ジャズの入り口B面ジャズとか案内所。 案内役のFrank Nappaです。
ジャズとか案内所では、ジャズ以外の音楽や事柄について、私が気になったことを独自の視点でお話をしていくラジオです。
さて、私のこのジャズの入り口案内所のリスナーの皆様ですけれども、 年末のSpotifyまとめの中で、皆さんがよく聴いている音楽ジャンルというのがデータとして出てきました。
どのようなデータが出たかというと、実は皆さんよく聴いている音楽がJ-POPだっていうことがわかったんですね。 これ実は去年も同じでした。
ということで、J-POP好きの皆さんに対して、私が今一番大好きな、そしてこの音楽性の多様性が私好みというか、ジャズ味があるというか、ちょっとオリジナリティのある音を奏でている、そんな素敵なバンドをご案内したいと思います。
ということで、今日ご案内するバンドは、ペントハウスです。 もうすでに有名になられていますので、ご存知の方も多いかと思いますが、もしこのペントハウスをまだ聴いたことがないとか、知らないという人がもし見えましたら、それは大変損をしているんじゃないかと私個人的に思うわけです。
今日は皆さんにぜひペントハウスのことを知って帰っていただこうと、こんなことを思っております。
ざっとまずペントハウスの概要について触れさせていただきますけれども、このペントハウスというのは男女6人で構成されたバンドでございます。
メンバーはですね、ボーカル・ギターの波岡慎太郎さん、そして後1転女性ボーカルの大島真帆さん、ピアノ・カティーンこと墨野ハヤトさん、ベースが大原拓真さん、ギターの矢野慎太郎さんと、ドラムの平井辰則さんとなっております。
音楽性はというと彼らが標榜しているシティソウルという言葉があるんですけれども、日常がちょっとオシャレになるような音楽を作りたいということで、自分たちでシティソウルという言葉をつけたそうですね。
一般的にシティソウルというジャンルみたいなものもあるんですけれども、そういうのとは別でこのペントハウスのコンセプトとしてつけている、呼んでいる、そんなシティソウルというキーワード。音楽を聴くとそれがすごくよく伝わってくるというのも特徴の一つかなと思っております。
ではここからは、なぜ私ナッパがこのシティソウルバンド、ペントハウスさんを推しているのかというポイントを少しご案内したいと思います。まずポイントの一つ、ペントハウスは働く社会人にも元気をくれます。
どういうことかというとですね、このペントハウスの皆さんは実は会社員として働きながらバンド活動をされている方がとっても多いということです。
例えばボーカルの波岡さん、それから大島さん、波岡さんは通信系の、大島さんは人材系の会社に勤めております。さらに大島さんは会社のホームページにも登場していて、実際にこのペントハウスというバンドをしながら働いているよ。
どんなふうに働いているのか、そこでのキャリアやそれから仕事の実績、そういったことをインタビュー形式で語っているというようなページがあるほど。他の方々も矢野さんが製薬会社、平井さんは金融関係ということでね、6人中4人が会社員、2足のわらじをはいています。
この大橋さんは以前までTBSの方でテレビ局員として働いてみえたということなんですけれども、2022年退職されて、今はバンドの活動に専念されているということで、結構ラジオなんかもこの大橋さんが出たりする機会が多いです。
カティーンはですね、会社員ではないですけど、自分自身の音楽活動というものが世界にわたっていますので、最近ではちょうど海外公演と重なっているのか、6人のメンバーではなくて、5人のメンバーが写真に写って、いろいろな媒体に登場したりだとか、記事になったりするということを見かけるわけですけれども、
そんな音楽の世界の中で2足のわらじをはいているということで、普段会社に勤めながらですね、いろいろな楽しみを探しているとかね、いろいろ時間を作るのに苦労している人たちもいると思うんですけれども、私なんかもこのポッドキャストをやるっていうね、趣味の時間、とっても充実した時間なんですけれども、
やっぱり普段の仕事が忙しいとね、なかなか時間を取るのにというようなタイミングもあるわけですけれども、でもこのポッドキャストをやるっていう時間がないとね、この生活の中の自分のね、輝きというか、この生き甲斐みたいなものがなくなってしまうという意味でね、とっても大事なわけですけれども、このペントハウスの皆さんはそれをメジャーデビューしたバンドでやっているというところがね、
ものすごくなんかこうエールをもらえるというかね、僕らもね、やれるんだというような気持ちにさせてくれる、そんなね、バンドになります。
