お前はけんどいプラマーだ、ほんとに。
でもそういう映画ではないと思う。
極主的な話なんだよな。
楽しいのか悲しいのかよくわからない映画ばっかなんだよ。
矛盾してんだよ、全部。
すごい仕組みの映画だよな、そう考えると。
矛盾を抱えて、それでも生きていく。
ザ・東京トイレット。
ぜひご利用ください。
はい、トリビアです。
トモヒーです。
今回深める作品は、パーフェクトデイズです。
来ました。
簡単に紹介しますと、
2023年の映画。
東京・渋谷の公共トイレを清掃する男、平山。
毎日同じ時間に起き、同じ道を通り、淡々と仕事をこなし、
昼はこもれ火をとり、夜は古本を読んで眠る。
変化のない日々の中に、小さな出会いと別れ、過去の気配が静かに揺らめいていく。
監督はパリテキサス、ベルリン天使の歌などで知られるビム・ベンダース。
脚本はビム・ベンダースとタカシ・タクマ。
出演は役所工事、江本時代田中民などとなっております。
はい。
なるほどね。
言いたいことは分かったよ。
そうなんだよな。
聞いてる人で、パーフェクト・デイズ見て面白いと思った人と面白くなかった人がいるだろうけど、
世間一般でどういうふうに批判されているのかっていうのを知らない人も多いと思うから。
そうね。
ざわっとなった側の人たち、仮定するとの意見をちょっと調べてきたんだけど、
大きく分けてこれ3つだなと思ってて。
はいはい。
1個目が、これ俺の身近な人とかでも結構言ってたんだけど、
広告的。
あー、はいはいはい。
まあなんか、この作品の成り立ち自体がそもそも渋谷区のトイレ、公共トイレを刷新するプロジェクトみたいな。
うん、ザ・東京トイレット。
そうそう、あれ本当にあるプロジェクトで、主人公の平山が着てる清掃員の服装とかも本当に着てるらしいんだけど、清掃してる人は。
この活動のPRとして何かできないかみたいな。
映像作品として作れないかっていうところが企画の最初だったらしくて。
最初の最初はそうだったらしいよね。
そうね。だからまあ、広告だったんだよ。言ってみる。
ってことだよな。
ただまあ、いろいろうよ曲折経てその、まあ長編映画という形で落ち着いたんだが、
うんうんうん。
まあ、すごくそのトイレの清掃員っていうものを、そのプロジェクトのPRだから美化して描いてるよね。
うんうんうん。なるほどね。
そう。で、だからその現実というものからはちょっと逸脱してるんじゃないかみたいな。
うんうんうん。
それが鼻につく。
うんうんうんうん。
全然パーフェクトじゃないと。
全然パーフェクトじゃない。本当はもっとパーフェクトじゃないはずだと。
うんうんうん。
こんなもんじゃないってことだ。
うん。なるほど。
まあ、パーフェクトに対する反対はインパーフェクトなんだけど。
ああ。俺ずっとアンパーフェクトって言ってたわ。もう全然。
AK-3級はやっぱインパーフェクトな英語力なのね。
出てこない。
本当に。
そうかそうか。まあ、まずそういう批判があるわな。でも確かにな。
なんかそんなあまりに、そのトイレ自体も綺麗だし、もっと大変だろうし、現実は。
本当に見たことあります?トイレ清掃員の生活。
うんうんうん。
っていう批判なんだよね。
批判なわけね。
はい。
はい、この映画インパーフェクトっていうことね。
インパーフェクト。はい。
はい、論破だと。
もう一個が、これもまあ同じような言い方をすると閉鎖的?
