imu
そうっすよね。
muro
ドライブマイカー見ましたっていう話になって
で、その時にドライブマイカー見てたのが
誰だったろう、ひとしょうさんとまゆさんは見てらしいんですよね。
たぶん僕ら誰も、あ、いむさんが見てたのか。
いむさんが見てて、僕といむさんが見てなかったんですよ。
なので、じゃあここで映画の話してみようということで
どういう話か教えてくださいって言ったら
まゆさんもいむさんも
シーンの細かい描写が多くて
全体として何が起きてるかよくわからないっていうあらすじだったんですよね。
imu
そうなりましたね、ほんとに。
上水優輝
まゆさんにとっては車に乗ってるだけみたいな感じでしたもんね、話聞いて。
車に3時間ずっと乗ってるのかみたいな思ったら全然そんなことなかった。
imu
そうっすね。いやでもわかるんよな。
そうなるんですよね、説明しようと思ったら。
難しい。びっくりしたのが
室さん見てなかったじゃないですか。
で、予告編の動画だけは見たことあるっていう話で
そこからさっするにっていう感じで室さんがあらすじ説明したんですけど
その室さんの説明の方がめちゃくちゃうまかったっていう
しっくりきたっていう、びっくりしましたね。
muro
けど正確じゃなかったですね。やっぱ見てないだけあって。
imu
でも見た僕とまゆさんより説明できてましたからね。びっくりしました。
muro
そう言われてしまうと僕があたかも遠い側名で嘘つくのがうまい人みたいな感じになるよ。嘘つくみたいな感じになるよ。
決してそういうわけではないんですけど。
はい、ということで
imu
ドライブマイカーをやっていこうと思うんですけど
ちょっとネタバレが嫌な方はね、ここで一旦ストップしていただいて
作品が気になる方はぜひ見てからお聞きください。
はい、じゃあやっておきますか。あらすじの説明。
僕の。やっておきましょうか。
あらすじ担当大臣、ちょっと期待してます。
言うてね、もうこれ一回撮ってますから。あらすじ。
主人公は加福さんっていう男性だと思うんですけど
加福さんについてはね
主人公は加福さんっていう男性だと思うんですけど
加福さんにはオトさんっていう奥さんがいたんですけど、結婚してた。
で、奥さんを亡くしてしまうんですね。
それでなんやかんやありまして
なんか広島で芸術祭みたいなのがあって
違うな、加福さんは役者であり舞台の演出家なんですよね。
で、オトさんも同じように脚本家だったんですよね、確か。
で、ちょっと亡くしてしまいまして、オトさんを。
で、さっきも言いましたけどなんやかんやありまして
広島の芸術祭に呼ばれまして、加福さんがね。
っていう話です。
そうです。全然分かりました。
muro
映画では今イムさんがあらすじを説明してくださったあたりで
ようやくタイトルが入るんですよね、ドライブマイカーっていう。
音楽が流れを出しますよね、オープニングの。
オープニングのね。
上水優輝
ちょうどオープニングが始まったあたり。
muro
そうそうそう。絶妙な切り方をしたいいあらすじ説明だったってことっすね。
imu
はい、その通り。
前向きに捉えれば。
そこからはじゃんむろさんが続きを。
上水優輝
お願いします。
muro
その広島の芸術祭で、主人公の加福さんと
亡くなった奥さんのオトさんの愛人だった役者の男っていうのが再会するんですよね。
おお、そりゃ。
プラスしてそれと全く別の軸として、
芸術祭中は招待されたアーティストっていうのは車の運転できないからって言って
芸術祭の事務局からドライバーつけられちゃうんですよね、加福さんは。
加福さんは車のことがすごく大事だと思うんですけど、
ドライバー嫌なんだけど何やかんやって受け入れて、
で、この妻の不倫相手の男と、主人公の加福さんと、
このドライバーが若い女性なんだけど、ドライバーの若い女性みたいなのが
人間模様を描かれるみたいな、そういう話ですよね。
そうですね。
muro
二回目の話です。
二回目の話です。
二回目の話です。
imu
そうですね。
上水優輝
二回目ということもあってみんな慎重ですね。
muro
お二人はどの辺に心残りがありましたか?前回はね。
上水優輝
前回はもう僕は明確ですよ。
もっとね、この登場人物みんな魅力的というか特徴的じゃないですか。
そこの人間に対してもっと語ればよかったなっていう。
muro
なるほど。
なるほど。
イムさんはどの辺が心残りだったんですか?
