よろしくお願いします。
はい、徳丸さんといえば、本当にウェブセキュリティの第一人者というか、僕が初めて徳丸さんを知ったときには、
徳丸本の読んだときの著者のところで初めて知るぐらい、最初からセキュリティの方という印象が強かったので、
今日は、そういうセキュリティの第一人者になるまでにどういうことをやっていらっしゃったのかとか、
なんでそんなセキュリティにのめり込んでいるのかみたいなところをいろいろお伺いしていきたいなと思っております。
早速なんですけど、今だと本当に徳丸さんといえばウェブセキュリティの人みたいな印象がすごいあると思うんですけど、
そもそもいつからセキュリティとかってやっていらっしゃるんですか?
はい、前職でアプリケーション開発とか、アプリケーションの企画などを担当していたんですが、
1999年という前のことによりますが、当時iモードっていうのがあったんですね。
携帯向けウェブサービス、これドコモさんがやっていたと。
ドコモ以外にKDDI、AUとソフトバンクがあったわけですけども、対向サービスを出さなければいけないということで、
私はKDDI陣営の会社にいたんですね。
KDDIそのものではないですが。
で、iモードの肝はですね、パスワードとかなくても携帯を持っていれば認証ができて、
課金までできる、コンテンツ課金ができるっていうところが肝だったんで、
それはですね、私の前職の会社がそういうサーバーを担当するようになったと。
で、認証システムを徳丸アイデアを出せということになったんです。
ということでですね、元は携帯の認証というところから始めたんですね。
そうなんですね。
最初からセキュリティ系のお仕事をしてらっしゃったというより、最初は企画系とかそっちのほうをメインでやってらっしゃった?
もともとはプログラマーだったんですけども、いろんなアイデアを出せるとかですね、
自分が作ったソフトウェアを商品として売ろうということになって、それで企画研開発担当みたいな感じになってたんですね。
そうなんですね。
で、私のルーツはですからプログラマーなんですね、元はといえばですね。
話戻しますが、ドコモさんの仕組みは当時あまりよく知らなかったんですけど、
リバースプロキシというんですが、ゲートウェイがあって全ての通信がそこを通ると。
そこを通る中で認証をするという集中型のシステムだったんですが、
ちょっといろいろ事情があってですね、ゲートウェイと認証サーバーを分けなきゃいけないという。
分散システムになったんですね。
で、私当時考えまして、認証サーバーと、あとコンテンツもありますから。
認証サーバーとコンテンツのサーバーとゲートウェイを行ったり来たりリダイレクトしながら、
ちょっと暗号化された情報を持ち回ればいいよねということでアイディアを出して、
今でいうとオーオースとかオープンIDコネクトのやり方に似てるんですが、
今から20何年前ですか、25年ぐらい前にそういうものをレッチ上げまして。
そうなんですね。
で、提案して受け入れられたので、その方式が採用されたということになります。
おかげさまでですね、当時私実はセキュリティのこと何にも知らなかったんですけども。
そうなんですね、本当に知らないところでやってらっしゃったんですね。
恐ろしいことですね。
ですが、実は1回も事故を起こすことなくですね、
役目を終えたということで非常にほっとしているということなんですね。
1999年というとですね、私だけでなくて日本中のほとんどの人がウェブのセキュリティのことは知らない。
一部の研究者が知っている、あるいは海外の文献で読んでいるような状態だったと思います。
そんな中でも、おそまきながらですね、作りながらですね、
セキュリティの勉強を始めたというのがきっかけですね。
そっか、確かに1990年代とかだと、そもそもセキュリティというものに対しての重要さみたいなのは今と全然違いそうですよね。
そうですね。
日本で最初の大きなセキュリティ事件というのは、2000年の初めに当時通算省とか今の経産省とかですね、
ウェブサイトが改ざんされるという事件があって、それがことを始めて、ちょうど私がさっきの仕事をやっていた頃と重なるんですが、
ですからまさにセキュリティが重要になるという、ちょうどそのタイミングだったんだと思います。
なるほど。でもちょうど、どんどんセキュリティ大事だねっていう繊維をしていく過渡期のタイミングで、
セキュリティに触れてそこをやっていくっていうような感じで今まで来てらっしゃる。
そうですね。ですからある意味運が良くて、セキュリティの歴史とともに仕事の中でそういうことをやってきたということで、
今からセキュリティをやる人とはそこはちょっと立場が違うかなと思いますね。
なんかその時も、結構プログラマーとしてアプリケーション開発とか企画とかもやってらっしゃったと思うんですけど、
その中でやった一つであるセキュリティのところに対してのめり込んでいった理由って何なんですかね。
セキュリティというと、ハッキングとかクラッキングとかに侵入というのがありますが、
その中でよく使われる手法としてソフトウェアの脆弱性を悪用するという。
脆弱性というのは要はバグなんですが、見方を変えるとですね、
本来ソフトウェアが想定していない別の使い方ができるというのが脆弱性なんですね。
もっというとですね、あんなことやこんなことをするというステップが入るんで、
実はプログラミングと非常に近いメンタリティと言いますか、面白さがありまして、
厳に攻撃の過程で自分でソフトウェアを書いたりしないといけない。
例えばSQLインジェクションだったらSQLの断片を自分で書いてですね、
上手く条件に合うSQL文を作らなきゃいけないとか、そういうのがあります。
ですからプログラミングですごい、例えば競技プログラミングとかですね、
そういうのをやっている人はソフトウェアのセキュリティも向いているんじゃないかと思いますね。
なるほど、結構そこら辺をいわゆるハックしていくというか、
想定通りの動きじゃないところを上手く使っていくところのいわゆるクリエイティビティみたいなのが発揮しやすいみたいな。
そうなんです。
そういう面白さがあるってことですね。
私自身は競技プログラミングはやっていないんですが、
競技プログラミングとソフトウェアのセキュリティ両方やっているという方が多いので、
やっぱり共通する要素があるんじゃないかと思いますね。
なるほど、ありがとうございます。
そこから今20数年ぐらいセキュリティやっていらっしゃると思うんですけど、
その中でこのタイミング違うことをやっていたとか、
セキュリティ以外のこともかじっていましたみたいなのってあったりするんですか?
