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『スパイ・ゲーム』ありがとうトニー・スコット、映画を撮ってくれて #278
2026-09-29 56:21

『スパイ・ゲーム』ありがとうトニー・スコット、映画を撮ってくれて #278

『スパイ・ゲーム』の話をしました。 引退当日の会議室と回想だけで救出劇が進んでいく構成の面白さ、固定電話とFAXが生む1991年ならではの映画的な制約、ロバート・レッドフォードからブラッド・ピットへの継承、アメリカと敵対する勢力を一方的な悪として描かない、9.11直前に作られた作品としての距離感などについて話しています。

■ 訂正・補足 『スパイ・ゲーム』を9.11以前の作品としてお話ししていますが、撮影は2000年11月〜2001年3月、公開は2001年11月(米国)で、9.11の約2か月後の公開でした。

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今日のテーマトークは、スパイ・ゲームです。
はい、では、大石さん、解説お願いします。
はい、今回はAmazonプライムビデオの紹介文から、あらすじにをさせていただいております。
スーパースター・ブラッドピットとアカデミー賞受賞者のロバート・レッドフォードが共演するスパイ・サスペンス。
無許可の極秘作戦が失敗して、CIAの工作員トム・ビショップが逮捕され、死刑を宣告される。
救出に残されたのは24時間。
ビショップの上司であるネイサン・ミュアは、トムを救うために、国外の敵とCIAの組織を相手に戦いを繰り広げる。
タイムリミットが刻々と迫る中で、聖書を書けたスパイ・ゲームが炸裂する。
はい、ではここから内容に触れる話に入っていきますので、ネタバレ気にされる方がいらっしゃったら、ぜひ見てから聞いていただけたらと思います。
では、最後の感想、大石さんいかがでしたか?
はい、映画流小坊さんのゲスト回で、トニー・スコット作品をあまり見たことがないということが、明らかになってしまった我々なんですけど、
それで見てみようという話になって、今回スパイ・ゲームということだったんですが、
いやー、ちょっとね、オデュッセイやかなって思うというか、結構近い語り口だなっていう感じはした。
確かに、確かに。
過去の回想話で、その2人の関係性が明らかになっていく感じとか、
特に、まあ、ビショップのキャラクターがそこで明らかになっていくっていうところは、ちょっとオデュッセイやっぽいなって思いながら見てたりはしたんですけど、
なんかね、なんすかね、こう、粋だなって思う瞬間がたくさんあったというか、
セリフの使い方とか、ある組織CIAの内部での騙し合いの感じにおける、レッドフォードの振る舞い方の粋な感じとかが、
結構随所に見られて、脚本とセリフの上手さみたいなものが結構本作面白いなと思いながら見てましたかね。
あとそうですね、結構レッドフォード、多分マリオさんもおっしゃってたかなと思うんですけど、
レッドフォードとブラッドピットって似てないっていうのは、言われたらそうだなっていう感じがすごいして、
特に今のブラッドピット、結構レッドフォードの継承感あるなっていう感じが、すごい、
キザな男前をやって、いやらしくない感じって言えばいいんすかね。
まあ、レッドフォードだしなって言ってるのが、そのままブラッドピットだしなになってる感じも含めて、
今、この現時点から見たら、意図してこのキャスティングだったのだろうかってくらいには、
なんか、この2人の共演っていうこと自体がすごい意味のあるものに見えましたね。
あと、割とちょっと思ったのが、中東の内戦の話が途中盤出てくるじゃないですか。
ブラッドピットがそこにカメラマンとして潜入するっていう。
多分、あれはおそらく実際の時系列というかを踏まえて、おそらくあそこに当てられてるかなと思うんですけど、
あの辺の描き方、国のミッションとしているのと自分自身が乖離するっていうあたりとか、
03:05
結構スパイモノでよく描かれる題材かとは思うんですけど、
なんかその辺の、正義とは何かみたいなことの描き方が結構面白くて。
なんかその辺、いくつかある話の1つではあるので、結構ボリュームは一番そこに割いてると思うんですけど、
2人の関係性を決定的に結列させる1つのエピソードではあるっていうところで。
ただなんか、そんなに少ない、多くない時間、あるいはカット数の中で、
割と的確にそれを整理して描いてるなっていう感じがあって。
しかもまあ、戦場描写も割と結構、結構力入ってません?っていう感じもあって。
あの辺がさらっとできてるのが、これがトニー・スコットの手腕なのだろうかっていうのはちょっと見てて感じたりはしましたね。
っていうので、非常に面白かったです。
はい、こんな感じですかね。
はい、僕はですね、ちょっとむちゃくちゃ面白かったですね。
むちゃくちゃ面白くって、まずトニー・スコット作品って、まあ僕、見たことがないわけではなかったんですけど、
ちゃんと見てきたというか、内容を覚えているものがほとんどなかったっていう言い方が合ってるのかなと思うんですけど、
だから、クリムゾンタイドとかザ・ファンとか、僕テレビで見たことがあるはずなんですけど、
あんまりちゃんと覚えてなかったりして、
なんでかって言うと、僕本当にちっちゃい時は、モンスターかロボットが出てくる映画じゃないと、あんまり注目して見てなかったんですよ。
だから、ロボコップとかジョーズとかエイリアンとかはむちゃくちゃ好きだったんですけど、
こういう人間だけが骨太なことされると、あまりちょっと興味がわからなくて。
まあ渋いですよね、確かに。
ただ、ちょっとなんかもったいなかったんだろうなとは今なと思うというか、
見たことはあったはずなんだけど、みたいな感じはありましたね。
で、実際、今回ね、トニー・スコット作品選ぶにあたって、他の作品のポスターとかを見てましたけど、