imu
僕はね、もうね。
なんか、僕はもうちょっとカフクさんに寄り添うべきだったなって思いました。
muro
ちょっと。
imu
確かに。
むろ上水の猛攻にたじろいなっていう感じですね。
muro
カフクをボコボコにしてますね。
imu
そう、ボコボコにしてますからね。
上水優輝
成人男性二人がおじさんをボコボコにしてるところを
見過ごしてしまったみたいな感じの。
imu
そう、そうなんですよ。
そこに罪悪感があった。
ごめんなカフクっていう。
muro
なるほどですね。
僕はさっき話に出てた銃箱の隅のまゆさんとひとしおさんが
もうすでに感想会取られてたんですよね。
ドライブ毎回。
で、自分の感想を汚染しないように見なかったんです。
imu
僕も聞いてなかったです。
muro
聞いたらまゆさんの洞察が鋭すぎて
自分の言ってることが全部バカみたいだなと思えて
imu
なるほどね。
でもね、面白かったんですけどね。
全然そういう見方あるんかみたいなのを感じたんで。
そういう映画だと思ったんですよ。
imu
いろんな見方が存在しているみたいな。
っていう意味ですごい感想、この間の1回目の感想会
imu
すごい僕は面白いなと思ったんですけど
いかんさんちょっと攻撃力が高すぎるということで。
あるしてですね。
上水優輝
あるして。
muro
だから僕は銃箱の隅、事前に聞いてなくてよかったです。
まゆさんのおっしゃってたことを
まゆさんのおっしゃってたことを
まゆさんの言ってたことを踏まえて喋ったら
より加福さんをボコボコにできるなと思ったんですよ。
imu
そうなんですか。
muro
怖いな。
上水優輝
加福さん頑張らないといけないな。
muro
殴り足りなかったみたいな風に思ったんですよ。
銃箱の隅を読んだ時に。
僕は結構加福さん批判しましたけど
銃箱の隅は僕ら3人ともその視点なかったと思うんですけど
加福さんの亡くなってしまった奥さんである
オトさんの視点の話をずっとされてて、まゆさんが。
オトさんがどういう気持ちだったかっていう
考察の話をされてたんですよね。
上水優輝
さっきイムさんが説明したところまでってことですよね。
muro
オープニングの始まりまでの。
上水優輝
1時間くらいだったっけ。結構ありますよね。
imu
1時間くらいあるのか。
30分ちょいくらいだった。
上水優輝
結構長いよね。前半の振りとしてはね。
muro
銃箱の隅は逆に言うと初めの30分の話だけで
前後編あったんですよ。
にもかかわらず初めの30分の話ばっかりだったなと思ったんだけど
確かにそこを語ればそれで
より加福さんボコボコにできると僕は思ったって感じです。
imu
できるって。
ちなみに今日は加福さんをボコボコにする予定ですか?
どうしよう。お二人の手がたしだいかなと。
muro
今回は加福さんに寄り添っていきますよ。
上水優輝
あ、よかった。安心しました。
imu
寄り添っていきます。
じゃあ逆に言うとボコボコにしていくつもりでも大丈夫だと思います。
大丈夫です。
よかった。
一応登場人物を整理しておくと、主要人物としては加福さん。
この人が主人公ですね。車が好きな演出家、俳優。
妻がオトさん。
加福さんの後々ドライバーになったのが渡井美咲さん。
オトさんの不倫相手がタカツキですね。
オトさんの不倫相手がタカツキですね。
っていうとこで、じゃあボコボコにしていただいて大丈夫ですよ。
muro
そう言われるとやりづらいな。
結構全体を通して、傷ついた男の魂の再生の話だったと思うんですよ。
しっかりしろって思ったって感じですよね。
そうですね。
老朽に差し掛かろうという男が、妻不倫してて、
妻が不倫してたことに傷つくなとは思わないんです。
それは傷つくだろうなと思うんです。
上水優輝
気づいてもいたし目撃までしちゃうみたいなね。
muro
結構ショッキングだと思うんですよ。
結構ショッキングだけど、加福さんがとっさにそれを隠しちゃうんですよね。
自分の感情を抑圧しちゃって、その感情を抑圧しちゃったからこそ傷が治らなくて、いつまでも辛い気持ちなんですよね。
その傷をドライバーである若い女性の渡里美咲さんが癒していくっていう話なんだけど、
ねえって思ったって感じですよね。
ランボー怒りのアフガン見たことあるって感じ。
それは4作品目の候補にも出してるんですか?
