00:01
この番組は、言語大好きで英語嫌いな私、ソウイチが、英語への悪口を垂れ流しながら、言語についていろいろなことを考えていく、ポッドキャストプログラムになっています。
番組内で登場する英語への悪口は、全て私の個人的な見解ですので、どうぞご了承下さい。
はいどうも、エイゴサーチのお時間でございます。
えっと、YouTube、もしくはYouTube Musicの方から聞いてくださっている方は、どうもありがとうございます。
先日、ポッドキャストがYouTubeからでも配信できるらしいということを聞きまして、早速設定してみたんですよね。
そしたら、私がもともと持っていたYouTubeチャンネルの動画一覧のところに、ポッドキャストも混ざって表示されていて、ちょっと見にくくなっているかと思うんですけど、
エイゴサーチというプレイリストができていると思いますので、YouTubeからポッドキャストを聞きたい方は、そちらの方から是非見てみて下さい。
もちろん、もともとポッドキャストを聞いてくださっていた方も、是非YouTubeの方も見ていただけるととても嬉しいです。
さて、前置きはこの辺にして、今日は発音の話をしてみようと思います。
インターネットとかSNSを検索していると、英語の発音をこうすればネイティブなみに美しく、みたいな記事がたくさんヒットしますよね。
中には嘘みたいなインチキの聞くにも値しない記事とか、その手のYouTubeチャンネルもたくさんあって、
いやもう、こんなんじゃ英語の発音絶対に改善しないよなと思いながら見てます。
もちろんね、中にはそういう僕がインチキだと思っている方法がピシュターってハマる人もいるかもしれないんですけど、
決して万人受けじゃないと思うんですよね。
発音の練習って本当はもっと地味でつまらないものなんだと思ってます。
僕自身の話をしますと、実は中学生ぐらいまで発音命の人でした。
とにかく美しく発音するっていうことに全力をかけていましたね。
英語で美しい発音っていうと、イギリスの上流階級の人の発音じゃないですか。
中学生の頃にイギリスのダイアナ日の葬儀を見まして、その時に葬儀の中で聖書の朗読をしていたのが当時のトニーブレア首相だったんですね。
彼の英語はとっても美しくて、こんな風に話せたらいいなと思って、イギリスっぽい発音をその後練習しだしたんです。
おかげさまで今は英国風の変な鉛の英語を話す人になりました。
ネット上にせよ出版業界にしても、英語をネイティブみたいな発音で話したいという需要はすごくあるみたいですね。
いろんなプロの人とか、アマチュアの人とか、アマチュアですらない知ったかぶりの人とか、これには僕も含まれるんですけど、それぞれに僕が考えた最強の英語発音改善メソッドを発表しますよね。
昔はイギリス人の発音を真似したりして、ネイティブみたいな発音を目指してたんです。
03:00
そもそもなんですけど、英語をネイティブみたいにきれいな発音で話す必要ってあるんでしょうか?
英語って今はもう悔しいことに、世界語としての地位を確立してきてますよね。
世界には様々な英語を話す人がいるわけです。
イギリス、アメリカ、オーストラリアみたいに英語を母語として話す人たちがまずい。
アフリカ諸国とかインドであったり、イギリスの旧植民地なんかだと地域の現地語の他に英語を共通語として使われている国。
それから日本とか韓国、その他多くの国のように英語教育が非常に盛んな地域とかありますよね。
それぞれの地域でそれぞれの鉛の英語が話されているわけです。
国際化なんて言って世界が今どんどん狭くなっている時代ですから、
むしろアメリカ人とかイギリス人とかそういうネイティブの英語を聞くことの方が少なくなりつつありますよね。
僕は以前アメリカの会社の日本支社に勤めたことがあるんですけど、
上司の上司が中国人、研修担当の人がマレーシア人、IT担当がインド人、社長はアメリカ人とかでした。
それぞれすごい強い鉛で話しかけてくるので結構コミュニケーションが難しいことも多かったんですよ。
でもそんな中で私たち日本人がネイティブ、すなわちアメリカ人とかイギリス人が話すような英語を美しく話す必要って
本当にあるんでしょうか?