90年代後半から2000年代前半の映画のポスターって感じなんですよね。
ね、ほんとに。
で、実際は本作スパイゲームも、なんかその時代っぽさもありつつ、
その時代っぽさの中でも最高級の仕上がりなんじゃないかなっていうぐらい。
正直、大味な感じ全く感じずに、僕トニー・スコットって結構大味映画のイメージあったんですよ。
むしろ、ちょうどよく緻密。
06:00
ですね。
で、複雑になりすぎない程度にシンプルっていう、すごい湯加減、素晴らしい湯加減、むちゃくちゃいいなって思いましたね。
なかなかこのバランス最近ほんとにないですもんね。
うん、めっちゃシンプルかめっちゃ複雑かで、この湯加減ほんとないと思うんですよね。
でも、この湯加減が一番映画って感じがするなって思いました。
で、中身もね、これってやってることってほぼCIAのオフィスの中だけで進んでて、それ以外ほぼ回想なんですよね。
そうなんですよ、ほんとに。
で、民出劇だし、かつこれって定年間際の職員の最後の1日の話なんですよ。
そうなんですよね、ほんとにもう終わるというかね、今日は最後の日だからねっていう。
最後の一仕事、思い出とともになんですよね、これ。
で、かつね、未来のために退職金すべて手放すって。
変だよな。
意気ですよね、ほんと。
意気なんすよ、とにかく。
で、そのメインの舞台がこの建物一つの中でほぼ収まっている。
かつ時系列がほぼ1日で収まってるっていう、回想とか、あるいはその焦点が別に飛ぶとこ以外は、
場所も時間もむちゃくちゃ限定的な中でギュッと収めて撮ってるって、むちゃくちゃ映画だと思うんですよ。
この制限の中にいろんなものを込めてるからこそ映画というか、
僕、映画って幕の内弁当っていう感覚があって、
蓋を開けていろんなものが入ってて、食べ終わったらおしまいっていうこの感覚。
蓋を開けた瞬間から蓋を閉じるまでで、すべてが完結しているって感覚の欲しさみたいなのがあって、
ぴったりですよね、ほんとに。
うん、ぴったり。
起用券のシューマイ弁当かと思いました。
ちょうど美味しいし、欲しいもの全部入ってるしみたいな。
あとね、二人の関係も非常に味わい深い。
熱すぎず、ねちっこすぎず、かつ冷めていすぎずっていう。
結局、お互いに対する本心とかも別によくわかんないと思うんですよ。
肝心要のところは、特にビショップの側からミュアに対する感情って、
結局、ロクでもね仕事してる元上司だけだった可能性もあると思うんですよ、最後の最後まではね。
だと思いますね。
作戦名聞くまでは。
そうね、そうなんですよね。
なんかね、この非対称性、情報の非対称性、
で、その情報の非対称性による感情の非対称性ですよね。
09:07
だから、その情報の非対称が崩れることによって感情のエネルギーが一気にガーって動くわけですよ。
すごいなって思いましたし、あとラストのキレの良さですね。
はい、それは本当に。
サクッと仕掛けた罠がサクッとはまってサクッと終わるっていう、
これ、ロバート・レッドフォードやったらスティングを思い出したんですけど、
ああ、なるほど。
スカッと終わる、もうキレイ味よくスカッと終わる映画ナンバーワン、スティング。
あそこまでとはいかないまでも、作がバッチリはまって、
やられた、終わりって終わる。
これも映画だと思います。
いや、本当にね、むちゃくちゃいい映画だと思いますよ、これは。
確かに、ちょうどよかったな、本当に。
歴史に残るって言うほど圧倒的とかってことはないと思うんですよ。
本当に強い足腰によって作られている。
ブレねーっていう、無駄がないっていう、特に奇抜なこととかもしてない。
本当にそう。
ちゃんとスター二人をスター二人として使って、ピッタリ始まってピッタリ終わるみたいな、
This is movieですね。素晴らしかったです。
いやー、大絶賛ですね。
これぐらいの映画が一番気持ちいいんですよ。
いやー、そう。
そうですよね、期待せずに見てこのぐらいが一番最高ですもんね、帰る時。
今回は期待して見てるけど、それでもちゃんと9台以上撮ってきてるし、
これね、トニー・スコット舐めた状態で見てたらやばかったですよ。
いやでしょうね。
今回舐めずに見てるから。
トニー・スコットだって思ってこっち見てますからね。
すごいんだぞって思いながら見てるけど、
トニー・スコットって結構オアジア映画なんでしょうぐらいの、
かつての自分の温度感で見てたら、
頭ガーンって殴られてましたよね、これ。
そうだと思います。
すごーってなってたかもしれない。
素晴らしい。筋肉質な映画ですね。
そんな感じでした。
では、内容を触れていこうと思うんですけど、
逆に胸がなすすぎて特化化があんまないんじゃないかもしれないんですけど。
そうなんですよね。
逆にね、ここが素晴らしかったは確かに言えるんだけど。
細かいところ聞いてなっていうところをちょっとあげたいんですけど、
まず初めに上の事務所に行ったら、
賭けで100ドル返さないといけないからみたいなの言ってたのは、
あれ自分が買ってたんやみたいなの、
意気だなと思いましたね。
ね、本当に。
12:01
意気だねってなってきました、あそこは。
この映画、とにかく最後から最後までロバットレッドウォードかっこよすぎるんだよなっていう。
もちろん、ディナー作戦の名前をそこで使うかってところもいいですし。
なんでしょうな、細かいところが本当に効いてて、
ちょっと今一つ一つまでは思い出せないんですけど、
で、あんまりこれ見逃しじゃないんですよ。
さりげないんですよね。
ドヤッって感じがなくて。
なんかサラッとやってね、本当に。
あ、小粋っていう。
本当にちょうどこの当時のロバットレッドウォードがやってて、
ぴったりな感じの小粋さ。
ですね。
それこそ秘書の人への対応とかもね、
本当にちょうどいいというか、
感じもするし。
秘書の人から来てるわよっていう内蔵が来てるときに奥さんからの電話が当たっていて、
何人か奥さんがいるって話をするあたりとかもね。
実際過去の回想といろいろ話があっていくわけですけど。