imu
いやいや出してないです。
上水優輝
予告。
muro
ランボー怒りのアフガンってアフガニスタンでランボーが戦うんだけど、お腹打たれちゃうんですよ。
それ僕人生で初めて、その後映画見たらそういうシーン結構あるなと気づいたんですけど、人生で初めてね。
ランボー怒りのアフガンで、自分のお腹から弾丸を取り出すっていうのを見たんですよ。
ランボーはね、ナイフを火で炙って消毒して、お腹から弾丸を自分で切り裂いて取り出すっていうシーンがあるんだけど、
ねえ、こうじゃない?って思った。
男であればそうであれよ、みたいな感じですか?
まあ、男であればとは言わないけど、もう老朽に差し掛かろうというのであるから、みたいな。
imu
なるほどね。
muro
弾丸入れたまんまにしちゃってますからね。
そうそうそうそう。
なるほどね。
ねえ。
imu
なるほどなあ。
上水優輝
うん。
muro
なるほどね。
imu
うん。
なるほどね。
muro
なるほどなあ。
imu
若い女に癒してもらうなよ、みたいなことですか?
muro
そう。
imu
ああ、なるほどね。
そうか、癒してもらっとったんか。
僕は、なんていうかな、一方、お互い、お互いなんかなと思うんですけど。
上水優輝
あ、わかるわかる。自然な感じだったよね。
muro
それはお互いですよね。それはお互いなんだけど。
imu
いやあ、でも俺そんなさあ、おじさん、今よりもっとおじさんになったときに乱暴みたいに折れる自信がないんで。
muro
うん。
imu
うん。難しいなあ。
muro
うん。そんなの、僕だって自分、我が身を考えたらそれは難しいですよ。
上水優輝
うん。
あのね、加福さんとオトさんの関係とか、加福さんと三崎さんの関係とか、まあ別にその一連ではないけども、個別で見たときに過去にね、そういう経験をしているので、耳が痛いみたいですね、後悔ですね。
muro
なるほど。利収済みなんですね。
上水優輝
そう。20代のとき一生住んでた人がオトさんみたいな感じで浮気してるんだけどみたいな。
うんうんうん。
まあ別に現場を目撃したわけじゃないけど、どう考えても浮気してるんだろうなと思いつつも、触れないみたいなやつとか。
imu
うん。
上水優輝
別に恋愛関係とかいうわけではないけれども、結構年齢の若い方とコミュニケーションをとる中で、なんか癒されてるみたいな自分とか。
muro
うんうん。
上水優輝
なんかね、ダメだなと思いつつもね、この映画見るとね、ダメだなって思いますね。
imu
思い出すもんね。
muro
気をつけないとなと思いますね。
imu
ねえねえ。
muro
そうっすね。やりがちだからなしかも。
マユーさんの指摘で、僕やっぱそうだなと思ったんですけど、結構映画の後半っていうかオープニングまでの30分の後っていうのは、
うん。
上水優輝
態度としてそんな感じですよね。
muro
みたいな話をしてて、それ確かに思い浮かばなかったなって思ったけど、確かにそうだなって思ったんですよ。
で、その、加福さんが自分で言ってるんだけど、浮気を、不倫を急断しなかったのは、急断してしまうと生活が終わってしまうと思ったと。
つまり加福さんにとっては、お父さんがいて、非常に整った東京近郊の11階の高そうなマンションに住むみたいなのが、完璧な生活なわけじゃないですか。
この完璧な生活を破壊するのを恐れるみたいなのがあって、
この生活の完璧さこそ、お父さんを不倫に借り立てたのではないかっていう話だったんですよ。
imu
なるほど。
muro
分かるなって思った。そうだと思う。
imu
お父さんは完璧な生活を壊したかったってことですか。
muro
その加福さんが、加福さん自身としてお父さんにぶつかってこないみたいなのが嫌だったじゃないですか。
imu
そうっすね。
muro
なんていうか、前に樋口さんとのゲスト回の第1話でも、ほら、僕の話だと思うんですけど、世界をズームで見るか、引きで見るか、よりで見るかみたいな話で、
引きで見たらそれは調和の取れた生活いいかもしらんけど、もっと不完全な人間として、不完全な人間同士としてやっていくみたいなこともあるやんみたいな話じゃないかなと僕は思うんですよ。