この会社のホームページに載っている大島さんの言葉ですけれどもね、働きながらでも夢は追いかけられるっていうことをおっしゃっています。
とっても素敵でね、熱い言葉だなというふうにも思うわけですけれども、皆さん20代の若者といえば若者、私なんか40代過ぎのおじさんですけれどもね、そんな若者にね、おじさん頑張れよと言われているような気持ちがする、そんなね、気持ちの良いバンドです。
ポイントの2つ目は、片足をJ-POPに突っ込みながら、もう片方の足はしっかりソウルやファンク、そしてジャズなど多様な音楽性にあふれているという点です。
私もね、普段J-POPっていうものはあまり正直聴かないですね。
特にね、いわゆるテレビのタイアップだったりだとかそういったようなキャッチーな曲ほど逆に聴かないというかね、進んで取り込んでいこうとしないっていうような面があるんですけれども、
このペントハウスの音楽ってね、そういった意味でオシャレ、このシティソウルのシティの部分がね、とっても聴いているというかですね、
なんかドソウルとかドファンクみたいな、そういうようなちょっとコアな音楽に偏りすぎてないっていう点で、とても聴きやすいっていうところがね、また絶妙なバランスで非常にいいんですよ。
この波岡さんの声っていうのが、とてもソウルフルでパワフルであって、大島さんのですね、太くて力強いハイトーンな歌声と混ざり合うことでですね、ものすごいハーモニーを奏でてくれる。
不思議と、この波岡さんだけの歌の時にはね、歌に聴き入ってるんですけど、この大島さんが入ってくるとですね、感情の部分でぐわっと持ち上げられてね、この二人のハーモニーが重なっていく、盛り上がっていくっていうのがね、私のペントハウスを聴いている一番気持ちがいい瞬間になってます。
とってもソウルを感じるこの二人の歌声っていうのは私のポイントになります。
そして三つ目。先ほどの二つ目とも似ていますけれども、多彩な演奏。
ということでね、この平井さん、大橋さんのリズム体のね、確かなリズム、舌出さえするようなベースライン。
こういったものの上にね、このギターの矢野さんの、この彩りのあるギターのリフ。
とってもね、私、矢野さんのギター好きなんですよ。ロジカルに説明できないんですけどね。
あのちょっと感覚的にはなるんですけれども、好きなんですね。
なんていうかこう、聴いていて楽しくなるというか、彩りがあるっていうんですか。
いろいろな音色で聴かせてくれますしね。そのギターのリフがね、何でかちょっとオシャレなんですよ。
嫌味な感じじゃなくて、ちょっとオシャレな感じがね、とってもなんか気持ちがいい。
さらにね、このメンバーの中で一番年下のカティーンですね。
この方のピアノがね、まるでね、このお兄ちゃんお姉ちゃんにね、見守られて自由にね、公園ではしゃいでいる子供のように、
本当に自由にね、ピアノをね、弾きたくってるんですね。
もうピアノの鍵盤の上で踊ってるんじゃないかっていうようなピアノを弾いてくれます。
それがこのペントハウスの歌を重くしないというか、矢野さんと二人でね、すごい彩りを与えてくれている。
で、矢野さんがちょっとお兄さんなギターを弾くのに対して、
すみのさんが本当にね、自由な、この方の普段の音楽生なんですけれども、
本当に自由で楽しそうなピアノのリフを弾いてくれるっていうところがね、
ジャズにも通じる部分があるんじゃないかなと思いますし、
このペントハウスの楽曲を聴くときにね、どこに耳を持っていこうかっていうことをね、
変えるだけで、同じ曲でもね、2回3回と楽しむことができるっていうようなね、
ところもまた一つのね、魅力なんじゃないかなと思います。
そんなペントハウスの楽曲を今日はいくつかご案内したいと思うんですけれども、
実はね、ぶっちゃけて言うとですね、私が言うよりもスポティファイの中で、
このボーカルのナミヨカさんがですね、一曲一曲アルバムの曲について解説をしている、
その後に実際の曲を流し、解説をしてアルバムを流しというようなプレイリストがスポティファイにあります。
ですけど、それを聴くための入り口としてね、今日の回を置いていただければなというふうに思うわけです。
今日はね、いろいろな曲がある中で、私ペントハウスと出会ったのはね、
恋に落ちたらという、このペントハウスを代表するキラーチューンがあるんですけど、
この曲もすごくいいんですけど、
最近ドラマとタイアップしたニューシングル、ナンセンスという曲もあるんですけれども、
私が今日ご案内するのは、2023年に発売をされたファーストアルバム、バルコニー。