多分ね、今この題材で描いたら、
ちょっとレッドウォード、もうちょっと嫌な見え方するだろうなと思うんですよね、話的に。
それこそ、ビショップのことに可能性を感じて彼をスカウトするために、
結構こう、彼のキャリアみたいなのをちょっとねじ曲げて、
自分の手元に置こうとするわけじゃないですか。
もちろんそれがビショップ的には気づいてないから、
良き者というふうに描かれるんだけど、
はたから見たら割と若者の人生を歪めてる人だなっていうふうに見えるっていう。
だからギリギリちょっと嫌な奴にも見えてもおかしくないぐらいなキャラクターではあるなと思うんですよね。
正直、むちゃくちゃ悪どいことしてるし、
ベトナム戦争以降のアメリカの世界の体制に関わった、
あちこちでの暗躍のど真ん中をやってるわけじゃないですか。
そうですね。
ベトナムに行き、東ドイツに行き、中東に行き、中国に行きっていう、
アメリカがずっと対立してきた勢力とのパワーバランスの調整にずっとかかり続けてて、
それによって悪いこともしてれば死にもいっぱい出てるわけですよ、ずっと。
こいつさーっていうのもずっとあるんですけど、
ただ一つの役割として、そんなに嫌なものにも見えないようにはなってるとは思うんですよね。
こいつだけの判断ではなく、その上に大いなる意思があるなってのは見てればわかるし、
それはさっき言ってる通り、歴史上アメリカが関わってきてるのは全員主治の事実だからっていう、
彼はそこの中で仕事としてやったまでではあるっていう。
15:02
だからビショップの方がむしろそれに対してある種の若さもあって、
その仕事としてやるっていうアメリカの正義に納得できないっていうところがあるっていう、
キャラクターとして描かれていくんですよね。
で、デッドウォードを演じる身はもう正直そのビショップの感じはわかるよとは思ってるしっていう。
そうですよね。だから結構早い段階でビショップのことをキットカウントダメだったと思うんですよ。
本来はそうですよね。
あと本来的には主人公的なメンタルをしているとも言えるというか。
ビショップの方がってことですよね。それは本当にそうだと思いますし、
それこそミッションインポッシブルのトム・クルーズ、ネイさんとかもほぼビショップみたいなキャラクターですし、
ダブルオーセブンとかもそうですけどね。
そこのなんだろうな、メンタ当たろうとしてメンタ当たりえなかった話とも言えるとは思うんですよね。
だからこの関係何なんだろうってずっと見ながら思ってて。
指定というにはちょっと違うしなというか。
そう、距離遠いんですよ。特にビショップの側からの思い出あんまないんですよね。
本当にドイツに潜伏してる時ぐらいじゃないっていう、2人が結構近づいたのってっていう。
訓練してるシーンとかはね、だいぶ距離。
トレーニングシーンとしての心地よさというか、いい歪む感もあって面白かったんですけど、
あんまりそれ以外で2人絡んでないんだよなっていう。
それがいいんですよ。
あんまりこの運命の2人みたいな濃縮された関係性が描かれると、
ちょっと僕最近喉に突っかえちゃうところがあって。
本当に人生の中でわずかな時交差しただけの相手との時間こそみたいな感じ。
むしろ映画ってそれを描くのにむちゃくちゃ向いてると思うんですよ。
人生のピンからキリまで、頭からお尻までずっと結びついた運命みたいなもの。
そういう対画的なものよりも、
本当に短い時間の中の関係性を濃縮して描く方が結構向いてると思うんですよね、映画って。
本作、そこの描き方のバランスがすごいなって思って。
だってミラーからしても結構忘れてる相手だったんじゃないですかね。
忘れることはないんだろうけど、たぶんずっと覚えてたと思うんですけど。
そうですね、なんていうんですかね。
マナ弟子の一人ではあるぐらいなニュアンスなんじゃないかなとは思いますよね。
18:03
たぶんそういう立ち位置の人間って他にもいたと思うんですよね。
たぶんミワの部下とか弟子っぽい子たちはもっといたでしょうね。
あれだけ働いてるわけだから。
もしかしたらビショップしかいなかったのかもしれないですけど。
そこを言ってないのが本作クールだと思うんですよね。
なぜそこまでするのかっていうのがないですよ。
だからこそ生きに見えるっちゃ生きに見えるなと思うんですよね。
そこがそうなんですよね。
たぶんそれ言っちゃうと逆に必然性ができてしまうというか。
こちら側からしても映画的にもストーリー的にも
そうしなかったらおかしいになっちゃうと
それは生きじゃないのかなっていう。
だからこそそのうちのマナ弟子の一人がやらかしてしまったか知らねえな。
退職金ぐらい与えてやってもいいやって
その軽さっていうんですかね。
がかっこいいにつながるんだなっていうのはちょっと意外というか。
退職金。
結構リゾートで悠々時的に過ごそうとしてたっぽいのに
全部エリア停電させるのに使っちゃって。
たったそれだけのためにね。
もちろんそれで助かるわけですけど。
ちょっとやっぱね、未練みたいなの一瞬見えるじゃないですか。
パンフレットとか持ってるところで。
行きたかったなっていうのがうっすら見えるんだけど。
そこもね、あんまり無理せずにというか
過剰に語らずにポルシェの例パッと出て行って終わりっていう。
かっこいいんだよな本当。
理想の引退すぎますよねあれ。
その後本当どうすんだって思いますけど。
思い出す展開っていうのが僕ちょっとびっくりして。
てっきり原災進行系で中国ですよねあれ。
韓国からの救出劇がメインになると思うじゃないですか。
思いましたよねそれね。
そこじゃないんだみたいな。
むしろずっとそのビショップの経歴をまとめるためのヒアリングで
思い出していくっていう回想が続くっていう。
こんなの?って。
オデュッセイヤと言いますか、どちらかとオッペンハイマーが近いかもしれないですね。
例えるならば。
そうですね、あれも語りの場ですもんね。
そうそう、懲問会というかそこで語るとこで彼の過去が明らかになっていくみたいな
