1. 呟ききれない話
  2. #052 世にはびこる誤用を斬っ..
2025-07-21 21:35

#052 世にはびこる誤用を斬ってみよう


昼食にアラビアータ作ったら辛すぎて泣いた。

慌ててサクレ食べたら頭痛で悶絶。


言語好きな一般男性ソウイチが、英語やその他の言語に関するモヤモヤを「悪口」として吐き出しながら、言語についてあれこれ考えていくPodcastです。

番組へのご意見、ご感想、苦情、文句、反論や、言語に関する疑問・質問はおたよりフォームへ(https://accessible-root-3a9.notion.site/1cffd6aff8c780b696bdf5c59101dd7c)

YouTubeもやってます。 (https://www.youtube.com/@MedamaChannel55)

Twitter (X)も来てね。 (https://twitter.com/Soichi_ii)

サマリー

このエピソードでは、言葉についての考察がなされており、特に「通想定音」や「不協和音」といった音楽用語の誤用が議論されています。さらに、宗教用語である「三味一体」が一般的に誤解されている点や、発達障害に関連する用語の使われ方についても疑問が呈されています。また、自閉スペクトラム症やADHDへの嫌悪感について語られ、その使用方法と精神性に焦点が当てられています。コストパフォーマンスやタイムパフォーマンスの意味についても触れられ、無駄を大切にすることの重要性が強調されています。

