今日のテーマトークは、ゴジラ−1です。
はい、では、大井さん解説をお願いします。
はい、映画.comよりお借りします。
日本が生んだ特撮怪獣映画の金字塔ゴジラの生誕70周年記念作品で、
日本で制作された実写のゴジラ映画としては通算30作品目。
Always三丁目の遊戯シリーズをはじめ、永遠のゼロ、寄生獣など数々の話題作を作り出してきたヒットメーカー、山崎隆が監督脚本VFXを手がけた。
タイトル−1.0の読みは−1。
舞台は戦後の日本。
戦争によって消毒化し、何もかも失い文字通りゼロになったこの国に追い討ちをかけるように突如ゴジラが出現する。
ゴジラはその圧倒的な力で日本を−へと叩き落とす。
戦争を生き延びた名も無き人々はゴジラに対して生きて抗う術を探っていく。
主演を上木隆之介。
ヒロイン役を浜辺美奈美が務め。
2023年4月から9月に放送されたNHK連続テレビ小説ランマンでも夫婦役を演じて話題を集めた2人が共演。
戦争から生還するも両親を失った主人公、四季島光一を上木。
やけの原の戦後日本を一人強く生きる中で四季島と出会う大石紀子を浜辺が演じる。
その他、山田裕樹、青木宗隆、吉岡秀隆、安藤さくら、佐々木倉之介と実力派豪華キャストが共演。
はい、それでは内容に触れる話を入っていきたいと思いますので、ネタバレ禁止される方がいらっしゃったら是非見てから聞いていただけたらと思います。
はい、では座りの感想、前田さんいかがでした?
いや、すでに世間を騒がしている国だと思うんですけど。
いや、あの、マイナスワン、ゴジラマイナスワンの部分は人間ドラマのことだったのかって。
ああ、聖竜機か。
人間ドラママイナスワンって感じだったんですけど、ゴジラパートはもう先天なので、結果先天って感じでしたね、私は。
そういうことか。
正直ゴジラパートだけバージョンみたいなの出していただけたら、あと5回ぐらい見に行きたいなみたいな映画でしたね。
はい。マリオさんいかがでした?
そうですね、山崎隆の監督した映画結構見てるなって、僕もちょっとこれを見る前にフィルモグラフィー見ていて見てたんですけど、
三丁目の夕日も見てるわ、ドラゴンクエストも見てるわ、ドラえもんも見てるわ、アルキメデスも見てるわ、寄生獣も見てるわ、あといっぱい見てるんですけど、
なんかその集大成として確かに素晴らしいなっていう側面はすごくあるなと思いました。特に映像面ですよね。
ゴジラパート本当素晴らしいと思いました。本当ギャフンと言わされましたよ。
ですけど、人間パートマジカッタルいなっていうのはもうほんとしんどかったですね、本当にね、そういうとこほんときついって思いながら見てました正直。
なんか加点方式だったらもうすんごいどんどん加点仕上げたくなるんですけど、限定方式で言うととことん限定してしまうような映画でもあって、ちょっと好きだけど喋ると文句ばっかりいないそうだなっていう感じの映画でした。
ありがとうございました。
はい、じゃあまあ我々で話していきましょうか。
多分肩ぶんぶんしてると思うんで、みなさん。
あの、多分一番肯定よりなの僕だと思うんで、
ちょっと僕なりにまず喋らせてもらいたいんですけど、
まあ本作の良いところというか、
まあありっかなぐらいの感じではあるんですけど、
本作、僕が怪獣映画に求めてる色気がなかったんですよ。
その色気っていうのは怪獣がだんだん存在を匂わせながら出てくるっていう部分なんですけど、
例えば怪獣を目撃した人の話とか、怪獣が現れた後の状況だけ残ってて、なんかすっげー奴がいるぞみたいな。
あるいはその科学者が何かを調べていく中で痕跡が見えてきて、
で、中盤で本体が現れるっていうためみたいなのがないんですよ。
だんだん現実から非現実にグラデーションしていくのがなくって、
いきなりポンってゴジラが出てくるんですよね。
で、そこに僕が求めてる、このだんだん異世界に飲み込まれていく色気がないなと思って、
もう一つ色気がないなと思ったのは、人が死ぬシーンなんですけど、
あの、結構怪獣映画ってね、人が死ぬ時に建物に巻き込まれるとか、構造物に巻き込まれるとか多いですよね。
電車の中に乗ったままの電車がどっか飛んじゃうとか、建物の中にいるシーンは描かれてその後建物が崩されるけど、
直接潰されるのって多分ゴジラシリーズとしてはそんなになくって、
でも僕はその色気のなさは本作の特徴としてありだなと思って、
まずこの怪獣映画の色気とかを求める面倒くせい自分とは別に、
とっとと怪獣出せやっていう小学生の自分もいるんですよ。
で、僕小学校の時にゴジラ映画、まあ6年間平成ゴジラVSシリーズと呼ばれてるやつは全部見に行ったんですよね。
小学校1年から6年まで全部ちょうど小学校時期に被ってたんで見に行ってたんですけど、