うんうんうん。
ヒラヤマ、主人公のヒラヤマの生活自体が、すごく外部からの価値観を全て遮断して、
自分の中での居心地のいい場所に留まり続けるっていう選択肢を取っていて。
うんうんうん。
まああんまりね、他者とコミュニケーション取ってるシーンも少ないと。
うんうん。
で、それによって、もうこれでいいんだっていう感じがすごいする。
うんうん。
まあこの生活でいいんだって、パーフェクトデイズなんだと。
なるほど。
うん。
まあなんか、俺らの番組の中でもよく批判してる、主人公甘やかしの構図みたいな。
うんうんうん。
ことを俺らもよく批判してたけど。
そうね。
まあなんかそれに近い、外側の価値観は捨ててるわけよね。
うん。
こんな、だから閉じたやつの人生は、パーフェクトなわけねえだろうと。
そういうことよね。
うん。
これでいいんだっていうね。
うんうんうん。
で、最後が、これまあ似てるんだけど独善的。
うんうんうん。
まあさっきのと似てるんだけど、もうこれでいいんだっていう。
うんうんうん。
これこそがパーフェクトデイズなんだ。
ああ、だから提示されちゃってるわけね。
提示してる。
うんうんうん。
だから、そこに他者が入り込む隙間がない。
ああ。
うんうんうん。
一方的に提示されて、独善的な提示を2時間もかけて言ってきやがって。
言ってきやがって。
ああ。
まあこの3つが、まあなんかよくよく考えると同じことを言ってるような気もするんだけど。
うーん、そうね。
いや、うん、なんかそんな気がするよな。
うん。
で、結構怒ってる人はいるなっていう感じだね。
俺がレビューを見た感じだと。
その彼がいる世界、平山がいる世界っていうののその社会問題みたいなものとかには一切触れてないわけ。
外側のその事象というか。
うんうんうん。
これで心の平穏さえ保たれていればそれでいいのだっていう価値観にも取れるね。
なるほど、なるほど。
その登場する、その田中敏害にしてるホームレスとか。
はいはいはい。
あの、なんかホームレスだけどなんかすごいこう、なんかダンスとか上手そうみたいな。
ははははは。
いやまあそれ、田中敏だっていう。
田中敏が上手いっていうだけなんだけど。
田中敏だっていう先入観もあるんだろうけどね。
だけど、まだそのホームレス問題みたいなものにその行政としてはその責任があるのにそういうことは一切描かれてなくて。
はいはいはい。
なんかすごい心がホッとする瞬間としてホームレスの男性が出てくるみたいな。
まあね、そうね。
それはきれいごとなのでは。
広告的で独善的だし閉鎖的でもあるよなっていうことなんだと思うんですけど。
そう、ギャングスタラッパーだったらあいつはリアルかこいつはリアルじゃねえみたいな感じで。
みんなあれなのかな、ラッパーなのかなもしかしてそういう批判してる人たちって。
まあ今だからそのフェイクニュースとかね言われたり。
その何がフェイクで何がリアルかみたいなことを一生やってるからやっぱりリアルなものだけが価値があるというふうに思われてんじゃない。
思われがちなんだな。
あとはまあそれこそある種のだから何を言わんとしてるかつまり貧困層のリアルが描かれてないみたいなことでしょ。
うん、そうだね。
つまりポリティカルアンコレクトネスインコレクトネスどっちですか。
どっちだっけ。
どっちでもいいや。
まあコレクトじゃないっていう。
インコレクトだろうな多分。
インコレクトだろうね多分ね。
っていうのに直結しちゃうから、まあ現代においてはかなり旗印悪いんだろうけど。
何て言ったらいいのかな。
いやなんか描きたいものを描くためにリアリティが削がれているというのは、俺は別に何ら問題はないと思う。
いや好みで言えば俺もリアルな方が好きだよ。
ドキュメンタリーが好きなぐらいだし。
まあね。
なんだけど、何て言ったらいいのかな。
そんなにリアル、だって映画じゃん。
映画だし映画でしか表現できないということだから映画を選んでるわけでしょ。
基本的には映画監督っていうか制作人たちって。
そこに我々の生活と完全に直結したリアルが描かれてないからといって、
なんていうのかな。
んなこと言ったら腕から蜘蛛の糸が出るやつとかいねえし、タイムマシンとかねえしっていうことになるから。
そこはちょっと言い過ぎなのではっていう感じがするし、
でもそれが目につくのって多分この映画のタイトルが戻っちゃうんだけど、
Perfect Daysだからだと思うんだよね。
インパーフェクト探しに自動的にそのモードに入ってしまって、どんどん目につくっていう感じかな。
お前はどう思います?
