犬の食が細くなる理由
皆さんこんにちは。ペット業界歴30年、ベテラントリマーでドックトレーナーでもあるサロンオーナーのハラグチが、ペットと楽しく暮らすコツをお伝えしています。
今回は、犬の食はなぜ細くなるのかというお話をしていきたいと思います。
お客さんのワンちゃんに、ご飯をあまり食べないのよ、よく残すのよ、というご相談をされることがあるのですが、
食べないというか、全体的に食が細いとか意欲がないというワンちゃんが結構いらっしゃるんですね。
食が細いと、何で良くないのかというと異変に気づきにくいということがあります。
うち3代シュナウザーを飼っているんですけど、もともとシュナウザーって食欲旺盛な犬種というのもあるし、
食いしん坊さんが多いんですけど、普段すごいバクバクって残さずあっという間に食べちゃうので、急にご飯食べないってなった時に、何か具合が悪いってすぐ気づけるんですよね。
なので、すごいわかりやすいんですけど、普段から食が細いとどうしても、具合が悪くて食べないのか、食欲がなくて食べないのかわからないっていうのがあって、異変に気づきにくいっていうことがあります。
犬って、他の動物もそうなんですけど、体調が悪いっていうことを周りに知られたくないんですね。
もともと持っている習性としてなんですけど、何でかっていうと、外的に一番最初に標的にされてしまうとか、あと群れの中でも、体調が悪いっていうのがわかって、こいつ足手まといだって思われると爪はじきにされちゃったりとかっていうのがあるので、
もともと隠すっていうのがありますし、言葉が通じないので、お腹痛いよとか言えないじゃないですか。なので、この異変になるべく飼い主さんが早く気づくっていうためにも、日頃からご飯ちゃんと食べてくれる方がありがたいのとわかりやすいっていうことがあります。
なんで食べなくなるのかっていうのが、結構皆さん、ペットショップとかブリーダーさんから子犬の時にお迎えする方が多いと思うんですけど、その時に結構3食しっかりご飯食べさせてあげてくださいっていう感じで言われて、
子犬って成長期なので、何もしてなくてももうお腹空いてるっていうような状態。すごいバクバク食べてくれるっていうのがあるっていうので、そのイメージありますよね。大人になってきて、ある程度体型が定まってくると、そこまでカロリーを必要としてないので、
今までみたいな食欲旺盛感がちょっと薄れてくるっていうのがあります。もちろん個体差があるんですけど、そうなった時にたまたまちょっと食べない、運動や発散が足りてないとか、お留守番が長いってなった時にちょっと食欲ないなと思ってたら、
食欲管理のポイント
飼い主さんが心配して、一粒ずつお口の前に持ってきて、ほら食べなとか言ったりするんですよ。そうすると、構ってくれるの嬉しいから、こうしてればご飯食べなって言って構ってくれると思って食べなくなるっていうパターンが一つと、
あとは食べない時に、飼い主さんが食べさせなきゃって思うから、結構おいしいもの追加しちゃったりするんですよね。そうすると、食べなければもっとおいしいもの出てくるっていうので、食べなくなるっていうパターンとあります。
で、やっぱり日頃あまり動いてないとか、刺激がない状態でちょっとずつ、食べてると食欲って落ちるんですけど、よく例えていうのが、親戚の家とかに遊びに行って、どんどんお菓子とか出てきますよね。
これ食べな、あれ食べなって言って出てきて、そうすると、なんかもうお夕飯そんなにいらないな。みたいな感じなんですけど、そこでおいしいもの出しちゃうとか、あとはそのご飯を食べないからって結構みなさん置きっぱなしにしちゃうんですよね。
そうすると、ドライフードなんかでもちょっとこう風味が飛んじゃうし、ちょっと湿気ちゃったりとかっていうのがあって、ますます食べないっていう風になっちゃうんですよ。
なんか後で食べるだろうからってみなさん置いといちゃうんですけど、良くないです。うちの初代のワンちゃんミックスの子だったんですけど、最初一人だったので、そうやってやっぱり私も置いてた時期があったんです。
そうしたらちょっとご飯あんまり食べなくなって、その後その一代目のシュナウザーの子と一緒に暮らすようになったんで、その子が食べに行っちゃうから、すぐ下げちゃったんですね。食べなかったら食べられちゃうからって言って、下げるようにしたら、すぐその子も食べるようにあっという間に食べるようになりました。
いろいろやり方あるんですけど、ご飯食べない子の一番のおすすめのやり方として、ご飯、朝、あげますよね。で10分置いておきます。10分経ってもう食べなかったら下げちゃいます。
その間とか、お夕飯までに何もあげない。その間におやつあげちゃうと、おやつで満たされちゃうとかね、そういうことがあるので、基本何もあげないです。で、お夕飯になってまた同じように10分置きます。で、もし食べなかったらまたそこで下げちゃうっていうのを繰り返します。
そうやっていくと、今食べないと食べられないんだってなるし、ちょいちょいお腹に何か入れてると、さっきの親戚のお家に行った時みたいにあんまり食欲がなくなっていっちゃうとか、常にお腹の中に何かある状態だとお腹すかなくなっちゃうので、ちゃんとしっかり開けてあげるっていうことも必要です。
それを繰り返してみてもらうと、結構食べるようになります。だいたい、飼い主さんがかわいそうだからって言って、負けちゃって、あげちゃったりとか、おいしいものトッピングしたりとかっていうのがよくある話なんですね。
結構おいしいものトッピングするパターンが結構皆さん多いんですけど、だいたいうちの子、ご飯食べないのよって言ってるワンちゃんの方が結構太ってるっていう子が多いです。
太っちゃうのも長い目で見ると健康には良くないので、適正な体重で過ごしてもらったほうがいいかなと思います。
次回はそのおやつ、もちろんご飯しっかり食べてればおやつあげてもらってもいいんですけど、ご飯とかそのおやつに対する意欲っていうのがトレーニングですとか、ストレス回避、ハズバンダリトレーニングにおいて結構重要な役割を果たしているので、その辺についてお話をさせていただきたいと思います。最後まで聞いていただいてありがとうございます。
ありがとうございました。
