2025-09-15 14:01

#347 産業ロボットのセーフティ配線は全部安全通信にすればよいと思うのですがどう思いますか?

標準化できるか、それが問題だ

サマリー

本エピソードでは、産業ロボットのセーフティ配線について、通信方式の利点や安全通信の重要性が議論されています。特に、通信の汎用性や適用条件が焦点となり、ロボット運用における課題が浮き彫りになります。安全通信に関する議論が展開され、効率化や適用可能性についての考察がなされています。また、DIDOの使用についても意見が交わされ、ハードウェアとソフトウェアの違いが強調されています。

セーフティ配線の考察
明日のファクトリーオートメーションへようこそ。メインパートナーの高橋です。
クリスです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
本日もお便りいただいております。
ラジオネームたこ焼さんよりいただいております。ありがとうございます。
ありがとうございます。
お疲れ様です。ロボットのセーフティ関係の配線は全てハードケース線が主流なのでしょうか。
全て通信でやってしまった方が簡単だと思うのですが、お二人はどう考えていますかということです。
私は通信しかやったことがないです。
ほんとに?
通信だけですね。案件の中でほぼポービーネット、ポールセーブでSTO、ロボットを止めることしかやったことがないです。
なるほど。
なので、ハード配線でロボットを止めることはあまりやったことがないです。ほぼやったことがないですね。
すごく便利だった。すごく便利だった。
プログラムでロジックもいくらでも変えるし、配線をしたくてもいいので、私みたいな人でも楽だった。
できれば全部通信でやりたいと私は思っています。
そうだな。
なんていうんですか、考え方がやっぱりあるんですよね、こういうのって。
そうですね。
考え方っていうのはロボット単体で見たときっていうよりは、ロボットっていうのはどういうものかっていうものに着目したときにそれはわかると思うんですよ。
例えばロボットっていうのは資産なんですよね。
そうですね。
わかります?資産っていう意味わかります?どういう意味で資産って言ってるかわかります?
会社の中の一部の財産のものという考え方ですよね。
要は使い回しの効く資産であるっていうことですね。
なるほど。
設備とかだとその用途にしか使えないじゃないですか。
いろいろとこれでも活用できる。
そうですね。要はここで使って、次はばらして次のところに持っていって、それがどこに持っていかれるかわかりませんっていう性質を持つんです、ロボットっていうのは。
なるほど。
っていうことを考えたときに通信に一つ問題があるんですよね。
毎回も時間マスターじゃないとダメだ。
そうですね。
毎時間のところマスターがわかんないから。
対応してる安全通信が何かっていうものが確定しないっていうのが問題なんです。
これ大きいね。
大きいですね。
例えばその工場が全部シップセーフティにしますよって言っていて、シップセーフティにロボットっていうのが一般的な考え方です。
通信をするときは基本的にこういう考えをしないといけないですね。
だから安全通信を使いますっていう前提であれば、使い回し先も安全通信がありますっていう前提を必然的に持っちゃうんですよ。
そうですね。
これがそうとは限らない人たちもいるわけですね。
なるほど。
例えば、安いから危険なGC1000を使いますっていうのよくあると思うんですよね。
でもGC1000っていうのはシップセーフティ、プロフィセーフには対応していません。
安全通信に対応していません。
となったときに、じゃあGC1000が入ってきたら終了のお知らせです。
使えません。
使えません。
っていうことですよね。
だから全然考えられるわけですよ。
だから普通にPLCをどこどこです。
セーフティPLCをどこどこですっていうふうに統一しますっていうふうな企画を作ってる工場では運用できるんですけど、
そういうのが定められていない工場では運用できないわけですね。
となったら何がプレーンかっていうと、プレーンっていうのは何にでもつながるような過半性の高い汎用的なやり方かっていうと、
ハード配線っていうのがそこに出てくるわけですね。
なるほど、そうか。
それを考えなかったんですね、確かに。
この工場で全部同じネットワークで統一させたら便利ですけど、
