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2023-08-26 28:38

#047 【映画感想回】『悪の法則 特別編集版』

今回は、三人による映画感想回『悪の法則 特別編集版』です。

※ネタバレあり:映画観賞前の方はご注意ください

【もくじ】
『悪の法則 特別編集版』感想回
今回の作品は『悪の法則 特別編集版』/これまでとは全然違う感じ/理由を知らない方法がいいこともある/些細な決断から取り返しのつかない展開に/一度始まったら止められないストーリー/あらすじ説明をいつも通り比較/どの選択を変えたら未来がどう変わったのか/まったく別の法則で生きている人間たち/動物たちの捕食シーンの意味とは?純粋無垢なら良いってもんじゃない/シーツに包まれた2人だけの世界/ハンターの美しさ、行動と本質/欲望を持ち、何かをするなら起きることへの覚悟もともに/次回は漫画「おひっこし」

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サマリー

『悪の法則 特別編集版』は、映画感想回の4作目として取り上げられています。この作品は、主人公が悪いことに巻き込まれ、大きな悪の法則に巻き込まれていくストーリーです。主人公のマイケル・ファースベンダーが結末を回避できるポイントが一つもないことが、話題です。キャメロン・ディアスとのセックスシーンや、人間の欲望を実行することの意味も描かれています。この映画では、マイクを使ってビジネスをすることで引き起こされる現象や、欲望を持ち、実行することのメッセージが伝えられています。