俺はそういう見方って一番簡単じゃん。
その正しいか正しくないか。
描写として正しいのか正しくないのかって一番簡単な判別がつくところだよね。
そうね。
ってことはどうでもいいと思うんだよなっていう。
まあなるほどな。
だからねえじゃんだってみんなトイレ清掃員の日常がどういうものなのか。
っていうか架空の人物だしそもそも。
だから虚実ないまぜなわけよ、映画なんだから。
もちろん役所工事は実際にそういうトイレの清掃員の人と一緒にトイレ清掃したりとかして、
どういう動作をするのかみたいなこととかは役作りとしてやってたらしいんだけど。
かなりなんか綿密に取材したらしいよね。
でもそれを元にしたからといってリアルにはなるかっていうと、
でも平山っていう人物はリアルではないから。
いないからね。
いないから、映画は全部そうなんだよ。
半分ぐらい本当で半分ぐらい嘘なんだよっていうことなんだけど、
やっぱその今の時代の流れとしてはそれが許せないっていうことだと思うし。
うんうん。
なんかそのはっきりしてくれみたいな。
いやそうね、はっきりしてくれだよね。
うん。し、そこを批判してる人は多分原因は別にあると思うんだよ。
あー、やっぱタイトルじゃない?
いやその分かんない、タイトルなのか何なのか分かんないけど、この映画の何かに胸がざわついて、
はいはいはい。
まあこの映画はダメなんだ。
ダメっていうことにするためにその、あ、一番簡単な方法だよね。
うんうん。
これはリアルではないっていうその論理が後付けでついてる気がするっていう。
見つけてきやすいところに、批判するために一番手っ取り早くパクッと取ってこれるところとして、
これは全然アンリアルであるっていう批判をまあ選び取ってきたっていうことか。
うん。あるよな、なんかそういう見方してた時期も俺あったしなーと思って。
いやー俺もあった。なんか映画の中で主人公が踊りながらちょっと宙を浮くシーンとかにブチギレたりしてたよね。
お前もちょっと浮くんだよ、ブチギレたりして。
今思うといい映画だったのに、なんかなんだろうなー。
そこの許せなさみたいなのがやっぱみんなあるんだと思うんだけど、なんかでも原因は別にあると思うけどなっていう。
そうねー。
だってその、じゃあそう言ってる人の好きな映画何ですかって聞いたやつ全然リアルじゃないと思うよっていう。
うんうんうん、そうねー。
何、じゃあバックトゥーダーヒューチャーはなんかリアルですかっていう。
とか言うとなんかそのリアリティーラインがとか言う人がいるんだけど。
あー難しいこと。
俺は十分このパーフェクトデイズの世界の中では平山っていうのを生活してるように見えたし。
そうねー、そうなんだよなー。
あとなんかトイレが汚い、トイレがなんか綺麗すぎてみたいな。
うんうんうん。
でもなんかそもそもこの東京トイレットっていうプロジェクトがそういうことじゃないのっていう、
あのなんかすごい綺麗に整えたトイレにすることで綺麗に使ってくれる人が増えるっていう。
うんうんうん。
ことなんでしょ、たぶん。
あー、まあでも今の言い方だと、ほらやっぱりアンリアルっていうことになっちゃうけどね。
本当ですか?
実体は渋谷のトイレはもっと汚いんだみたいなことが言いたいわけでしょ?
あのトイレになっても。
あー、え、そうなの?
いや、知らない。なんか空中戦みたいになっちゃった。
だからつまりことほど左右に、いくらでも言えるっちゃ言えるんだな。
そうそう、言えるんだよ。
これはリアルだっていくらでも言えるし、これはリアルじゃないっていくらでも言えるし、
でもこの音声自体にあんま意味がないのでは?っていうことだね。
そう、本質ではない。
深めるシネマ的には、まじでそれは表層的な分で本質ではないということを今ここに宣言いたします。
なんかね、ステートメントハマってんのかな、あれさ。
ステートメント。
なんかね、そうなんだよな。
いや、だからやっぱり、そのなんていうのかな。
何かざわつきによるものであって、
それがすべて解決したからといって認めないんじゃなかろうかみたいな気もするしね。
そうだよね。
あー、そうなんだよ。
まあ、もしかしたらそういうなんか、その社会問題的な部分、そのもうちょっとこう、ひいた目で見た問題意識を持ってる人は、この映画にそういうところを描いてほしいみたいな。
あー。
その、なんか貧困層の現実をもっと、あの、描いてほしいっていうのをこのパークとディズニー求めてるから、そのそこがあるっていうことなのかもしれないけどね。
あー、なるほどな。
でもそういう映画ではないと思う。
いや、そうなんだよな。そういう映画じゃないんだよな。なんかさ、こうさ、ごく詩的な話なんだよな。
そう。
すごく。もうあえて言ってしまえば、社会問題とかね関係ないんだよね。
そう。
そう。
そう、と宣言します。
最近俺もそれ思ってたなと思って。
あー。