僕自身は最近自分でいろんな勉強をしていろんなことを考えたりして、
最近ではそういうネイティブのような発音にはあまりこだわらなくなってきました。
伝わればいいかなって思ってます。
僕よりもっとカタカナ発音っぽい英語を話すのに、
だけど英語とかフランス語の母語話者と対等に話している日本人っていうのは本当にたくさんいるんですよ。
そういう人たちを見て、
発音そのものがネイティブ並みに美しくある必要っていうのは全然ないんだなって最近は思ってます。
それよりかは例えば英語っぽいリズムで話すとか、
適切な言葉を選んで適切な言葉遣いをするとか、
そういうことに気を配る方がコミュニケーションという点ではだいぶ有効な気がするんですよね。
どんな発音で話すかっていうことよりも、
そのコミュニケーションの目的、
仕事を円滑に進めるとか、
相手と仲良くなりたいとか、
相手から何かを学びたいとか、
何かを分かってほしいとか、
そういう目的を達成させることの方がよっぽど重要なんじゃないかなって思ってます。
そうは言ってもね、美しい発音で英語を話せるようになりたいって人もたくさんいると思います。
僕、元発音命パーソンなので、
そんな私から発音に関するアドバイスをしていこうかと思います。
美しい発音になるための最大の練習法は、僕は観察と模倣だと思ってます。
06:04
お手本になる発音をとにかく観察すること、
そしてそれを忠実に模倣すること、真似っこすることですね。
そして自分の発音を注意深く観察して、そして修正していくということで。
観察っていうのはどういうことでしょうか。
例えば、母音ってまずなんだと思いますか。母音を決めているのってどんな要素でしょうか。
母音というのは、肺から出た息がどこにも阻害されずに声を出したときの音のことです。
阻害するのが死音っていう要素ですよね。
母音を決める要素っていうのは基本的には3つあります。
口を前から見たときの縦向きの開き具合と横向きの開き具合、
そして下の位置です。
下の面の一番盛り上がっている部分が前にあるのか、
それとも後ろにあるのか、真ん中あたりにあるのかというところです。
この3つが母音を決める要素なんですよね。
なのでお手本になっている発音の人が、
口の形がどうなっているのか、舌がどうなっているのかっていうのを耳で聞きながら、
目で見ながら注意深く観察するんですね。
死音も同様です。
死音というのはこの母音を歯とか唇とか喉とか、
口の周りのいろんな器官を使って空気の流れを阻害するのは死音です。
口の中をどんなふうに使って母音を阻害しているのかという点で、
やっぱりよく観察して真似をしています。
その観察っていうのがすごく重要な気がします。
そして実際に自分で発音してみて、
自分の出した音がお手本と比べてどれだけ近いのか、近くないのかっていうのを、
自分の音と比べてよく観察することです。
多分これが一番難しいんですよね。
自分の口の中って自分では見れないので、
鏡を使って練習するとか、舌をあちこち動かしてみて、
口の中が今どういう状態になっているのかっていうのをよく想像して観察するということですね。
とにかく何がお手本の音と違うのかっていうのを注意深く耳で聞いて観察することです。
もちろん誰かにアドバイスを求めるっていうのも手だと思います。
とにかくそういう感じで、最初は単純な文章、ゆっくりした短い文章でいいので、
This is a penみたいなのでもいいので、
ゆっくり発音するところから始めて、
自分の何がお手本の発音と何がどう違うのかっていうのをよく観察しながら真似をしていく。
例えば、This is a penのisは、isのえっていう音は、
日本語のいとはちょっと違うのがわかりますよね。
日本語のあいうえおのいよりちょっとえに近い感じに聞こえるんですよ。
ちょっとだけ口が開いていて、ちょっとだけ横に開いて、え。
09:04
そんな感じで、私のいとThis is a penのisのいは、
ちょっとこんな風に違うんだなっていうのを自分で耳で確認していくっていうことが重要かなと思います。
発音記号ってあるじゃないですか。
発音記号ってそういう微妙な音の違いを目に見える形に落とし込んだものが発音記号なので、
発音記号を見ながら、発音記号のこの文字とこういう口の形が対応してるんだなっていうのを意識して練習していくと、
よりこう、音が、母音とか子音とかが可視化されるので、
なんとなく発音するみたいなことが減っていく。
そうやって、なんとなく喋ってるなっていうのをだんだん潰していくようにすると、
発音ってどんどんきれいになっていくんじゃないかなって思います。
ただ、このやり方って地味ですよね。
でも勉強なんて大体こんなもんなんですよ。
学問に王道なしって言いますけど、私は本当にそうだと思ってて、
世の中いろんな行在とか怪しげなメソッドとかあふれてますけど、
特にね、語学に関しては、こうすれば簡単にネイティブみたいな発音に、みたいな、
なんかそういうのが本当に多いんですけど、
でも目指すものが一つあったら、
アプローチが違うとしても、やらなきゃいけないことって基本的に一緒だと思うんですよね。
誰かがうまくいったそのアプローチが自分で再現できるとは限らないし、
たった一つの教材だけで、これさえやれば全てうまくいくなんてことはまずないと思います。
なので、いろんなやり方を試しながら、自分に合った方法が見つけられたらいいなと思いますね。
はい、今日は英語の発音の話をしてみました。
どうやったら綺麗な発音ができるかみたいな話とかもちょっとしちゃったんですけど、
全体として言いたかったことは、カタカナ発音で何が悪いのっていうことなんですよ。
で、いまだにその日本語っぽい名前で発音する人をちょっとバカにする風潮とかありますけど、
でももはやネイティブっていう括りがどこまでなのかも合間になってきた昨今、
ネイティブのような発音にこだわる必要って全然ないと思うんですよね。
そんなことよりも、コミュニケーション能力みたいな、僕の一番苦手なところなんですけど、
相手を不快にさせない言葉遣いであったりとか、ちょっとでも賢く見せるような言葉遣いであったりとか、
そういうことの方が重要だと思ってます。
今回からYouTubeの方でも配信が始まっておりますので、そちらの方に感想をいただいても結構ですし、
お便りフォームもありますので、皆さんの考えもぜひお聞かせいただけたらと思います。
ではまた。