1. アラフォーゲイのオネエじゃないのよ
  2. 27 省いて整えるデザイン
2025-07-31 30:22

27 省いて整えるデザイン

この配信は2023年5月10日に配信したものです。ポッドキャストと合わせてnoteで配信中の“現在の声”もお楽しみください。

⁠https://note.com/fuji_tate_p⁠

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アラオネは社会の“ちょっとしんどいところ”に寄りそう雑談系ポッドキャストです。人生の場数を踏んで発酵を始めたアラフォーゲイが「正しさ」より「体温」を大切に、こじれた人生観を会話の中でほどいていく番組です。

 

平日夕方5時に配信中!この番組は2022年10月より配信したアラオネ全113回を再解釈してお届けします。

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番組ではお便りを募集しています。配信の感想やくだらないけど誰かに伝えたいことなどなんでも構いません。お便りフォーム(下のURL)からお寄せください。

 

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#アラオネ でコネクト!

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第27回/夜のアラオネ/珍しい夜収録/初回のアラオネ視聴/上沼恵美子さん/早口/目標設定/販売報告/ブラックアトリエ/デザインの話/コネクトバッグ/表面のステッチ/面のデザインに興味なし/有るものをなくしてみたい/持ち手の付き方/寝かせる癖/発酵/デザインリサーチ/ERIKAの始まり/秋田道夫さん/盛って盛って/パーマネントコレクション/SMOCKの始まり/ルールをつくる/一枚の布からつくる/縫い目は裏にあるもの/苦手な縫製/縫い目に対する疑問

/刺繍の知識/スモッキング/生地を摘んでよせる刺繍技法/時代の進化により廃れた技法/凹凸に縫い目を合わせて隠す!/大量生産できない/買えないものもあっていい/消費されたくない/今回は台本なし/ピクニック/ビーズやスパンコール

サマリー

このエピソードでは、藤田哲平がコネクトバッグのデザインや制作プロセスについて話しています。特に、ステッチを省くことによるデザインの独自性や技術的な挑戦に焦点を当てています。また、デザインの本質として無駄を省くことの重要性についても述べています。秋田道夫氏の言葉を引用しながら、シンプルなデザインの美しさや手法について考察し、スモックというバッグのデザインプロセスも紹介しています。デザインの領域においては、消費を意識しつつ、作品の成長や価値を大切にする姿勢が強調されています。さらに、限られた頻度で販売される商品に対するロマンやデザイナーとしての考え方が主要なテーマとなっています。