その、社会問題の議論ってめっちゃされてるけど、個人的な問題って全然議論されないなと思ってるからさ。
そうねー、いやそうなんだよなー。
いやなんか、全部社会の問題って言おうと思えば言ってしまえるっていうかさ。
それこそあれなのよ、この映画がリアルかアンリアルかみたいなのは、別のざわつきのところから来ていて、それのある種の穴埋めのために、荒探しと言ったら失礼なんだが、してきてるんじゃなかろうかみたいなさ、言ったじゃない。
だからその社会問題っていうのに過度に注目が行くっていうか、すごいなんかみんなポリティカルにもの考えるっていうかさ、ソーシャルにポリティカルに正しさみたいなのにすごいこうコミットするっていうかさ、そこに繋がるじゃん、まず。
なんだけど、実は自分の心の中に何がしかのこう、なんて言ったらいいのかな、病じゃないんだけど、なんか問題というかがあるんだけど、それはちょっと見つめるの難しいから。
見ない。
見なくって、ソーシャルなポリティカルなものにまず行ってしまう。
でもこんなこと言ったらもう本当に意識が低いし、自己責任の何より。
確かに。
ってなるから、ある種の安易な論点ずらしみたいなのは、やりやすいしやってしまいがちな世の中において、このパーフェクトレイズっていう絵がドロップされたっていう。
だから怒る人は怒りやすく怒りがちっていう感じかもしれないな。
あれは?閉鎖的な価値観みたいなものを体現してるのではっていうのはどう思う?
そうね、閉鎖的。
なんかそうだな、先にっていうかさ、それで言っとくとというか、この絵がパーフェクトレイズね。
パーフェクトレイズとは何かについて考えたいって言って、パーフェクトレイズの話をしてるわけだけど、この映画で描かれてる日々、生活、人生がなんて言ったらいいのかな。
読んで字のごとくリテラルにパーフェクトだとは全然思わないよ。
え?パーフェクトレイズって言ってるのに?
言ってるのに?
言ってるのに?
全然なんつーのかな、デイズじゃんこれは。デイズなのですよ。
だからそのなんつーのかな、というふうに見てるから、独善っていうのがまず当たらないんだよね、そもそも。
確かに。
冷静に考えて、冷静に見てほしいんだけど、この絵が。別に何も押し付けてきてないよ、本当に。
うん。
トイストーリーとかの方がよっぽど押し付けてはきてる。押し付けてるわけではないんだけどね、でもね。
まあパキッとしてるよね。これが言いたいことです、これが正しい生き方なのではないかっていうことは、穴行きやトイストーリーみたいなディズニー映画とかの方がよっぽど強く打ち出してるよね。
そうなの。
これはほぼ何も言ってないと思ってもいいぐらいの何も言ってなさだよな。
そうないよね。だからこれがさ、なんかあの、俺らも取り上げたさ、everything will be all at onceみたいな、エブエブみたいにさ、
うん。
be kindみたいなパンチラインがさ。
うん。
なんか平山がさ、ある日急にカメラの方向いてさ、be naturalみたいなことをさ、言い出したんだ。
be natural。
自然に生きようぜみたいなさ、なんかさ。
言い出したんならあれなんだけど、その独善、別に善が示されましたかって思うんだよね。善っていうのはその良きことでしょ。
これがいいことっていうのは、示されてないと思うんだよね。
うん。
その脚本上何も解決してないもん、だって。
うんうんうん。
だいたいその正しいものが、その正しさをこう、提示して終わるみたいな。
うんうん、そうね。
っていうのがまあその映画でよくある、その、その押し付けとも取れる、これが意見を言ってるっていうか表明だよね。
うんうん。
これ何も起きてないっす。
そう、なんか別にトイレを汚す悪魔も出てこないしさ、対決もないんで。
うん、そうね。
でも、この映画はパーフェクトデイズなんだよ。
うん。
そこを考えたやつ戻っちゃったっていうね。
あ、戻ったね。
戻っちゃったなっていう感じなんだけどね。
で、しかも閉鎖的の部分もちょっと触れたいんだけど、閉鎖的はそうだと思うよ、それこそ。
うん。
主人公平山は明らかに他者との交流を絶ってるよね。
うん。
これはもう疑いようはないと思う。
うん。半分ぐらい喋ってないもん。
そう。
なんか喋れないのかなって思ったよな。
最初見たとき思ったよな。
なんか喋れない人なのかなとか思ってたけど、割と普通に後半喋り始める。
そうね、影踏みしましょうとか言ってきやすけどね。
こんなの毎日当てられないよとか言って怒ったりもすんだから。
そう、そうなんだよ。
別にパーフェクトに平成を保ってて、本当に同じこと繰り返しててって訳でもない。
ないね。
じゃあなんなんだよみたいな話でもあるんだけど。
うん。
だから閉鎖的じゃん。
うん。
だからさっき言った通り、リテラルに書いて読んで自分のごとくパーフェクトとは思えないよな、そりゃ。
うん。
友達、休日は友達と会いたくないみたいなさ。
カラオケとか行く?
