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2026-10-29 07:46

不登校でも勉強だけはさせたい親心が子どもを追いつめる?

不登校の子の受け皿として広がるフリースクールについて、選び方を間違えると子どもがさらに追いつめられる、と伝える記事です。フリースクールは、生まれた経緯によって方針も集まる子どももさまざまで、選ぶための情報がほとんどないこと。主体性の尊重と言いながら何もしない場所や、学力を重視するあまり、教育熱心な親に追いつめられた子をさらに傷つけてしまう場所の例を紹介します。学校の先生が保護者の相談にどう向き合えるかを考えます。

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こんにちは、教育カフェテラス進行役の水野太一です。 国内外の教育の記事を1本ずつ取り上げて、子どもと学校のこれからを考える番組です。
アシスタントの高橋さやかです。よろしくお願いします。
今日は、フリースクールの話です。 ネイリー新潮の記事で、10月16日にヤフーニュースに配信されました。 さやかさんは、フリースクールについてどのくらい知っていますか?
大学の授業で、不登校の子が通える学校の外の居場所と習いました。 地域によっては、フリースクールで過ごした日が学校の主席になるということも聞いたことがあります。 でも、中の様子はほとんど知りません。
記事も、まずそこを説明しています。 フリースクールは、何かの理由で学校に通えなくなった子が、学校の代わりに行く場所です。 スタッフが相談に乗ったり、勉強を教えたり、イベントを計画したりします。 全国に
数百箇所あるとされ、結社は一般的に数万円、高いところでは10万円以上だそうです。
10万円以上というのはかなりの金額です。 それでも通わせたいという保護者の気持ちはわかる気がします。
記事は、我が子の不登校に悩む親にとって、救世主のような場所だと書いています。 国も、多様な学びの一つとして歓迎する姿勢を見せていて、地域によっては補助金も出ます。 ところが、記事の取材に応じたフリース
クールの職員は、選び方を間違えたために、子供が精神的に追い詰められたり、自分を傷つけるようになったりすることもある、と話しています。
職員は、フリースクールという言葉は、専門学校というくらい広い言葉だ、と表現しています。 百箇所あれば、取り組みも、集まる子供のタイプも、百種類あるというのです。
専門学校と言われるとわかりやすいです。 利用も、料理も、プログラミングも、全部専門学校です。 知らずに選んだら、合わないのは当然かもしれません。
いい例えです。フリースクールは、1980年代から1990年代にかけて、いじめや逮罰の問題を抱えた学校から子供を解放しようと広まりました。 その後、発達障害の子の居場所、受験から外れた子の居場所、ゲーム
に依存した子の居場所、外国にルーツのある子の居場所として、それぞれ増えてきた経緯があります。
生まれた理由によって、集まる子供も違ってくるのですね。
その通りです。最近は、少子化で先細りする塾が、昼間の空いている教室でフリースクールを運営する例もあるそうです。 方針も、1日でも早く学校に戻ることを目指すところから、ずっと学校に行かなくてもいいという
考えのところまで、バラバラです。
ところが、高校受験のガイドのように、特徴をまとめた情報はほとんどありません。
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情報がないまま、ほとんど評判だけで選ぶことになるのでしょうか。 保護者にとっては、とても不安な選択だと思います。
記事は、実際に起きたトラブルを2つ紹介しています。
1つ目は、子供の主体性の尊重を掲げていたフリースクールです。
取材に応じた学校の先生によると、実際にはスタッフが何もせず、大半の子は誰とも関わらず、1日中ゲームをして帰っていたそうです。
それがある子もいるとは思います。
でも、本当は勉強したい、早く学校に戻りたいと思っている子にとっては、辛い場所になりそうです。
その先生も、まさにそこを心配しています。
そういう子が通い続けると、いつしかその環境に慣れて、学校に行く気持ちや学ぶ気持ちが消えてしまうことがあるというのです。
ただ、記事は、ゲームや動画を認めていても、それを回復の段階として使い、少しずつ別の方向へ気持ちを向けさせているフリースクールが大半だ、とも書いています。
ゲームを認めること自体が悪いのではなく、その先の関わりがあるかどうか、ということでしょうか。
そういうことです。耳障りのいい言葉を使うだけで、実際には何もしていない場所もある、という指摘です。
2つ目のトラブルは、その反対です。
高い料金を取るフリースクールほど、勉強させることを目的にしている傾向があるそうです。
学校に行かないなら、せめて勉強だけはしてほしい、と思う親には、とても評判がいいと言います。
その気持ちは、私にもよくわかります。
勉強が遅れてしまうことが、子房者にとっては一番怖いのだと思います。
ところが、子供の中には、親からの教育虐待が原因で不登校になっている子もいます。
教育虐待とは、教育熱心のあまり、親が子供に無理な勉強を強いて、追い詰めてしまうことです。
そういう子がフリースクールでも勉強を強いられると、さらに追い詰められてしまいます。
逃げた先でも同じことをされたら、どこにも居場所がなくなってしまいます。
以前、この番組で、不登校の子に無理に勉強させるほど逆効果になる、という話がありました。
それと重なるように感じます。
重なります。その回では、学びの遅れは不登校の原因ではなく結果で、まず心身の回復が先だ、という話をしました。
今日の記事は、その考えが、フリースクール選びの場面でも当てはまることを示しています。
記事が紹介しているのは、親に中学受験を無理にさせられ、私立中学に合格したものの、そこで追い詰められて不登校になった生徒の例です。
その子の親は、その後どうしたのでしょうか。
教育費をかけたのだから、絶対に脱落させない、と考えて、学力を重視するフリースクールに通わせたそうです。
その結果、子供は壊れてしまったと記事は書いています。
聞いていて胸が苦しくなりました。親の側は子供のためだと信じていたのだと思います。
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そこが難しいところです。記事も、フリースクールが今の社会になくてはならない場所であり、人生を大きく変える希望の場になっていることは認めています。
多様な子供を受け入れられるフリースクールも少なくありません。
その上で、どこに通わせてもうまくいくと考えるのは間違いで、親が子供の特性や課題と照らし合わせて選ぶ必要がある、と結んでいます。
学校の先生が、保護者からフリースクールの相談を受けることもあると思います。先生には何ができるのでしょう?
記事は保護者に向けて書かれていますが、先生の立場で考えるとできることはあります。
学校で見えていたその子の特性や苦しくなった場面も、保護者と一緒に整理することです。
連休を急ぎたいのか、まず安心できる場所が欲しいのか、子供自身の気持ちを確かめる手伝いもできるでしょう。
学校に来なくなった子のことを先生が一緒に考えてくれたら、保護者も一人で選ばなくて済みます。
フリースクールは、選ぶ場所であると同時に、子供に合わせて選び直していい場所でもあるのでしょう。
勉強させたいという親の思いと、まず休みたいという子供の気持ちの間に大人がどう立つか、その問いを学校の外の居場所についても考えておきたいところです。
私は居場所があれば安心だと思っていました。でも、どんな居場所かまで見ないといけないのだと、今日初めて気づきました。
居場所の名前より、その子がそこで笑えているかを見ることが、一番の手がかりになるはずです。
最後までお聞きいただきありがとうございました。また次回お会いしましょう。
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