imu
そうね、確かに。
上水優輝
なんかこなしちゃってますよね、ズームインズームアウトを上手に使って。
imu
なるほど、なるほど。
muro
きっと人間出してこいよみたいな話なんじゃないかなと思ったっていう感じですよね。
上水優輝
こなしちゃうからわかるんだよな。
imu
ああ、なるほどね、確かに。
上水優輝
その、そんなんじゃダメだなっていう気持ち、なんか感じすごいわかるんだよな。
muro
なんかその、家福夫妻は、しかも娘さんなくしちゃってるじゃないですか、小さい子供の娘さんを。
から、その、この後に及んでかいみたいなやつもあると思うんですよね。
うんうん。
こなすなよ、みたいなやつ。
imu
えっと、子供を亡くしてこなすな?
muro
そうそう。
上水優輝
もう向き合うべきよね、それ級の最大規模があるのに向き合わない。
でもね、だからこそ向き合わなかったんじゃないかみたいなのも感じますけどね。
muro
まあ確かにね。
上水優輝
それ級だからこそ、もう向き合うのはちょっとっていう。
imu
ああ、爆弾みたいな感じですか。
上水優輝
相当向き合うのはしんどいみたいなことと、ただある種逃げている。
muro
向き合わないのみならず、そのイニシアチブを弟さんにつかませて、実質を弟さんにつかませておきながら、
いや、これは自分もそのように決定したからとか言って、その、弟さんを罪に行くみたいなことをやるから、いや、ねえって思ったって感じですよね。
imu
4Gかな?娘さんの4Gの後の車のシーンで、子供はもう作らなくてよかったみたいな話するじゃないですか。
で、本当は子供をもう一度欲しかったっていうんですよね、弟さんがね。
うん。
で、いやもうあの子の代わりに、なんていうのかな、あの子の代わりはもう、あの子の代わりに、もういいや、えっと、
で、結局、いやいいよみたいな、僕が欲しくても君が望まないなら仕方ないよみたいな感じのこと言ってましたよね。
で、それが、あー、あー、これ弟さんきついやろうなって思ったんですよね。
やっぱ、うん、なんかちゃんと、ちゃんとっていうか、すり合わせというか、なんか、コミュニケーションしておけばこうはならんかったんかなみたいなことは感じました。
muro
ねえ。
imu
うん。
上水優輝
むずいって。
muro
実感こもってる。
むずいんだって。
imu
でも多分その姿勢を見せるかどうかだけでも違ったのかなとは思うんですよね。
上水優輝
いやー、それはでもさ、物語として引いてみてるからさ、その方が美しい人間としてみたいなさ、わかるけどさ、いざできますか。
muro
できない。
imu
いや美しいとかは思わないんですよ。
上水優輝
あ、そうなんだ。
imu
とは思わない。
muro
できない。
imu
できないですかね。
muro
できないね。僕は加福さんと全く違うタイプでできないって感じ。
自分の感情に振り回されてコントロール不可能になって、全然コミュニケーションできないみたいなことを起こしがちだから、できないんだけど。
まあ加福さんはほら、自分はその、わかってるていだから、おとさんはその、突き崩しづらいですよね。
お前がいかにわかってないかみたいなのを説明するの難しいですもんね。わかってるていの人に。
上水優輝
そのまさにわかってるていなんですね。わかりたくないんですよ。
muro
なんでですか。
上水優輝
え?重たいじゃん。
imu
疲れるみたいな感じですか。
上水優輝
疲れるというか、疲れもするけど、なんていうのかな。何にもならない感覚っていうか。
imu
何にもならない。
muro
結構そこそこの崩発になる。
思い切りましたね。加福さんをかばうためにそんなに身を削っていいんですかね。
上水優輝
何にもならないと思う。
muro
何にもなるとかならないとかじゃないんじゃないですか。
でもそれはだからさ、弾いてみた時にその方が美しいけどさ。何にもならなかったらさ、どこに向かうの人は。
僕は、すごく需要的で優しい女友達に相談して慰めてもらおうかな。
それはそれでって感じですね。
上水優輝
みんな違ってみんなクズみたいになってるじゃないですか。
