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2024-06-14 13:33

動物健康科学の必要性


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はい、どうもゆうとです。今回はですね、動物健康科学の必要性という話をしてみようかなと思うんですけども、
自分はですね、理学療法士とアスレティックトレーナーという資格を持っていて、あとですね、人間健康科学っていう分野で博士号も取っていろんな仕事をしているんですけども、
主にはですね、人の健康に関わるような取り組みをいろいろしてきたんですが、ひょんなきっかけがあってですね、
5、6年前ぐらいから、競争馬の施術とか、健康管理みたいなことで関わることがあって、ここ数年ですね、馬とかだけじゃなくて、犬とか猫とか、
小動物関係の取り組みをしている人と話したりとか、いろいろ繋がりが出てきて、その中でですね、
動物の医療とか、このような業界でももうちょっと科学的な知見というか、考え方が広まる意義を感じて、
勝手に名付けてですね、動物健康科学みたいな考え方が広まるといいんじゃないかなと思ったわけですね。
自分の場合は、人間の健康科学っていうので、これもいろんな分野があってですね、
自分自身は、腰痛の治療とか、この辺に関わることが結構多かったですけど、
例えば、子どもの体力低下の問題とか、高齢者であれば、日常予防とかっていうのもありますし、
もちろん過例によって、いろいろ心身の不調が出てきたりするわけなんで、健康にまつわるいろんな課題を解決する研究っていろいろあるんですよね。
これはまた個別の治療、目の前で困り事がある人の治療に関わることもあれば、
もうちょっと細胞とか、ミクロな実験の研究もありますし、もうちょっと広いような公衆衛生と言われるような分野ですかね。
最近だと思い浮かびやすいのは、例えばもうコロナとかがパンデミックで蔓延したら、マスクつける方がいいのかどうかとかですね。
こういう広い取り組み、例えば行政でやるような取り組みとかもありますし、
こういう観点で動物の健康とかに関しても、いろんな研究だったり、科学的な知見をもとに取り組みが行われていく意義みたいなのがあるんじゃないかなということですね。
もうちょっと具体的に、自分の場合だと競争馬に関わることが多かったんで、この辺の事例を喋ってみますけども、
競争馬って走るスピードを競ってるって感じですよね。馬が。
人間で言うと陸上選手みたいな感じで、何千メートルとかっていうのを走るスピードを競ってるみたいな感じなんで、
本当に人間の陸上選手が起こるような怪我とか、こういうのが起こりやすいわけですよね。
人間でいうアキレス腱に近い部分、骨筋腱、骨腱炎とか、その骨筋腱の炎症ですね。こういうのが起こることが結構多かったり、肉離れとか、背中とか腰の張りとかですね。
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こういうのも起こることがあるし、胃海洋が結構多いとか、内科的なものとか腺痛って言われるお腹が痛いみたいな症状もあったりするんですけど、
こういうのを予防したりとか、もし怪我をしたら回復させていくリハビリとかですね。こういうのを実践もしつつ取り組みしてきたっていうところなんですよね。
ここでなかなか科学的にこうやるっていうところ。これ科学とは何なのかみたいな話をしていくとまた結構長くなりますけど、
できるだけ数値化したりとか、目の前で一つ良い治療ができたとか事例があったとしても、それが他の馬とか動物に当てはまるわけではないんで、できるだけ一般化するような営みっていうか、考え方みたいな科学に近いところかなと思いますけど、
例えばさっきの馬の屈伸腱炎、屈伸腱炎の炎症っていうのであれば、熱を持つと悪化するっていうのがいろんな馬の事例とか見ていくと出てきて、
やっぱりアイシング冷やす方がその炎症が起こりにくいみたいな事件が出てきたんで、結構いろんな牧場とかでは走る練習した後に冷やしましょうみたいなことがやられてたりするんですけど、
こういうのは結構科学的な知見に基づいた取り組みみたいな感じですよね。 なんで、これが例えばさっきの肉離れだったらどうしようかとか、
