みなさん、こんにちは。ベテラントリマーでドックトレーナー、犬の代弁者、ハラグチです。
今回は、犬が噛むということは最終手段なんですよ、というお話をしたいと思います。
犬っていうのは本来、とても、実は平和主義者なんですね。
例えば、自分が嫌なことされそうってなったら、一番最初に取る行動っていうのは、逃げるっていうことをします。
縄張りを守らなきゃいけないとか、自分の子供を守らなきゃいけないとか、自分の身を守らなきゃいけないっていう最終手段として、噛むっていう行動に出るんですけど、
それが一番最初に出るってことはね、本来実はあんまりなくて、
嫌だなって思ったときに逃げますよね。でも、お家の中で暮らしている子がほとんどだと思うので、そうすると逃げる場所ないですよね。
だいたいテーブルの下とか、部屋の角っこの隅の方とかに行って逃げると思うんですけど、
そうなると背中が守られている状態、背中には何もないっていう状態で、
目の前に手が出てくるというふうになってくるので、そしたらそれに対してどうするかってなったときに、
最初はいきなり噛むっていうよりかは、ううーとか唸ってみると思うんですよね。
ううーって唸って、で、ちょっと牙をちょっと出してみたりしてね。
そしたら、ちょっと人もびっくりするから、一瞬でも手を引くじゃないですか。動きが止まったりしますよね。
そしたら、あ、成功だ、唸ればいいんだっていうふうに犬が思うんですよ。
でもその後また、ううーって唸ってたとしても、また手が出てきましたってなったときに、
あ、唸ってもダメなんだってなったときに、その後噛むっていう行動に移ります。
そうすると、人もね、本当にちょっと歯が当たったら痛いし、びっくりして怖いから手を引いちゃいますよね。
そうすると、あ、成功したっていうふうに犬が考える。
そういうふうにすぐ噛もうっていうふうな行動に移りやすくなってしまいます。
で、だんだんね、そういうことを繰り返せば繰り返すほど、なんか嫌なことされたら噛めばいい。
今まではね、それまでは最初の頃は逃げるとかいろんな行動を試してみたりしたんですけど、
だんだんもう繰り返すようになると、もう噛んじゃえばいいっていうふうな思考回路になっちゃうんですよね。
そうなると、トリミングサロンに行かなきゃいけないんですよね。
爪も伸びるし、毛も伸びるしっていう子だったらトリミングサロンに行くとか、病院に治療に行かなきゃいけないとか予防でもね、健康診断でも行かなきゃいけないっていうときに、
あ、嫌なことされそうっていうだけでもう噛んじゃうという子になっていっちゃいます。
全員が全員全くすぐそうなるっていうわけでもないんですけど、
そこでちょっと気をつけてもらいたいのが、噛まないからうちの子は大丈夫だじゃなくて、
噛まない子でもその同じようなストレスとか恐怖心が出ているのであれば、ストレスがかかっていることは変わらないんですよ。
なので、何か違う症状に出てきます。
人間不審になったりとか、ずっとストレスで足を舐めたりとか、尻尾ぐるぐる追っかけてたり、ずっと右左うろうろうずーっとしてたりとか、浄土障害って言うんですけど、そういうふうな行動に出ることがあります。
なので、噛まなければいいっていうものでもないんですね。
じゃあどうするのっていう話なんですけど、そこで基礎的なトレーニング、そこはモチベーショントレーニングって言って、恐怖の刺激とか高圧的な態度で言うことを聞かせるんじゃなくて、
楽しいよとか、これをやったらいいことあるよとか、おいしいものをもらえるよっていうような形で基礎のトレーニングをしていきます。
お座りって言われて、お座りを自分の行動でさせるんですね。無理やりお尻を抑えつけるんじゃなくて、おやつとか使った誘導をして、自分がした行動で、始めた行動で座るっていうことをしてくれたときに、よしって言ってそのおやつをあげるっていうふうにしていくと、
これを自分がしたら、おいしいものをもらえるとか褒めてもらえるっていうふうにしていくんですね。
ドアを出るときとかも、お家の外に出るときですね。
もうドアの前で待ってて、待ってたらよしって言って、ドアを開けて外に出るっていうふうにしていきます。
おもちゃ遊びをしていたとします。おもちゃ遊びしてて、ひっぱりっこしてましたって言って、ちょうだいって言って、話してくれたらよしって言って、もう一回遊んであげるよっていうふうにしてあげると、
人の言うことを聞いたほうが自分にとって得なんだとか、楽しんだ、おいしいものをもらえるんだっていうふうな形で、その経験をどんどん積み重ねていきます。
人の人間でよく例に出すんですけど、人間の子供だったら、じゃあどうするっていう話で、
だいたい言い含めますよね。これしたほうがいいよって自分にとっていいよとか、このままほっとくとこの虫歯が大変になって、もっと痛くなっちゃうよとかね、いろいろ言い含めたりね。
あと終わったらおやつ買ってあげるよとかね、ゲーム買ってあげるよとかね、いろいろ勉強頑張ったらねとかいうふうなご褒美が目の前に出して、提示してっていうふうにやってると思うんですよ。
人間のたとえばちっちゃい子を抱きかかえて無理やり泣き叫ぶ子を病院に連れて行くっていうのも、周りの目が気になるじゃないですか。
あとね、ちょっと昭和の感じだと、物置にカツオを閉じ込めるみたいな、反省しろみたいな、やったら、今の時代だとアウトですよね。そういう感じです。
だからそれはワンちゃんだからって言ってやってはいいことではないですよね。人間がダメっていうこともワンちゃんだからいいってことはないので、ちゃんと言い含められたら言い含めてもいいんですけど、言葉が通じないので言い含められないから、
常日頃、もしこちらが指示して、その構造をうまく取ってくれたらご褒美あるよっていうこの3点ですね。指示、構造、報酬っていうこの3点を繰り返し練習していくことで、こういう人と一緒にいて、人に言われたこととか何かしたことに対して人が褒めてくれるとかご褒美もらえるっていうふうな形で、
人に一緒にいることが楽しいっていうふうになってくると、そういう困った行動っていうのはちょっと減らせるんですね。対処が取れるようになってくるので、そのまず基礎トレーニングっていうのを一緒にやっていってほしいなと思います。
そこの組み立て方とかですね、その最初の基礎の部分のタイミング、褒めを出すタイミングとか、その伸ばし方みたいなのは、やっぱり素人さんではちょっと難しいとかちょっと間違えてしまうと、それを逆に修正するのがすごい大変になってしまうので、
必ずですね、プロのトレーナーさんと一緒にこのマインドを変えていくっていう練習を一緒にしていただければなと思います。次回は噛むという行動が出たときに、一番最初に確認するべきことについてお話をしていきたいと思います。最後まで聞いていただいてありがとうございました。