もうなんか人間がどうこうしてるんだとかいいんだよね、ゴジラ早く出ておきてほしいなって思いながら見てたので、
とっとと出てきてるのは正直ちょっとだけ良かった。
なるほど。
で、前の世紀も小学生だったんですよ。
良かったね、すぐゴジラ出てきてくれたねって思って。
で、またその後のね人間パートが本当にかったるいから、
あそこで脱出するのは大事で、
科学者が調べていくとかってそういう自分がゴジラに触れていくパートがないんですよね。
もう完全に戦争を生き残った人の話になって、
もうゴジラってもう一回途中でいきなりボンって出てくるから、
いや積み重ねねえわと思って、
その積み重ねがない話になってるからこそ、
とりあえず初めにゴジラボンって出しておくのは大事だなとは思いました。
まあそういうの抜きにした方がやっぱりみんな楽しいしっていうところは全然あって、
で僕はもうそういうの好きだし、
もうどんどん楽しませてほしいぐらいではあるっていうのがあるので、
まあそういうのはやっぱりすごく山崎隆らしい感じというか、
その大作志向なところみたいなところには確かにまあマッチしてるのかなっていうのには、
まあなんかそれはすごく分かるなっていうのは思いましたね。
ええ、でもなんか大作イコール全部、なんていうんですか、
その言い方だとおもんないっていうことを肯定しちゃうみたいな、
なんか話に深すぎもなくていいし、難しくなくていいんですけど、
なんせおもんなさすぎてきついなってめちゃめちゃ思ってましたね、さすがに人間ドラマは。
なんか久しぶりにこんな面白くないもの見せられてるわけですよね。
いや本当にそれは思ったんです。
ほんと楽しませる気がない。
横のね方がね携帯チラチラ見てて、なんかおいやめろよって思ったんですけど、
その終盤めっちゃ号泣してて、どういう情緒やねんって思いました。
どういうことやろ。
あまりそこだけ見ても泣けるっていうことなんですかね。
だからそういう手軽さはあるのかなとは思ったんですけど。
まあ要するにあれアルマゲドンじゃないですか。
まあそう。
そういうところも含めて、あ、なんて本当にこの人ハリウッド映画好きなんだなっていう、
その牧歌的なところでもハリウッド映画好きそうだなっていうのはすごく思って、
うーん、あ、そうっすかみたいなとこあるんですけど、それではね。
でもなんかその話がわかりやすいのは全然いいと思うんですよ、対策の中で。
ただいかんせんキャラクターに魅力、これ完全な個人的なアレですけど、
キャラクター誰も魅力なかったなっていうのはちょっとやっぱり、
もちろんゴジラ映画なんで、ゴジラに魅力があることはいいんですよ。
ゴジラに魅力あれば100点じゃんっていう意見もわかる。
けどやっぱり1人ぐらいいいなって思える人言ってほしかったなっていう。
うーん、なんかあの役者さんが、役者さん史上最低の演技を全員してるなって思う。
いますね。
こんな演技逆にできんのって思いましたもんね。
わざ、だから私途中から、きっとこの映画は予算とか制作期間の9割をゴジラに割いて、
残りの1割で作ってるんだと思って人間パート。
っていう粋なことをしてるんじゃないかっていう目で見てましたもん、途中からも。
だからこんな感じなんじゃないかなって思います。
もうちょっとね、本当にちょっと先に文句になっちゃうからなって思うんですけど、
本当に人間パートの演出が本当に、なんでこんなに計算が何もできてないんだろうなみたいなふうに思っちゃうんですよ。
上木隆之演じる四季島側のゴジラの襲撃を見て叫ぶシーンあるじゃないですか。
あれ自体は、確かにあれ叫びたくなる事態が起こるわけですけど、
で、あれ自体はいいんですけど、じゃあそこに至る過程で、
なんかもうちょっとさ、タメとかあるじゃんとかいうのをバッサリ切ってやっちゃうから、
ああ、いわゆるいつもの邦画の叫ぶシーンだ、ああ、みたいな。
ふうなげんなりさがやっぱ増しちゃうとか、そういうところだよなって思っちゃうんですよね。
っていうのがすごく感じましたね、今回。
どんだけゴジラと今回の船との構図の見やすさとか、計算めっちゃしてるやんっていうのはわかっても、
人間演出に関してはマジで計算本当に下手くそやなって思っちゃうっていうのが本当に思いました。
もうボロかじってしまいましたけどね。
そうですね、そう思います。
なんか、たぶん怪獣、さっきの怪獣劇のいろけの話にも若干つながるかもしれないんですけど、
怪獣映画で一つ面白いというかある種見れるのって、怪獣に共鳴する登場人物だと思うんですよね。
それは怪獣のことを、特に今回ゴジラに関しては、初代ゴジラでいうとこな、
ヤマネ博士だとか、あるいはその、名前がちょっと出てこなかった。
セリザワ博士?