さっきのお腹痛い場合は、ここは何ですかね、もうちょっと内科的なところなんで、薬を使うかどうかとか、食事療法どうするかとか、
いろいろありますけど、こういう感じ。おそらく小動物とかであっても、犬とか猫とか、しかも犬種とかですね、種類によっても違うでしょうし、
小型、大型とか、それで筋骨格系の背骨とか、骨にまつわる問題とか、筋肉にまつわる問題とか、
もちろん脊椎動物の哺乳類なんで、人間と似たような疾患っていろいろ起こることもあるんですよね。
もちろん解剖学的な特徴が違うんで、いろいろ特徴はありますし、
例えばダックスフンドとか、胴長の犬であればヘルニアが起こりやすいとか、こういうの結構よく聞くことではあるんですけど、
もしヘルニアになってしまったらリハビリどうしようかとか、こういう研究も実際行われたりしているんですよね。
こういうのは、異人間でいう、例えば腰痛の治療みたいな臨床的な研究に近いですし、
そこからさっき言った通り、ミクロな細胞の研究みたいなのもやっているところもあれば、公衆衛生みたいな広い取り組み、
この辺は例えば猫保護犬とか、こういうのに対する対策どうしようみたいなのは、
結構公衆衛生に近いような研究分野かなと思うんですけど、
こうやって人で行われている研究手法みたいなものが、動物でも当てはまるものがたくさんあるかなという感じなんですよね。
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この研究で導き出された結論というか、知識みたいなものは、いわゆるエビデンスと言われたりするんですけど、
こういうのがエビデンスレベルという形で、レベルが一応一般的には分けられているんですよね。
やっぱりいろんな学会で発表されたりとか、雑誌に載ったりとか、こういうのでもそれの信頼度が高いのかどうかというのを見る指標はやっぱり必要で、
一般的にそれがエビデンスレベルとして分けられていますと。
これがですね、いろんな分類の仕方があるんですが、専門家の意見みたいなものはやっぱりまだエビデンスが低くて、
どんだけ有名な先生が言ってるとか、経験が長い人が言ってるって言っても結果が数値化されてなかったりとかですね。
であればやっぱりそれが一般化できるかどうかっていうのはわかんないですし、
専門家の意見、ただの意見というのはまだ結構エビデンスレベルが低いですと。
そこから事例検討みたいな感じで、ここは例えば動物であれば、月齢何歳ぐらいのどういう種類の動物で、
普段の活動量どのぐらいでとか、性別とか、そういう生活環境はどうかみたいな細かいですね、条件を記した上で、
こういう課題があった時にこういうアプローチをしたらどういう変化が起こりましたみたいなものをつらつらまとめる事例検討の手法みたいのもあるんですけど、
こういうのをまとめると一つレベルが高いと。
でもそれもやっぱり目の前の一匹の動物とか、そういうところで起きたことであれば他のところに応用されるかどうかはわかんないんで、
もうちょっと小例集積、ケースシリーズとかって言われたりするんですけど、
似たような動物とかの種類で複数見てた時にですね、似たような傾向がないかどうかみたいなことを見ていくのが、
ケースシリーズとかっていう研究手法で、そこからまた疫学研究というような結構対象を広くしてですね、傾向を見ていくものもありますし、
そこから本当に治療法の検討というところだと介入研究というので、やっぱりですね、目の前で何か疾患を持っている動物がいた時にそこで効果出るかとか、
ここで効果が出たからといって、広く広げられるかとか、一般化できるかどうかというのはわかんないので、
プラセボとかっていうような何もしない時と何かの治療をした時っていうのを比べるとかですね、既存の他の治療と比べるとか、
こういうのをした上でこっちの方がいいよねっていうのが見えてくると、エビデンスレベルが高くなってくるというので、
さっき言った事例検討とかケースシリーズとか疫学研究の上に介入研究というのが入ってくると、これをまた細かく見ていくといろいろあるんですけど、
いわゆるRCTランダマイズドコントロールトライアルっていうランダム化比較試験ってやつですね、こういうのが今のところその介入研究ではレベルが高いというふうに言われてて、
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ランダムに割り付けるって感じですね、例えばこの治療法とこの治療法の効果比べようって言った時に、研究のやってる人がですね、