いやいや、まだイムさんは最後の鳥で。
imu
僕はクズじゃないんで、やめてもらっていいですか。
あとね、僕ちなみに今日またもう一回見たんですけど、やっぱね、ワーニャンおじさんの話はかなりリンクしてるっぽいっすね。
結構カギだと思う、あれ。
なんかワーニャンおじさんの中でのセリフとかが加福さんにリンクしてたりするなと思ったんですけど、
過去とか現在が結構出てくるなって思ったんですよ。
オトさんがベッドで喋るシーンとかにも、過去も現在も失われてしまったみたいなことを言ったりしてて。
で、やつめなぎは相変わらずよくわからないと思うんですけど。
で、加福さんも、オトさんが亡くなる日ですね。車の中でワーニャンおじさんのセリフを言ってて。
人生は失われた。もう取り返しがつかない。そんな思いが昼も夜もまるで悪霊みたいに僕の心を苛むんだ。
過去は何もなく過ぎ去った。どうでもいい。しかし現在はもっとひどい。僕の人生と愛はどうしたらいい?みたいなこと言うんですけど。
これ多分加福さんの心というか心情、本当の心情だと思うんですよね。
muro
だからそこが多分ね、唯一多分加福さんに共感できないところではあるんですよ。そんなに過去を引きずるなよって思ってるって感じかもしれない。
いやでも深く傷ついてるから、そうね。
上水優輝
そんなに傷つくんだったら、向き合った方がいいよねって思う。その場合は。僕の場合はそんなに過去に引きずられないから、その過去のことで。
そこまで向き合うのしんどくないって思ってしまうけど、何にもならないってさっき言いましたけど、なんかしんどいなと思うけど、自分がそんな引きずってるんだったら向き合った方がいいなと思う。
muro
そうですね。けど向き合おうと思ったら死んじゃったから。向き合おうと思ったら死んじゃったから。
上水優輝
向き合おうと思ってなかったじゃん。別に今日話せるって言ったらいいよって言っただけじゃん。
muro
けど生きてればいずれ向き合えるかもしれないという可能性とともに生きていけるじゃないですか。
上水優輝
まあね。でもそれもお父さん任せですよね。お父さんが切り出せばそれに答える形でいいよって言って、例えばそういう話をするとかっていう。
やっぱり他人任せというか、自分でそこを切り出していくとか振り返っていくってことはやっぱりできてなかったですよね。
まあだからこそ泣いてたんでしょうけど。
imu
怖かったって言ってましたもんね向き合うのが。家に帰るのが怖かったって。
muro
いやー思うところありますよこれは。
イムさん的にはこの映画のポイントどの辺だったんですか。
imu
ポイント、まあやっぱオープニングから30分ちょいぐらいまでのお父さんとのエピソードが、すごい前編に渡ってくさびのようになんか効いてくるなと思ったんですけど、
なんかメッセージとしては、最後渡さんの顔の傷治ってて、
加福さんと北海道に一緒に行くじゃないですか、あの移動中にやたらなんかこう前を映したり後ろを映したりしてて、
でフェリーのシーンで加福さんが前でも後ろでもなくて横を見てたんですよ。
多分それ初めて今に向き合っているっていう描写だと思ったんですよ。
で最後渡さんは韓国に行って、なんで韓国にいるかわかんないんですけど、加福さんと一緒にいるのか、それとも一人だけで行っているのか、
でも加福さんがあれだけ大事にしてた車の中っていうか特別なものを人に渡したっていうのは、
完全に車を譲渡したのか、譲渡してなくても加福さんのいない状態で他人を乗せているっていうことだけでも、
なんていうかな、人を信用するみたいな変化が起きたのかなと思ったんですよ。
muro
加福さんがってことか。
imu
なるほどね。
で渡さんは顔の傷が消えてて、でそれ多分もう過去のしがらみはもう何ていうか取っ払って、
で最後のシーンが車の中から前を映してて進んでたんで、
最後の映画のメッセージとしては、前を向いて未来を見て傷ついても生きていきましょうねみたいなメッセージなのかなって思ったって感じですね。
muro
なるほど。
imu
生きていくしかないよねっていうなんか劇場のセリフにもありましたけど、って思いました。
muro
グーの音も出ない。