語り口なんですごいそっちに近いかもなと思いましたけど。
21:00
確かに本当にその最終日の朝の呼び出しから始まって、
次の朝の8時ぐらいまでですよね。
24時間ちょっとの話。
すごいずっとやってること書類勝手に盗むとかいうものばっかり。
他のオフィスの電話勝手に使うとかね。
そういう細かいことばっかりしてるんですけど。
むしろこれまでのスパイキャリアというか、
CIAのキャリアを全活用してそれをさらっとやるんだよな。
スパイやる中でタバコとライターが役に立つとか、
タバコをエスクに忘れてきてその間に書類盗むとか。
タバコ役に立つってこれのことなんや。
そういうことかい。
そうなんすよね。
その辺のセリフとかも含めて一気なんだよな。
ルパン三世見てる感じですもんね本当に。
だから救出劇自体は、
いろんな値回しと偽造した書類だけでやれちゃうっていう。
出せちゃう。
そっちの方に大立ち回りはないっていう。
すごいなってなりました。
アクション映画っぽい見た目というか、
タイトルからしてもきっとアクションなんだろうなって思って見始めたんですけど、
全然違うっていう。
どちらかというとサスペンスというか騙し合いというか、
結構むしろ王道のスパイ者っぽく見えるというか。
そこがすごい、そんな脚本も書ける人なんだトニー・スコットって思ったりもしましたね。
一番派手なアクションって、
レバノンの一番で魚の荷車にぶつかってサスペンス撃ち負けるところだと思うんですよね。
あそこですね。
あそこが一番派手ですもんね。
確かに。
それ以外って割と結構アクションとしてはシンプルというか、
そこもちょっと面白いんだよな。
そうですね。
あと階層っていう部分を中心に見ていったら、
これって主役ブラッド・ピットなんですよね。
そうですよね。
だから結構見てる側としては、ブラッド・ピットが主役としても見ている。
だから二本柱のダブル主人公なんじゃなくて、
一人の老朽のベテラン主人公の一個下のレイヤーに別の主人公のストーリーが入っているっていう。
並んでるんじゃなくて縦に重なってるんですよね。
僕らはブラッド・ピット、ビショップのストーリーをロバート・レッドホードのミュアと同じ視点から見てるみたいな感じになってて、
24:02
同時進行している二つのストーリーじゃなくって、
入れ子構造で二つのストーリーを見てるっていう感じになってるっていう。
それによってミュアの選択みたいなものにも、説明はないけど納得できるなってなってると思うんですよ。
ビショップがあまりに向こう見ずだけど、なんかこいつ死なせたくないなって思える。
そうっすよね。だからミュアにとってのビショップっていうのを見てるというか、
それは観客にとっての情報開示がミュア視点だからこそだと思うんですけど、
ある意味ミュアがビショップに託してるっていうふうにしっかり見えてくるんだよなっていうところがまたこの本作の面白いところかなと思ってて。
たぶん自分の台ではできなかったり自分ができなかったことをおそらくミュアに託しているんだろうな。
だからこそなんかこいつのこと忘れられないんだよなぐらいな感じになって見えているというか。
その辺がやっぱり助ける理由を明確に何か言われているわけではないじゃないですか、劇中で。
ただミュアは助けたら追えないよなっていうふうに結論付けられちゃうというか。
そこは本当に脚本の上手さとしか言い終わらないですよね。
口で説明してないんだよな。
本当にそう。
映画の構造が説明になってるっていう、すごいですね本当に。
映画うめえなって思いますね。
十分語り得てますからね、それで。
ちょっと話が変わるんですけど、その冒頭の救出劇って、
ビショップ主導なわけですよね、あれって要は。
そうですね。
なんですよね。
あの協力してくれた人って個人的なつながりってことなんですか?
きっと情報提供者とかだったんじゃないですかね、言い方的には。
でも多分裏切られちゃったんですよね、おそらく。
すごい頑張って人集めたんやっていう、それだけなんですけど。
確かに。
やっぱそこはもうここまで磨いてきたビショップの力というか、
もちろんメワーからの指導、伝達のおかげだとは思うんですが。
正直そのブラッドピットという役者の抗いようのない魅力と言いますか、
こいつに言われたらっていうのっていろんな映画であるじゃないですか。
ファイトクラブでもそうですけど、ブラッドピットから誘われることの嬉しさというか。
そこ本作すごい上手く使ってるなって思うし、その上にいるロバート・レッドフォードがそれを、
さっきの継承の話に繋がるんですけど、レッドフォードから認められるのはやっぱ嬉しいじゃないですかっていう。
27:04
その両方の挟み合いというか、それがすごいいいなというか。
役者としてすごいそこをよく分かってキャスティングされてるなってずっと見てる思ったりして。
トム・クルーズとかデカプリオならこうならないよなってちょっと思ったんですよね。
この時期のブラッドピットも良すぎますよね、本当に。
セブン・ファイトクラブスナッチときての流れぐらいのタイミングなんですけど、
すごい時代ですよね。
そうですね、一番輝いてる。
むちゃくちゃいいですね、やっぱり。
掴みどころがありそうでない感じというか、実直にも見えるんだけど、でもちょっと不真面目でもある感じというか。
全然今はもう、今がそれ結構極まって、おじさんになってほんとレッドボード世代になって極まってきてる感じもあるんですけど。
この頃のその、なんていうか、信用していいのかどうかも分からない感じ。
でも人としては好きになりたい感じというか、その辺が上手く出てるなと思って。
その出しをずっと味わってたまでありますね、この映画。
ロバート・レッドボードもむちゃくちゃよくて、正直僕ロバート・レッドボードの映画あんま見たことなくて、
さっきも言ったスティングとあと何かな、でもたぶんほとんど見たことないんですけど、
声がむっちゃよくないですか?