それがさっきの話が1999年から2000年の話なんですが、
当時私はパッケージソフト開発の企画を、そちらが本業でして、
当時事業部長という立場で、結構上位のマネジメントだったわけです。
ですから仕事はマネージャーなんですね。
管理職なんです。
そうなんですね。
なんですが、年からのプログラマーなもんですから、
ソフト書きたいなとかですね。
積極性面白いなというのがあってですね。
ただ当時まだセキュリティの市場みたいなのがあまりなくてですね。
ちょっと様子見てたんですが、
私の部下がですね、
なんか当時のプログラミングって、
コンピューター買ったと思うんですけど、
まだインターネットに情報がいっぱいあるとかではないと思って、
その当時の読学というか、
勉強していくってどういう感じで勉強してらっしゃったんですか?
主に本ですね。
しかもですね、会社が鹿児島の工場に最初勤めていたので、
本屋に行ってもですね、コンピューター関係の専門書なんかないんですよ。
確かに。
ですから東京に出張に行くたびにですね、
大きな本屋さんに行って、本を漁ってですね、
で仕入れて帰ってくるみたいな生活でしたね。
本は随分読みました。
そうなんですね。今からだと全然想像できない感じですね。
そうですね。しかもですね、教えてくれる人はいないんですよ。
確かに。そうですね。
だから本当に読学なんですね。
で、職場は先輩のプログラマーいるんですけど、
当時フォートランという、コボルト並び使用される古い会社で、
あまり最先端のことをやっている人がいなくてですね、
本を読みながらいろいろ試すと、試行錯誤の毎日でしたね。
僕自身がプログラミングを始めた時はもう本当に本もいっぱいあるし、
インターネットに情報もいっぱいあるみたいな時代だったので。
それこそ聞いたとかですね。
そうですね。まさに聞いたで僕は育ってきたような感じなので。
いやでもそれってやっぱりそういう独学でやり続けた先人の知恵が、
やっぱり残されているからこそだと思うんで。
いやありがたいなって思いますね今。
独学は回り道みたいな面ももちろんあるんですね。
むやめに時間がかかるんですが。
でもいいこともありまして、ちょっとやっぱりパッとはわからないわけですね。
パッとはわからないんだけど、これはこういうことなんじゃないかという仮説を立てまして、
その仮説を証明するためのいろいろプログラムを追加で作ってみるとかですね。
試すんですね。
ですから全部教えてもらうんじゃなくて、
仮説を立ててそれを検証するための何をやったらいいかっていうのを考えて、
それを実際に手を動かして調べるっていうのをすごく習慣として身につけることができまして、
これは実は今でもやってまして、
回り道したようだったけど、今の徳丸を考える上では非常に役に立っていると思います。
ありがとうございます。
なるほど。
なんかすごい今回、もう本当に徳丸さんって僕の中ではセキュリティのスペシャリストみたいな印象があったんですけど、
今いろいろお話を伺って、
なんかすごいやっぱり同じようにいろいろやりながら、
努力しながらここまで来てらっしゃるんだなっていうのをすごい感じたので、
すごい面白かったです。ありがとうございます。
はい、徳丸さん今日はありがとうございました。
まだまだですね、お話ししたりないので次回も徳丸さんとお送りします。
今回はですね、徳丸さんの素顔っていうところで、
普段あんまり聞いたことないところのお話とかいろいろお伺いしてきました。
なんかやっぱり僕の中では徳丸さん本当にもうセキュリティの人みたいな第一人者っていう印象があったんですけど、
やっぱりいろいろお話を伺ってみると、
やっぱり同じようにいろいろ努力しながらここまで来てらっしゃるんだなっていうのをすごい感じました。
はい、さてこの番組では感想や質問、リクエストなどお待ちしております。
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