そう、セリザワ博士みたいに、ゴジラと相対するぐらいの強力な、
その、ある種モンスター的な心のうちみたいな、闇みたいなものを持ってる人っていうのが、
なんかすごくいて、そこにたぶん僕らは結構共感したり、思いをしたり、人間ドラマを見たりとかしていることが、
毎個の怪獣映画としての、たぶん色形の一つだなと思っているんですよ。
で、今回たぶんそれが四季島だと思うんですけど、
なんかどうにも、その四季島、まあ、その、まあ、永遠のゼロの、なんていうか、主人公みたいなキャラクターではあるんですけど、
なんかこう、四季島の中に怪獣に相対する、あるいはその気持ちが募っていく過程みたいなものが、こう見えない。
まあ、恨みはたぶんあるのはわかるんですけど。
ただ、そこのなんか、信者描写みたいなものが、本当にさっき森野さんおっしゃった通り、すっ飛ばされてるんで、
なんか、わかんないというか、この人が今ゴジラにどう、どこまでの恨みを持ってるのかが、いまいち見えてこないんですよ。
まあ、恨んでるっていう、なんか、キャラクターだけ、なんていうかな、性格だけ、なんか、おでこに貼ってあるみたいな、ゴジラを恨んでますみたいな。
なんか、もうちょっとそこに、人間らしい、こう、葛藤だったり、こう、何だろう、そういうものを求めてしまったのか、ちょっと正直なところで。
うん、まあ、わかりますよ、それ。めちゃくちゃわかりますよ。
まあ、ないものねだりなんですが。
うん、いや、でも、正直、その過程がない、心の動きの過程が引っかかれてないからこそ、全部口で説明してるのかな、とさえ思えるというか。
まあね。
だから、それがダメだって、っていう話なんですよ、っていうのは思っちゃうんですけどね。
まあね、そうなんですけど。
そう、だから、途中で寝てもわかるんですよ、そういう意味では、さっき言うのも。
そう。
だから、ほんとにテレビドラマを作る感覚というか、さっきまで何が起こってたか知らなくても、いまこの人が何考えてるか見たらわかるって、いまこの瞬間思ってることを全部口で説明するからっていうのは、
まあ、あの、いや、言っててないけど、いいことではないっすね。
こういう声も制作者にちゃんと届けてほしいというか。
ゴジラよかったよと同じぐらいの勢いで人間ドラマまじでどうにかしてくれってみんな言ってこうみたいな気持ちにはすごくなりましたからね。
同じテンションで言ってあげたほうがいいかなっていう。
だいぶ寄り添いましたけどね。
だいぶね。
だいぶここの辻褄合うかみたいなところはだいぶ寄り添って頭の中で、
それのご都合主義的なところは全然寄り添えるけどちょっとブラックアウトで画面常にシーン切り替わるとかちょっときついなみたいなとかは、
もうちょっとスムーズにしてくれてもいいんちゃうっていうのがあったんですけど。
ちなみに大石さんが許せないというかメッセージ性っていうところはどこなんですか?
