心理職のメンタル管理
えりむすラジオ
こんにちは、えりむすです。
この番組では、自分らしく幸せに生きるための学びについて発信しています。
さて、今回はレターをいただきましたので、ご紹介したいと思います。
質問です。心理職やカウンセラーの仕事をやっていると、どうしても感情移入してしまうことがあると思うんですが、
えりむすさんは相手の話を聞いてメンタルがやられてしまうことはないんですかというレターをいただきました。
ありがとうございます。レターいただいてとっても嬉しいです。
回答なんですけれども、メンタルがやられてしまうことはありません。
その理由なんですけれども、私がカウンセリングをする中で、クライアントさんのお話を聞きながら何を考えているのかというと、
見立てと今後の方針について考えているんですね。
これは詳しくどういうことかというと、見立てというのは、クライアントさんは何かしら悩みとか問題を抱えてお話しされるケースが多いんですが、
その悩みとかクライアントさんが抱えている問題の成り立ちについて、本質は何なのか、
その問題がどういうことが原因で生じているのかとかですね、
その人の心の問題、情緒的な問題なのかもしれないですし、考え方の屈折みたいなものが原因になっているのかもしれないですし、
何か環境の、身を置いている環境の何かが要因になっているのかもしれないですし、
もともと、何か疾患があったりとか、脳機能の状態であったりとか、何かしらその体の問題というか、
そういったことが原因になっているのかもしれないですし、いろんな可能性というのがあるんですけれども、
こうなんじゃないかという仮説をいろいろ立てたりするんですね。
仮説を立てながら、こういうことが考えられるから、
じゃあこういうふうに今後やっていけばいいんじゃないかという方策を立てたりするんです。
そういったことをクライアントさんと話し合いながら、その問題の解決だったり、問題が解決できないことであったとしても、
じゃあ今後、生きやすくするには、より良い生活をするには、その問題にとらわれずに進んでいくにはどういう方法がいいのかというのを話したりとか、
そういうことを中心にカウンセリングというのを進めているんですね。
なので、もちろんクライアントさんのお話を聞いて、とっても辛い経験だったりとか、
それに何も感じないっていうことはなくて、本当に苦しい経験をされてるんだなとか、辛い気持ちなんだなっていうことを感じる自分の感情はありますが、
自身の役割として優先するものが違うというかですね、
例えばその人の状態によって、状況によって、何を今するべきなのかとかした方がいいのかっていうのは、人によって全然違うんですよね。
例えば大きな怪我をした時に、すぐにリハビリってしないじゃないですか。
本当に大きな怪我をした時に急に動かしたら逆に悪化したりとかですね。
あとは変な方向に曲げ伸ばしたらいけない正しいストレッチの仕方があったりとか、そんな感じです。
今心の中でどんなことが起きていて、どういうふうにこの人は今やっていったらいいのかっていうのは人によって違うし、
それをこうした方がいいんじゃないかって一緒に検討していったりとか、伝えていったりとか考えていくっていうのが私の仕事ですので、
そういうことに集中していて、
なのでメンタルをやられるっていうことはないかなっていうふうに思います。
プライベートでの感情表現
それはこの仕事をする上での自分自身の責務だとも思っています。
ただ心理職という役割を下りている状態の時、プライベートな時は全然そういうことにフォーカスしていないので、
友達だったり家族とか大切な人の話を聞いている時には、
本当にそれは大変だったねとか、それは悲しいよねっていう、本当にその気持ちに一緒に浸ったりとかっていうのをしていると思います。
なんか話してて私ちょっとよぎったのが、名探偵コナンは、
コナンは、コナンというか新一ですけど、新一はすごい冷静に、結構自分の身近な人とかが亡くなったりしても、
犯人を探している時ってすごく冷静に分析することに集中してるんですよね。
でもランに何か起きた時とか、ランちゃんの出来事に対してはすごく感情的になることもあると思うんですよね。
多分そんな感じだと思います。伝わりますかね。
というわけで今回は、いただいたレターより心理職はメンタルがやられないのかということについてお話しさせていただきました。
レターとっても嬉しいです。どんな些細なことでも構いません。引き続きお待ちしております。
それではまた次回の放送でお会いしましょう。エリムスでした。