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今回は、スポーツ障害の研究を深めるビジョンという話をしてみようかなと思うんですけども、
ちょっとまた今までと違った話で、結構専門的な話になりますし、誰かに伝えるというよりは、ちょっと自分の頭の中の整理も兼ねて話すという感じなんで、
役に立つかわかんないですけども、これまで自分は理学療法士とアスレチックトレーナーという資格を取って、
もともと大学でボート競技というのを始めて、そこで主に腰痛とか、体の不調というか怪我をする人が身の回りで多くて、そこから研究を進めていって、
実際、大学院では白紙を取る研究で腰痛の治療の研究とかもしたんですけども、まだまだ研究としては深める余地が残っていて、
最近その方向性がちょっと見えてきたというか、新しいアイデアもできつつあるんで、ちょっとこれまでを振り返りつつですね、
スポーツ障害の研究に関する話をしてみようかなと思うんですけども、
ボート競技ってね、自分は大学から関わり始めて、高校まではほんとにほとんど関わってなかったですし、
身近でね、なかなか関わることも少ないかなと思うんで、ちょっとその辺の話からしてみますけども、
水上スポーツで有名なものって、ボートとカヌーとヨットあたりがあるんですけども、
触れてない人ってこの違いもなかなかわからないと思うんですけども、ヨットっていうのはまず人力じゃなくて、風を使って本に風を受けて進むっていう感じなんで、
結構大きくまずカテゴリーが違いますね。
カヌーとヨットの違いって何?みたいなのってあるんですけども、 これもよくよく見てみるとですね、カヌーっていうのはオールで船を漕いで、見てる方向前に進むんですよね。
ボートっていうのはちょっと長めのオールを使っていて、見てる方向と後ろに進む、こういう特徴があってですね、
ちょっと興味持った方はヨットとカヌーの違いみたいなのも見てみるといいかもしれないんですけども、
自分は使ってるのはこのボート競技ってやつですね。
ボート競技の話はどこまでしようかなっていう感じなんですけども、
一人で一本ずつですね、右手と左にオールを持って漕ぐタイプと、一人は一本だけ長いオールを持って右を漕ぐ人と左を漕ぐ人が分かれて漕ぐタイプ。
それぞれスカルとスイープって言うんですけども、こういう競技タイプと、あと一人乗りから8人乗りまで種類があるんで、結構幅広いんですけどね。
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こういうものがボート競技ですよっていうのが簡単な説明で、このボート競技においてよく起きる怪我っていうのが腰痛とあと肋骨痛というか肋骨のあたりの痛みって感じですね。
あと膝とかもあるんですけども、これは自分が大学でボート競技やりながら周りを見ていったりとか、
理学療法的な視点でボート競技の動きっていうのを見た時に、この辺に怪我が起こることが多いだろうなっていうのがわかるわけですね。
自分が最初にやったスポーツ障害的な研究は、大学のボート競技選手、いろんなチームに対してアンケートを配って、どういう怪我に困ってますかとか、それの原因を探るような研究をしましたね。
液学研究とかって言われる手法で、その中でも横断研究ってやつなんですけども、時期は同じ時期で複数の組織とかチームとかで障害の調査をするっていうのは、液学研究の中でも横断研究ってやつですけども、こういうのを見ると障害の発生割合とか、こういうのがわかるわけですね。
実際に大学のボート競技選手、日本国内で結構なチームを取って、200名ぐらいとかですかね、アンケートを取った結果、やっぱり腰痛と肋骨痛は多いっていうのと、あとその時の仮説として、体の左右差があると体の障害が起こりやすいんじゃないかなっていう仮説があったんですよね。
さっき言った通り、ボート競技っていうのは一人で右手左手両方持つようなタイプもありますけども、片方ずつに分かれてこぐようなタイプがあって、こうすると結構体をひねって左右差が出やすいんで、ボート競技の特性上ですね、冬場は一人乗りでこいだりとか、シーズン中はさっきのスイープっていう左右分かれてこぐタイプとか、結構時期によって分かれたりして、
やっぱり何かしら人によって左右差が起こりやすい練習とか競技の特性があったりするんで、この左右差との関係みたいなのを見た結果、やっぱり体に左右差を感じている人は腰痛が起こりやすいとか、肋骨痛が起こりやすいとか、こういうのはだんだん分かってきたなっていう感じですね。
こういうのは障害調査なんで、まずどのぐらい痛みを抱えている人がいるのかみたいなことを見る研究で、自分は大学生で対象にしましたけど、世界的に見るともうちょっとジュニア年代、高校生ぐらいの年代で調査されたものとか、複数の国にまたがるような調査とかもあったりして、ここはですね、おおむね一貫している感じですね、腰痛とか肋骨痛が多いっていうのは。
