次世代Excel機能の紹介
はい、Excelの次世代AI機能、COPILOT関数やエージェントモードというものが出てきています。
これによって、将来的にこれまでのExcelスキル、関数とかマクロの自動化、こういったものはもう不要になるのかというテーマでお話をしていきたいと思います。
こんにちは、ExcelとAIで人生を自動化して楽にするラジオ、たてばやし淳です。
このラジオというかですね、動画ポッドキャストとしてお届けしております。
YouTubeポッドキャストとSpotifyでの動画ポッドキャストでは、動画付きで配信しております。
また、VoicyとかAppleポッドキャストなどでは音声のみとなってますので、動画も楽しみたいという方は、YouTubeの方とかSpotifyの方をご覧ください。
ということでね、今回こんなテーマでいきたいと思います。たてばやし淳、Excel兄さんです。
本日の流れなんですけど、こんな感じですね。Excelに次世代AI機能が来てますよということです。
特に注目が集まっているのが、コパイルト関数というAI搭載関数があります。
そして、エージェントモードという次世代のExcelのAI機能があります。
すでにベータ版として触ることができ、私もかなり研究しております。先日ウェビナーもそれぞれについて特化したウェビナーを行いました。
そして結論、これまでの既存のExcelスキルと言われていた、たとえば関数とかマクロ、こういったものが不要になるのかということですね。
エージェントモードの詳細
スキルの使い分けというテーマで最後に締めていきたいと思います。
Excelの次世代AI機能、コパイルト関数やエージェントモードというものですね。
こちらなんですが、既存のコパイロット以上の革新性ということで、今までのExcelにもコパイロットというサイドバーのAI機能なんかがあったんですけども、
これよりもすごい機能というふうに私も着目していますし、非常に世の中でも着目、注目が集まっているというところがありますね。
現在どちらもベータ版ということなんですが、今後正式にリリースされていくことは間違いないでしょう。
従来の働き方やスキルに大きな影響を与えますということですね。
また私ですね、先日もエージェントモードだけに特化したウェビナーなんかも行いましたが、100名以上の申し込みがいただきまして、非常に注目も集まっているというところですね。
じゃあその他のAI機能、どういうものなのかということをカイツマンでお伝えしていきたいと思います。
いずれもベータ版ということなんですけども、まずエージェントモード。
これね、動画で見ていただいている方には見せた方が早いと思いますので、ちょっとお見せします。
こちらですね、サンプルのExcelのブックを画面にお見せしています。
先日のウェビナーで使った内容なんですけどね、たくさんのシートがこのように含まれていて、そのシートの名前もあまり統一されていない感じなんですよね。
そこでこのサイドバーのエージェントモードとなりますけども、ここに指示を書きました。
こんな内容です。全てのシートをコンテンツ内容に合わせて名前を変更するよう提案して、ただし私が承認するまでは実際にシート名を変更せず、シート名提案シートを作ってそこにまとめてね、という感じですね。
シートの名前を適切に内容に合わせて変更する提案をしてほしいんだけど、まだ私がゴーサインを出すまでは実際には変えないでね。
そしてまずはシート名提案シートっていう新しい提案シートを作って、そこにどういう名前に変更したいのかということをまとめておいてね、と。
まさに部下に、アシスタントに指示するようなですね、書き方で書いております。
そして実行しますと、このエージェントの試行が始まります。
まずはどういうプロセスでやるのかというのを考え始めます。
そしてしばらく待っているとシートが出来上がるということなんですね。
少し何十秒か待ちましたけども、こんな風にですね、完了しましたという返答が返ってきました。
シート名提案というシートが作られていまして、見てください。わかりますかね。
現在のシート名が一覧になっております。
そして次の列に提案するシート名が書いてあります。
つまり左の列には今はこういうシート名なんだけど、右の列にはこういうシート名に変えた方がいいんじゃないという提案がいろいろ書いてあるということですね。
それから次の列にですね、その用途、どういうシートだから、そして根拠ですね、なぜ変更すべきなのかということが書いてあります。
さらにさらに変更の推奨度、中、低、高という形でクラス分けをされていて優先順位みたいなのが書いてあるということですね。
これはなかなかすごいですね。従来のAI機能のコパイロットではなかなかここまでのことはしてくれませんし、
もちろん既存のExcelの機能や関数ではこういうことは困難ですよね。
AIの機能がないと根拠とかまで指示するということは不可能です。
それからですね、エージェント機能の面白いところはですね、このように行ったことが説明として残ります。