声最高ですね。
むちゃくちゃ声いいですよね、ほんと。
すごい良かったと思って。
こんな役者なんだなって。
説得されちゃう。
あの独特の低い声というか、低いっていうか落ち着いた声と言いますかね。
あの声で指導されたら、ほいほいしたがっちゃうかもなと思って。
結構この映画の個人的に印象的なのが、レバノンの悲劇の後の2人が会講を1回するじゃないですか。
その時の2人のなんか会話の感じがすげえ良いなと思ってて。
もっと映画だったら劇的にブラッドフィットが殴りかかるとかまであって良いと思うんですよ、なんなら。
デカプリオならそこまで行きそうだなと思うんですけど、そうしないじゃないですか。
あくまですに構えてだけど、でも俺はお前と違う方向に行くぜ師匠みたいな感じで、お前はそういうと思ったよみたいな感じでハードボイルに2人が話すじゃないですか。
あそこかっけえなと思っちゃって。
あともう1個本作めっちゃかっこいいところ、東ドイツの屋上で話すところ。
30:00
あそこねむちゃくちゃ凸んでて、あの当時やとドローンないから多分クレーンとヘリの合わせ技でやってるような感じだと思うんですよね。
なるほどなるほど。
結構建物の口をぐるぐる回りながらで、近い時は多分クレーンというかアームがついてる何かを周囲回りながらやと思うんですけど、距離離れたら多分ヘリになる。
でもヘリにしては低すぎるか。だから何かつってると思うんですけど、何回も変えてると思うんですよね。その機材を、機材というかその乗り物をね。
でも結構わざわざぐるぐる回すんですよ。
本作の中でちょっとくどい場面があると思うんですけど。
ちょっとあの場所自体が変ですからね、そもそもね。屋上があってそこからこう何か渡り廊下みたいなところがたくさん出ててみたいな。
どういう構造なのっていうのがすごいわかりづらいけど面白い場所ですけど。
今やったらドローンでもっと楽に撮れると思うんですけど。
言われて気づきましたね。正直そこはドローン映像見慣れちゃっててあそこの不思議さあんまり感じなかったんですけど、言われてみたらそうですね、ドローンじゃないですもん絶対に。
むちゃくちゃ変な撮り方してると思うんですよあそこ。
あそこお金かかってそうですよね確かに。
しかもね別にそこでアクションしてるわけじゃなくてただ話してるだけっていうね。
でもまあ、ビショップとミアの会話って本作あんまりないから結構印象的にしないといけないっちゃいけないですよね。
確かに確かに。
ほとんど一緒にいないからちょっと時間的には。
だからもうすっごい印象的なシーンになって。
本作結構やっぱ見終わった時にそのシーン印象残りますもんね。
なんか不思議なのあったなっていう。
あとそのドローンがいい時代っていう技術的な側面からなんですけど、舞台が1991年っていうことで電話とファックスが使われるんですよね。
そうですね。
一応コンピューターあるんだけど、やっぱ主役じゃないというかとにかく固定電話を使う。
あとそのファックスを使うんですよ。
これがなんかいい感じの制約として映画に寄与しているなと思って。
コンピューター使っちゃうとなんかもっとすんなりやり取りできるみたいなところを、
やっぱ電話かけるっていうこの映画的なプロセスが減っているっていうこと。
これはむちゃくちゃいいなと思いましたね。
もう時代はちょうどいい。
一応コンピューターもあるんだけどっていうところですね。
確かに基本、しかも情報のやり取りは紙でっていうところとかもまさにですし。
33:00
なんか一回それこそ、この前大地ちゃんさんと一緒に飲んだんですけど、東京にいらっしゃったんで。
その時に話したのは、スマホだとアクションが減るんだって話をしてて、映画的な。
スマホを使うってなった時に、スマホで電話をかけるとかってなると、
もうただただ手に持って耳に当てるだけになるじゃないですか。
それに対して、例えば固定電話だったらボタンを押して電話機を取ってっていう動作が増えると。
その分、やっぱりアクション的な見せ場が増えるんだっていう話をしていて。
やっぱり電話である必要があるって話を映画的にはされていたんですけど。
それに近い、まさにちょうどよい感というか。
映画的なアクションの多さっていうのが、当時のもちろん制約というか何も意識してないと思うんですけど、
今から見るとやっぱり面白く見えるというか、そこの段取りの面白さと言えばいいんですかね。
動作もそこで増えるし、まさにそこで見場的には騙す、相手を出し抜くためのアクションにも見えてくるというか。
実際それをやるきっかけというか何かにもなるっていうところも含めて、
やっぱり動作の一つ一つが意味を持つよなと思ってて。
それがやっぱり現代ではやりづらくなっているのもそれは確かにそうかもなと同時に思ったりはしますよね。
ちょうどいいんですよね。
コンピューターもしっかり使えるっていう絵にもなってるし、
あとね、タイプライターもあるんですよ。
タイプライターね。
贅沢。
ほんとね。
タイプライターなんて一番絵になるんだから。
音とね。
ガチョガチョガチョガチョガチョ。
いちいち巻き戻してガチョガチョガチョガチョ。
ガーガチョガチョガチョガチョ。
ほんと映画的な道具。
そうですね。
そうですよね。
あと見てて思ったのが、
CIA長官の司令書ってこんな簡単に偽造できるのかなって思って。
いくら長年引退間際の工作員だとしてもいいのかそれはっていう。
結局ある要は筆跡なぞっただけでしょ。
色々やってたけど、
結局は筆跡なぞっただけだから、
筆跡それでできるんだったらダメじゃないのってちょっと思ったのと、
あとあの司令書って最初ファックスで送ったんですよね。
でしたね。
本物を後で送るからみたいな感じでファックスで送ってましたけど。
すごい。
いいんだって。
あんた軍事作戦。