これはさっき山口さんも言ったけど怪獣映画にそもそもあるメッセージ性かもしれないんで、
あともう僕は怪獣映画が合わないって結論になるんですけど。
え、なに?
この映画って反戦なのか戦争賛美してるのかよくわかんないんですよ。
そう、それはそう。
それね。
それは思ったね。
それはあります。その問題あります。
だって彼ら要はある種最初は反戦的なメッセージある意味ゴジラもそういうメッセージ性も少しはあるっていうところも踏まえてると思いますけど、
戦争なんてろくなもんじゃないっていうことを散々言うじゃないですか。
なのに最後はみんなそこに回帰していくんですよ。
で、それをなんていうか僕らが負けたことを擬似的なゴジラという大国というか相手を倒すという擬似的な戦争に勝利して、
フラストレーションが解けたねって言って終わるから嘘だろって思って。
その戦争に対するどっちなんだいっていうのがすごい曖昧。
何なら戦争は肯定して終わったぞこの映画って思ったのが結構僕とはショックというか肯定って言い方もちょっとあれですけど。
その擬似的な戦争の勝利を体験するような行動にはなってたと思います。
戦争そのものでないにしても。
だから戦争そのもの、人間を敵にしてそれに戦ってそれに勝ったらダメじゃんっていうのがあるから、
じゃあ人間じゃない脅威、大いなる脅威を作り出して、それを国難として、国の危機であるものとして描写して、
それに立ち向かってそれに勝つ。
そしてそこに達成を覚えるっていう構造になってるのは、
ズルいですよ正直。
反戦の体を取ってるけど、そこに感じてる何というかカタルシスみたいなものって、
戦争に勝ったカタルシスとそんなに遠くないから、めっちゃズルい構造してると思いますよ。
本当にそれはあるとは思います。
確かにね。
それはあるんだけど、
そこで結構シンゴジラとゴジラマイナスワンを分けてるものって、
やっぱりそれも演出だったりするんだよなっていうのはあるんですよ。
それはね、それは。
じゃあシンゴジラの達成、作戦完了しましたって後にめっちゃ喜ぶみたいなシーン入れないとかっていう、
ああいう演出で調整を取ってたりとか、
結構ドライさ、シンゴジラ全体にドライさっていうのがそこをうまく効いてたりするから、
ちょっとそこは飲み込みやすかったりするんですけど、
マイナスワンに関してはもうマジでそこはもう全面的に良いものとして、
イエーイってやっちゃうっていうのは山崎隆の特徴なので、
それはどういうところにおいてでもなんですけど、
基本的に世間的に良いと言われてるものは絶対良いものでちゃんと描くっていう人なので、
そっから溢れちゃうような人ってたくさんいるわけですけど、
なのでそれも本当に多分真面目に良い話と思ってやってるっていう、
あやとっからも作家性というか資質というかそういうのはめっちゃ感じたなっていうのがありましたね。
なんか四季島、今回誰も死なせないっていうような、
誰も死なせないっていうことが正義だっていう、
元にあってはいるんですけど、結局四季島自身が、
両親にも生きて帰ってこいって言われて、生きて帰ってきたわけじゃないですか。
それで良いと思うんですけど、やっぱりその四季島の中で、
戦えなかった自分っていうものに対する、
それによって仲間を失ってしまったっていうことに対するトラウマがあって、
どうしても戦わなければ終われなかったみたいな、
それが最後の浜辺美奈美のセリフに集約されていくと思うんですけど、
戦争、本当におっしゃった通り何かしらで勝たないと終われなかったみたいな、
のは、ちょっと違和感はかなりありましたね。
だから、物語の構造上そうなるのは、最初からもうしっかり種付けがあるから、
ある意味なんていうかな、筋は通ってるんです、とにかく。
筋は通ってるんだけど、その筋好きじゃないっていう。
ただそれだけだなって思って、本当にだから、
いつも思うのは、映像クオリティはいつも山崎隆監督ってすごく高いですし、
映画として見る楽しさみたいなのがすごいある監督だなと思いつつも、
最後の最後に出されるメッセージにいつも乗れんなと思って、
映画館を出ることが多いので、今回もそうだった代わりちょっと落ち込みました。
結構ね、大きな音楽で盛り上げるじゃないですか、ここぞという時に、
繊維が高揚されている今って感じてしまうんですよね。