ゴールデンウィークの影響
どうも藤田哲平です。いやーゴールデンウィーク終わりましたね。 皆さん旅行とか行ってたのかな?
休みの人もね、仕事の人もいる、いたと思うけどね。僕はもう完全に9日間、もうゴールデンウィークがっつり仕事をしておりました。
で今はゴールデンウィークが終わった月曜日の夜、 今ね5月8日月曜日の20時50分ですね。
いや珍しいんですよ。アラオネってさ、だいたいね、午前中に撮ってることが多いんだよね。朝にね。
夜にね収録したの実はね、2回目なんです。 初回かな?違うな。一番最初、たぶんねシャープ1をね、夜に撮った記憶があるんだよなぁ。
1回だけね、夜に撮ったことがあるんですけど、 なんとなくね、ちょっと暗くなったっていうかね。
なんか僕、あの太陽の光がね好きだから、 自然光がね入る時間帯に収録しようと思って、それ以降はね、あの午前中に収録をしてるんだけど、
最近さ、久しぶりにね、初回の方のアラオネを聞き直して見てたんですよ。 というのが、結構今コネクトバックをね、ずーっとこの1ヶ月も
夢中になってて、もうなんて一心不乱って言えばいいのかな? もうほんとひたすら作り続けていて、今やっとゴールが見えてきたんだけど、
で、ミシンをさ、かけてる間だいたい僕ね、ヘッドフォンして音楽を聞いたり、 ラジオを聞いたりね、ポードキャスト聞いたり、色々してるんだけど、
せっかくいい機会だから自分の最初の頃のね、 アラオネ聞いてみようかなと思ってね。
聞いてたんだけど、 すごい早口なのね。びっくりして、今でもさ、僕多分、あの喋るの早い方だとは思うんだけど、
初回の方さ、本当に早口で、まあっていうのもね、ちょっとね、理由があるんだけど、いつぐらいかな? 多分ね、最初からシャープ6とか7ぐらいまではね、
収録前にね、神沼恵美子さんのyoutubeを見てから収録してたんですよ。 神沼恵美子降りてこい!みたいな感じでね。
喋りの神様を降ろしてきてからドカーンって喋るみたいなことをやってたから、多分ね、それがちょっとさ、影響してたと思うんだけど、
ある時やっぱちょっと早口すぎるなと思って、 できるだけね、ゆっくりゆっくり喋ろうと思ってるんだけど、まあそれでも早口だよね。
でもなんかちょっと、たまにはさ、夜ちょっとキャンドルとかさ、灯しながら、今日ね、照明もかなり暗くしてるんですよ。
ちょっとこう薄暗い中で収録したら、もしかしたらゆっくり喋れるんじゃないかなとかってちょっと思ってみて、
まあ撮っています。 あとはね、日中ちょっとこうミシンの作業を明日ぐらいまでちょっとね、やりたいなと思ってたので、
まあたまには夜に撮るのもいいかなと思って挑戦しております。 いやほんとね、ずっと作ってましたね。
コネクトバッグの制作
いや、ていうか皆さんコネクトバッグを購入いただいた皆さん本当にありがとうございました。 想像をね、前も話したけど、本当に超える購入者の方がいて、
僕いつもこういうね、あの販売をする時とかって、一人だからさ、こうなんていうのかな、なんとなくやってるとなんとなく終わってしまうので、一人でやっててもね、目標を立てて販売はするんですよ。
で、最低ラインと最高ラインを作っていて、最低ラインは、まあここまではね、絶対売れてほしいなっていうラインで、
そこに到達するまではちょっとSNSとかで告知を頑張ったり、いろんなね、プロモーションをかけようとしていて、それを超えたら最高ライン、次の目標があって、それ超えたら万々歳みたいな感じなんですけど、
今回ね、コネクトバッグはね、僕がイメージしてた最高、ここまで売れたらすごい嬉しいっていうのの、3.5倍売れました。
いやー嬉しかったです。本当にありがとうございます。ちょっとね、想像を超えちゃったので、制作もね、あのー本当にゴールデンウィーク○○やっていて、
いやもうね、うちほんとブラック企業というかブラックアトリエだと思うんですけどね、もう結構ね、作業し始め、スイッチ入ったらずっとできるタイプで、
1日ね、18時間ぐらいの労働を、ここ3週間ぐらいをずっとしてましたね。でもやっとあのゴールが見えてきて、
明日、明後日ぐらいの発送で最後かな。なのであのご注文いただいた方、皆さんのもとに今週末、金曜日ぐらいまでには発送ができると思いますので、
もう少々お待ちください。 いやーでもね、楽しかったな結構。なんかね、こうやって皆さんに気に入ってもらえるのも嬉しいし、