軍事作戦の司令書ファックスでしかも偽造。
そこは変かなって思って。
中国の電力関係者賠償するときのアメリカの水着映像を見てるところとかの変な味わい。
36:06
あれそうですよね。
本作の中国映像は全体的に変な味わいなんですよ。
時代が時代がだからってのはあると思うんですけど、
今ならもう見れないなっていうか、出せないなって感じの。
全体的にね。
変だっていう。
ただそれ以外の部分。
ベトナムとかレバウントとか東ドイツとかもそうですけど、
結構アメリカと敵対してるものをあんまり足様描いてないなとは思って。
そんなに悪く見えなくなかったですか。
それすごい感じます。
特にレバノンがやっぱ象徴的だなと思って。
そもそもあのテロでさえミュアが獲得してバックアッププランとして立ててたものが先走っちゃったっていう形ではあるんですけど。
なんかやっぱレバノンのところのいろんな難民キャンプの描写であるとか、
そこの大市さんの話とか、
あるいはその悪役側もあんまりその画面とか物語に絡むことはないわけですけど、
それでもこうやっぱまあどちらかというと悪ということをしているのはアメリカ側、
ミュア側なのでその大義があるにせよですけど。
そっちがあるからこそ敵側が全然フラットに映ってるように見える感じはハリウッド映画にしては珍しいし、
この時代の映画にしても珍しいんじゃないかなとちょっと思いますよね。
ギリギリ911テロ前なんですよね。
2001年でしたっけ、確か。
なのでちょっとその機運も薄かったのかなっていう。
ちょっと根拠弱いんですけどこれは。
少なくともアメリカの国民、主に多分あの映画の視聴者と想定されていた人たちからすると、
当事者性があまりなかったのかもしれないなと思いますよね。
そうですね、まあそれはあるのかなって気はしつつ、
ただ結構ね、その犠牲になっている人の怪我とか結構しっかり描いていったりして、
それにCIAが加担しているっていうのもしっかり描いてるから、
そのCIAというかスパイ引いてはアメリカのろくでもなさって割とちゃんと描いているんですよね。
なんかあんまりおためごかし感がないというか。
結構これ真面目やなと思ってそれに関しては。
わかりますわかります。
なんかもうちょっとごまかしても良さそうなところだと思ったんですけど、
しっかり描いてるなと思って、
その上でそのミワーはアメリカにとってベタのためにやってるし、
自分の仕事だからやってるっていうある種の割り切りがあるっていうのが、
39:04
そこを容赦なく描くことによってミワーのスタンスもしっかり描けてると思うんですよね。
はいはいはい。
だから別にミワーが正義だからとかそんな風には見えないじゃないですか。
本当にそうですね。
役割であって仕事だからなんですよね。
だからそれこそ911以降よりアメリカ側が結構映画自体が二極化したなって感覚はあって、
完全にアメリカにとっての敵対勢力を敵としてみなして描く映画もあれば、
その時に過剰にやってしまったことに対して、
安置定理的にあれは良かったんだろうかっていう風に反省的に描くというか、
このもかなりやっぱりここの2026年まで至るにはつれて触れてきてというか、
かなり多く見てその両方のスタンスが出揃ってる感じかなと思うんですけど、
同じ映画の中でそれが共同することってあんまりない気がするというか。
特に今本作の場合はやっぱりアメリカの罪の部分みたいなもの。
ミワーがビショップの過去の話をすると実はアメリカの罪みたいなものが自然と見えてくる。
別にそれをこわだかに叫ぶわけではなく、でもビショップの視点、
あるいはそれはもしかしたら我々の視点からした時に、
やっぱおかしいよねっていう風に批評的というか批判的に見ることができるっていうバランスで描かれてる。
のがやっぱり、今っぽいとかちょっと2010年代以降っぽいなともちょっと思ったというか、
一周回ってっていう風にも感じたりしましたね、本作を見てて。
だから全然古びてないって古びてないって言いますかね。
そうなんですよね、その当事人物の中にめちゃくちゃ邪悪な存在がいたりとか、
あるいはめちゃめちゃ愚かな存在がいたりとかがないんですよね。
それぞれがそれぞれの役割の中で行動していて、
その中で犠牲者になる人はいたりとか出てくるんだけれども、
それを愚かさとか邪悪さとかにあんまり預けてない感じがあるなとは思って、
なんかすっげー冷静な語り口だなって思ったんですよね。
そうですね、だから社会過激なのにハードボイルドと言えばいいんですかね。
感情が優先しないというか、感情でキャラクターたちが動くっちゃ動くんですけど、
それが物語までは動かさないっていう意味でもハードボイルドだなっていう感じがして。
だから本当にスパイモノであるっていうことが背景に国家を背負うっていうことであるって、
意外とスパイモノで描かれなかったなって思って、これまで。
そこを割と真正面から描いてくれてる本作のほうがむしろ、
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結構正当なスパイモノなんじゃないかなって思ってしまったというか。
割とそのスパイモノって最初その説明されるんですけど、
例えば君は国籍を失うとか戸籍を失うみたいな話をされて、国のために尽くすんだって話をされますけど、
あんまりそれで国家のために動いてるスパイ見たことない気がしてて。
架空の敵と戦うこと多いですよね。
そうですよね。
フィクションのスパイは。
それはね、生々しいのがあると思うんですけど、それあまりにもやりすぎると。
でも本作その辺のバランス、メアを完全に仕事として国家のために、
尽くすというか、国家がベタな方向に動く方向に指令を受けて動く人っていうところで、