説明とそれからですね、今後どうするかみたいなこととかですね、いろんな提案なんかが書いてあるということです。
また今回もですね、私の指示ではまだシート名は変更しないで、提案シートだけ作ってということを言いましたので、
例えばこの結果をもとにですね、高いというクラス付けをされた項目だけはシート名を変更してという指示をすれば
分かりましたという形で実際にやってくれるわけですね。実際に指示をしてみましょう。
変更推奨度が高いのシートのみシート名を変更してと指示してみましょう。
これによってですね、今いくつあるかっていうところなんですけども、
10個ぐらいあるかな、この推奨度が十何個かありますけども、これに関してだけエージェントがシート名を変更してくれるということです。
こうした一括の変更処理なんかもやはり通常のExcelの既存の機能じゃ無理ですし、マクロなんかでは可能だったわけなんですよね。
今ですね、次々とシート名が変更されていきました。そしてこの提案シートにも変更済みというログが残ってますね。
実際シート名変更されたかというと、映像では確認できるかと思います。シート名がどんどん変更されているということです。
こうした一括処理、従来マクロじゃないとできなかったみたいなこともエージェントにさせることができるというところですね。
というわけで、エージェントモードが今お見せした機能となっています。
自然言語、つまりチャットみたいな形で言葉で指示をすることができ、操作をエージェントが自動実行してくれるというAI機能となっています。
COPILOT関数の機能
また複数ステップ、いくつか必要な指示でも最終ゴールだけ伝えれば、自分で考えて複雑な操作も実行してくれというものですね。
またマクロのような自動一括処理なんかもできますということです。
現在はWeb版のExcelのみということで、今後デスクトップ版、パソコンにインストールされているExcelにも導入されていくということですが、
まだベータ版ということで全員が使えるわけではありません。
今、Microsoft 365ユーザー向けにExcelのExcel Labs Add-inを導入すると、その中でのみお試しで使うことができるという機能となっております。
今後正式に入っていく、リリースされていくかどうかというのは、次期見てということになるかと思います。
続いて2つ目の革新的な新機能なんですが、コパイロット関数という関数が出てきました。
こちら、関数の中でAIに指示ができるというものになります。
AIの処理結果がセルに直接返ってくるというもので、データ整形などの強力な武器になるというものを実際にお見せしていきます。
こちらもサンプルのデータを今画面に映しております。
よくある感じのデータとなりますけれども、例えばこういう住所データがあります。
1つのセルの中に住所が全部入ってしまっており、スペースとか区切り文字もないと。
実はこういったデータを分割する。都道府県や庁名番地、建物名なんかに分割するという作業。
非常に法則性が難しくて、書き方も統一されていなくて、数字の書き方とか関数字が使われていたりとか、非常に区分けしづらいというものがあるんですよね。
こういったパターンにも非常に柔軟に対応してくれるという関数となります。
では、こういうコパイロット関数が出てきます。
まずコパイロットと書きますが、この括弧の中にAIに対する指示をかける、プロンプトをかけるということですね。
例えば今回はちょっと応用的なものなんですけども、この住所データを分割してくださいと書いた後、参照先がA2からA21と書いてあります。
これがどのデータを処理してほしいのかというものを、これ範囲選択できるので、複数のデータを一気に処理させることが可能です。
さらに、その結果がセルに返ってくるんですが、どこに分割して返してほしいのかというのを次の指示に書くことができるんですよね。
こちらの列を返してください。対応データが存在しない場合は空白を出力というふうに第2の指示を書いており、
さらにB1からD1という形で先頭列を指示しています。
BとCとD、この部分に分割してほしいということで、このタイトル行だけを指定しているということですね。
こちらで実行しますとしばらく待つことにはなるんですが、しゃべっているうちに結果は返ってくるかなと思います。
一気にどんと生成されましたよね。これがすごいですよね。
コパイルと関数というのは中でAIに対する指示を送るわけなんですが、どのデータを処理してほしいのかということを引数で渡すこともできますし、
どこに出力するみたいなことまでこのように指示できて一括処理ができるということなんですよね。
これが100%正しいとは限らないということは承知を聞いただければと思います。
あくまでAIが考えてここで分割すべきなんじゃないかと判断したものを出しているので、最終的には人間のチェックと確認というものが必要になるんですが、
これ全部1から自分でやるよりは、よほど叩き台を早く出してくれというところが素晴らしいところですよね。
というわけでコパイルと関数、こちらも非常に強力だというところなんですが、現在Beta版という形ですね。