こっちの対象は結構効果出やすいんじゃないかみたいな、結構恣意的にグループを分けた上でこの治療法とこの治療法って比べちゃったら、
本当の効果がどうかわかんないじゃないですか、何もしなくても回復するような群だったらその治療の効果どうかわかんないんで、
似たような対象を集めてきて、それをランダムに振り分けて、でそのとある治療法と治療法を比べるみたいな、ここからまた詳しく見ていくと、
ブラインドとかって言って、治療する人とそのデータを解析する人を分けたりとか、うまくデザインを組んでいくと、より精度の高い研究になってきたりするんですけど、
でまたこのRCT、ランダム化比較試験みたいなものをたくさんまとめたものがシステマティックレビューとかメタアナリシスとかって言うんですけど、こういうとこになると本当にレベルが高いわけですね、
治療法の効果を見るにあたって。なので、例えば病院とかの治療とか、世の中に一般的に情報を広めるときは、やっぱこういうシステマティックレビューメタアナリシスみたいな、
こういうのが何かガイドラインとかに載ったりするんですけど、こういう情報を発信していくと間違いが少ないかなーって感じですね。
だからさっきの専門家の意見、何かの資格を持っている人が目の前でこういう反応が起きたからこれは正しいんじゃないかみたいな発信をしたりとか、
目の前で実際にこういう変化が起きましたみたいなことをパッと発信してしまうと、それが本当に正しいかどうかっていうのはわかんないので注意が必要っていう感じですね。
実際に目の前で起こったのは事実としてあるはあると思うんですけど、それは本当にその治療法が良かったのか、またはたまた別の要因で効果が出たかっていうのはわかんないので、
こういうところをちゃんと検証していくのがこういう研究手法だったりするので、情報発信したりとか、目の前の動物とか生き物に治療とか関わるときにはこういう研究を基にしてやるといいんじゃなかろうかという感じですかね。
これが一般的な西洋医学的な考え方というところで、医学のアプローチにもいろいろありますしね、同様医学とか他の土地での何とか療法とかあるので、
それが本当に正しいかどうかっていうのはこういう科学的な手法を基に検証していけばわかってくるかなと思いますし、
とはいえ西洋医学的な考え方でも全てが正しいかどうかわかんないですし、本当にさっきのメタアナリシスシステマティックレビューっていうのも統計的な解析をして導き出されたものなんで、
広く見ればこれが効果高いんじゃないかっていうのは見えてきますけど、やっぱり目の前の一匹の動物とか生き物に対してはその結果が当てはまるかどうかわかんないんで、
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そこはですね本当に詳しく見てやる必要がありますし、こういう研究で実証されたことと実践はちょっと違ったりするんですけど、
広く情報発信したりとか、チームで動くときの治療方針とかマニュアル作りみたいなことをもしするとしたら、
こういう科学的な知見に基づいた方がブレが少なくて比較的正しいことがやりやすいので、
こういう動物健康科学みたいな考え方が広がるといいんじゃないかなと思ったという感じですね。
これはもちろん、例えば獣医さんとか動物に関わるセラピスト的な人も知っておくといいですし、
例えば一般的な飼い主さんとかですね、本当に世の中、今たくさん健康に関する情報とか集めやすい世の中になってるんで、
こういうニュースでこういうふうに書いてあったとかですね、この先生がこうやって言ってたっていうのを鵜呑みにするんじゃなくて、
それもちょっと批判的に見て、これはどういう形で検証されたのかなとか、本当に正しいのかなみたいな見方で見てもらうと間違えづらいというか、
本当にいい選択がしやすくなるかなと思うんで、こういう科学的な考え方っていうのはいろんな場面で役立ちますし、
一つこの動物の健康みたいなところで考えるとしたら、こういう動物健康科学みたいな考え方もいいんじゃないかなと思ったので、
今回はちょっと一通り喋ってみました。以上です。ありがとうございます。
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