本当にスパイは特別な職業ではなく、ある種の公務員にしっかり見えてるなと思って。
事務所とかむちゃくちゃ公務員ですからね。
むちゃくちゃ公務員ですよね、あれ。
すげえ書類あったし。
退職する日の周りの反応とか、まじ公務員の退職する時の様子でしかないから。
そうですよね。
だから、あくまで仕事としてやっているっていう風にもなってて、そこをすごいドライにも描いてるし、
最後積み重ねた退職金とかが、だから引退後のプランが全部切っ飛んじゃうのも、
やってきたことに対するトガでもあるのかなって気もして、
ちみどろのことやってきて、リゾートで遊ぼうとかはやめて、
せめて次世代の若者の命を救うのに使ったらどうですかみたいな、
そんなのんきなことを言ってなくて、
そういう使い方をしたらどうですかっていう天のおぼしのようにもちょっと見えたなと僕は思ったんですよね。
はいはいはいはいはいはい。確かに。ある種の積み転ぼしにも見えるというか。
やってきたことのちみどろさに対してオフィスの中のただの事務職っぽさのギャップすごいから。
いやー、本当にそうっすね。
多分MIRRORの背中には何十何百人もの多分音量がいるはずなんですけど。
そうですね。とはいえそれが仕事だからって割り切れちゃってる感じというか、
そしてそれが書類の中に片付けていっている感じというかね。
だからこの話、体重のかけ方変えると結構嫌な話にもっとなったと思うんですよ。
そうなんですよ。本当にそうだと思います。
どの方向に体重かけても嫌になりうると思うんですよ。
MIRRORのキャラをもうちょっと強調すると結構上から目線の嫌なベテランに見えかねないし、
ビジョップのキャラも前が突っ走ったことで結構な被害出てるけどなってなりかねないし、
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あるいはアメリカに敵対する側のことをもっと悪として描いたらそんなのかみたいになりかねないしみたいな。
で、CIAのことももっとよく描いてももっと悪く描いてもこの絵が喉越し悪くなると思うんですよ。
本当そうですね。
だからすごいバランスその上に成り立ってる。
いや、割と細い糸なんじゃないかというか、針穴に糸通すぐらいの精度でやらないとこれ無理だぞっていう。
そうなんですよね。この2人の関係を厚すぎず粘っこくすることもなく、
とはいえ冷めてるわけでもなくみたいな関係性の距離感、着地とかも、
ここをね、お互いにあんたのことこう思ってたんだよとか言ったら、もうどっちだけですけど。
ですね。
いやーそうなんだよなー。
どうすればそこに至れるんだって。
その、なんていうか、そのいいバランスの境地に至れる映画が昨今なさすぎる中で、
どうしたらそこで落ち着けられたんっていうのが、
いやーわかんないなってぐらいには上手いとしか言いようがない。
そのスピルバーグとか、まあノーラーはそうかわかんないですけど、
この前のオークストリートの異変のデビューとロバート・メンチル的なその映画の上手さではないんですけど、
とはいえこの種の映画の上手さって一番今失われつつあるものな気がしてて。
そうですね。
あの、エッジがないんですこの映画。
うんうんうん。
エッジ、フックがなくって、
最終始末ったものの満足度がむちゃくちゃ高いんですけど、
見てる間、ここが尖ってるとかっていうのがなくって、
このとんがりってサービス精神だったりすると思うんですよ。
はいはいはいはい。
で、それを今一番上手く使えてるのが僕はノーラーだと思うんですけど、
うん、そうですね。本当にそうですね。
私はここが尖っておりますっていうのをアピールするのがむちゃくちゃ上手いんですよ、あの人。
本当そうと思います。自分のプロモーションというか、ちょうどよくドーパミンが出すのが上手いと言えばいいんですかね。
で、そのとんがりをアピールするのがあんまり上手じゃないのがシャマランなんですけど、
そうですね。そうだと思います。はい。
ただ、あの人はむちゃくちゃとんがってますけど。
そうですね。もうトゲとしてきてますからね、ほぼね。
そう、デビット・ラッド・ミッチェルもめっちゃとんがってます、本当に。
うんうんうんうんうん。だからそう、とんがってる人が最近はやっぱり残っていっているというか、
残っていくような競争バイアスがそもそもハリウッドであったり映画業界にあるなとは思いますよね。
スペイル・バーグもとんがりの人ではあると思いますしね。
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うんうんうんうん。間違いなく。
だからまあ、トニー・スコットがというか、少なくとも本作に関してはそんなにとんがりないと思うんですけど。
だと思いますね。
なんか最終的な満足度むちゃくちゃ高いんですよね、本当に。不思議なことに。
そうなんですよ。
あ、なんだろうな、なんかやっぱりバランス取りの上手さであったり、
脚本の粋なところというか、緻密じゃないんですけど、その抜け感と粋さとドライさという、
全て含めてやっぱなんか、確かに今のマーケティングとか市場原理からすると、
あんまりやっぱり配給だったり製作会社が売りづらいのはなんかわかる気がするっていう。
これを見てくださいっていうのをすごい出しづらい、押し出しづらい作品にはなっちゃうんだろうなとは思うんですよね。
それこそラストサバイバーとかもしかしたら若干トニー・スコットっぽかったのかもなって今振り返ると思い始めてますけど。
リドリー・スコットにしてはですけどね。
実際宣伝多分相当困ってたしっていうのもあるって。
確かにね。
でも僕、ラストサバイバー、トニー・スコットが撮ってる方が見たかったかもしれない。
それね、本当にそう。絶対面白くなってた。