セーフティ通信の実装
一気にこれを別のロボットに持っていくと完全に使えない可能性があるんですね、同じロボットでも。
別のところというか、工場内でも統一できている可能性っていうのは安全通信は今のところ低いですね。
工場内でも?
工場内でも。
要は安いやつには至極限GG線使えますっていう標準になってたらもう終わりですよ。
なるほどね、こういうところもあるんでしょうね、絶対。
そのときにロボットを使うからシフトセーフティの安全ピルシーに移してくださいよみたいなことが通用するかどうかって話ですね。
そういうことかね、お金とコースといろいろな話ですね。
要はロボットって持っていけば使えるっていうのが嬉しさのはずなのに、持っていったら安全ピルシー変えなあかんくて手配せなあかんくて納期がかかっていったらロボットの嬉しさなくなりません、それって。
ロボット本来の意義が異なったってことですね、反対側に行っちゃったんですね。
そうですね、そういうことになる可能性っていうのもあるということですね。
だから僕は安全通信がダメって言いたいわけじゃなくて、そういう性質をちょっと払ってるっていうことです。
汎用性が低くなるっていうか、汎用性?
うん、汎用性というか、ロボットの安全通信を、というかロボットの汎用性っていうのを考えたときに、それをすべて鑑みたほうがいいですよっていう話です。
これ別に安全通信だけの話じゃないです。
ロボットへの指令もそうですよ。
イサキャットで通信する、イサネットIPで通信する、プロフィネットで通信する、これも同じ話です。
そっか、だから安全通信だけじゃないんだ、これ。
そうですね。
そうですね、はい。
だからIOが強いのは全部対応できるっていうのがIOの強みですよね、そのハードIO。
本当の汎用ですね、これ。どこでも使えるんですね、IO。
ロボットのDIOポートにここをビッて立てたら、あるロボットプログラム番号が実行されます。
これの強みはすべてに対応できる。
金はかかるけどって。
なるほど。
でもどこでもお金かかる。では配線のほうがお金かかるんですか、通信のほうがお金。
例えばスイーティーだと、スイーティーピュアで結構お金が高いんですか、あそこのお金で。
はい。
それよりまだハードバイ配線のほうがいいですか、それ比べるとまだ。
それは安くなるケースもあります。
だからそこを仕組み化するのがその腕の見せどころですよね。
仕組みができてちゃんとコストが下がるんだったら、下がるかどうかはこの工場のシステムを構築する人、チームのタマですね。
そうですね、はい。
なるほど。
なので安全通信がすべてに対して上回ってるかっていうと、そうでもないよっていうことです。
ただ上手に使うとコストは下がるしリードタイムは下がりますよっていうことですね。
そうか、上手に使えるかどうかは工場の運用とかもいろいろ絡んじゃうんですね、もう。
だけ言ったら進ませないですよね。
そうですね、はい。
まだ考えなかった。
だからその、例えばロボットが全部の安全通信に対応してます、マルチでできます。
であれば、もっと反射が変わってくるでしょうね。
そうですよね、このマルチはいくらかかるのかわからないですね、本当。
それか、いやもう世の中的にはシップセーフティーでもう統一ですよってなっちゃうかね。
なるほど、いやそうでもないしね、いろいろセーフティーなポイントもあるし。
はい。
なるほど、メイクアウトでは使うものも違うしってことですよね。
そうですね、はい。
そこ言うほど簡単じゃなかったんだね。
そうですね、はい。
ロボットは別に新規で買うとも限らんですからね、中古買ってくるなんてケースも全然ありますからね。
そっか、中古でも、中古、買うんですかロボットも。
産業ロボットの安全通信の議論
買いますかね、いや中古市場なんかすごい発達してますよ、産業ロボットなんか。
産業ロボットの中古。
はい。
で、
どこの機械でもなかったら外せば売っちゃう。
そんま売っちゃうってことですね。
だって資産だから、売れるんですよ。
確かに。
でそうなった時に、シップセーフティー対応してるロボットの中古を探すってめっちゃ大変じゃないですか。
あるかどうかですね、そもそも。ないかもしれないですね。
でも、ハードだったら絶対あるんですよね。それは全ロボットが対応してるからです。
そっか、そういう面から考えると、こっちが便利というか汎用だね。もうちょっといろいろ使えるんですね。