こちらのね、アルバムが私本当に好きなので、このアルバムのご案内をしたいと思います。
このバルコニーというタイトルの理由なんですけれども、
1日の中で、この日の当たり方で表情を常に変えていく場所というのを探した時に、
このバルコニーというのがあったと。
実際にこのアルバムを聴いていくとですね、私が好きな理由でもあるんですけれども、
1曲1曲の表情が常に変わっていくっていうのがね、このアルバムの収録曲の多様さ。
これが非常に素晴らしいんですよ。
それに対して、このバルコニーっていうタイトルのセンス。
大好きなんですね、こういうところ。
ということでね、まずタイトルから素敵。
そんな話をね、先ほど言ったプレイリストの中で、奈美岡さんもされてました。
ということでね、早速1曲目の紹介ですけれども、
こちらはね、スタートにありますまさに1曲目、雲の糸。
この曲のね、一番の痺れポイントは、
参加するホーンセクションと、途中で入るテナーサックスのソロです。
早速ペントハウスメンバー関係なくなっちゃうんですけれども、
元音のね、奈美岡さんのこの曲があっての話ですからね。
この雲の糸っていうのは、ご存知の方も多いと思いますけれども、
芥川龍之介さんの小説をモチーフに、
この雲の糸のね、緊張感だったり、危うさ、こういったものを表現したナンバーとなっているわけですけれども、
このホーンセクションがね、幕開けからとっても迫力がある音で音を鳴らしてくれております。
そんな中で、曲の途中、めちゃめちゃかっこいいテナーサックスのソロが入ってきます。
もうこれ聴いた瞬間にちょっと鳥肌立っちゃうんですけど、
うわ、なんてソロなんだろうと思ってね、
絶対これゲストミュージシャン入ってるよと思って調べてみたらですね、
なんと、ババ友明さんがゲストミュージシャンとして参加されてました。
ババ友明さんといえばですね、
あのグルージャイアントで主人公宮本大のテナーサックスの部分を演奏していた宮本大の中の人。
ですから、このジャズ味があるというよりもね、ゴリゴリのプロのジャズミュージシャンが参加しているということで、
この音楽に幅を持たせてくれています。
そして、このペントハウスメンバーもマケジとカティーンがとっても自由なピアノのリフを弾いてくれております。
このカティーンのリフからババさんのサックスにスッと入っていくあたりの切り替わりというか、
その曲調の中の色彩の変化というものをぜひ味わっていただきたい。
そんなちょっとシックでソウルフルなキャッチーなメロディーが特徴の雲の糸、ぜひ聴いてください。
2曲目ですけれども、これね、アルバムの5曲目に収録されているスロー&イージーという曲。
この曲もね、またゲストというか特別ミュージシャンが関わっています。
歌詞をですね、TOKI ASAKOさんが作ってくれています。
とっても明るいポップナンバーなんですけれども、このTOKIさんの歌詞も相まって素敵な曲になっています。
またこのナンバーにはストリングスが入っているので、
ちょっとね、ロック調の曲も多いこのペントハウスの中で、
少しね、優しい柔らかい印象の楽曲となっております。
また先ほどから言っているSpotifyのナミヨカさんの解説によりますと、
このカーティーンがね、ものすごく一番自由にピアノを弾いている。
そんなナンバーだということをね、ナミヨカさんも言ってましたけど、
この曲聴いているとね、本当に楽しい気分になってきます。
絶対ニコニコしてね、このピアノの上で体を揺らしながらね、
ちょっと腰を何なら椅子から離しながらね、立ち上がり気味で弾いているんじゃないかなっていう、
そんなカーティーンの姿が想像できるようなピアノの音色がね、とっても特徴的で、
このね、TOKIさんの歌詞に現れているようなね、
その時には忙しい毎日の中、立ち止まってね、周りを見渡してみるっていう、
そういったことのね、大切さを伝えてくれる。
ちょっと一味違った世界観が味わえる、そんな素敵な楽曲になっております。
3曲目はですね、雨宿りというアルバム6曲目のナンバーになります。
こちらはね、雨を表現するっていうことをテーマに作成されたということなんですけれども、
このね、ペントハウスのセンスというか表現力っていうものをとっても感じられる1曲なんですけれども、
何かというとね、全ての楽器でこの雨音を感じることができる。
逆に言うと、雨音を表現しているっていう楽曲になります。
どういうことかというとね、聴いてもらうのが早いんですけど、
例えばピアノだったらね、ちょっと高音部分をね、まるでトイピアノを弾くように、