このバランス感覚であの話やったらむちゃくちゃ良くなりそうじゃないですか。
めっちゃ良くなりそうですし、しかもこのバランスで絵が切るしね、あのキャラクター制なら。
全然できたと思うんですね。
ですね。
てかもう半分スパイゲームはラストサバイバーなんじゃないかってぐらいですけど。
ジョシュ・フォーリンの視点に変えればもうスパイゲームですから、ほぼ。
そうですね。
やっぱりリドリー・スコットのひねくれ感はない方が合ってたような気もするなって。
そうですね、もう足られ場ですけど。
トニー・スコット版ラストサバイバーどうなってたかな確かに。
でもきっと同じく宣伝は苦労しただろうな。
いやー今の時代にトニー・スコットがご存命で作品作ってたとして、
今の日本で多分映画館で上映するのむちゃくちゃ難しいと思います。
ですよね。
いかにも配信に行きそうなラインですよ、このライン。
めっちゃわかります。
一昔前だったら映画館で公開されてたけど配信になりましたみたいな、
映画のちょうどそのライン上にいるんですよ、トニー・スコットの映画。
そうですね、本当にそうですね。
しかも多分ネットフリックスではなくAmazonプライムの配信だろうなって感じがしますね。
ネットフリックスもっとえげつないものがあるから。
よりドーパミンが強いものを出しますからね。
尖りを求めますからネットフリックスは。
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いやー切ない話してますよね、今。
むちゃくちゃ切ない話してますよね、これ。
いやでもこういう映画こそがある意味劇場で見た時の感動が深いんですよね、というか。
2時間集中して見たことによってと言えばいいんですかね。
もう作品名をあげずに言いますけど、
最近流行っている映画って別に映画館じゃなくてもいい作品多いと僕は思っているんですよ。
そうですね。
大体何でも割と魅力そんな変わらないと思うんです。
変わります、変わります。
それはその作品のエッジが別に映画であることによって生きるわけじゃないエッジによって成り立っているからなんですけど、その作品が。
ただもちろん画面でかいとか音がでかいとかは魅力なんですよ、それは。
それはそうなんだけど、別に映画って音のでかさとか画面のでかさだけじゃなくて、その2時間ぐらい収まっていること自体の意味みたいなものとか、そういうものを含めて映画だと思うんですよ。
それこそが映画館で映画である意味がある作品だと思うんですけど、そういう作品は今弱いんですよね。
本当にそうですね、1週間2週間やって死ね込んでスッと消えていくみたいなそんな感じですもんね。
やったとて。
悲しいですね。
そうだよな。
で、難しいのは配信でじゃあそういう作品を配信限定で流れましたといって、選んでみるかと言われるとなかなか見られないことも多いんですよね。
自分たちもそこにそもそも情報が入ってこないことすらもありますし。
そうですね、それは僕らも反省というか、実際トニー・スコット作見てなかったわけだから。
そうなんです、そうなんです。
ここのこういう映画をキャッチできるアンテナをやっぱり持ってなきゃダメだなという、
ダメだってわけじゃないですけどなんて言うんですかね、これを楽しめることも豊かさの一つだなと思うと言えばいいのか。
映画を好きって言ってるのであれば、これの魅力は拾いたいっていう感じはあるなっていう作品ですね。
映画流行棒さんさすがだなって思ってますけど。
それを受けてこなかったというか、それを拾ってこなかった我々の責任でもあると言えばあるので。
そうですね。
もちろん小っちゃな、マーケットの中に置いて小っちゃな存在ですけど、自分の購買なんてものは。
とはいえ結局、だってたくさんいろんなビッグバジェットの映画がある中でスルーしてきたでしょあなたって言われたらおっしゃる通りですと思うので。
見なきゃなと思いました、そういう意味では。
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でも本当にトニー・スコットこれから僕むちゃくちゃ見たいですもん。
それこそもちろんさんがお勧めしたデジャヴとか、あとエニューバーアメリカとか、あの辺の2作はちょっと次見よっかなとか思ってます。
そうですね、ちょっとちゃんと見ようかなって思ってますね。
あと見やすいですね。
いや本当にそう思います。
なんかね、見ててね疲れないって思いました。
すごいちょうどいい。
情報量が多すぎず少なすぎずみたいな感じかなと思って。
本当に良かったですね。
これからもトニー・スコ見ます。リドウ・スコだけじゃなくてトニー・スコもしっかり見ます。
はい、ではそんな感じでスパイゲームの話は終わっておこうかなと思います。
お知らせになります。
映画の話したすぎるバー。
次回の開催はポッドキャスト映画流小坊さんとのコラボ開催となります。
日付は10月17日土曜日。
場所は大阪南森町週刊曲がり19時オープン23時クローズです。
またこの番組ではおたりを募集しております。
番組全体や次回トークテーマ、今回のトーク内容への感想などご自由にお送りくださいませ。
番組内で取り上げさせていただきます。
バーの最新情報、次回テーマはXおよびインスタグラムにて告知しております。
各ご案内は番組説明文をご確認くださいませ。
さらにこの番組のジンの通販を開始しました。
初めてのリスナー向けおすすめ回編、神回事前多選編の2種類です。
よければぜひお買い求めください。
それでは映画の話したすぎラジオ第278回スパイゲームの回を終わりたいと思います。
それではまたお会いしましょう。さよなら。
さよなら。
56:21

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