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まあいろんな文献をもとにわかりますし、その体の特性的にわかることなんで、ここはもう確定している事実みたいのは結構強いエビデンスがあるかなと思うんですけども、そこから先にですね、自分の場合は腰痛の治療っていう方向性で一応研究をしていったんですけど、
まあその中でもですね、その慢性的な腰痛ですね、3ヶ月以上続いている腰痛っていうのをターゲットにしたのと、あともうちょっと腰痛について深掘りしていくと、こうレッドフラッグ、イエローフラッグ、グリーンフラッグみたいな、赤信号から黄色信号、青信号みたいな感じですね。
スポーツ障害をターゲットにしたのは、世の中一般的には結構心理的な腰痛っていうのが絡むこともあるんですけども、スポーツ選手だとどっちかというと身体的な、純粋な体の硬さとか負荷量が多いとか、こういうところが原因になりやすくて、原因をはっきりさせやすいんで、最初はその辺りをターゲットにして、
で、そのあんまり心理的な問題がない3ヶ月以上続いている慢性的な腰痛に対しては、ちょっと難しいんですけど、要量性抵抗性デニーフォーっていうですね、ちょっと特殊な身体の深い部分を温めるような治療の機械を使うと腰痛の改善が見られるっていうのが、自分の白紙家庭でやった研究なんですけども、そこは見えてきた感じですね。
なので、それを冒頭競技に応用した時に、結構慢性的に痛みを抱えている、でもそんな心理的な問題はなくて長いこと続いてしまっている腰痛がある人には、同じようなこういう治療をするとかっていうのは効果があるかなと思いますし、この辺は世の中に広がっていくといいかなと思いますね。
ただ結構その機械自体が値段が高いのと、やっぱりある程度の技術がないと受けられないっていうところなんで、ちょっとお金に余裕があるチームとかですね、そういうところじゃないと受けれないんで、世の中広く見た時にそのボート競技の腰痛っていうのに着目したら、まだまだ困っている人たくさんいますし、何か他にできることないかなっていうのをずっと考えているわけですね。
方向性としては、さっきのレッドフラッグ、イエローフラッグっていう方向に目を向けていく、レッドフラッグっていうと赤信号なんですぐ病院受診した方がいいとか、結構もしそれになってしまったら長期間離脱しないといけないっていうものなんですけども、ボート競技においては特に腰痛だとですね、ツイカンバンヘルニアとかですね、こういうのが起きることがあって、
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大体大学生のチームとかでも年間学年に1人とか出ることがあるぐらい、結構頻度多いものなんで、これを予防するのは大事じゃないかなと思いますね。
なので、ツイカンバンヘルニアが起きる原因とか、それを予防する方法っていうのは普及した方がいいかなと思うものの、ボート競技の特性上どうしても負荷がかかるものなんで、学んでケアしたとしてもやっぱり防ぎきれない感じはあるんですよね。
だから知識をまずまとめて共有するのは意義があるかなと思いますけど、まだまだ改善には難しいところですかね。
あとこのイエローフラッグっていうところだと心理的な問題が絡むところで、ここもですね、例えば働いている年代の人であれば働きすぎて鬱になってしまうみたいなことがあったりしますけど、
スポーツ業界だとイップスっていうですね、今まで無意識にできた動きが急にぎこちなくなったりして、すごい意識しないとできないとか、意識してもできないっていうような状況になったりとか、もう純粋に鬱っぽくなってスポーツ続けられないみたいなことがあったりするんで、
そういうスポーツにおけるメンタルヘルスみたいなこともやりようがあるんじゃないかなと思いますね。
この辺がですね、これまで自分の考えだとやっぱり心理的な専門家がカウンセリングとして関わっていたりとか、定期的にメンタルヘルスのチェックのアンケートをするとか、この辺りしかなかなかアイデアがなかったですけど、
最近やっぱり哲学とか社会学とか心理学的なことを学んでいくと、もうちょっと違うアプローチもできるんじゃないかなっていうのが思えてきましたし、
最近、東畑海斗さんの雨の日の心理学っていう本が出て、この辺もですね、結構わかりやすく出てきてですね、晴れの日と雨の日での心理状態による関わり方みたいなところで、
体の怪我っていうのはやっぱ雨の日の心理になりやすい感じかなと思うんで、こういうメンタル面のフォローの仕方みたいなことを自分たち専門家とか、
あとやっぱり学生の間とかですね、その学生のトレーナーみたいな人がいるチームもあるんで、こういう人が理解していくとケアしやすくなるんじゃないかなみたいのはありますかね。
なんでこれも一つ、さっきのレッドフラッグっていうのと、イエローフラッグの方向性もあるんじゃないかなっていうのと、一応ですね、その前置きがだいぶ長くなってますけど、
これは結構研究として形ができそうだなと思ってるのが、もう一つ肋骨痛っていうのに関してで、
肋骨を痛めるってあんまりイメージ湧かないかもしれないですけども、ボート競技みたいな結構上半身とかにも負荷がかかる