おもちゃのピアノを弾くように細かいタッチで弾くことで、
この雨粒がね、一粒一粒落ちる様子を。
また、ギターもカット奏法で、細かな音で演奏することで、こちらも雨音を表現。
さらにドラムについてはね、このシンバルっていうのが、
この雨音の中の時々入ってくるね、車がこの水たまりをザーッと駆け抜けていくような音だったりだとか、
急にね、強くなる雨音だったり、そういったものを表現しているような。
またね、時々この規則的なドラムのリズムをあえて不規則にすることで、
この雨の独特のテンポ感っていうんですか、不規則に落ちる雨音の雰囲気を表していたり、
そんなね、いろいろな雨の様子を想像させてくれるような演奏がされています。
特に私なんか、あーって思えたのはね、このギターの音がね、
ちょっとエフェクターで少し歪みながら伸ばす、エコーがかかるようなね、ディレイがかかるような感じの音を聞いた時に、
まるでこの水たまりにね、雨の雫が落ちて、そこで波紋が広がっていくような様子を想起してしまったんですけれども、
聴く人の想像力によっていかようにもこの世界が広がっていく、そんなね、ファンタジーのね、要素のあるような曲。
そんなことで、私ナッパがですね、大好きなこのベントハウスのバルコニーというアルバムの中から、中でも好きな4曲をご案内しました。
ということでね、今日はベントハウスのご案内をしてきたわけですけれども、もしよろしかったらね、このベントハウスさん、YouTubeだとか、それから先ほども言いましたけれども、ポッドキャストなんかね、マルチにメディアミックスで活動を展開されております。
興味があればね、生配信のライブとかもやっているみたいなんで、そちらを聴いてみても面白いのかなと思います。
一度、もし知らない方ね、もし聞いたことがないという方がもしいらっしゃったら、ぜひ一度ね、聴いていただきたいと思います。
ジャズの入り口のこのリスナーさんだったらね、結構ハマるんじゃないかなと私思っております。
ということでね、お送りしてきましたジャズとか案内所を含むジャズの入り口案内所ですけれどもね、各週金曜日お頼む時間、午後8時頃に配信予定となっております。
時々ね、不定期でこのジャズとか案内所B面の方を差し込んでやっております。
久しぶりのB面でしたけどね、どうでしたでしょうか。
番組への感想、それからお便りなんかはね、各種SNSでハッシュタグ、ジャズの入り口をつけて投稿いただくか、DM、または概要欄に貼ってあるお便りフォーム、それからSpotifyやYouTubeのコメント欄でコメントいただくととてもうれしいです。
また最近ステッカーを作って、こちらのステッカーについてもね、お便りくれた中から抽選でね、プレゼントしたいと思っています。
まだ少し余りがありますのでね、あるうちはプレゼントしたいと思うわけですけれども、
こちらステッカーが欲しいよという方は、ぜひDMかお便りフォーム、DMかお便りフォームにて投稿していただけると、このステッカーを差し上げる対象とさせていただきますのでね、
ハッシュタグで投稿いただいたり、コメント欄のコメントについては連絡を取ったりする都合上ですね、このステッカーの対象からちょっと外した形で採用させていただきますのでね、
番組の中でコメントを読んだりさせていただきますけど、ステッカーが欲しいよという方はDM、ないしはお便りのフォームから送ってください。
また今日は4曲入れましたけれども、紹介した楽曲はジャズの入り口プレイリスト、ジャズとか案内所のB面のプレイリストもあります。
こちらの方に収録してありますので、よかったらこちらのプレイリストも概要欄のリンクがありますから、そちらから聴いていただけると嬉しいかなと思います。
またこのプレイリストの感想なんかも送っていただけると嬉しいですし、このエピソードを聞いてよかったなと思う方は是非チャンネル登録やフォローをしていただきたいなと思います。
このスポティファイでは星の評価というのがありまして、星5というのが私いただいている評価なんですけれども、この横に3つ点々が並んでいるところがあって、そこから評価をするという欄に飛べるようになっておりますので、
もしスポティファイでお聞きの方はこちらの評価の方もしていただけると嬉しいかなというふうに思っております。
当案内所では、ジャズや音楽を聴くとき、できるだけ周りの人の迷惑にならない程度に大音量で聴くことをお勧めしております。
ということで、ここまでお付き合いありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。案内役はフランク・ナッパでした。