行くみたいなさ。
しかもね、若干外側っぽい話にはなるんだけど、あんまり外側じゃないのかもしれないんだけど、この映画の主題歌、パーフェクトデイじゃん。
うん。
ルーリードの。
ルーリードの曲。
トランスフォーマーっていうアルバムに入ってるやつなんだけど、いい曲なんだよね。
ベルベットアンダーグラウンドのルーリードね。
で、ソロになった、たぶん70年代初頭ぐらいのアルバムなんだけど、劇中でも流れんだよね。
うん。
パーフェクトデイっていう曲なの。
で、曲の歌詞の内容が、まあ単的に言うと、非常にいいパートナーに恵まれた人が、その人と過ごしている日々がパーフェクトだって言ってる歌なんだよね。
公園でサングリアを飲み、動物園で動物に餌をあげ、暗くなったら一緒に家に帰って、なんて完璧な日なんだ、君とこの一日を過ごせて嬉しいよ、みたいなこととか。
でも極めつけには、You just keep me hanging onって言うのね。あなたがいるから私は歩んでいけるみたいな。
耐えることができるっていうことね。
ああ、そういうことか。
そう、っていう歌をあいつは一人の部屋で一人で聴いてるのね。
うん。
皮肉じゃん、これって。
いないから。
そう、どこがパーフェクトやねんっていうことになるわけよね、ルーリードからすれば。
ルーリード生きてたらね、思ってるよね。
だから閉鎖的はその通りだと思うし、閉鎖的じゃないか、だからインパーフェクトなんだって言いたいんだろうけど、別に閉鎖的だし、リテラルにパーフェクトだとは言ってないと思うっていうことだよね。
ルーリードの曲に限らず、かかる曲というか平山が聴いてる曲が楽しいのが悲しいのがよくわかんない曲ばっかり。
ああ、そうね。
矛盾してんだよ、全部。
うんうんうん。
ブルースってそういうもんなんだけど。
うんうんうん。
曲調はすごい明るいのに、パティスミスの曲とかもさ。
はいはいはい。
何だっけ、女の子が、アヤちゃんだっけ。
アヤちゃんが持って帰っちゃうテープの、パティスミスの曲とかも。
歌詞の内容暗いし、怖いし、なのにすごいレゲエみたいな曲だし。
矛盾してる。
そう、矛盾してるんだよ、全部。
うんうんうん。
それは結構この映画を表してるなと思うんだけど。
そう。
矛盾、矛盾してんだよな。
うん。その気持ちを描いた映画だと思うんだけど。
ああ。
ちょっと話は変わるかもしれないけどさ、なんか。
はいはいはい。
なんか中盤か、あのなんか、スナックみたいなのに行くじゃん。
あのママがいる。
はいはい、石川さゆりがいるね。
そうそう、石川さゆりが演じてる。
あそこでなんかその、なんか常連が奥さんに逃げられたみたいな。
うんうんうん。
で、別れちゃったみたいな。でもなんか全然つらそうにないみたいな話をしてるときに、
なんかポツッとそのママが、なんでずっと今のまんまでいられないんだろうねっていうね。
ポツリと言うんだね。
ポツリと言うね。なんで別れちゃうんだろうみたいな。
うんうんうん。
で、最後の方に、その影踏みのシーンとかで、
うん。
あの、その主人公平山かな。
そうね。
が言う、その影がこう被ったらなんで暗くなんないのかみたいな話をしてるときに、
何にも変わんないなんてそんな馬鹿な話ないですよって言って、ちょっとムキになって言うんだよね。
そうね、そうなんだね。
これもなんかさ、矛盾してんじゃん。その。
なんか2つの話、違うシーンのセリフだけど、
うん。
その今のまんまでいられないんだろうねっていうのは、今のまんまでいたいのに、なんでそうできないんだろう。
うんうんうん。
その、なんでそのまんまでいられないのか。変化しちゃうんだろう。
うん。
っていうのと、その、何にも変わんないなんてそんな馬鹿な話ないですよっていう。
うん。
その、誰かがいることで何かが変わるっていうことを肯定するというか。
うん。
日常に変化があることも欲してるし。
うんうんうん。
でも、変わっていっちゃう悲しさもあるみたいな。
うんうん。
このなんか矛盾みたいなのが、ずっと映画の中で描かれてるなとは俺は思う。
次の、出勤の時には、なんかすげーしっかりした感じの。
うんうん。
清掃員の女性の方が、あのー、現れて、あーなんかよかったーみたいな。
あのー、これでなんかね、安心して仕事ができそうだっていう。
あいつがむしろいなくなって、よかったのかもしんないよね。
どれ?これ?っていうその。
よかったの?