はい、だからどういう見方をするかっていうところですよね。
もうちょっとすぐ使いたいとか、他のところでいろいろと回せたりだったらDIDOがいい場合もいいかもしれないですね。
これも限らず、安全性だけじゃなくて普通通信でも同じ回答するんですね。
そうですね。
安心しちゃうと。
私個人の考えはDIDOなんか使うべきではないと思ってますけど、
DIDOを使う人たちの立場になって考えるとそういうことがありますよっていう話です。
高橋さんも通信でできれば通信派ですか?
通信派っていうよりは通信にしないといけないと思ってますよ、僕は。
それはなぜかというとリードタイムを下げる派ですからね、僕は。
下げる派で、下げる派全員として人で配線、そうすれば全部違和感があるから、
実際に通信の一本でいいんじゃないのということですね。
そうですね。僕はそう考えてますけど、そのためには決めないといけないことがいっぱいあるわけですね。
この通信しか使えません、このコースにしないといけませんっていう制約を課さないといけない、できることいろいろ気にしないといけないわけです。
これだけやってくださいっていうことですね。もうやることだけ決めといて。
僕はその最高のルールを決めるべきだっていう意見です。
ルールをしっかり決めればですね。
いわゆるしっかり決めるというよりは柔軟性なルールを決めるっていうことですね。
DIDOとハード配線の利点
それをもし逸脱するような何かがあるのであれば、それに柔軟に対応できる人材を規制するっていうことです。
それができれば安くなるでしょ、早くなるでしょ、みんな嬉しいでしょ。
最高のルールと何があったときのこれをセーブに対応できるのが人材、この2ポイントですね。
これは僕の意見ですけどね。
ただ今すぐできるんですかって当然できないんで、
そういうときにどういう対応をしますかって言ったらハード配線が出てくるっていうのは全然不思議じゃないです。
なるほど、ハード配線で残ってるのはそういう意味ですね。
そうですよ。
今までずっと通信してやったことがない私がちょっと恥ずかしくなってきましたね。
ハード配線は便利ですよ。
あとは分岐できるっていうのがハード配線しかない安全の切り方ですよね。
分岐できるっていうのは?
要は通信っていうのは1対N通信はできないわけですね、安全って。
基本1対1ですね。
要は1対1の通信を全部やるわけじゃないですか。
となると何かを切るっていう処理をしたときに、4台だったら4台に対して切る処理をしないといけないわけですよね。
それはソフト的に保証しないといけないわけです。
じゃあ100台あったら100通りの保証しないといけないわけですよね。
ハードだったら全部分岐すれば1個落とせば全部落ちるわけですよ。
そういうところが逆です。
差が出てくるんだね、数が出ると。
じゃあそれを保証する仕組みはちゃんと効率化されてますかとか、
全部定書きで一人一人書いてるんですよってものだったらそれを保証できるんですかとか、
要はそれだけじゃないわけですよね。
もっとトータルで大変なところがあるよっていう。
数とかコーデル複雑さとか考えると全然違うんですよね、こういうところで。
そうですね。
なるほど、言われました。
ああいうのでも賛同しかないところなんですね、そういう意味では。
こっちのほうが活用できる場合が多いですね。
何にしても良し悪しはあります、どんなものにも。
何かが良ければ何かが悪いですね。
残ったんですね、iOOCさんの。それなりの理由があるから。
で、それを自分たちにどうすれば一番都合が良いかっていうのを考えていくだけですね、単純に。
なるほど、わかりました。
これからロボットを触るので、うちの会社もロボット展が出るようになるので、
いろいろ議論ができると思います。
ロボット展出ます、私が。ロボット展で会いましょう、皆さん。
臭いロボット展ね、iREXと言われてる12月のね。
FFM会もあるので、FFM協会で。
私も会社のブースに行って、FFM会行きましょうね。宣言ですけど。
そのブースはね、また今後クリスさんが発表すると思いますので。
で、ちょっと貼っておきます。ぜひ皆来てください。
このオレンジ着てるの私です。
はい、というわけで、たこ焼さんありがとうございました。
ありがとうございました。
14:01

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