まあこれからね、今回さ、初めて販売だからどういうリアクションがあるかっていうのもね、これから分かってくると思うし、
前も話したけどさ、コネクトバッグに限らず、あらおねのグッズは僕がね、使いたいものを作るっていうコンセプトで作ってるから、
僕がさ、好きな、自分に合わせたサイジングとかで作ってるから、それがね、みんなに当てはまるのかどうかなって、ちょっとそういうところはね、不安ではあったけど、
でもなんかね、あのインスタグラムとかのリアクションだと、このサイズ感がないんだよねーとかね、いろんなコメントもらえたりしてね、結構嬉しくてさ、
そうなんだよね。意外とないんですよ、このサイズ感。あの、A4が入るさ、トートバッグってよくあるサイズ感あるんだけど、
なんかね、それだと僕ちょっとこう、大きすぎて、野暮ったいとは言わないんだけど、もうちょっとなんか小さいのがあったらいいなーと思ってね。
それでまぁ、前も話したけど、アーツ&サイエンスっていうブランドのショッピングバッグを、ずーっと2年ぐらい使い倒してたんだけど、
まぁそのサイズ感でね、キャンバスでもうちょっと綺麗なものができたらいいなーと思って今回は作りました。
デザイン哲学の探求
いや、今日のあらおね、ちょっとまぁコネクトバッグの話だったり、それに付随して僕が作っているスモックっていうバッグがあるんですけど、
ちょっとね、そういうものの話をしようかなと思って。 今までさ、あんまり
真剣にというか、真面目に自分の仕事のデザインの話とかをしたことないと思うんですよね。 だからちょっと今回はそういう話をさせていただこうと思います。
というわけで、今週もスタートです。 アラフォーゲーのおねえじゃないのよ。
平日の朝も、平面な夜も、どんな時もロンリロンリロンリロン、おねえじゃないのよ。
改めまして藤田鉄平です。この番組は水曜日の夕方5時に東京からお届けするパーソナルトークプログラムです。
ゲーといえばおねえの、今、あゲーじゃなかったね。 やっぱさ、夜だとちょっとしっとりするのかな。いいねこれね。
ゲーといえばおねえのイメージが強いですが、そうじゃないのもいるんですよ。 ウフフなノリであららずとコネクトする番組です。
コネクトバッグね、届いた皆さんも使ってもらえてるかな。 ゴールデンウィークとかね、使ってくれてるとすごい嬉しいです。
あのインスタとかね、ツイッターでもちょっと書いたんですけど、このコネクトバッグって普通のバッグだとね、まぁ大体のものにね、あるものがないんですよ。
気づきました?あの手元にある皆さん。何かっていうと本体ね、バッグの本体の表面にステッチがないんですよ。
ステッチってわかります?あの糸の縫い目のステッチね。 まぁだいたいさ、トートバッグとかだと上の方、口のところにねステッチが入ったりとか、
まぁものによっては底面とか、マチの部分とかね、いろんなところにステッチが入るんですけど、 僕今回このコネクトバッグではね、ステッチが一切入ってないっていうバッグを作りました。
これはね、僕が作っているスモックっていうものにも共通してるんだけど、 結構大変なんですよ。ステッチをなくすって。
ステッチってね、ただの飾りじゃなくて補強としても役割があるんですね。 そこを縫うことでバッグが強くなるとか、
あとは裏と表、裏面と表を縫い合わせることによって、そこが止まってバッグとしての形をキープできるとかね。
いろんな役目があるんですけど、それをなくすためには裏でね、いろんな細工をしなきゃいけないんですよ。
要はそこのステッチがなくても形がキープできるように、裏で縫わなくてもいいところを縫っていたりとか、
結構ね、めんどくさい作業なんですね。 なんでステッチなくしてんだっていう話なんですけど、
そこがね、僕のデザインの一つなんですよね。 バッグをデザインする時とかって、大抵のデザイナーさんというか、一般的には面のデザインをするわけですよ。
面のデザインって何かっていうと、要は表の部分、なんて言えばいいのかな。
要はさ、ブランドとかだったら一発で見てこのブランドだってわかるように、その面の部分にちょっとデコレートを施したりとか、金具をつけたりさ、いろいろそういうのをつけて、
なんていうのかな、ブランドらしさを出すっていうのかね。 あとはさ、普通のトートバッグだと、面のところにロゴとかさ、