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スポーツだったりとか、野球とかゴルフとか結構体ひねるスポーツはですね、肋骨の疲労骨折とかっていうのが起こることがあるんですよね。
なので、ボート競技においても肋骨の疲労骨折まで行ってしまうパターンとか、その前の肋骨自体の骨膜の炎症とか、
損傷だったりとか、肋骨と肋骨の間に六肝筋っていうのがあるんですけど、こういうところを痛めることもあったりして、これの評価の仕方とか、
どういうフェーズにあった時にはどのぐらいの練習量を調整しましょうとかですね。これが結構形が見えてきているところというか、
日本代表のチームでもこういうプロトコルでやってますとか、国外の結構大きい国のチームでもこういうふうにやってますっていうのが結構コンセンサス取りてきてる感じで、
最近自分が個別の活動として理学療法の臨床推論っていうのをもう1回考え直すみたいなプロジェクトに関わってるんですけど、
この臨床推論のプロセスの中で、人がやる部分とAIみたいなシステムがやる部分っていうのが結構振り分けて考えれてきてて、
この肋骨のケアのアプローチをAI的なアルゴリズムにして形作ってしまうっていうのは結構できそうな感じがしましたね。
例えば肋骨痛い人がいますって来た時に質問を投げかけて評価するんですね。
そこで得点をつけて、こういう状態の時はもう結構レッドフラッグの疑いがあるから病院受診しましょう。
そこからの復帰の流れっていうのはこういう感じっていうのが見えてますし、その途中段階の肋骨筋とか骨膜の炎症だったら、
今はまだ完全に競技から離脱しなくてもいいけど、予防としてこうしましょうとか、ちょっと練習量の負荷を落としましょうとかですね。
こういうのも復帰のプロトコールみたいなのがだいたい決まってきたりしてるんで、こういう点数の場合はこういう練習スケジュールに移行しますとかですね。
改善してきたら通常通りに戻しますとかっていうのが、今まではトレーナーが話を聞いて、じゃあこうしましょう、こうしましょうっていうのを相談に乗ってたんですけど、これは結構ルーティン化してきてるっていうかですね。
形が決まってきてるので、これをAIのシステムにして補足的に人が関わるみたいな感じにできると、
早めにですね、予防もできるし、トレーナーの負担も減るっていうので、世界的に見てもこの6個津痛の課題を解決しやすくなるっていうのがちょっと見えてきてるので、
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研究も兼ねつつ、社会実装していくっていうのがちょっと見えてきてるので、ここはちょっとやってみたいなという感じですね。
だから、そういうAIのベースのシステムができたら多言語対応してアップしていく。そうするとそこに6個津痛のデータベースができたりするんで、それの改善の度合いとか見つつ、そのアルゴリズムをアップデートしていくとかですね。
こうすると、日本だけじゃなくて世界的にも価値があるものになったりしそうだなっていうのがちょっとイメージ湧いてきて、今まではちょっと腰痛の研究とかなんですけど、
これはですね、複雑すぎてというか、なかなかこうアルゴリズム的にまとめづらいのがあったりするんですけど、結構この6個津痛っていうのは対処の方法が限られてたりとか限界がある分まとめやすいっていうのがあるので、
ちょっとこの辺の研究をしていこうかなぁとちょっと思ったりしてますねっていうので、誰の役に立つかわかんないですけどちょっと頭の整理って感じで、
ここからもうちょっと派生していくと、自分はボート競技に関わってきたんですけど、同じ動作を繰り返すようなスポーツをスピードを競うような競技っていうので、自分はこういうのを考えるのが得意な方って感じだと思うんですけども、
まあ陸上とか水泳とか、別で関わっている自分の競争場とかですね、こういうのを馬が四足歩行で走るみたいな感じなんで、自転車競技とかですね、この辺はやっぱり同じ動作を繰り返すからこそ起こる障害の種類が似てて、予防の方法とかリハビリの流れっていうのが結構決めやすい感じなので、
一旦このボート競技っていうので形を作るとですね、そのベースの考え方っていうのは共通したまま他の競技に応用したりできるんじゃないかなっていうのを思ってたりして、身の回りでもですね、いろんなスポーツ関わっている知り合いがいたりしますし、この競技のこの障害だったら同じ感じで作れるんじゃないかっていうのが多分広がっていくんじゃないかなと思うんですよね。
こんな感じで今こういうことを考えてますっていう話をしたんで、一応このスタイフだと結構ビジネス的な話をすることが多かったですけど、専門家としてこういうのもやろうと思っているみたいな話をちょっとしてみたんで、どうでしょうかね、多分全然今までの話と違うんで興味ないなっていう人もいたかもしれませんが、ここまで聞いていただいている方はちょっと興味持ってもらえたかもしれないんで、
なんかね、スポーツ領域で何かやりたいみたいな人は参考になるかもしれないですし、もしちょっと困ってますみたいな人がいれば相談も乗れるかもしれないんで、何かあればコメントなどいただけたらと思います。以上です。ありがとうございます。