こちらはインサイダーチャンネルという、まだリリースされていない機能を先行で利用できるというチャンネルに参加している人のみ利用できるという状況です。
今後はコパイロット追加ライセンスという形で、Microsoft 365のサブスクにプラスしてコパイロットを利用するライセンスを持っている人のみ使えるようになるというふうに言われております。
続きまして、じゃあね、エージェントモードとかそれぞれの、もうちょっと詳しく踏み込んでいきたいと思います。
まずエージェントモードというものなんですけども、従来と何が違うのかということですね。
これはAIが操作の実行を代行してくれるエージェントとして働くということですね。
自然言語による自動化ができる。話し言葉や書き言葉で指示をすると、そのゴールを達成するようにエージェントがExcelを直接操作してくれるというものです。
例えばね、全シートの書式を統一してとかいうこともできますよね。
また複数ステップの処理ができる。データの整形からグラフ化まで一括で指示をすることもできます。
例えば売上を集計してくださいとか、それからですね、分析結果を出してくださいとか、グラフにまとめてくださいみたいなことも一つ指示すれば、そのためのステップを自分で考えてくれてやってくれるということです。
それからExcelについてのヘルプ、質問とか助けてみたいなこともできます。関数がエラーになっちゃったのでどう直していいですかみたいなこともできます。
トラブルシューティングなんかもできますね。Excelについての質問なんかもできるということです。
コパイロット関数の紹介
コパイロット関数について、こちらはAIが関数の中に入って、セル内で直接処理を完了できるというものですね。
AIの力を関数として利用したという内容となっており、イコールコパイロットと書くことで、その中にAIに対する指示、プロンプトを文字列形式で書くことができます。
カンマしまして、どのデータをという元データを参照することができますね。
A2からA10とかね、そういう形で複数のセルを範囲指定することもできます。
先ほど見せたデモではですね、さらにカンマつけまして、ここに出力してくださいみたいな第2の指示というものを書くこともできたんですけども、そういった応用的な方法も現在は利用できます。
従来の関数の弱点を補完ということで、例えばわかりやすい例で、中小の分割とかですね、表記揺れを修正するとか、そういったところで既存の関数なんかではなかなか難しかったようなことを、
AIの能力を生かしてですね、できますということです。また軽量かつ高速な処理というところです。
先ほどね、エージェントモードと比べてみるとエージェントモードはね、少なくとも数十秒の処理時間がかかるっていう感じで、結構指示をしたらしばらく放っておいて待つっていう感じなんですね。
それに対してコパイロット関数の方は結構早くね、高速で処理が回りますので、結果が返ってくるのが早いということで、指示をしてみて結果が出てみた。
じゃあ自分の指示が正しかったというか、どういう指示をすればどういう結果が返ってくるのかというのを検証しやすいんですよ。
うまくいかなかったらじゃあプロンプトを修正してみて、うまくいくかどうかを確認する、チェックしてもう一回直すとか、そういうPDCAを回しやすいというメリットなんかもありますよね。
はい、じゃあこのような革新的な機能が出てきたということで、既存のスキル、Excelのスキルなんかはいらなくなってしまうのかな、関数とかマクロなんかはどうなのかなという観点についてですね、いろいろ話していきたいと思います。
エクセル操作スキルの重要性
はい、もう関数やVBAを覚えなくていいの?ということですね。私ですね、長年Excelに関するこうした情報発信をしてますし、ExcelのAI機能についてもですね、いろいろ解説をしてきました。
こういう新しい機能が出てくると必ず話題に昇るのか、もう関数は不要とか、もうマクロは不要とかね、もうマクロの時代終わるみたいな、もうAIで置き換えられるみたいな、そういった話題が絶対上がってくるんですよ。
そういった檻に触れて必ず私はこういった声明を出していますということですね。結論から言うと不要にはなりませんという話なんですが、そこについていくつかの観点で話していきます。
まず観点1つ目、エージェントとExcelの操作スキルですね。要はエージェントに指示すれば処理をやってくれるようになるんだから、Excelを操作することはやり方を覚えなくていいんじゃないの?というのがまず1つ目の観点です。
2つ目、コパイロット関数対既存の関数です。これも結構誤解を生みがちなんですよ。コパイロット関数に指示すれば言葉で指示できるんだから、既存の難しい関数とかいっぱいある種類なんか覚えなくてよくなるというのも結構SNSなんかでも見かけました。これは間違ってますということを論理的に説明していきます。