あの、シルクスクリーンとか入るじゃないですか。 イラストレーターの方とかがさ、オリジナルでトートバッグ出すときとかも、自分のイラストをね、シルクスクリーンとかで吸って出すみたいな感じで、
要はさ、なんていうのかな。とにかくその目立つ部分、目立つ部分って言ったら変なんだけど、まぁ、
あるものに対してデザインをプラスするっていうのが多分一般的なデザインの作り方だと思うんですけど、
僕ね、あんまりそういうデザインの仕方には興味がなくって、 なんか、もともとあるものをなくしてみたいって思うんですよ。
これをなくすことによって、なくすためにはどうすればいいか。 で、そのためにはどうすればいいかっていうところが結果ね、デザインになっていくことが多い気がしていてね、僕の中では。
でまぁ、今回のコネクトバッグで言えば、表面にステッチを出さないっていうのが僕の中でのマイナスなわけですよ。
でまぁ、そのマイナスをすることによって、他を微調整していくと、どんどんそのバッグの個性が生まれてくるっていうのかな。
なんかそういう感じでね、今回は作りました。 あとはね、まぁ、分かりやすく、こう、持ち手が1個しかないんだけど、その持ち手の部分の付き方がちょっと特徴的だったりとかね、
これはどちらかというとさっきのまた面とは逆なんだけど、表面は結構僕どうでもよくって、持った時に脇の下にバッグが来るわけじゃないですか。
その時になんかちょっと違う見え方ができたらいいなぁと思って、ちょっとね、ずらしたりとかそういうデザインにしましたね。
実はね、このコネクトバッグね、サンプル自体はもう1年以上前に作ってたんですよ。
僕ね、これ結構自分の中で良いのか悪いのかよくわかんないんですけど、デザインをね、寝かせる癖がありまして、すぐにね、出さないんですよ。
きらめいて形を作ってから、平気でね、1,2年は寝かすんですね。 だからね、今発表しているものはまぁだいたい2,3年前に作ってたものだったりとか、
あとね、今まだ世の中に発表してない作品もすごいたくさんあって、寝かし中っていうのかな。
デザインの探索
なんとなく発行させるような気分なんだけど、前も話したけど、できるだけね、世の中にないものをデザインして作ろうと思っていて、
そのためにね、すごいリサーチはするんですよ。 自分がこう思い描いたデザインを他に誰か作ってないか、
ネットでとかね、インスタグラムとか、ピンタレストとか、そういうので色々調べてみて、
もし自分のひらめいたデザインを他の人が作っていたら、もう僕はそれをおじゃんというかもうボツにしちゃうんですね。
過去にもそういうのも何百個ってそうやってボツになったものはあるんだけど、なんでかっていうと、それはもうその先に作った人がいて、
その人のデザインだから、多少違ったりとか見え方が若干違ったりしても、考え方っていうのかな、思想とかが一緒だと、もうダメだと思ってボツにするんですね。
で、そのさっきの話なんだけど、なんで寝かせるかっていうと、寝かせてる間にもし誰かが作ってもボツにするんですよ。
同じようなデザインが出てきたら、まあ誰にでも考えつくようなデザインなんだなって思ってね、もうそこは潔く諦めようと思って寝かすんですね。
なんで寝かすんだろうね。自分でもよくわかんないけど、これはもう13年前からずっとそうですね。
僕ね、初めてエリカっていうプロジェクトを多分2009年ぐらいに発表したんだけど、エリカはね作ったのが2005年か6年なんだよね。
もうそれ4年ぐらい寝かして発表したんだよとかね。まあそういう色々あるんですけどね。
あ、そうそう。あのさ、まあなんか色々話してるけどさ、最近ね、ツイッターでね、すごい素敵なつぶやきを見つけてね、これすごくね、僕も共感できていい文だなと思ったのでね、紹介させていただきたいんですけど、
秋田道夫さんというプロダクトデザイナーさんのつぶやきで、
デザインというのは無駄をなくす行為です。無駄を省いて省いて、省きすぎて寂しくなったら線1本、色1つ、面を1つ加えて整えるのがデザインです。
小学生でも描けるような形に落とし込まれてこそ本物のデザインです。あっけなく見えるものほど構成に残るのは不思議です。
いやまさにそうだなっていうかね、僕の考えているデザイン論というか、僕の仕事の仕方をすごく、なんていうのかな、表しているというか、まさにそうだなって思ったので紹介させていただいたんですけど、
