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はい、おはようございます。土曜日の朝は、日本の地方を駆けるフリーランス個人授業主義ということで、私、瀬戸内海の島で漁師をしている坂井龍我をお届けしてまいります。
ということで、今日のテーマは、この先は風の人より土の人の取り分が大きくなる件、というテーマでお話をしていこうかなというふうに思います。
風の人、土の人、これちょっと言葉の解説をしておくと、土着の人、そこの土地に定住して、
その土地を元に活動していく人と、風の人、いろんなところを移動したり、いろんなところを転々としたり、
これフリーランスの学校というところで今話をしているので、どちらかというとフリーランスの人って風の人的傾向が結構あるかなというふうには思っているんですね。
自分の求められる時に、自分の好きなライフスタイルで、それこそ今の時代でいうと移動しながら仕事をしたり、旅しながら働いたり、みたいなことっていうのがどうもいいことで、やりたいっていう人も結構多いので、
そうですね、そういうことが一時期結構流行ったかなと思いますね。移動しながら生きていったり、拠点を持たずに、2拠点、3拠点、下手したら拠点を持たずに生きていくみたいな人っていうのもいると思うんですね。
一方で、坂井自身はその真逆を言っていて、どちらかというと土着の人を目指すというか、もともと神奈川県出身、職場は東京だったんですけど、
出さらして地方移住、山口県の島に移住して、集落の住民にガッツリなろうと思って、その集落にもはや家を買って、それをわざわざ解体して、今そこに新築を、家を建てようとしてるぐらいの感じなんですよね。
もう移住して5年目になるんで、会社のキャリアで言うと、最初にいた会社が6年半ぐらいだったんで、もうそろそろ瀬戸内海の島で漁師をしているキャリアが一番長くなるっていうような感じではあるんですけど、そんなところで、その土地に根差して動こうとする人って結構少ないんですよ。
特に若い人で、過疎地になればなるほど少ないし、一つの母体を目指すっていうことって、いいことばっかりじゃなくて、結構大変なことも多かったりするんですね。
同世代がなかなかいないとか、同じ価値観の人がなかなかいなかったりするとか、もちろん素敵な先輩方がいっぱいいるっていうのはもちろんそうなんですけど、にしても結構大変なところもあるんですよ。
でも土着の人になると、歴史とか文化に紐づくような事業だったり仕事であったり、それから価値観っていうものがすごく身近なものになるし、それを身近なものになるだけではなくて、メンテナンスする側に回ることができる。
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例えば集落での暮らしであったり、普段から市販機に1回ぐらい神社の掃除であったり、お墓の掃除だったりってのをしたりするんですけど、田舎の風景がすごく田園風景だったり里山の風景だったりが美しいのは、やっぱり定期的に人の手が入っていたり、人が草刈りをしていたり。
だからこそ里山というものは美しかったり、田園風景というのは美しいものだったりするんですよね。
でもちょっとこうね、一時的にその場を訪れた旅人であったり、それこそ仕事であっても、ちょっと季節労働でその土地に例えば特定のシーズンだけいるっていう人には分からないその大変さであったり、その拠点であったり住まいであったり、その土地を維持していくことの大変さ、ある意味大変さみたいなものっていうのは、
ちょこっと来ただけじゃやっぱりわからなかったり、ずっとその場所にいないとわからないことってやっぱり結構あって、その大変なことを経験することの良さっていうのは、大変なことであったりめんどくさい時間を共有している仲間っていうものの仲間意識であったり絆だったりみたいなところって、
やっぱりそういうこうめんどい時間を共有しているかどうかっていう要素って結構大きいと思うんですよね。
なのでやっぱりこれからはそういうことをする人が少ないからこそ、少ないからこそそういう歴史文化にひも付くような生き方、働き方をできる人っていう人の取り分が大きくなる。
具体的には例えば集落の中ですごく日当たりの良くて土壌の良い土地っていうのを使わせてもらえるとかね、それこそ今までだったらね、もともとよそ出身の人にそんなところなんか回ってこなかったはずだし、
例えば船を着ける場所であってもすごく良い場所を使わせてもらえたり、もっと言うと船も譲ってもらえたりとか、そういう土着の人に今なれる権利っていうのが割と空いてきてるっていうそういうところがすごくチャンスであるし面白いし、
なかなか今まではそういうチャンスが巡ってくるような世の中ではなかったけれども、人が減ってお年寄りが増え、そういう拠点をメンテナンスする人っていうのがすごくすごく減っているとき、だからこそ拠点であったり地域であったり集落であったり、街並みっていうのを維持していく人の側になりやすい状況にあるんですよね。
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これがやっぱり本当ね、数日、数週間、数ヶ月、数年ぐらいだと多分本当に差別化しにくい歴史と文化に紐づく、例えば集落の営みであったり、その土地の自然の営みであったりっていうのを享受していくことっていうのは難しいんじゃないかなっていうふうに思うんですよね。
これは土着の人、風の人っていうふうに表現したんですけど、結構会社とかにも当てはまるんじゃないかなというふうに思っていて、何か納得いかないとどんどんどんどん拠点を変えたり、どんどんどんどん会社を変えたり、働く場所を変える。
確かに自分の求める生き方、働き方っていうのはできているかもしれないけれども、やっぱり行く先々で本当に信頼されて、じゃあそこの場所で昔から育まれている伝統的な技術っていうのを、じゃあ伝授してもらえるのかというとどうなのかなっていうふうには思うわけですよね。
この人はやっぱり足掛けだからっていう判断をされてしまったり、ちょっとね、よそから来たお客さんだよねっていう観点になられてしまうと、そうするとやっぱりね、本当に門外不出の技術っていうのはやっぱり出てこなかったりするんですよね。
あ、もうこいつは本気でここにいる気なんだねと。ここで頑張るんだね、マジで?みたいな、そういう感性っていうのをやっぱりチーム内でというか組織内でというかその土地内でというか、あ、こいつ本当にここで頑張ってことしてんだっていうふうに思ってもらえて初めて出てくるアドバイスだったり、初めて使わせてもらえるものであったり、
初めてかけてもらえる期待、そういうものがやっぱりあるよなっていうことをすごくすごく最近実感しています。これは田舎の村であろうが会社であろうが部活であろうが、ちょっと足ずぶっと入れてみるでっていうその覚悟を示すこと。
土着になる、土着の人になる、風の人ではなく、もうその土になり、土壌になることっていうのを決意したものにしか出てこないものなんだろうなっていうことが、最近特例なんだけど土地買って家建てますって、家を建てる準備し始めてからまたねなんかすごいいい縁というか、土地がバンバンなんかいいところがここ使わないとかね、ここ上げようかみたいなことがどんどん出てきていて、
やっぱり覚悟を示すこと、土着でいることっていうのを言っているだけではなくて態度で示していく、自分の人生で示していくことって結構大事なんだな、これって集落への手順っていうことだけではなくて、多分他のことにも言えるんじゃないかなっていうことを思った最近でございますというところですね。
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そんなところで今日の話は終わりにしようと思いますが、そういう場所で栄える自信も伝統的にずっと前から行われている秘辞器を加工して、取ってきて加工して、そして自分たちで食べる、それをたくさん取った分を皆さんに分けさせてもらうっていうことをやってます。
ぜひですね、キカムの秘辞器と言うんですが、皆さんにも食べていただけたら嬉しいなぁなんていうことを思ったりしています。それでは皆さん良い一日をお過ごしください。