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2022-10-13 11:45

今日の10分de1テーマ「スティーヴン・キング流 二代目襲名!ジョー・ヒルについて」

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本職は編集者のエイドリアン太郎が1日1テーマを決めて10分話すpodcastです。 ※ご意見、ご感想、質問や話のお題などありましたら eidoriantarou@gmail.com へお便りください。

[beats by P.J INLAND]

00:01
はい、というわけで始まりました。本日はですね、
小説家、ジョー・ヒルという人が書いたですね、
ブラックホーンという短編について話したいなと思います。
話したいなというほど、話す話したいのかわからないですけど。
このジョー・ヒルという人はね、スティーブン・キングの息子なんですよね。
でですね、このブラックホーンというのは最近ちょうど映画化してですね、
その映画は僕は見られてないんですけど、すごい評判が良いんですよね。
評判が良くてですね、ちょっと見たいなと思っていたら、多分もう上映終わったのかな。
でですね、原作ってスティーブン・キングの息子のジョー・ヒルが書いたんだよなと思ってですね、
買って読みました。買って読んでみたらですね、
これもう10年くらい前に出た20世紀の幽霊たちっていう、
このジョー・ヒルの短編集があったんですけど、
それのタイトルを変えただけだったんですよね。
つまり中身は一緒で、中身は一緒だったと。
で、映画化に合わせてですね、装いを変えてブラックホーンというタイトルで出したと。
ブラックホーンが映画化するからということですよね。
でですね、あれと一緒かと思いながらですね、
一応でもブラックホーンだけ読んでみるかってブラックホーンをまず読んだんですけど、
まあ面白かったですね。
面白かったんですけど、
すごいなと思ったのが、
本当にスティーブン・キングの息子として生まれて、
同じ小説家になるというだけでもなかなかったなと思うんですけど、
同じホラー小説家になり、しかも同じ作風なんですよね。
それがですね、改めて読んでやっぱりすごい思ってですね、
いや、そこまで行くみたいな。
なんかこう、なんだろう、
長嶋修行の息子として生まれた長嶋一史が同じプロ野球選手になるまではギリいいとして、
同じサード守ってですね、同じ構えしてるぐらいの衝撃があるんですよね。
なんか、そんな偉大な父親とそこまで合わせに行っていいの?って思うんですけど、
でも、はっきり言ってキング的な面白さはあるんですよね。
スティーブン・キング的な面白さがあってですね。
このブラックホーンっていうのもめっちゃスティーブン・キングっぽいと思ったんですけど、
まずですね、主人公の男の子がいきなり変質者みたいな男にさらわれるところから始まるんですけど、
なんか、アメリカの田舎の車でおたついてる太ったおっさんがいてですね、
03:02
大丈夫ですか?みたいな感じで主人公が声をかけたら、
したらもうトランクに押し込まれて連れていかれると。
スプレー顔にかけられて、気絶して連れていかれるんですけど、
で、アメリカのどこかの郊外にある一軒家の地下室みたいなところに閉じ込められてると。
で、その地下室はトイレもあって、壁には黒い電話がかかっていてですね、
どうも誰かがこの地下室で監禁されながら住んでいたと思わしきところに監禁されると。
で、そこに太った誘拐犯が来てですね、
君にはそんな無理やり触るようなことはしないからさ、
みたいな感じでですね、言ってくると。
もうすぐに殺されそうってなるんだけど、そこに誰かがその家に訪れて応対しなきゃいけないことで、
すぐには殺されずにですね、さあどうするどうする、この間どうやってここから逃げようみたいな話なんですよね。
でですね、この時点でですね、アメリカの田舎ですね、
主人公の男の子が野球選手、野球はやってないですね、少年野球をやっていると。
で、その少年野球をやってるんですけど、その街でですね、どんどんどんどん子供が行方不明になっていると。
全部この同じ犯人によるものだったんですけれど、行方不明になっていく中で一番最初の行方不明になった
ブルース・ヤマダっていう日系人の子がいてですね、同じ子供なんですけど、
野球の試合で一回投げあったことがあると。
向こうもピッチャーで、自分もピッチャーで投げあったと。
で、向こうはすごい球だったと。
でですね、会話は多分交わしてないと思う。ちょっと一言二言交わしたかなみたいな。
でも、すげえやつがいるんだなと思った。
で、すげえやつがいるんだなと思った。
その彼が一番最初に誘拐されたと。
で、今分かったと。あの男に殺されたんだってことが分かったみたいな感じなんですよね。
でですね、この時点でもスティーブン・キング要素はですね、満載なんですけど、
まずアメリカの田舎。
