フォント選びの重要性
こんにちは、フリーランスデザイナーのちふねこです。今日は、フォント選びに必要な3つのやさしさというテーマでお話ししていきます。
これを聞いているあなたは、自分で何か書体とかフォント、一緒なんですけど、そういう文字の種類を選ぶ機会ってありますかね?
結構資料のデザイン、製作とかしたり、あとはSNSで発信されてるような方だったら、ブログのサムネイルとか、そういう投稿画像。
インスタグラムとかでも、そのストーリー上げる時にフォントの種類って選べたりしますよね。
ああいう感じで、フォントを選ぶ機会って、多分誰しも何度かは経験されてるんじゃないかと思うんですが、
そのフォント選びを今日は、ただ自分がなんとなく好きだからとかだけじゃなくって、
今日はそのもっと手前の、どうしたらちゃんと見やすくなるかとか、伝わるフォントになるかっていう、そういう大前提ですかね。
なんか文字の形をこだわって、なんか可愛らしいフォントとか、かっこいいフォントとか、いろいろ特殊なフォントってたくさんあると思うんですけど、
それだけじゃなくって、もっと手前の、シンプルに情報を届ける時に必要な最低限の優しさっていうのを今日は3つご紹介したいと思います。
先に3つ言ってしまうと、1つ目、過読性。2つ目、詩人性。3つ目、反読性。
ちょっと嫌ですね、専門用語が急に並んで。ちょっとこういう言葉があるんですけど、デザイン界隈にも。
これをもっと噛み砕いてご紹介していきます。全部似ててちょっとややこしいんですけど、冷静に漢字とかイメージしていただくと、それぞれの違いもわかりやすいかなと思います。
まず1つ目の過読性。これは読めるかどうかっていう文字のごとく、読みやすさのことですね。
なので、特に文章、長文の文字を作る時に意識することなんですけど、このフォントって、
フォントの種類によっては結構適材適所ありまして、タイトル向きのフォントと本文の文章向きのフォントって違うんですよね。
そのタイトル、タイトルに向いているフォントっていうのは、なるべく個性を出せるもの。
初めにお話ししたような、ちょっと可愛らしいとかかっこいいとか結構特徴的な個性が出せるフォントっていうのは、タイトルにすごく向いてるんですよ。
それによってその文章の意味を、よりそのフォントが与える印象が補強してくれて、よりそのタイトルが伝わりやすくなったりするので、
そういうどんどん個性、個性的なフォントをどんどん使うべきなんですけど、一方で本文というか文章、長い文章になってくると、そういう個性的なフォントって読みづらいんですよね。
短くタイトルになっている部分だったら、基本的に短いじゃないですか。
なのでそういうキーワードで見せるなら全然個性的なフォントでいいんですけど、長文になってくると、
全てのフォントがそういう個性でたものだと、形の差が激しくなっちゃうというか、
文章を読んでると疲れちゃうんですよね。
なのでどんなフォントが文章に向いているかというと、いわゆる細めのものが向いてます。
太さが細いものですね。
細い民調体だったり、細いゴシック体。
フォントって基本的にシンプルなものは、ゴシック体と民調体がベーシックなフォントとしてあるんですけど、
そういったフォントの中でもさらにちょっと細めなもの。
たぶん身の回りの文章、例えば本、書籍に使われている書体って大抵この2つですね。
細めの民調体か細めのゴシック体。
そういう読み物系ってそういう疲れないフォントに配慮してデザインされてるので、
そういった視点で身の回りの文章とかを見てみると改めて何か気づきがあるんじゃないかと思います。
結構本屋さんで私、パラパラと気になるものをちょっと読んだりするんですけど、
本によっても結構違うんですよね、読みやすさ。
そのフォントだけじゃなくなるんですけど、この話は。
その一文の長さとか、あとは本の厚みとかも、また個人的にはこれめくりづらいなぁとか思うことあるんですけど、
そういう、一文が長すぎると私は読むのきつくなっちゃったり、
1ページの文字が多いっていうのも個人的にはなかなか進んでないなっていう気がして、
ちょっと気が引けちゃうみたいな側面もあったりで、
そういう文字の見せ方一つでも読みやすさって結構変わるので、
その要因の一つとしてフォントっていうのがあるので、
そういう読みやすさ、可読性っていうものをまず一つ意識してみるといいんじゃないかなと思います。
視認性を高める方法
続いて2つ目は視認性。
こちらはいわゆる見やすさですね。
ちゃんと視認できるか、視界に入れてちゃんと認知できるか、みたいなイメージです。
なので、例えば駅の表示の南蛮線こちらというか、
乗り出口こちらとか、南蛮出口こちらみたいな、そういう誘導的な案内ってあるじゃないですか。
ああいうものって基本太めな書体になってたりしますよね。
ああいうのはやっぱり遠くからでもちゃんと見やすいように、ある程度太め。
ただ太すぎると文字が潰れて逆に読みづらくなっちゃったりもするので、そういう適度な太さみたいなのが読みやすい書体、見やすい書体ですね。
ちゃんと視認してもらいやすいっていうところと、
この視認性に関して言うと、視認性を良くする要素ってフォントだけじゃなくて、色っていうのが大事だったりします。
過去にもご紹介したことあるんですが、色の明度差ですね。
背景と文字の色のコントラストがはっきりしてないと埋もれちゃう。
背景と同化しちゃって文字が見えなくなっちゃう。存在感が薄くなるっていう場合も視認性が悪いっていう表現をしたりします。
なので視認性を上げるためにもっとコントラストつけましょうとか、そういう色に関して使うことも結構多いですね、この視認性という言葉。
でもこれもフォントに、フォント選びでも影響する部分があって、いかにちゃんと見やすいフォントになってるかなっていう視点で、
そのちゃんと周りに埋もれてないとか、太さが細すぎないかなとかですね、そういったものも周りの背景のデザインとかの条件によっても変わってくると思うので、
そういう見やすさっていう視点もフォント選びをする上で一つあるといいと思います。
反読性の確保
続いて3つ目は反読性ですね。こちらはいわゆる見分けやすいかっていうものです。反読っていうのは、
判別の判に分かるっていう意味ですね。
フォントにおけるこの判別する、見分けやすいってどういうことかというと、文字って似たような文字あるじゃないですか。
例えば数字の1と小文字のLとか大文字のIとか、これフォント、書体によってはほんと全く一緒だったりするんですよね、見た目。
でもそれにしっかり配慮したフォントっていうのも存在していて、それがいわゆる頭文字というかフォントの名前の頭にUDって入ったフォントがあるんですけど、
これはユニバーサルデザインの略で、そういう反読性にすごく考慮された、配慮されたフォントだったりするんですよね。
なのでそういうちゃんと遠くからでもその文字がその文字だっていうのがパッとわかるみたいな、なので
講義資料とかもし作るとき、スライドとかデザインするときに、遠くの席、めちゃくちゃ広い大学の講義室とかで遠くからでも見やすくするようにっていうのを最優先にするなら、
こういう反読性の高いUDフォントを使うとかそういった選び方の観点として、この見分けやすさっていうのもご紹介しました。
以上3つですね。読みやすさ、見やすさ、見分けやすさ、この3つに配慮できると思いやりのあるフォント選びができるんじゃないかなと思います。
今日も最後まで聞いてくださりありがとうございます。