どれ?これ?
どれ?みたいなさ。
そうなんだよな、これなんか全部さ、どれ?みたいな話をずっと見させられてるっていう。
こっちしないんだよな。
うーん。
そう、でもこのどれは、どれ?ってなっちゃうのってさ、あのー、ま、さっきの話にもちょっと出てきたけど、その、変わっちゃうからじゃん。
うんうん。
そのままでいないからじゃん。
うん。
で、まぁ最後、エンドロールの後にわざわざさ、木漏れ日のさ、あのー、テロップ出してさ、木漏れ日つって。
うんうん。
なんかまぁあのー。
ビム弁がね。
ビム弁がね、一瞬一瞬の揺れる草、あー草じゃねーや、葉っぱによってできる、あのー、隙間からのなんか光、あのー、なんとか、もう俺英語がさ、やっぱさ、インパーフェクトでインコレクトだからさ、ちょっと。
ビム、ビム弁のモノマネもっとやってくれよと思ってたのに。
できねーよ。できねーけど、そう、あ、ちなみにね、あのー、えっとー、テロップが大嫌いだっていう人も。
え。
いたね、なんかネットの番組で見たね。
へー。
しゃらくさいっつって、あのー、気取ってたねみたいな。
うるせー。
あーそうそうそうそう。
うるせーっていう。
あのー、え、木漏れ日みんな心休まりますよねって言われてるみたいで、うるせーってことなの。
いやー、言ってないよ、みんなさ。
言ってない。
みんな落ち着こう。何にも言ってねえこの映画は本当に。
いやー、そうだから、その木漏れ日をわざわざ出すぐらいさ、そのなんか、一瞬しかないもの。
うん。
で、移り変わっていってしまう。もう次の瞬間ないわけよね。木漏れ日は。厳密には、木漏れ日は。
その通りだよ。
だからいいみたいな話でもあるわけよね。
いろんな出来事があってもさ、平山はさ、次の日の朝が来たら、外からの光というか、朝が来たっていうので、
そこでなんかこう微笑んだりとか、家出る時もガチャって開けて、あーなんかいいなーみたいな感じの表情を見せたりとかするのよね。
新しい朝が来た、希望の朝が。元ネタだよね、あの人はね。
ラジオ体操だっけさ。
そうそう、ラジオ体操のテーマ。
でも、なんだけど、移り変わっていくからいいっていうのもあるんだけど、あの人さ、なんか写真撮るじゃん。
うん。
あの、それこそ木漏れ日の写真撮るじゃん。
うん。
なんか、当てずっぽうに撮るじゃん、なんか。
うん。
あ、光を覗くと目痛めるからなのかもしんないけど、ファインダー覗かずに木漏れ日をこう撮るのね。
うん。
で、あの写真、なんか何回目かで気づいたんだけど、あの写真撮って、わざわざ選別して、現像して、選別してんだけど、あれなんかこう、なんつーの、こう、せんべいとか入ってるカンカンみたいなのにさ、
はいはいはい。
雑多にさ、無造作にバーッつって入れてさ、で押し入れしまっちゃうじゃん。
うん。
で、なんか見返さないんだよね。
確かに。見返してるシーンはない。
そう。でも大量にあるわけよね。
うん。
で、これ何なんだろうなって思ったときに、その木漏れ日ってさ、だから移り変わっていくから、一瞬のものだから、とどまることがないわけよね。
うん。
諸行無常の象徴みたいな。
うん。
もんじゃん。
で、そんな風に生きられたら、みたいなこと言ってんじゃん、この映画。言ってないけど。
まあ、ポスターにしか書いてないからな、それ。
そうね。
うん。
なんだけど、この主人公平山は、木漏れ日をつなぎ止めてたいんだなと思ったわけ。
ほう。
その、移り変わっていくもの。
うん。
なんでずっと同じじゃいられないんだろうねっていうセリフにも象徴されてる通り、いや、なんかずっと同じでいたいんだよ、きっと。