言葉の使い方についての考察
この番組は、言語大好きで英語嫌いな私、ソウイチが、英語への悪口を垂れ流しながら、
言語についていろいろなことを考えていく、ポッドキャストプログラムになっています。
番組内で登場する英語への悪口は、全て私の個人的な見解ですので、どうぞご了承ください。
はい、どうもこんにちは、エイゴサーチのお時間でございます。
えっと、暑いですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
この前、休日に外に出かけたんですけど、いつの間にかびっくりするほど暑くなってて、
普段平日にはオフィスにずっといるから、平日の日中に外に出ることあんまないんですけど、
久しぶりに外に出てみたら、すごく暑くて、
あーって、ちょっと1時間もいられないかもと思って、すぐに用事を済ませて、ささと帰宅したっていう感じです。
暑さにはね、くれぐれも気をつけて、水分補給もしっかりしていきましょう。
さて、今日は、私がずっと前からいろんな人に言っている、いろんな言葉のね、語用が気になるっていう話をしようと思います。
なんかまあ、よくね、言葉は生き物だからとかって言うんですけど、
僕結構、こんな番組やってるぐらいだから、結構言葉には敏感な方だと思うんですけど、
それでもね、例えば話し言葉では自分でも言うこともあるし使うけど、書き言葉では使わないかなーとかあるんですよ。
ら抜き言葉とかは自分では話すときには使うけども、書き言葉では基本的にあんまり使わない言葉ですね。
だから、例えば重複を重複と読むとかも、まあそういうのが慣用読みであるっていうことを知ってて、
相手が重複って読んだら、あのまあこっちも合わせて重複って読むなりとか、
あるいはね、ちょっと意地悪して相手が重複って言ったのを、重複が正しいんだぞって思いながら重複って読むとか、
まあいろいろあるんですけど、そういうのとは別に、なんかこう、専門用語的な、
明らかにその専門用語としては語用なんだけど、専門外で比喩的に使われたときに、
ちょっとそれ違うんじゃないか、比喩として成立してないんじゃないかって思う例がいくつかありまして、
そういう話をね、今日はしていこうと思います。
不協和音の重要性
どういうことかというと、例えば、音楽用語でね、通想定音っていう言葉があるんですけど、
これ結構語用されがちだと思うんですよね。
通想定音って、なんかの書評とかでよく、
この作品には作者のこれこれの思想が通想定音として鳴り響いている、みたいな、
なんかそういう使い方が多いんですよ。
でも、そういう風に聞くと通想定音って、なんかこう、ずっと演奏されてる定音みたいなイメージだと思うんですけど、
多分ね、通想定音っていう言葉を初めて聞いて、一般に想像されるのは、
オルガンとかが定音でズーンってずっと鳴ってる、みたいなことだと思うんですよね。
これオルガン自体がその通想定音を奏でる楽器の一つではあるんですけど、
今言ったみたいな同じ音がずっとブーンって鳴ってるっていうのは、
通想定音とは言わずに、一般的には持続定音とか、
あとはドイツ語でかっこよくオルゲルプンクと言ったりするんですけど、
このズーンって鳴ってるある程度長い一定の定音のことをそういう風に言います。
じゃあ通想定音って何なのかっていうと、
もうちょっと範囲が広いというか、ずっと鳴っている定音には違いないんだけど、
もっとちゃんとメロディーがあるものなんですよ。
通想定音っていうのはルネサンスとかバロック時代の音楽によくある楽譜の一番下の段に、
バスの旋律だけ書いてあるんですね。
そこに場合によっては数字がついてたりして、それで和音を示しているんです。
誰がそれを弾くかっていうと、低音楽器の人たち、例えばチェロとかコントラバスとか、
それからオルガンとかチェンバロみたいな旋律を弾くことのできる楽器も通想定音を弾くんですけど、
そういう楽器は通想定音についている数字を見たり、
あるいはその上に載っている他のパートのメロディーなんかを見ながら、
和音をね即興的に右手でつけるって弾くっていうのが通想定音です。
なので結構音楽的にはかなり高度なことをやっていて、
右手は即興らしいんですよ。
それが通想定音と言います。
その中で特にオルガンが、
オルガンって足鍵盤があるじゃない?
足鍵盤でよくやるらしいんですけど、
ブーンって同じ音をずっと長いこと弾いてるっていうのは、
オルガンの奏法の一つ、
オルガンの演奏のスタイルの一つみたいな感じですかね。
だから通想定音って言った時に、
聞こえてくる音は低音だけじゃなくて、
ちゃんと右手が奏でる高音も聞こえてくるんですよね。
だから思想が根底に流れているみたいな意味で通想定音っていう言葉を使われると、
ちょっと比喩としてはずれるんじゃないかなって思ってます。
こんな感じで今日は行こうと思います。
あともう一つ音楽用語で気になっているのが、
不協和音ですね。
よくアイドルグループとかが、
グループ内で不仲だったりする時に、
グループ内に不協和音が響き始めたみたいな感じで使うじゃないですか。
その仲が悪いことの例えで不協和音って使うことが多いんですけど、
不協和音ってそういう良くないものみたいなことではなくて、
音楽的にはとても重要な役割を果たしてるんですね。
ちょっとまたこれも音楽理論って話になっちゃうんですけど、
不協和音があるってことは、まず協和音っていうものが存在するわけです。
協和音っていうのは耳に心地よい和音のことですね。
どういう音が心地よいかっていうと、
すごい専門的な話しますけど、
周波数の比率が整数比になる音の和音を協和音って言います。
例えば1対2っていうのは1オクターブの和音、