秋田道夫さん、ちょっと僕存じ上げなかったんですけど、もともとソニーにいらした方のようですね。そこからプロダクトデザイナーとして独り立ちされたのかな。
もう結構お年も先輩なんですけれども、すごいね、よくわかるなと思って、さっき言ったのと一緒ですよね。僕はそのコネクトバッグのステッチを省く。
要は必要なものだけどそれを省いてみて、省いて省いて省いて、どんどん整えていくみたいなことなんだよね。この文とね、全く一緒だなと思って紹介させていただきました。
デザインってね、ほんといろんな方法があるよね。あの、盛って盛って、盛って盛って盛って、盛りまくって、どうだ!みたいなデザインもあれば、
省いて省いて省いて、どんどんシンプルにしていくっていうデザインもあって、でもこの秋田さんがおっしゃったように、あっけなく見えるものほど後世に残るのは不思議ですっていうのはもうまさにそうだなと思っていて、
コネクトバッグね、結構僕すごい気に入ってるんだよね。なんかパーマネントコレクションって言ったらあれだけど、ずっとね、季節ものじゃなくて、
ずっとこう、残ってく?なんかこう、いろいろさ、まあ記事が変わったりとか、結構ね、今後の展開でのもいろいろ考えてるんで、まあそれも寝かすかもしれないんだけど、
スモックバッグのデザイン
まあ何らかの形でずーっとね、作り続けていくっていうバッグにしていきたいなと思います。
うまく伝わってるかな?なんか夜にね、まったり話してるとね、わかんない。何言ってんだこいつって思われるかもしれないけどね。
ちょっと続いて、同じね、バッグっていう繋がりで、僕が作っているスモックっていう話もさせていただきます。
あらほーけーのーれーじゃないのよー、水曜5時のヤッベーイッツポッドキャス。
スモックっていうバッグはね、僕がコネクトバッグと一緒で作ってるバッグなんだけど、本当に数回しか販売したことがないんですよ。
初めてね、スモックっていう名前で販売したのは2013年なので、もう10年前ですね。
でもね、その前からスモックは作っていて、初めて作ったのは2009年だったかな。
友達のね、ジュエリーデザイナーが、こう、ジュエリーをさ、箱に、大きな箱にね、たくさん入れて、営業とかで回る時に、
なんかこの箱がすっぽり入るバッグが欲しいなーって話をもらって、なんかいい感じのデザインしてよみたいな感じで、
ちょっと風呂敷っぽいね、あのスモックのトートバッグって今、僕のイースサイトを見てもらえば分かるんだけど、それのね、巨大版みたいなのを作ったんですよ。
で、そのまま箱がすっぽり入って、使えるみたいな感じで、でたださ、なんか風呂敷っぽいバッグを作ってもつまらないから、
何か僕っぽいデザインを作りたいなと思って、必ず僕はね、デザインをする時にルールを決めるんですね。
まあさっきのコネクトバッグで言ったら、表にステッチを出さないっていうのが多分一つのルールなんだけど、
スモックはですね、2つルールがあって、1枚の布から作るっていうのと、縫い目は裏にあるものっていう2つのルールがあります。
これ1枚の布から作るっていうのは、まあその通りで、裏地とかね、持ち手があるから、あの正確には1枚じゃないんだけど、本体が1枚の布なんですよ。
だから糸をほどくと大きな布に戻るのね。これね、なんでそうしたかっていうと、僕ね、もともと縫製そんな得意じゃないんですよ。
今回もね、コネクトバッグもすごい気を張って丁寧に丁寧に作ろうとはしてるけど、やっぱりその縫製のプロではないから、
縫製工場のさ、おばちゃんとかすごい綺麗に縫ったりするじゃん。そういう人と比べるとやっぱりちょっとね、
なんていうのかな、まあうまくない部分があったりして、当時の僕はどうやったらね、縫い目を減らすことができるかって考えたんですよ。
要はミシンが苦手だから、ミシンの回数を減らすためにはどうしたらいいかなって思ったときに、最初から繋がってたらいいなと。
結構ね、安価な考えかもしれないんだけど、最初から繋がってれば最小限で収められるなと思って、
ってことは1枚の布、要はバッグってさ、いろんなピース、いろんなパーツからできてるけど、それが合体してたら縫う場所少なくていいじゃんっていうね、
思いから1枚の布から作るってスタートしたんですよ。でもね、結局ね、最終的に1枚の布で作るってね、すごい難しくって、