上水優輝
タカツキに対して全く言及されてませんけど、どうですかタカツキ。
imu
タカツキ。
上水優輝
初登場ってなってますけど。
imu
そうっすね。タカツキね。そうタクツキも、タカツキすごいなんかクズっていうか薄っぺらいっていうか、
あの舞台のオーディション応募しよっかなと思って応募のサイトかなんか見たら、見た時がちょうど締め切り日だったんですよすごくないですかみたいなことを加福さんに言うんですけど、
muro
マジどうでもいいこと言うなーって思いながら俺もこういうこと言うなーとか思ったんですよ。
imu
わかるーとか思って。
で、あれだな、結果的にタカツキが人を殺してしまった後に、タカツキと加福さんと渡さんで3人で車に乗るシーンあるじゃないですか。
で、なんかすごいタカツキが印象的なセリフを言うんですけど、なんかそれ、タカツキこんなこと言う?みたいな違和感があったと思うんですけど、僕は感じたんですけど、
なんかあれは、ワーニャおじさんってちょっと詳しくわかってないんですけど、さらっと見た感じ、ワーニャおじさんは人を殺そうとしたけど殺せなくて、
で、いろんな大変なことがあるけど生きていくしかないよねみたいな話っぽいんですよね。
で、タカツキはワーニャおじさんを演じてて、でも殺してしまったんですよね、ワーニャおじさんと違って。
人を殴り殺してしまって、もうその劇からアウト出てしまうみたいな。
で、それでああいうセリフを言ったっていうか、どう言ったらいいかな。タカツキの自覚としてはないんですけど、劇から離れるっていう。
けどなんか映画のメタな視点として、そういう表現だったのかなって思いました。タカツキに対して。
そうあった思い出した、タンポンの話あったじゃないですか。
オトさんの印としてのタンポン。
初めてカフクさんを紹介した時もタカツキを。
あれもオトさんのタンポンだったのかなって思いました。
印というか。
ちょっとわかんない。
夢っていうか、黄霞に達した時にする話があったじゃないですか、オトさんが。
ヤマガの。
そうそうそう。
上水優輝
あれはヤマガ。
imu
上水さんヤマガの話めっちゃ聞いてる。
muro
好きよね。
好き。ちょいちょい出しますからね。
imu
ヤマガはカフクさんで、女子高生はオトさんか。
オトさんで、タンポンとか侵入した印を残していくって言ってたじゃないですか。
あれは浮気の話で、その印としてタカツキを紹介したとか。
最後に強盗、別の泥棒が入ってきて殺されたって言ってたじゃないですか。
あれは自分の子供だったんかなとか思いました。
imu
ゆる言語学ラジオで言う深読み王者さんなんかも知れないですけど、これは。
ワンニャンおじさんならんよね。深読み王者さん。
上水優輝
かなりいい背に入ってる読み方だと思うな。
muro
ですか。
八つ目うなぎが全然わかんないんですよね。
なんかだんだんあれみたいになってきた。
imu
もうそういう感覚で見てます僕。繰り返し。
上水優輝
でも確かに何回見ても気づきがありそうな映画だよね。
そうですね。ありましたね。
imu
前回収録した時は結構タカツキくんの話とユンスさんの話をしましたよね。
muro
うん。
上水優輝
前回の話は、タカツキくんの話とユンスさんの話をしましたよね。
imu
うん。
muro
前回収録した時は結構タカツキくんの話とユンスさんの話をしましたよね。
imu
あー確かに。
ユンスさんね。
上水優輝
すごいね。全然違う話になるもんだね。
imu
なるもんっすね。
上水優輝
うん。同じ映画の話してるんだけどね。
imu
うん。
上水優輝
室さん思ったより殴らないやん今日。
なんか、そうかな。結構殴った気がするけど。
ほんと?なんか、化伏性についてね、こうあんまり。
前回はあの、
うん、化伏性っていうね、パワーワードが出ましたね。
muro
自分の中の化伏性と向き合うみたいな話が結構出てたと思うんですけど。
上水優輝
自分の中のね、化伏性とね。
imu
今回あんまりそれが出てこないなっていう。
うん。
muro
上水さんが結構上水さんの中の化伏性についてね、
はい。
imu
あの反省されてるから、あの。
辞聴したって感じ?