そして3つ目の観点、エージェント対マクロVPAですね。エージェントに指示をすれば連続で自動操作をしてくれるということがあるので、じゃあマクロみたいな自動操作の仕組みっていうのはもういらなくなっていくのかというこの3つの観点でお話をしていきます。
まず1つ目ですね、エージェント対Excelの操作スキルです。要はエージェントに指示すれば操作してくれるんだから、我々はExcelの操作を覚えなくていいんじゃないのという観点ですね。ここについての結論です。Excelの操作スキルは不要にはならないということですね。Excelの操作を覚えておいた方がいいというのは状況としては変わらないと思います。むしろ結果をチェックするために必須となるということですね。
エージェントに指示すれば確かに処理はやってくれます。ただし、本当にそれが私の指示した通りにやってくれているのか、何か吐き違いはないのかっていうのは必ずチェックする必要がありますね。これってAI相手じゃなくても部下に対してとか、人に何か仕事を委任した時も絶対そうだと思うんですよ。私が指示した内容を相手が的確に自分の意図通りに組んでくれているのか、ちゃんと伝わっているのか、結果は私がイメージした通りなのか、これはチェックするまで絶対わからないですね。
ただ、チェックするためには、自分がエクセルの操作をそもそもわかっていないと、正しいのかどうかすらわかりませんということです。エージェントが100%自分の脳みそを読み込んでくれて、全くその通りにやってくれていると限りません。これはAIじゃなくて人間だとしてもそうです。全く自分の意図と同じことを相手がやってくれていると限らないので、チェックするスキルは必要となります。
2番目、AIのプロセスを理解する必要があるということです。エージェントモードを使っていると非常にわかるのが、エージェントはすごく頭がいいんですよね。いろんなことを考えながら、数式を組んだり、新しいシートを作ったりしているんですけども、時々なんですけど、エージェントが頭が良さすぎて、その数式が理解できない時があるんですよ。
その数式について、ちょっと難しいので紙くだいて説明して、なんて私なんかでもエージェントに質問することがあります。このように自分でも理解できない数式をエージェントが書いて、それを結果として受け取るだけでいいのかということですね。例えばなんですが、この計算ってどうやって出したの?上司に聞かれたとか、お客さんに聞かれた。この根拠は何ですか?聞かれた時に、いや自分にはわからないんだけど、AIエージェントがやったんで、ということでは済まされないわけですね。
ですので、むしろそのAIが何をやったのかというプロセスを自分でも理解できるということが必要ですし、逆に言うと極論なんですが、自分の頭で理解できないことは、AIエージェントにやらせてはいけないというところも、もしかしたらあるかもしれませんね。ということで、自分の自力も必要であるということです。
スキルは土台となるということですね。自分の知識やスキル、もしくは業務に関する専門知識、こういったものが土台となって、じゃあその作業ですね、一部をエージェントに委任することができるということになるかと思います。
というわけで観点1、エージェント対Excel操作スキルなんですが、これExcel操作スキルがいらなくなるわけではないということですね。
観点2つ目です。コパイロット関数対既存の関数です。これも先ほどから言ってきましたけど、本当に誤解が多いですね。
このコパイロット関数が万能の関数なので、言葉で指示できるんだから、今までの難しい関数やいっぱいある関数を覚える必要なくなりますよというのを聞きます。聞きますが間違ってます。
コパイロット関数は従来の関数を置き換えるものではありませんという結論ですね。
まずコパイロット関数ですね。文型の関数だと思ってください。これ弱点があります。
これは間違いなく言えるのが、厳密な数値の計算が苦手であるということなんですよね。ちょっとお見せしたいと思います。
はいこちらですね、非常にわかりやすい例として2つ比べてみました。
まず画面の方を見ている方はわかると思いますが、売上金額とか広告費とかがデータとして存在しますと。
これの合計を計算しましょう。合計を計算するといえば非常に有名なポピュラーな関数としてサム関数というのがあります。
単純にね理解しやすい関数だと思います。これサム関数で合計をしましたというのが3つありますということです。
続いてコパイロット関数に指示をして同じように合計を算出させてみたいと思います。
この関数の中身ですね、コパイロットって書いて括弧の中に指示を書くんですが、次の値の合計を算出という指示を書き、
かんましてその参照先を指定しています。AIともなれば頭がいいので合計ぐらいは出せるでしょうということで実行してみたんですが、
わかるでしょうか?細かく間違っているのは。数字が1個間違ってるんですよね。1万の位が微妙になぜか間違っています。
2つ目の広告費の計算もなぜか1000の位が間違っていますね。微妙なんですが違います。字面が似てるんだけど違うんですよ。
売上低く広告というね、利益の部分なんですが、これも微妙に間違っているのがわかるでしょうか?