それは僕も正直めっちゃ違和感感じてました、そこは。
でもなんかこうなるんかなって気もして。
反戦を持ってくるからそこがぶつかると思うんですよね。
まあそれはね。
シンゴジラの時ってちょっと反戦っていうテーマではなかったと思うんで、
そうそうですね、確かに。
うーんっていう。
なんかやっぱ雰囲気に飲まれちゃうから、
なんとなくでそういう気持ちになっちゃうっていうのは、
一番悪いものそのものやんっていうのはやっぱりありますね。
お願いだから感動した人は進撃の巨人も見てほしいって思いました。
あ、進撃ね。
そう、同じく反戦の映画なんで。
そうなんですよ。
なんか個人的には誰も知らせないっていうのはもちろんすごい大事なことだと思うんですけど、
個人の好みとしては何かの犠牲が伴うものっていうことは好きなので、
ちょっとその辺もちょっとやっぱり今回ちょっと綺麗すぎるなっていうのは、
個人的な好みの、これは本当に好みの問題なんですけど。
あの作戦自体でなんか人の生き死にみたいな死にが出るみたいなのは全然やってもよかったんじゃないかなっていうか。
っていうかもうあんなガバガバの作戦死ぬやろって思いましたよね。
死ぬっておかしくないと思うし。
どちらに引き込まれるってもう艦隊全滅するやろ一瞬でって思いましたよね。
だから本当あのああいう状況で団結しなきゃいけないっていう状況でいかにかっこよく撮らないかみたいな、
そこからいかにかっこよさを引けるかっていうのが本当に大切だったんだなっていうのは改めて思うところですけど、
まあ無理やなそれはなっていう、できなかったなっていうのは。
でもなんか一方で私最後の作戦の時に東洋バルーンの皆さんとか出てくるじゃないですか、
私は日本のものづくり企業の底力で戦うぞみたいなノリ大好きなんで、
結構あの辺なんかもっといっぱいそういう企業のっていうか、
あの辺ねすごい好きな感じで、もっと細かく出してほしかったなって思う。
これは誰々さんが作って、これはドクドクさんが作ってみたいな感じで。
なんか作戦今までにないぐらい地に足ついた作戦ですからね。
いやそうなんですよ。
それでほんまいけるって思ったけど、
代案もないから行くしかないって思って、
いやちょっとそろそろゴジラの魅力部分をそっちも喋りたいですからね。
あのビジュアルに関しては僕全く問題がないと思ってね。
いやそうすごかった。
素晴らしかったですね。
もう圧倒されましたね。
動きが素晴らしいっていうか、
CGのクオリティに全くあらがないので、
どの角度からどうとでも撮れるんですよ。
だから例えば着ぐるみだとこれ撮れなかっただろうなみたいな角度も撮れちゃうんですよね。
それもやっぱりアメリカが作ったゴジラ映画とは違う文脈の撮り方をしてるなっていうのがあって、
やっぱりその日本のゴジラ映画の文脈に上乗せしてくる形でやってる感じがあるなとは思って、
その巨大なものを巨大なものとして表現してるって感じは、
あーしんどい時代終わったよかったわーふーみたいな感じで、
結構ノリが軽いとこがあるのが逆にリアルやなと思うんですよねあの感じ。
逆に実際にその被害に遭った時の無残さっていうのもやっぱ初代ゴジラすごくて、
今回のガイガーカウンターで放射線測るシーンありますけど、
初代ゴジラってあれ子供に当てるんですよね。
ゴジラが通った後に子供から放射線の反応があるっていうので、
この子は助からないっていうのを表現してたりとか、
あとゴジラに襲われてる親子がお父様のところに行くのよって言って、
その後多分死んだであろうっていう、
そういうこの人たちはちょっと前まで簡単に死ぬ時代を生きてたんだなっていうのがセリフの中であるんです。
それは実際にその当時そうだったから。
まだ戦後9年なんですよ、初代ゴジラって。
その時代に作られたしんどい時代が終わったけど、
それ以前は全然明日生きていられるかもわからない時代を生きていた人たちのリアルがなんかあるんですよね。
それが僕すっごい好きで、やっぱね、
反戦途絶えないといけないよねって頑張って言おうとしてる人たちの現代の話っていうのが、
逆に薄く見えるっていうのはすごいあって、本作でも。
別にそれしょうがないと思いますよ。
そうすべきだと思うし、
でもだったらそうすべきじゃないよねみたいなとこは多い、本作は。
あれ?あれ?