なんか、結構満足してしまったかもしんない。
上水優輝
参ってるやつを参りにして。
muro
そうそう、結構殴ったな感、僕はあったんですけどね。
まあ、前回話したことだからあれだけど、
やっぱ劇中劇のワーニョンおじさんが、
あの、あれなんですよね。
その、いろいろな国の出身の俳優を使って、
その人たちの防護でセリフを読ませるっていうやつなんですよね。
だから観客は全然知らない言葉で、
imu
うん。
muro
登場人物たちがコミュニケーションしてるのを見るみたいな感じなんですよね。
うんうんうん。
で、僕、それめっちゃいいなと思ったっていうやつですね。
思いつきたかったなそれ。やってみたいっていう感じ。
やります?
上水優輝
ん?
やります?
muro
4人で。
上水優輝
ドス死ぬ3人多言語バージョン。
muro
劇じゃないとできるんじゃない?
雑談で。
雑談でタイムがかからなくても。
だから、あの、もともとそのコミュニケーションの不全みたいなところがやっぱり全体を通して。
imu
うん。あるじゃないですか。
muro
で、そのキーとして手話の人が出てくる。
韓国手話の人がいるんですよね。
うん。
で、韓国手話の人がワーニャおじさんの
妹っ子のなんだっけな?ソフィアかな?
ソーニャか。
ソーニャの役をしてるんですよね。
うん。
で、
その、
なんていうかな、このソーニャが、ワーニャおじさんにおいてはこのソーニャが最後に救いをもたらすっていうか。
imu
うん。
muro
なんて言うんだろう。
結構文学って、
救いをもたらす少女みたいなのが結構配置されてるっていうのは僕の理解なんですけど。
なんですよ。
ダンテの新曲とかも、そのダンテが子供の時に好きだった女の子がなんかいて、
なんかその人が、その、なんていうかな、その人がどうにかしてくれるみたいな、最後天国に行ってその人がいるみたいな話だったりとか、
ちょっと曖昧です。
ウロウェーなんであれなんですけど、
imu
罪と罰も、
muro
自分は超人だから人を殺す権利があると思っているラスコール・ニコフ君が、
人を殺しちゃって、
普通に罪悪感に苛まれて精神を害していくっていう話なんだけど、
それを最終的にどうにかしてくれるのがやっぱ、
あれなんだっけな、あの子はただの貧しい女の子だったのか、小婦だったのかわかんないけど、
やっぱその貧しかったり小婦だったりとかする女の子が、
最後全部その主人公の苦しみみたいなものを転換してくれるみたいな役割になってくるんだけど、
韓国昭和のソーニャ役の女性みたいなのが、
このドライブマイカーの中でも、最後苦しみの転換点みたいなのっていうか、
最終的に苦しみがどうなるべきなのかっていうことを教えてくれるみたいな機能として出てきてるなと思いました。
imu
なるほど。
muro
あの人の存在感みたいなのがめっちゃ良かったですもんね。
imu
最後の手話のシーンがね、
ワニおじさんの体を使って手話してて、それもなんかめちゃめちゃいいなって思ったんですよね。
muro
あの演出思いついた時、してやったりと思ったでしょうね。
imu
思いついちゃったなったかもしれない。
こんなとこかな。