おはようございますからこんばんはまで!塚越健司です。今回は私がメインパーソナリティを努めます。
さて、次回3/3(日)深夜1時〜TBSラジオで生放送のLifeのテーマは「めんどくさいにもほどがある!ーー事務から社会を考える」です。事務と聞いて、みなさんはどんな印象を持っているでしょうか?今回は「事務」について考えてみたいのです。
そこで、リスナーの皆さんからメールを募集します。
テーマは「あなたの得意な事務仕事と苦手な事務仕事を教えてください。どちらか一方でも構いません。」
です。印象に残ったエピソードや、事務にまつわるあなたの考えを、ぜひお聞かせください。
メールアドレスは life@tbs.co.jp
ぜひ、お早めにメールをいただければ幸いです!!
2024年2月4日、去年刊行された書籍について語り合う、Lifeの有志イベント「速水健朗×倉本さおり×山本ぽてと×工藤郁子×斎藤哲也 『文化系トークラジオLife 文化系大新年会2024――2023年のオススメ本はこれだ!』」が開催されました(3/5日までアーカイブ販売中)。
様々な本が取り上げられるなか、阿部公彦『事務に踊る人々』をめぐる話題は特に盛り上がりました。本書はタイトル通り、「事務」について様々な人物の話題を交えて書かれたエッセイですが、「事務の力」に関して改めて考えるきっかけとなりました(本書については、Lifeにも出演されている渡辺祐真さんが書評を書いています)。
近代化&中央集権化が進行する中で、「事務」は権力の源泉にもなってきました。例えば官僚機構がその典型。官僚のトップは「事務次官」と呼ばれ、事務のスペシャリストであると同時に、書類作成から関係各所の調整まで、様々な事務作業を通して権益を死守し、時に政治家と衝突します。他方、昨今の自民党の「裏金問題」について、岸田首相は「事務的ミスの積み重ね」と述べ、問題を事務問題に(無理やり)帰着しようとしています。とはいえ、事務手続きのための書類が、犯罪を証明することもあります。
するとやはり、事務は「力」を持ち、事務問題は社会に大きな影響をもたらし得るのです。
一方、事務作業は「苦手だ」と感じる人も多いと思います(私もその一人です)。みなさんも書類の山、あるいはデスクトップを埋め尽くすファイルの山を前に、この「ブルシット・ジョブ(クソどうでもいい仕事)!!」と悪態をつくこともあるでしょう。そう、事務仕事は忌避の対象になることもしばしばです。
例えば、事務作業の短縮・業務効率化のために、社会では日々様々なツールを開発されています。しかし、そうしたツールに慣れるためにこそ、私たちは時間を取られ疲弊してしまう。だからといって、フロッピーディスクで資料をいつまでも保管したり、「使えるから」という理由で同じツールを使い続けては、生産性の向上などありえない。
こうして事務と効率性をめぐって、私たちは日々煮えきらない思いを抱えています。
また、事務はやはり「どうでもいい仕事」などとは言い切れません。例えば事務ツールを使った整理整頓術は、日常生活にも使えて、おまけに頭の中もクリアになり、創造的な力を刺激します。生成AIは言わずもがなです。すると、事務仕事はどうでもいい仕事ではなく、クリエイティブな作業であるとも解釈できるでしょう。
他にも、会合の日程調整から人間関係の調整まで、数字以外の「人間の気持ち」まで考慮しなければならない事務仕事もあります。このように考えれば、事務は私たちの生活全般に広がっている事象であると解釈できます。
事務って一体何なのだろう?わかるようでわからない、そんな「事務」について、みんなで考えてみませんか?
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2024年2月4日、去年刊行された書籍について語り合う、Lifeの有志イベント「速水健朗×倉本さおり×山本ぽてと×工藤郁子×斎藤哲也 『文化系トークラジオLife 文化系大新年会2024――2023年のオススメ本はこれだ!』」が開催されました(3/5日までアーカイブ販売中)。
様々な本が取り上げられるなか、阿部公彦『事務に踊る人々』をめぐる話題は特に盛り上がりました。本書はタイトル通り、「事務」について様々な人物の話題を交えて書かれたエッセイですが、「事務の力」に関して改めて考えるきっかけとなりました(本書については、Lifeにも出演されている渡辺祐真さんが書評を書いています)。
近代化&中央集権化が進行する中で、「事務」は権力の源泉にもなってきました。例えば官僚機構がその典型。官僚のトップは「事務次官」と呼ばれ、事務のスペシャリストであると同時に、書類作成から関係各所の調整まで、様々な事務作業を通して権益を死守し、時に政治家と衝突します。他方、昨今の自民党の「裏金問題」について、岸田首相は「事務的ミスの積み重ね」と述べ、問題を事務問題に(無理やり)帰着しようとしています。とはいえ、事務手続きのための書類が、犯罪を証明することもあります。
するとやはり、事務は「力」を持ち、事務問題は社会に大きな影響をもたらし得るのです。
一方、事務作業は「苦手だ」と感じる人も多いと思います(私もその一人です)。みなさんも書類の山、あるいはデスクトップを埋め尽くすファイルの山を前に、この「ブルシット・ジョブ(クソどうでもいい仕事)!!」と悪態をつくこともあるでしょう。そう、事務仕事は忌避の対象になることもしばしばです。
例えば、事務作業の短縮・業務効率化のために、社会では日々様々なツールを開発されています。しかし、そうしたツールに慣れるためにこそ、私たちは時間を取られ疲弊してしまう。だからといって、フロッピーディスクで資料をいつまでも保管したり、「使えるから」という理由で同じツールを使い続けては、生産性の向上などありえない。
こうして事務と効率性をめぐって、私たちは日々煮えきらない思いを抱えています。
また、事務はやはり「どうでもいい仕事」などとは言い切れません。例えば事務ツールを使った整理整頓術は、日常生活にも使えて、おまけに頭の中もクリアになり、創造的な力を刺激します。生成AIは言わずもがなです。すると、事務仕事はどうでもいい仕事ではなく、クリエイティブな作業であるとも解釈できるでしょう。
他にも、会合の日程調整から人間関係の調整まで、数字以外の「人間の気持ち」まで考慮しなければならない事務仕事もあります。このように考えれば、事務は私たちの生活全般に広がっている事象であると解釈できます。
事務って一体何なのだろう?わかるようでわからない、そんな「事務」について、みんなで考えてみませんか?
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