おっさんの変態ですね。
おっさんの変態、殺人鬼、子供が行方不明、子供が殺される、野球ですね。
これ、スティーブン・キングのこれをかき混ぜたらスティーブン・キングになりますよみたいな材料の7割くらい揃ってると思うんですけど。
でですね、あと超能力とかね、そういう超常現象が入ってくれば完全にスティーブン・キングのレシピが揃ってる感じがするわけですけど、
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実際超常現象が起こるわけですよね。
黒い電話がですね、ジリリリと鳴って、鳴ると自分一人いたら鳴ってですね。
で、その電話が勝手に鳴ると、黒い電話がかかってて、黒い電話が繋がってるんじゃないかってパッってかけるんだけど何の音もしない。
で、その太ったオッサンが入って、電話線は切ってあるぞみたいな感じで、どこにも繋がらないぞみたいな、痛めつけないようなことはしないから安心してじっとしてなみたいなことを言うんですよね。
でですね、その電話がジリリリと鳴ってですね、電話線が繋がっていない電話がそのあと一人で閉じ込められてたら鳴って、で出てみるとですね、ブルース・ヤマダの声なんですよね。
声でですね、僕の言うことを聞いてみたいな感じなんですよね。
で、今までも何人も捕まったけど、みんな目が覚める前にあいつに殺されたと、殺されてしまったと言って、でもその今来客があることがこうそうしてですね、主人公は目を覚ますことができたわけですよね。
でですね、君は目を覚ましたから君には生き延びてほしいなみたいなことを言って、その声を聞いて直感的にブルース・ヤマダって聞くんですけど、僕は誰かなんてどうでもいいよ、いいことでしょとかって言って、
で、この受話器に砂を詰めて武器にしてみたいな感じで助かる方法みたいなことを伝授してくれるんですよね。
でですね、いろいろあって、そのおっさんがいよいよ地下室で主人公を殺そうとしたときに隠し持ってた砂をパンパンに詰めた電話の受話器で鼻面を思いっきり叩くと、バキッと叩いてですね。
で、その後ですね、飲み合いになって、最後は電話機のコートでグイッと首を絞めるんですよね。
で、首を絞めてる途中で電話機が鳴るんですよね。電話線が繋がってない電話機がジリジリって鳴ると。
で、その後ですね、太ってたおっさんはですね、なんかその電話機いきなりなんでもないときに鳴ったりするんだよなみたいな。
なんか静電気かなんかの仕業らしいけどさみたいな。でもどこにも繋がってないみたいなことをその前に言ってたんですけど。
最後ですね、もうその子供に首を絞められてですね、殺されそうになって、真っ青な顔になって殺されそうになってる中ですね、電話がジリジリ鳴るんですよね。
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で、鳴ってですね、それをもう本当にあと数秒で殺されるみたいなところでですね、その変質者のおっさんがですね、苦しいながらもずっと鳴り続けてる黒電話をですね、見て不思議そうな疑問を浮かべたような顔をしてるんですよね。
顔をしてるその顔に向かってですね、「おめえにかかってる電話だよ!」って主人公が言って終わるんですけど、めちゃくちゃ切れ味よく終わるんですけど。
なんかですね、野球の試合で投げ合ったことだけがある、あのかっこよかったピッチャーみたいな、言葉も交わしたことがないみたいなやつがですね、既に殺されてるんだけど、
なんか主人公を救おうとですね、コンタクトをしてくると。
主人公は本当にその投げたピッチャーとしての姿しか知らないみたいな、すごい遠い関係なんだけど、その彼の言葉に従ってですね、なんとかその人と戦ってですね。
ついにですね、何人も何人もその子供が殺されてきたっていう、責任の恨みを晴らすような形でですね、そいつを締め落とそうとしてる時にですね、
なんかまるでこう、ざまぁみろと言わんばかりね、ずっとこの黒い電話が鳴り続けててですね。
で、なんでだなんでだって不思議になってるその殺人鬼に対してね、ほら、おめぇにかかってる電話だよって終わるっていうこの、なんていうんですかね、熱い感じ?
スティーブンキング特有のですね、なんていうかこう、死者が自分を救おうと必死にコンタクトを取ってきてくれるみたいな、このスティーブンキング流の泣かせとですね、
あとスティーブンキング流のこの誰かの思いを背負って、そして何ていうか、炭火起きるみたいな熱いシーンみたいなですね、物まで完全に一致しててですね、めちゃくちゃ全部スティーブンキングだけど、
すごいなみたいな、なんか学語とか歌舞伎かみたいなね、なんかこうスティーブンキング家に生まれたらもうこの流派を受け継いでいくのかみたいな感じですね、いやすごいなと思いました。
というわけでですね、単純に面白かったなと思っただけの話です。
本日は以上です。ありがとうございました。
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