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2024-01-09 09:59

「3ヶ月でデザイナー」は正しいし、正しくない。

デザインのスキルと仕事の幅は広いので、目的によって学び方も変わる。


KATEの広告事例:

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000613.000016220.html


ちふねこ:

https://x.com/tifune_nft?t=7HtANGZk4pAGMnT1rxLRsQ&s=09


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こんにちは、フリーランスデザイナーのちふねこです。
今日は、新年明けて初の放送となります。皆さん、明けましておめでとうございます。
もう1月9日なので、ちょっと新年感を薄れつつあるんですが、
今日はですね、その年が明けて、何か今年やりたいこととか、新しく始めたいこととか、考えた方多いんじゃないかなと思うので、
これから何かデザインだったり、新しいスキルを身につけたい方に向けて、ちょっと参考になるお話ができればなということで、
今日は、「3ヶ月でデザイナー」っていう歌い文句は正しいし、正しくないっていうテーマでお話ししたいと思います。
この3ヶ月でデザイナーになれるとか、3ヶ月で稼げるみたいな歌い文句ってよく広告とかで聞きませんか?
その表現に対して、その3ヶ月でデザイナーにはなれるっていう人もいれば、3ヶ月なんかじゃデザイナーにはなれないっていう意見もあるんですよね。
そういうの、定期的にSNSでそういう意見が飛び交ってるの見かけるんですけど、私はどっちも正しいし正しくないなと思っていて、
それがどういうことかというと、特に私の視点からデザインにおいては、その3ヶ月で身につくスキルもあるし、数年以上かかるスキルもあるから、正しいし正しくないっていうふうに思っています。
この3ヶ月でデザイナーになれる、なれない論争みたいなことが起きちゃう理由というか原因としては、そのデザイナーっていうものの定義が人それぞれ違うからなんですよね。
なのでさっき言った3ヶ月で身につくスキルでデザイナーと呼べる、呼んでもいいって思ってる人もいれば、そんなスキルじゃデザイナーとは認めないみたいな、そういうデザイナー像があって、
数年以上そのデザイナーに必要なスキルを身につけるには数年以上かかるでしょっていう見解もあるわけなんですよね。
私はどちらもめちゃくちゃ共感できて、そのデザインと一言で言っても、仕事の種類ってめちゃくちゃ幅広いんですよね。
極端な言い方をすると、デザインの本質的なものを考えないとできない仕事と、考えなくてもできちゃう仕事っていうのがあると私は思っていて、
そのデザインの本質的な部分っていうと、例えばそのデザインを伝える手段として、ちゃんと常に相手目線で情報を整理したり、
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どうしたらよりわかりやすく伝わるかっていう表現の工夫をしたり、
あとはそのブランドのメッセージだったりコンセプトっていう思いをビジュアルに落とし込んだりっていうようなデザインをする時には、
3ヶ月で身につくスキルじゃ足りないかなと思います。
具体的にどういうデザインのことを指してるかっていう例をご紹介したいんですけど、
今年の元旦に出ていたケイトの新聞広告、これがすごく個人的に印象的でめちゃくちゃ素敵じゃんって思ったのでちょっと紹介したいんですけど、
概要欄にもそのデザインが確認できるURLを貼っておきます。
で、そのケイトっていう化粧品のブランドが出してるリップモンスターっていう口紅があるんですけど、
一時期めちゃくちゃ流行ってて、その何ヶ月もシナンスでどこに行っても買えないみたいな商品になったんですけど、
そのリップモンスターの広告で、今年2024年は辰年じゃないですか。
その辰年の辰っていう漢字の下に口っていう漢字を加えると唇になるんですよ。
で、その広告のビジュアルは辰年って民調体で書いてる、その辰の下に口紅で口っていう漢字を加えて唇年っていうビジュアルになってるんですよ。
この辰の下に口って加えたら唇になるって気づいたこの制作関係者の方々ほんとすごいなと思って、