自分でね、自分の首を締める。マジでこれね、縫製が難しいんですよね。そうそう、だからね、結局自分の首を締めちゃったんだけど、でもまあそれが
スモックのね、角となるというか、デザインの一つに繋がったんだよね。
で、もう一つの縫い目は裏にあるものっていうのは、これはね、なんて言えばいいんだろう。
縫い目って何であるのかなって思っちゃったんですよ。さっきのステッチと一緒なんだけど、例えばトートバッグとかだと普通横に縫い目があるじゃないですか。
あの、はぎ合わせた部分ね。生地と生地を。何であるんだろうなーって。デザイナーさんってこの縫い目があること気にしないのかなと思って。
なんか僕はね、それがとにかく気になって、縫い目をなくすことってやっぱ難しいから、なんとかしてこれを隠すことはできないかなと思って。
で、当時僕刺繍のデザイナーをしてたから、例えば刺繍って上からね、ビーズを付け加えたりスパンコールを付け加えたりできるから、隠すことはできるんですよ。
でもなんか、裏にあるものっていうイメージだったのね。
その隠すんじゃなくて、縫い目が自発的に見えないように何かできないかなと思って。
で、その時に閃いたのがスモッキングっていう刺繍技法だったんですよ。
スモッキングって何かっていうと、生地をね、つまんでつまんで、あのー、皆さん今服着てると思うから生地つまんでもらえばわかると思うんだけど、
つまむと生地が平面から立体になるじゃないですか。それで模様を作っていく刺繍の技法なんですね。
これね、もともとヨーロッパだと思うんだけど、労働者の人たちが着ていたこう、長着っていうの?竹の長いさ、スモックっていう服があって、そういうところからね、生まれている言葉だと思うんだけど、
あのさ、幼稚園生とかもさ、なんて言えばいいのかな、襟の部分とかにさ、ギャザーが寄ってる、こうなんかケープみたいな、ケープじゃないな、上着みたいなの被ったりするじゃないですか。
あの、スモックって言うでしょ?あれもだからスモッキングが入ってるから、そっから着てるんだよね。
もともとはさ、生地を寄せることによってこう、伸縮性が生まれるから、ゴムみたいな作用が生まれるんですよ。わかります?
袖口とかにこう、生地をグッと寄せるとそこがこう、伸びるから、ゴムがなくても伸びまーすみたいな。
あの多分さ、昔こう、ボタンを付けないような服、例えばウエストとかでもスモッキングを入れて伸縮性を出して着てたと思うんだよね。
今みたいにさ、こう伸縮性のあるさ、Tシャツみたいな生地がない時代だから、要はコットンの生地を寄せてそういうのをしてたと思うんだけど、
時代のさ、変化とともに、今みたいにこう、スウェットとかさ、そういう生地ができてくると、そうなんでさ、伸縮する必要なくなってくるから、
まあゴムとかもできるしね。だからね、そういうのでね、廃れていったね、刺繍の技法だと思うんだよね。
今ってなかなかスモッキングされている服なんてないしね。でもなんか僕そうやってね、時代とともに、こう、時代の進化によってなくなっていった技術っていうのをすごく惹かれて、
さらにスモッキングってすごい美しいんですよ。さっき言ったみたいにさ、ビーズとかスパンコールを足して装飾するわけじゃなくて、
本来ある生地をただつまむだけで装飾していく。まあなんかここはさ、多分その、さっきの秋田さんの文章じゃないけど、省いて省いてと一緒だよね。
要は、省いてはないけど足してないってこと?ある素材を生かして形を作っていくっていうね。そのスモッキングをね、勉強していった時に凹凸ができるから凹みの部分ができるわけですよ。
そこにね、縫い目を綺麗に合わせていくと、縫い目がね、消えていくっていうことでね。
これラジオで話しても伝わんないかな?難しいよね。あのぜひ僕のECサイトのスモックっていうバックをね、見てみてください。あのツイッターとかインスタでもちょっとスモックの写真をシェアしようかな。
面白いんだよ。なんかそれに気づいて、まあ僕はスモックっていうね、ブランドを始めました。でもね、これ外に作ってもらうのは結構難しくって。
デザインと消費の関係
何度かね、お願いしようと思って工場に出したことあるんですけど作れませんって言われたりね。
してさ、まあ大量生産はできないから僕がね、作って本当1年に1回とか2年に1回とか販売しているバックなんですね。
まあなんかでもね、そういうのも好きなんだよね僕ね。今ってこう大量生産がまあ当たり前じゃないですか。