1万の位が間違っています。という形でなんとなく地面が合ってそうに見えるんだが、数値が間違っているというのはサムという合計を出すという単純な計算ですらあり得るんですよ。
だからおわかりでしょうか?先ほどねコパイロット関数は文型ですということを言いましたが、生成AIのテキスト生成AIそのものが
テキスト、大量の文章をもとに統計的に次に続く言葉をAIで推測するというものがもとで作られているので、そもそも言葉でそういうふうに考えているというところなんですね。
だから従来のね、そもそもが数学的というか計算が苦手な方であるということなんですね。
モデルが改善されていったら、この間違いなんかはなくなっていくだろうとは思うんですけども、やはりどうしても正しいかどうかという不安は残ります。
なのでさっき言ったようにテキスト処理ね、なんか住所を分割するとか、なんかデータをですねテキスト処理して何かするとか、データを正規化するとかそういうところには長けているし、非常にね従来の関数ではできないことをやってくれるんですけども、
じゃあ数値の計算はというと、既存の関数の方が全然いいですよね。正確性も高いですし、安定性があるし信頼感もあると。
で、計算も早いです。だからSUMとかブロックアップ関数などですね、信頼性の高いですね、従来の関数を使う場面というのは間違いなく残るということになります。
はい、使い分けということなんですけども、じゃあ適材適所どこなのかというと、コパイロット関数のですね、得意分野はテキストの処理だということです。
例えば住所の分割提案とか表記売れを直すとかね、そういうことになります。曖昧な言葉で指示をすることができたり、曖昧な数式なんかでなかなか定義できないことをやってくれるという強みがあります。
逆に既存の関数がですね、計算や集計、こういったものは非常に得意です。で、ルールを決めてですね、カッチリと処理を行うという部分は関数の方が厳密にうまくやってくれます。
売上の集計とかデータの参照とかね、そういうことができますので、こういった得意分野を使い分けていくということが重要になります。決して置き換えるものではないということですね。
コパイロット関数とマクロの関係
それでは3つ目の観点に移りたいと思います。エージェント機能対マクロVBAですね。聞きました。マクロVBAはこうした新しい技術が来る度にですね、マクロは終わる、VBAはもう終わりというふうに言われてるんですけども、
実際問題、これもですね、まだ価値は残るかなと思います。適材適所です。で、確かにエージェントに指示すれば、ある程度の一括処理がやってくるんですよ。
今日デモでお見せしちゃうようにですね、シート名を一括変更してみたいなこともできる。これ従来マクロじゃないとちょっと難しいというところがあったんですが、これもエージェントでできるようになりました。
ただしですね、全てがマクロを置き換えるものではないということです。エージェントの強みは何なのかというと、これはですね柔軟性なんですよね。
曖昧な指示をしてシート名をこういう感じにしてとか、コンテンツに合うようにシート名を提案してとか、そういう曖昧な指示に自分で頭を考えて指示に従ってくれる。ゴールを達成するようにいろいろ考えてくれるというのがエージェントの強みです。
ただし、安定性という面ではマクロの方がいいのかなと考えます。AIってね、指示した時に自分で考えて返答を返すんですけども、毎回同じ返答とは限らないんですよね。
この同じ指示をしたのに、全く同じプロセスを明日やってくれるかわからないという部分があり、そういうカッチリとやることを決めて、条件とかも指定して、AIに毎回同じことをやってほしいということであれば、ちょっと不安が残りますよね。
変動しうるので、そこが不安という部分が非常にあります。だから毎回処理をさせるんだけども、結局この処理ちゃんとやってくれたのかなって、人間がいちいちチェックする必要がどうしても残るというところですね。
ただし、エラーに柔軟というところはあります。やろうとしたけど、例えばデータがなかったとか、なんかよくあるんですけども、業務で使っているシートの列の名前が変わっちゃってたとか、シートの名前が変わっちゃってたとか、想定されているのと違う状況になっちゃってたということもあるんですよ。