うん。
っていう意識が、わざわざ木漏れ日をとって、その押し入れにしまっとくっていう、その心のどこかにとどめておきたいみたいな。
うん。
つなぎ止めておきたいみたいな。
うん。
でも見返すわけじゃないんだけどねっていう。これもなんか、何がしたいんだよっていう、はっきり言えよみたいな感じに。
インスタにあげろよ。
わざわざ稼ぎたいならそう言えよみたいな。
もしくは、傷ついて家に帰ってきた後に見返せよっていう。
見返せよと、あの時のこの木漏れ日がみたいな。
うん。
って言えよ。
外には出さなくてもいい自分だけの大事な写真集はこちらですみたいな。
って言えよみたいな。
言えよって。
示せよみたいな感じなんだけど。
そして売れよ。
はっはっは。
都会の中で自然と共に生きるトイレ製相員の写真って言って、メルカリに出せよ。
バズるなー。
バズれよ。
でもね、そんなこっちゃないんだよね。
だから移り変わっていくものを、でもやっぱりつなぎ止めてたいっていうのもあるけど、つなぎ止まらない。
なんか、ナムさんみたいな感じがずっと描かれてる気がするんだよな。
ヒノエマはでもなんであの生活してんの?
えー、なんでなんだろうね。
それもだから全く描かれないじゃん。匂わされてるだけで。
まあ金持ちの息子だったんでしょう、おそらく。
まあそういうふうに見えるよな。
恩蔵師だったんじゃないの?多分。
あのー、なんだ妹かな。
うんうんうん。
あの、ニコちゃんのお母さんみたいな。
うんうんうん。
が、どうやら後を継いだのか、いい生活してそうだったけど。
そうね、あの人が継いだのか、それともなんか無婚養子みたいな?
あの人の旦那さんがとか、なんかそういう想像はこう、駆り立てられるな。
で、おそらく父親と仲が悪いっていう。
うんうんうん。
まあ俺が思うに、過去平山も自分がその後取り的な感じで、
なんか事業みたいなものを担うみたいな感じで生活していたけど。
うん。
まあ平山は多分あれなんだよ。
うん。
お人よし。
あははは。
あー。
その経営者としては結構致命的な。
うんうん。
お人よしの兆候いっぱいあるじゃん。
あるねー。
うん。
たかしになんかお金貸しちゃったりしてガス欠になったりさ。
うん。
結果、大事なテープ売ることになったりとか。
ね。
あれもルールリードだったね。
ほんとルールリード怒ってるよほんとに。
そう。
で、売った後すごい嬉しそうな顔でなんかこう、車を運転してるシーンがあったりする。
売った後っていうか、たかしにお金貸した後。
あーそうねそうね。
うん。
なんかお人よしだよな。
お人よしだよな。
まあその表情もほんとは何なのかよくわからんけどな。
うん。
うん。
あとなんかそのニコが転がり込んできた後に。
うんうん。
すごい気使って自分は1階のお尻みたいなとこで寝てて。
そうね。
物置。
で、もうこそこそこそこそ生活して。
いや、お前ん家だから。
自信持って平山っていう。
ふー。
起きたっていいんだよ。
しかもメヒコだろっていうさ。
何をそんなに怖がってんだよっていう。
あー。
みたいな。
あとなんか隣のなんか銭湯で湯上がりのおっさんにこう、寝てるおっさんにこう風邪を送ってあげたりとか。
うんうん。
なんかしてるし。
とにかくお人よしすぎて。
うんうん。
まあ授業とかでなんか大失敗なのか何なのかして。
うん。
もう完全にキャリアからは退いて。
うんうん。
もう自分はこういう生活しかできないっていう感じで生活してるのかなって俺は思いながら見てたんだけど。
なるほど。
え、じゃあ俺の妄想もいい?