あれ?僕擁護する立場やった気がするよ。
僕てっきりいい話するんか、良かった話するんかと思ったら、あれ?そういう話じゃなかったと思って。
本当だ。良かった話してたはずやのに。
あれ?あれ?
なんかね、こういう映画の良かったところってね、
良かったっていうことしかないっていうか、私のとって。
語るのが難しいというか、良いことって語ることあんまないなっていつも思ってるんですけど、
なんか、すげーとか、面白いみたいな、その感情に支配されてる、
もうそれで精一杯っていう感じなんで、
なんか正直いいところをすごい事細かに語るっていう感覚はゴジラとかに対してはなかったりするんですけど、
でもやっぱなんか目がバキバキで、なんかすごい凶暴で、めっちゃ怖いなゴジラって、
ゴジラって私もうちょっと優しい存在なんかだとか思ったんですけど、
ゴジラってめちゃくちゃ怖いなって。
それあれですね、ゴジラ対メカゴジラぐらいの、お目目くりっくりの可愛いゴジラの時代じゃないですかね。
なんかハリウッド版もめっちゃ怖いっていうよりは、なんかどっか優しげみたいなイメージありますよね。
バンチョって感じですよね。
なんかデカいからうっかり踏みつぶしたりはしてしまうけど、破壊したりはしてしまうけどみたいな、
なんかそのめちゃくちゃ破壊意志を持って破壊しに来るっていうようなイメージが、
ここ最近のゴジラにハリウッド版とかにあんまなかったんで、
なんかその辺がなんかすごいなと思う。
あと音楽、やっぱゴジラの音楽の使い方がすごいテンション上がる使い方じゃなかったですか?
確かにテンション上がりましたね。
もういいですよ、あれは。
音響っていう意味で言うと、そのゴジラの足音の演出と、
あと方向の、やっぱあれ劇場だからすごい良いっていうのがめちゃくちゃあると思うんですけど、
今作はやっぱり特に足音なんですよ、遠くから来るぞあいつがっていう。
僕もジュラシックパークが人生で大好きな映画なので、どうしてもそれを連想しちゃうんですけど、
なんかその存在の予告というか、ある種色気があるとしたらそのスピルバーグ的なそれだなって思うんですけど。
それは確かに思って、大戸島でゴジラが出てくる時って、
あれゴジラというよりは恐竜がなんですよね、ノリが。
あれティラノサウルスなんですよ、完全に。
ですよね、描写もジュラシックパークでティラノサウルスに襲われる時のノリなんですよね。
そうそうそうそう。
前半なんか今回あれっぽいみたいなの結構思いつくんですけど、
船で追われてるところってジョーズかな?みたいな。
そうそうそうそう、ジョーズっぽいですよね、あそこ。
あと別に限った話じゃないんですけど、浜辺みなみが列車から落ちそうになるみたいなので、
今年ミッションインポッシブルで見たぞみたいな、たまたまですけどみたいな。
あとロストワールドっぽいぞとかね。
とかね、いろいろ類数作品あると思うんですけど、ロストワールドかなそちらってね。
あと最後船連れてくるところってダンケルクやんかみたいな。
ノーラも好きやもんなみたいな。
なんかね、その無邪気さがいいんですよね、これっていうのがね。
なんか前からもやろうとしてることがたくさんあったんですけど、
それが上手くいってないなっていうことで結構がっかりすることがあったんですけど、
今回概ねというか結構上手くやってるから、
なんかそれも可愛く見えるし、
いやでもちゃんとできてるじゃんってすげえってやっぱ思えるっていうのは今回たくさんあったので、
なんか本当に集大成というか、ようやくここまでこれたんだなっていうのはすごく感じましたね。
そういえば宝石ってゴジラが角度被害者って部分ってかなりぼかされてないですか?
めちゃくちゃぼかされてますね。
なんかよくわかんないですよね。
核実験ニュースみたいなの挟まれてその後ゴジラが巻き込まれてるシーンあったけど、
直接どういう関係あるかわかんないし、
ゴジラが通った後、放射能が残ってるとかっていうのも理由よくわかんないままだし、
あの被迫のもなんか被迫ぐらいの感じですよね、あれ。
あくまで今回が民間視点だからってことだと思うんですよ、それって。
例えばシンゴジラみたいに勘だったら情報がめちゃくちゃ飛び交うじゃないですか。