けども、エラーに柔軟ということで、そういうことがあったとしても、エージェントは、なんかこういう状況変わっちゃったんだけど、元データどこ行ったのかな、探して自分で考えてやろうみたいな、そういう柔軟性はあるというのが強みでもありますよね。
一方でマクロ、VBAの強みなんですが、エージェントよりもはるかに高速です。処理が圧倒的に早いです。また、正確に計算や処理を行える。決めてある条件に従ってですね、正確に計算をしたり、実行してくれると。そして再現性ですね。
何度マクロを実行しても基本的には同じ動作をするということで、エージェントやAIに比べると、そういう面での再現性は非常に高いということです。常に同じプロセスを実行できる。
逆に言うとですね、エラーに弱いと私書きましたけども、やっぱりマクロでは決め打ちしているというか、こういう状況においてこういう処理をするというのをあらかじめプログラムで決めておくわけなので、そうじゃない状況になったイレギュラーの時にはエラーで止まってしまうというのはあるんですね。
さっきエージェントは何か想定外のことがあっても、エージェント自身がプロセスを考えて違う手を考えてくれてあった柔軟性というのを言いましたけども、
マクロは正確に条件通りに一瞬で処理をできるというのが強みの一方で、やっぱり決めてある状況じゃないとエラーになってしまうというのはどうしても仕方ないところかなというところですね。
こういった強みとそれぞれの弱みというものを使い分けて保管できるといいのかなと思いますね。
スキルの使い分け
それではまとめていきたいと思います。スキルと使い分けということですね。
まず土台になるのはやっぱり既存のスキルかと私は思います。関数やエクセル操作スキル、そしてマクロやVBA、こういったものは従来通り業務では土台となっていくのかなと思います。
それに対して何かの定型業務のある程度重たい処理が必要だったりとか、指示したら自分である程度やっといてくれて、その間に私たちは別の作業をするとか、
手作業でやると非常に負荷が高いのでエージェントに叩き台を出してもらうとか、そういう処理をまず任せてエージェントにやらせて、しばらく時間はかかるんだけども待ってる間に別の作業ができるみたいな部下の代わりみたいな感じでエージェントモードというのは使えるのかなと思います。
一方でエージェントモードだけだと処理も重たいし、結果がすぐ返ってくるわけじゃないですよね。小回りも効きづらいというところがあるので、
そういうところをコパイロット関数ですぐに雑務を終わらせるということができると思います。コパイロット関数では、さっき言ったみたいに数式の中でAIに指示をしてその結果が返ってくるという特徴がありますので、PDCA回しやすいというところがあるんですね。
こういうプロンプトを書いたらこういう結果が返ってくる。うまくいかなかったんだけどプロンプト変えてみよう。じゃあこういう結果が返ってきてうまくいったなという改善のサイクルが回しやすいという部分もあるし、
関数で処理を一括で終わらせることができるという部分も強みなので、これはエージェントは別に使える部分かなと思います。もちろん2つ、エージェントモードもコパイロット関数も次世代の新しいAIとExcel機能ではあるんですけども、それらについても使い分けというものが重要になっていくのかなというふうに思います。
今回のお話の結論ですね、既存のスキルかける業務知識とか自力というものが重要ということで、エージェント機能やコパイロット関数がこれまでのスキルのすべてを置き換えるものではないという結論に至っております。
もちろんAIを使いこなすにも土台として自分のスキルやあるいは仕事における業務知識が重要になってきますし、AIは万能ではなく得意なことや不得意なことがあるというのをしっかり理解した上で使わないと危ないというところもありますよね。
コパイロット関数を計算にはまだ使わないでください。適材適所で使い分けの能力が重要ということを今回の結論として述べたいと思います。
では、今回話が長くなりましたがご静聴いただきありがとうございました。またお会いしましょう。ご静聴ありがとうございました。