そういうアイデアの発想だったり、そのこの唇年ってこのリップモンスターっていう口紅の広告だからこそ使えるアイデアじゃないですか。
そこにそのリップモンスターならではのメッセージも込められてたりして、そういう思いを乗せるとか、こういう発想でビジュアルで見せるみたいなデザインをするときって、
これは確実に3ヶ月じゃ無理ですよね。こういうアイデアを生かしたデザインとかって、何か知識を学べば身につくものでもないし、
ある程度経験が必要だったり、たくさんそういうデザインに触れてきてるとか、表現の引き出しめちゃくちゃ増やしてるが故に浮かぶアイデアとかだったりすると思うので、
3ヶ月でスキルが身につかないっていうのはもちろんだし、それに加えてこういう大手の新聞広告デザインをやるってなったときは、
やりたいと思っても3ヶ月でそういう仕事にありつけないですよね。
こういう大手の新聞広告のお仕事とかって、多分ちゃんと大きな広告代理店に就職しないと、そういう仕事自体もらえないかなと思うので、
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そこ、そういう学び方のルートとかから変わってくるかなと思います。
ちょっとケイトの広告で、広告の話がちょっと長くなっちゃったんですけど、話を戻すと、
デザインの仕事っていうのはめちゃくちゃ幅広くて、デザインの本質である伝えるっていうことを意識したデザインと、
そういうのを全く意識せずに作れちゃうデザインがあるっていうお話をしていて、ケイトの例は前者ですね。
その思いを読者にビジュアルで伝えるっていう手段としてのデザインなんですけど、
その一方で、そういう本質とか伝えるっていうのを意識せずに作れちゃうデザインっていうのもあって、
これは特定のジャンルでよく使う配色とか加工、文字のアピアランスって呼んだりしますけど、
そういう特定のジャンルにおいてよく使う配色とか加工を覚えちゃえば作れるデザインっていうのがあるんですよね。
私の実体験で言うと、パチンコ業界がそういうデザインがめちゃくちゃあったんですけど、
もちろん全部そうじゃなくて、簡単なバナーとかクライアントさんによってはシンプルにキャラクター載せてタイトルがあればいいからみたいなポスターやチラシのデザインをするときに、
いちいちデザインのその、なんだろう、ターゲットはこの辺だからこういう配色にしてとか細かく考えずに、
もういわゆる一般的な赤背景に金の文字でとか、そのパチンコっていうジャンルでよく使われる加工とかを反映した文字でキャッチコピーを置いたりとか、
そういう、なんだろう、本質とか細かく考えずにもう仕上げてちゃんとクライアントさんに満足してもらえる仕事っていうのが結構あるんですよね。
で、これってパチンコっていうジャンルだからっていうわけじゃなくて、他のジャンルでも多分このやり方で成立するお仕事ってあるんですよね。
なので、その3ヶ月でデザイナーが正しいっていう考え方として、こういうふうに何か特定のジャンルに特化して、
その原稿とかも与えられて、あとは自分で加工とか配色決めてレイアウトするだけみたいな、そういう案件の場合には、
そういう3ヶ月で身につくスキルで十分仕事としてやっていくっていうのはあるんだろうなっていうふうに思うので、
その3ヶ月デザイナーは正しいっていうのも共感できます。
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こんな感じでデザインって一言で言っても、3ヶ月で身につくスキルでできる仕事もあれば、そうじゃなくてもう何年もやってやっとできる仕事っていうのもあると思うので、
これからデザインとか何か新しいスキル身につけようって思ってる方は、まず自分がどういう仕事をしたいのかとか目的をしっかり明確にした上で、
それをやるためには独学でいいのか、オンラインスクールに入るほうがいいのか、またまた専門学校入ったほうがいいのかっていうのを判断して学び方を選んでみるといいかなと思います。
キクダケフリーランス講座の毎週火曜日はこんな感じでサクッと学べるデザインのお話をお届けしています。
デザインをやっている方もそうじゃない方も何かスキルアップのヒントとして参考になれば幸いです。
最後まで聞いてくださりありがとうございます。
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