だからドと上のドみたいなことですね。
2対3の和音っていうとドとソになります。
こういうのを協和音っていうふうに言います。
それに対して不協和音っていうのは、それ以外の和音のことですね。
協和音じゃない和音のことです。
周波数の比が綺麗な整数倍にならない和音のことです。
例えばドとレとか、ドとドシャープとか、
近い音程を含む和音のことを不協和音って言います。
不協和音っていうのは決して悪いものみたいなことではなくて、
耳にちょっとストレスがかかるんですけど、
その後に必ず解決っていうのをするんですね。
不協和音から協和音に解決するわけです。
そこで解決した時にすごく華やかに響いたりとか、
あとはよくあるのがすごく歌詞の内容が苦しいような、
死ぬとか、つらいとか、
そういうことを歌っている時に不協和音が鳴ったりすることによって、
苦しいっていう気持ちを表したりするんですね。
僕は合唱をやっているんですけど、
合唱をやっている時によく言われるのは、
ここは不協和音だから美しく不協和音を歌いなさいって言われます。
この不協和音のここの場所はとても大事な和音だから、
よくよく気をつけて、
美しく不協和音が響くように歌いなさいって言われます。
嫌なものとか汚いものみたいなことじゃなくて、
ちゃんと不協和音がきれいに響くと、
すごく平たい言い方をするとエモい感じになるんですよね。
それが不協和音です。
三味一体の誤解
だから決して不協和音を悪いものみたいに言わないでほしいなっていう気持ちがあります。
ちょっと分野は変わって、
宗教の用語でよく三味一体っていう言葉を使われますよね。
これ宗教の用語じゃなくて、全然別の場面で使われることが日常的には多いと思うんですけど、
代表的な例としては、何年か前の政府の改革で三味一体の改革なんてのがあったと思います。
三味一体っていうと大体何か3つのものが合わさって、
一つのより大きな力を発揮するみたいな文脈で使うことが多いんですけど、
これ逆なんですね本当は。
三味一体って宗教の用語でキリスト教の用語なんですけど、
元は神というものがありまして、
神っていうものは人の前には3つの形をとって現れます。
父なる神と子なるキリストとそして精霊っていう3つの形をとって現れますよっていうのが三味一体なんですね。
そうすると話がちょっと違ってくると思いませんかね。
私たちの目の前には3つの形をとって現れているものの実体は本当は一つなんですよっていうのが三味一体なんだけど、
3つのものが合わさって一つの力を表しますようは三味一体じゃないじゃないですか。
ちょっと微妙な差があると思うんですよね。
三味一体ってよく水に例えられることが多くて、
水というのは温まると水蒸気という形になって、冷えると氷になるっていう性質がありますよね。
水蒸気も水も氷も目に見えている形は違うけれども、本質的には同じものH2Oっていう本質は変わらないじゃないですか。
そういう変化の仕方がよく三味一体に例えられることがあります。
なので本当は実体が一つであるものが3つの形になって目の前に現れているっていうんだったら三味一体で正しいんだけど、
三味一体の階格みたいに3つの小さな階格が一つになってより大きな効果を生むみたいな感じになってくると、
ちょっと話が違うんじゃないかなって思います。
それから、御用っていうわけじゃないかもしれないんですけど、
なんかちょっとあんまり自分では使いたくないなできるだけいう言葉がいくつかあります。
一つはね発達障害ですね。
発達障害ってすごくなんか軽く扱われすぎてると思うんですよね。
なんかすぐなんかあったらすぐあなた発達障害なんじゃないのみたいに、
ネットとかでよく聞くかな?
ツイッターとかでなんかちょっと変な行動してる人になんか発達障害の検査を受けた方がいいんじゃないでしょうかとか、
あとはなんか私あの家の家族がとっても口が悪くてすぐねなんか病気なんじゃないかとかって言われる家だったんですけど、
なんかそういうふうにね言うのがすごく嫌だなーって昔から思ってて、
発達障害っていう言葉は病院に行って検査をして診断があればちゃんとその診断名がつく、
ちゃんとした医学用語なわけです。
それをあの罵倒語として、無別語として使うっていう、
なんかまずその精神がねすごく嫌だなって思います。
お前は医者なのかと。
何様なんだと言いたくなっちゃいますね。
だから自称としてそれを使う人、なんかこういろんなできないことがあるのはしょうがないにしても、
それをなんかその診断を受けたわけでもないのに自称としてそういう言葉を使う人っていうのも、
なんかお前は何様なんだと思ってしまいます。
僕に関して言うと、前に1回ちょっと興味があって、
発達障害の検査を受けに行ったことがあります。
一応その時はADHDの検査を受けたんですけど、
簡易的な検査だったんですけど、
ADHDって不注意と多動性と衝動性が主な症状なんですね。
検査の結果は不注意が異常に高い数値を叩き出しました。
多動性もちょっとあって、
発達障害に関する疑問
基本的に僕も確かにじっとしてられないところがあるんですよ。
衝動性はそんなにない。
なんか衝動的になんかやりたくなるみたいなことはあんまないんですけど。
あとその他に日常生活でどれだけ困ってるかっていう指標があって、
それがねギリギリ大丈夫みたいな数値だったんですね。
そうしてギリギリ発達障害とは言えないみたいな感じの診断だったんです。
それからお医者さんとお話もちょっとして、
もしかしたらASD、自閉スペクトラム症っていうんですけど、
要は病的に人の気持ちがわからないっていう状態の傾向がちょっとあるかもね、
みたいなことが言われました。