もういいよ。
俺はだからそうなる前にというか、つまり経営者である厳しい、もう昔みたいなんじゃないからって言ってた通り。
昔多分激しく怖かったんでしょうね。
激しい性格で怖いお父様からずっと低要額みたいなさ、社長の息子として2代目みたいな。
2代目なのかどうか知らんけど。
プレッシャーめちゃくちゃかけられて、育ってきたわけよね。
うん。
でもお人よしなわけ、あの人は。
うん。
だからその、なる前にもう無理っつって逃げたんだと思ったよね。
なるほどね。
で、多分その来た目1個?2個がスカイツリーとかを見たことが無かったような感じだったから、地方都市にいたのが流れ流れて東京たどり着いて。
で、完全に実家とは縁を切ってるから妻宿というか。
うん。
かといって東京のビジネスゴリラみたいな人たちとうまくやっていくわけでもなく。
ビジネスゴリラって何?ちょっと待って。
いや、いっぱいいんじゃん。
え?
ビジネスに全振りしたマッチョみたいな人たち。
それこそお人よしと対局にいるような人たちが東京にいっぱいいるでしょ。
テストステロン肩。
そうそう。筋トレサウンド成長の人たちね。
ビジネスゴリラ。
言い過ぎだね、それはちょっとね。
そういう環境で申し上がっていくみたいな感じじゃなくて、もうこう生きる。
なんか片隅で、都会の片隅で静かに生きていくっていうのを選択したとも言えるし、せざるを得なかったとも言えるしって感じなんだと思ってるのかな。
あとあの、厳しい父親に低養学的に育てられた平山だからこそすごい家での掃除の仕方とかが囚人みたいっていう。
異常に規則正しく。
異常に規則正しくて、カチッと生活しているっていうのは多分そういうふうに育てられたのかなっていう。
肱が飛んでくるんだろうなっていう。
かわいそうっつってね、勝手にこれ妄想なんだけど。
勝手に妄想なんだけど。
だから描かれてないからね、描かれてないから余白がね、多い映画だからあれなんだけど。
そうだね、お人よし、お人よしだからっていうふうに言ったけど。
でもそのせいで孤独にっていうか、ある種あんまり人と交わらずに生きていくっていうのを選択した。
ないしは選択せざるを得なかったみたいなことだとは思うんだけど、でもさ、やっぱさ、あの人本当お人好きだよね。
人すげえ好きなんだよ。
好きだよな。
もっと言えば、人が仲良くしてるところを見るのもすげえ好きなんだよ。
なんかもう銭湯でさ、ただおじいさん同士がさ、近所のおじいさん同士がお友達なのかな?
一緒に来て、風呂入ってるっていうのを見るだけでなんかニコニコしちゃうみたいな。
本当に孤独が好きだったら、二人も入ってきやがってってなるじゃん。
一番風呂狙ってんのに邪魔しやがってってなるはずなのに。
はずなのに、そうはならない。
たかしのさ、そのカセットの事件、ガス血を起こすのも、なんかガス血を起こす前までは一連の事件あって、でもなんか笑ってんじゃん。
なんかやっぱ人と接して楽しかったんだろうなと思うわけ。
だって行かないじゃん、テープ売ってる下北の店にさ、普通は行かねえよっていう。
行かねえよ、だから方向違うんだからもううるせえから降りろよっていう。
てかそもそも車貸さないじゃん。
貸さないよ。
知ったことかよっていう話になるし。
だからなんかそれこそ独善的と全然違うんだよ、独善的閉鎖的と全然違うんだよ。
なんか人好きなんだよ。
おせっかいだし、お人良しだし、わざわざお疲れさんとか言ってくれる居酒屋に毎日のように通うし。
鬱陶しいわ、あんなのはだってもう、本当に孤独好きな人なら。
そうだよ、チェーンの居酒屋の方はね、お通しガンって置かれるだけだから。
また霧干し大根かみたいなさ、トッチパネルで集合すればいいじゃん。
すればいいよね。
でももう覚えてくれてるわけ、自分が何を飲むかみたいなのまで。
っていう、なんかやっぱ人好きなんだよな。
でも、一人で過ごし、暮らし、生活し、生きている。
はっきりしろよな、本当に。
平山!
平山!本当に。
お父さん怒ってるぞ、本当に。そんなはっきりしない長男は本当に。
そうだね。
ちょっと聞いてみていい?
ほらほら。
お前は、そのポスターのキャッチコピーでこんな風に生きられたのならって。
あおり文句ね。
お前はああいう風に生きたいの?っていう。
いやー、これね、見た時も考えましたし、結構俺これ何回も見てるわけですよ、この2、3年の間に。
考えるよね。
急に歯切れが悪くなったぞ。これは痛いとこ疲れた?みたいな顔してんじゃないよ。
後編へ続きます。