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2023-07-31 08:01

#004 「ネイティブ」って誰ですか?

「ネイティブがよく使う英語」「ネイティブはこうは言いません」という紹介の仕方って、どうなん?

言語好きな一般男性ソウイチが、英語やその他の言語に関するモヤモヤを「悪口」として吐き出しながら、言語についてあれこれ考えていくPodcastです。
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この番組は、言語大好きで英語嫌いな私、ソウイチが、英語への悪口を垂れ流しながら、言語についていろいろなことを考えていくポッドキャストプログラムになっています。
番組内で登場する英語への悪口は、全て私の個人的な見解ですので、どうぞご了承ください。
はい、どうも、こんにちは。ソウイチです。
今日はまだ土曜日で、今まだちょっと明るいんですけど、
毎日散々暑くてたまらないので、ちょっとモヒートを作って飲みながら録音しております。
美味しいです。
さて、今日はネイティブとは何ぞやという話をね、しようと思います。
街の本屋でも、英語ネイティブがよく使うフレーズ集だったりとか、
あるいは英語教育の中でも、ネイティブはこう言うんだとか、ネイティブはこうは言わないんだみたいな、
そういう紹介の仕方って結構あるじゃないですか。
私、あれがね、どうもダメなんですよ。
まずね、ネイティブって誰?って思っちゃうんですよね。
英語って、ちょっと悔しいことに、世界中で結構喋られてて使われてるじゃないですか。
で、英語ネイティブっていう人もすごいたくさんいるんですよ。
英語的にパッと思い浮かぶのは、たぶんアメリカとかイギリスとかオーストラリアとかだと思うんですけど、
でもアメリカとかイギリスとかオーストラリアの中にもいろんな人がいて、いろんな話し方があるわけですよね。
ナマリっていうのももちろんあるし、それから個人個人の口癖とかもあると思うんですよ。
日本人だってそうじゃないですか。
それからアメリカイギリスオーストラリア以外にもフィリピンとかインドとかアフリカなんかも英語を公用語としている国がたくさんあって、
そういう人たちは英語ネイティブじゃないですか。
なので一般的に英語ネイティブはこうは言わないみたいな表現でも誰かは言ってるんですよね絶対。
普通に使う人はたくさんいるんですよ。
例えばなんですけど、僕が中学生の時に語学研修みたいなのでアメリカのカリフォルニア州の方に行ったことがあるんです。
一週間ぐらい。そこでホームステイしたんですけど、そこのホストファミリーのおばあちゃんがいらっしゃってご挨拶をしたんですよ。
カリフォルニアのちょっと田舎のおばあちゃんだったんですけど、
そのおばあちゃまに挨拶した時に人生で最初で最後の生How do you doを聞いたんですよね。
How do you doってさ、特にアメリカとかだとほとんど使うことないって言われるじゃないですか。
なんだけどそのおばあちゃまは多分普通に初めて会った人にHow do you doっていうのが普通のおばあさまだったんですよ。
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なんかそういう感じでいわゆる一般的に使わないとされる表現でも年代とか地域とか性別とか社会的な階層とかによって
普通にそれが使うフレーズだったりっていうのは全然あるんですよね。
最近だと自己紹介する時にMy name isっていうのはもう使わない。
I'm 何々って言うんだっていうふうに教わるって聞きました。
My name isっていうのはもう古臭い表現で今は使わないんだっていうふうに言うらしいんですよ。
でなんか検索するとMy name isっていうのは日本語で言うところの
拙者何々でござるぐらいに古い言葉に聞こえるから使うべきじゃないっていう説が結構出回ってるんですよね。
でもそんなわけないじゃないですか。
だって僕の知る限り数年前、十数年ぐらい前までは普通に使われてたし学校でも教わったし
海外ドラマとかでも言ってるの聞いたことがあるぐらいなので普通に使うはずなんですよね。
それが拙者何々でござる、これって江戸時代の言葉ですよね。
それぐらい古く聞こえるっていうのはだいぶおかしな説明だと思うんですよ。
てか実際言うしね普通に今でも。
こんな風に場所とか状況とか話す人の年齢とか出身地とかあとは人種であるとかそれから社会的な階級であるとか
まあそういう色々違ったシチュエーションがあってその人の言葉遣いとかその人が使うセリフって決まってるのに
なんか一律にネイティブはこう言うとかネイティブはこうは言わないみたいに言うのって
なんかあんまりにも乱暴すぎるんじゃないかなって思うんですよね。
実際によく僕が時々聞く英語学習系のユーチューバーが説明しているネイティブはこんな風に言いますみたいな表現で
僕の耳からするとちょっとカジュアルすぎるというか
例えばそういう使い方って職場でもできるのとかさ
友達同士の会話ではそれでいいかもしれないけど職場で使えるのかなとか
なんかもうちょっと偉い人に会うときとかさ
なんかカチッとした場では使えなさそうな表現も結構あるんですよね。
そういう英語がすごく得意だったりとかあるいは海外に住んだことのある人たちが説明するような
ネイティブがよく使う表現ってつまり私がよく使う表現なんですよね
その人とその人の周りではよく使われているっていうことだと思うんですよ
そういう人が紹介する表現だって別に悪いわけじゃないんですよ
全然使える表現だと思うんですけど
そういうのに憧れるというかそういうのがいいなと思う人がいるのもわかるんですよ
まるで母語を話しているかのように外国語を操る私っていうのに
誰しもなりたいものだと思うんですよね
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でも私たちって結局外国人なわけじゃないですか
外国人としてその言語に触れるしかないわけじゃないですか
外国人としてそのある言語を学ぶときの第一の目標って
とにかく自分の気持ちとか自分の言葉を相手に伝えることですよね
そうなった時にネイティブらしいこなれた表現って必要ですかっていうことですよ
もちろんそういうこなれた表現ができた方がいいとは思います
いいと思うけどでも伝われば良くないっていう気持ちもあるんですよ
私たちって多分ネイティブみたいに話せるようになりたいっていうのと
とにかく通じればいいっていうのの間でずっと葛藤しているようなものだと思うんですよね
外国人として言語を学ぶときに多分大事なことって
そういう砕けた表現こなれた表現ももちろん使える
そしてもっとカッチリとした表現も使える
マイネームイズって自己紹介することも
アイム何々で自己紹介することもできる
How do you doって言える
How do you doって言われたらHow do you doって返せるみたいな
固い表現もカジュアルな表現も全部できるだけ全部たくさん覚えておいて
適切なタイミングでTPOに合わせてその状況に合ったフレーズを
自分で選べることがやっぱり最終目標だと思うんですよね
だからマイネームイズはもうネイティブは使わないから
私も使わないっていうのはやっぱりちょっと違うんじゃないかなって
いつも思ってしまいます
さて今日はネイティブとは何なのかっていう話をずっとしてきたんですけれども
みんなはどんなふうに思ったでしょうか
もしよろしかったら感想とかコメントいただけるととっても嬉しいです
説明欄のところにお便りフォームっていうのを作ってみたので
ぜひそちらの方からあなたの考えとか送っていただけるととっても嬉しいです
ではまた
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