ただそれも日常生活に支障をきたすほどではないので、
別に特に大丈夫でしょうということで話が終わりました。
そうやってちゃんと病院に行って先生に話を聞いてもらうと、
結構ね、なるほどねって腑に落ちるところがあるんですけど、
そういうこともせずに自分だけの判断で、
俺ってちょっと発達障害っぽいんだよね、ADHDっぽいんだよね、
みたいなことを言う人にすごくイラついてしまいます。
診断されたわけでもないのに、できないことの言い訳に病気を使うなよって思っちゃいますね。
なので、罵倒語としてADHDだな発達障害だなっていう人にも行き通ってるし、
何かの言い訳のためにそういうふうに言う人にも行き通ってるっていう感じです。
コストパフォーマンスとタイムパフォーマンス
本当にね、やめてほしいですね。
あとは、えっとね、これは言葉が嫌っていうより、
そういう言葉を使うその精神が嫌みたいなことなんですけど、
コストパフォーマンスね。
コストパフォーマンスって費用対効果のことだと思うんですけど、
かけた費用に対してその効果が高いかどうかっていうことですかね。
例えば、コストパフォーマンスが良いとか悪いとかっていう時の、
例えばですけど、1万円のワインがあったとして、
1万円のワインはまあまあ1万円なりの味がするでしょうよ。
で、1万円のワインと3000円のワインを比べて、
3000円のワインが1万円のワインと同じくらいの味がしたら、
これはコスパがいいねってなるっていうことだと思うんですけど、
コスパがいいっていうか、
もうそれって安くて美味しいっていうだけの話であって、
コストパフォーマンスみたいなそんな大層なことなのかなまずっていうのが一つあって、
あとなんかもっと言うと、
単に安いことをコスパがいいっていう人いません?
この3000円のワイン、美味しくてコスパがいいんですよみたいな。
普通はさ、何かと比べてコスパがいいとか悪いとかだと思うんですけど、
この3000円のワイン、別で飲んだ1万円で買ったワインと同じような味がして、
すごく美味しくてコスパがいいんですよとまで言われたら分かるんですけど、
この3000円のワイン、3000円の割に美味しくてコスパがいいんですよだと、
なんかちょっとそれは単に安いだけなんでは?って思ってしまいます。
そもそもなんですけど、
そのコストパフォーマンスってもともとの意味はさ、
かけたコストに対してパフォーマンスがいいとか悪いとかっていう話なんで、
それってなんか私たちのような一消費者が言っていい用語じゃないような気がするんですよね。
たかがワインを買っただけの人がさ、
このワインコスパがいいってなんで言えるのってなりません?
そのワインどれだけのコストがかかってるか知らないじゃないですか、私たち消費者は。
だからどういうことなんだろうって心底思うんですよね。
あとなんかそのコスパっていうその略し方もなんかいやらしくない?
コスパって4文字でさコスパフォとか言われてもちょっとやだけど、
でもコスパってなんかさ、なんかこの略し方が気持ち悪いなーってすごいずっと思ってるんですよね。
基本的になんかやっぱ僕が多分自分が昭和の人間だから、
3文字の略語にあんまり慣れてないのかもしれない。
スマホとかも初めて聞いたときは結構びっくりしましたそういえば。
コスパよりももっと嫌なのがタイパですね。
タイムパフォーマンス。
短い時間で満足度が高い活動みたいなことだと思うんですけど。
タイパ。
なんか最近ミヒャエル園でのモモを久しぶりに読み直したんですね。
あれって読んだことない人がもしかしたらいるかわかんないんですけど、
時間泥棒と戦う不思議な女の子の話なんですけど、
時間泥棒たちがいろんな人の時間を奪っていくんですね。
本当に奪われちゃうんですよ時間を。
時間を奪われた人はどうなるのかっていうと、
もう毎日毎日悪せく悪せく時間を節約して働いて、
効率を重視して働いて、
節約した時間は全部時間泥棒に取られちゃって、
ますます時間がなくなってますます悪せく働いて、
そうやって人々は時間を灰色にしてしまうみたいな話なんですよ。
とっても恐ろしい話で。
まさにタイムパフォーマンスを重視した生き方ってそういうことだと思うんですよね。
こんなことを言ったらなんかちょっと恥ずかしいですけど、
無駄なところにこそ人生はあると思うんですよね。
なんかこう仕事の後にちょっと一息ついて飲みに行くとか、
一息ぐらいゆっくり歩いていつもと違う光景を見て会社に行くとか、
なんかそういうところにこう結構豊かさみたいなのがあると思うんですよ人生って。
映画を2倍速で見るみたいなのって時間を節約してるんじゃなくて、
なんか時間を殺してるに近いような気がするんですよね。
まあ別に映画なんかどんな風に見たっていいんですけど、
なんかその短い時間で何でも楽しもうみたいなのは、
お金をケチるよりもケチ臭い気がしていて、
なんか楽しむんだったら時間のことは忘れて楽しんだ方が絶対いいと思うんですよ。
だからタイムパフォーマンスっていうのはコストパフォーマンスよりも、
なんかこう癒やしいというか寂しい考えだなーって思ってしまいます。
さて今日はいくつか僕がねちょっと嫌だなって思ってる言葉をいくつか紹介しましたけれども、
みんなはどんな言葉が嫌いですか?
まあ人が使ってるのはねもうしょうがないんですけど、
自分はできるだけこういう言葉はこういう意味では使わないようにしようかなって思ってる言葉が他にもねいくつかあるので、
もしこれを聞いてる皆さんでもなんかこういう言葉を使わないように気をつけてますとかありましたらぜひ教えてください。
ではまた。
21:35

コメント

スクロール