で、何でも買えるでしょ。ネットで。欲しいものは全部ネットで買えばいい時代なんだけど、欲しいものがね、買えないっていうのも僕ね、ロマンがあっていいなと思ってて。
僕のことをね、昔から知ってくれてるお客さんは、スモックやった販売したみたいな感じでね、飛びついてくれるわけですよ。藤田さんやっと作る気になってくれたとかって思ってね。
でさ、結構みんなそこまで待ってくれてて、まあ2年に1回ぐらい販売するとさ、やったーみたいな感じでさ、買ってくれるのすごい嬉しくてね。
だから僕はね、そういう感じで時々しか売らないってものがね、あってもいいんじゃないかなって思うんですよね。
まあスモックにしろ僕のエリカっていうプロダクトにしても、結構そういう感じでね。
まあ最近エリカはちょっとね、オンラインショップでも販売してるんだけど、まあとはいえ展示会とかでしか売らないね、大きい作品とかもいっぱいあるからね。
まあちょっとね、今回は堅苦しいというか、何言ってるのかわかんない話になっちゃったかな。ごめんね。
写真とかがないと難しいよね。
まあ何が言いたいかというと、僕は堅苦しいデザイナーなんです。
さらっとしたものを出してると思うんだけど、結構いろいろ考えていて、自分のペースも大切にしつつ、
ものがね、なんていうのかな、ちゃんとそのものが成長していくというか育っていくように、消費されたくないんだよね、僕は。
まあ物だからさ、売り物だから消費されてるんだけど、芯の部分でね、消費されたくないんですよ、僕は。
自分自身もだし、自分が作るものもね。コネクトバッグもそうかな。
だから本当にね、欲しいって思う人の元に届けばいいなって思っているので、まあこれからもそういう気持ちでデザインをしていこうと思います。
お便り募集とパーソナルな話
なんだろうね、夜に収録すると、あのね、実は今日台本ないんですよ。
初めて台本なしでお届けしてる。
ね、ちょっとわけ分からなかったかな。ごめんね。
エンディングいきましょう。
パラー
ピースファインデー
エンディングいきましょうとかっていうふりしたね。
最近実はね、台本すごい少ないんですよ。
前さ、僕、休止の前にA4で4枚5枚ぐらいは書いてるかなって言ってたんだけど、休止の後はね、実はね、1、2枚しか台本作ってなくて、まあ思ったように喋ってるんだけど、
でもね、コーナーの終わりの文章だけはちゃんと作っていて、あの、どう締めてどう次に流すかみたいな、その部分だけは文章決めてね。
まあ、それ通りには読んでないんだけど、スムーズに進行できるようにしてたんだけど、今日はね、それすら作ってないから、エンディングいきましょう。
恥ずかしいね。これ後から聞くのは恥ずかしいけど、まあいっか。
てな感じでね、最後にこの番組ではあららずからのお便りを募集しています。
番組への感想、僕への質問、また5月のトークテーマ、持ち寄りパーティーに何を持っていくか、テルミー、教えてに対する話、
くだらないけど誰かに伝えたいことなど何でも構いません。
宛先は概要欄にある応募フォームからお願いします。
持ち寄りパーティーね、まだお便り届いていないんですけど、難しかったかな。
ねえ、僕も結局ねゴールデンウィーク、ピクニック行きたいなぁと思ってたんだけど、それすら行けなくて、5月の末ぐらいかな、ちょっとピクニック行きたいな。
僕ね、代々木公園に好きな場所があって、結構人が少なくてゆったりできる場所なんだけど、そこに寝そべってさぁ、いなり寿司とかをね、食べながら一人でゴロゴロするの大好きなんだよね。
てな感じで、今週もありがとうございました。ちょっと今週はお聞き苦しかったかなぁ、ごめんね。
まぁでもたまには、僕のデザインの話とかもしていこうかなと思います。
あるんだよ、いろいろ。僕さ、ほら、一応さ、刺繍家っていうのが元々の肩書だから、ビーズとかね、スパンコールについてはね、めちゃめちゃ話せるんですよ。
こういうビーズ使ったらいいぞとか、このビーズとこのビーズ組み合わせると今っぽくてモダンだぜとかさ、そういう話はいくらでもできるんだけどね。
まぁ機会を見てそういうのも話していきたいと思います。
てな感じで、来週もアラオネにコネクトしてください。藤田鉄平でした。じゃあねー。
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