映画感想回4作目
どうせ死ぬ三人
イムです。
上水幸です。
ムロです。
今回は、恒例になりつつある映画感想回4作品目になります。
今回は、予告した通りに【悪の法則 特別編集版】をやっていきたいと思います。
これはですね、ムロさんが選んだ作品なんですよね。
はい。
ちょっとね、僕昨日見たばっかりなんですけど、今までやった映画感想回で見た映画の中では、結構今までと違う雰囲気の作品だったなと思うんですけど、
あのね、僕と上水さんが気になってたのが、なぜこの作品を選んだのかっていうところなんですよね。
なんでなんですか、これ。
理由があったほうがいいですか?
なくてもいいけど。
数ある映画の中からこれがポンと出てきたら、理由があったほうがいいそうじゃん。
あるだろうなっていう。
映画なんて無限にあるじゃん。
理由を知りたいですか?
知りたいよ。
うん、なんかちょっと違ったもん。
世の中には知らないほうがいいことがあるかもしれないってこの映画を通して思いませんでしたか?
いや、その選んだ理由は別に知ってもいいことだと思いました。
作品の選択理由
その些細な決断が取り返しのつかないことになっていくっていう映画だったでしょう?
そうですね、確かに。
みたいな気持ちになっていただこうかなと思ってこの映画を選びました。
なるほどね。
当時はそういう気持ちだったんだ。
その映画がポンと浮かぶってことは。
なんていうかな、
今まで、
どっちかというと恋愛とか家族の問題とか、
我々の心がどう動くかみたいな話をしてきたと思うんですけど、
この悪の法則は本当に法則っていうか、
一度反応が始まってしまったらもう止めようがないみたいな、
ガーっていくところで、
世の中の大きな悪の法則というか、
本当に、
一度反応が始まってしまったらもう止めようがないみたいな、
ガーっていくところで、
世の中の大きな構造の中に巻き込まれていく、
僕たちみたいなのを、
どういうふうに考えるかなっていうのが面白いかなと思って選びました。
主人公の窮地
そういう理由だったんですね、なるほど。
なんか納得。
じゃあここから先はネタバレも含みますんで、
作品が気になる方は是非見てからお聞きいただけるとっていうところですね。
はい。
じゃあもうさっさと僕がね、あらすじ説明していきたいなと思うんですけど。
担当大臣の説明を。
はい。
舞台は、
メキシコ。
えーと、メキシコ、
メキシコスタートです。
で、主人公は男の人で、
その人はね、弁護士なんですよね。
弁護士をやられている方で、
結婚を考えている相手がいたりしてね。
で、
なんか知らんけど、なんか金が、結構な退金が必要になって、
違うな、なんか店を出すことになったのかな。
なんかね、
ちょっと商売を新しく始めるみたいな雰囲気で、
お金が、退金が必要だったんですよね、多分。
で、
まあ、やっぱ、退金稼ぐには悪いことっていうことで、ちょっと悪いことに足突っ込んでいくんですけど、
そこからこう、ね、いろいろ起きていくわけです。
はい。
以上になります。
どうでした?
舞台はね、
はい。
テキサスです。アメリカ合衆国テキサス州。
テキサス。あれテキサスだったんですか?
で、後半メキシコに舞台が映るんですよね。
うんうん。
あー、そっかそっか。
で、悪の法則の英語の現代は、ザ・カウンセラーっていう、ザ・カウンセラーっていう題名なんですけど、これは、
法廷弁護士とか、その法律顧問とかいう意味なんですよ。
あ、そうなんだ。
だからカウンセラーって言われてたんだ。
そうそう。主人公は、だから、その弁護士で、そこそこリッチなんだけれども、
すごい美人の恋人と結婚しようということになって、これがペネロペクルスなんですよね。
カウンセラーは、主人公のカウンセラーはマイケル・ファーストフェンダー。
で、そのペネロペクルスにちょっと威嚇をしようと思って、婚約ユービアにすごいかっこいいダイヤを買おうとしちゃうわけですよね。
で、そのこのかっこいいダイヤを買うのにちょっと予算がないから、
その麻薬ビジネスの種々を出す人、出資者の一人になるっていうことをしようとするんですよね。
で、これは本当だったら、何のあまりリスクのない、ルーチンの仕事だからあまりリスクがないんだけれども、
彼の出資した、お金で買った麻薬が盗まれてしまうんですよね、輸送中に。
で、盗まれる発端となった、その運び人の殺害っていうのが起きるんだけど、
その運び人が殺害されるちょっと前にスピード違反で捕まっちゃうんですよね、アメリカの刑務所に。
で、この主人公の弁護士がちょっとツテを使って、その子を釈放しちゃうんですよね。
で、この接点がないはずの2人が釈放したっていうのがおかしいよねっていうことになって、
その麻薬ビジネスをやってるメキシコの麻薬カルテルが、このカウンセラーが、この弁護士が何か獲得して輸送中の麻薬を盗んだんじゃないかってなるんですよね。
で、この人たちは本当にそうしたかどうかみたいなことを確かめずに疑惑だけで動いて、どんどん報復するっていう性質を持っていて、
で、この法廷弁護人の、このカウンセラーの周囲の人たちがどんどん殺されていくっていう。で、婚約者も失踪しちゃう。
で、物語の後半は、この弁護士がメキシコに行って、カルテルと交渉して、この小人を返してもらおうと思ってすごく頑張るっていう話ですよね。
というのがあらすじ。
はい、はい、お見事。はい、でしたね。いやー、ちょっとね、難しかった。映画が。
なんか、あんま説明が最低限みたいな感じですよね。
うんうん。大きな構造としては捉えられるけど、なんか細かいところの設定はさ、どうなのっていうのはさ、説明されてないから、
その、どうなのみたいな、読み取るしかないみたいなさ、感じで。構造としては確かにもう最初の辺にものすごい入ってしまった。
ちょっとしたことから、ものすごいストーリーに意図せず巻き込まれていく、みたいな人生あるよねっていうのの、結構最低版のやつですよね。
カルテルの。そっちの世界の中のさ、渦に巻き込まれていくっていう感じですよね。
だいなり少年ありますよね。どれくらいひどいかは去っておき、そういうのの連続ですよね、人生。
そのね、その通り。どの辺が難しかったですか?
えっとね、これは誰々、どこどこの誰々です、みたいな、わかりやすいあれがなかったんで、
これはどこどこの、こっちサイドの人なんかな?多分そうだよな、会話からさっそろに、みたいな。
とか、なんか会話も、なんていうのかな、遠回しの表現が多かったっすね。
それで言いながら、キャメロン・ディアスがフェラーリとセックスするとかさ、無断じゃね?みたいな描写があったりするみたいな。
そこはいらんから、もっと説明してくれ、みたいなさ。
なんかね、そうそう、なんていうのかな、こっちが汲み取れてないだけなんかなって思ってしまうところが多かった。
なんかカングリすぎかもしれんけど、けどあのセックスシーンはね、マジで面白かったっすね。
なんか、僕もね、一応メモを取りながら見てたんすよ。見てたんすけど、あんまり取れてないんですけど、メモがね。
で、そこのシーンで面白かったなっていうセリフが、あまりに婦人化みたいでセクシーじゃなかったっていうセリフがめっちゃ面白かったっす。
フロントから少し見てるからね。
そうそうそうそう。そうやろうなと思って。
とあとは、なんかわからんなりに印象に残ったのは、後半に差し掛かったぐらいの、その主人公が電話で、ミキシコで車の中から電話してたじゃないですか。
あれ多分カルテルのボスだと思うんですけど、あのボスのセリフが、なんかすごい印象に残りましたね。
いろんな世界があってね、みたいな話が。
あそこが一番印象的でした僕にとっては。
僕たちが生きる世界で何かトラブルに巻き込まれているときに、今目の前にいる人が、どの組織のどういう立場にいる人かってわからなくないですか。
うん、わからないです。
僕たちマイケル・ファスペンダーと同じような目線であの映画を見るっていうことかなと僕は思ったんですけど。
そうですね。
スペイン語に字幕がついてないんですよね、あれ。
そうそうそう、もっと。
だから、そのメキシコ人とか、メキシコ系アメリカ人の人が何を喋ってるかも全部わかんないんですよね。
その中で何かをしないといけないみたいな、何かをしないといけないというか、もうできることは何もないんだけど、できることが何もないみたいなことがわからないから、突入していくしかないみたいな。
もう突入していくしかないみたいなのがあるよねっていう感じかなと思いましたけど。
なるほど。
あーなるほどね。
あれ、意図して字幕つけてないんですね。
なんか僕らも放り込まれてるみたいな話なんですね。
はい。
マイケル・ファースベンダーの決断
この映画は多分、これライムスターの宇多丸さんが言ってて、なるほどなって思ったんですけど、この映画がやっぱりすごいところって、主人公のマイケル・ファースベンダーがどのタイミングで何の決断を変えたら結末が回避できたかっていうポイントが一個もないところなんですよね。
あーそうですね。
最初しかないこれ。
最初しかないですよね。
確かに。
それがすごいと思う。
そうですね。
確かに。
だけに甘いなとか思っちゃいましたね。
甘い?一番初めの決断が?
うん、そうそうそう。
あー。
うん。
でもなんか周りにもいますよ。
まあああいう魔薬とかじゃないけどさ、ちょっと微妙な商品とか、微妙っていうのは法的にはOKだけど、なんか効果がどれくらい証明されてるかよくわからんみたいなのを、自分は営業するのが得意だからって言って、すぐ代理店みたいになっちゃって、なんかすぐ物売ってる人とかいるから周りに。
なんか大丈夫?とか思うけど、なんかあった時にはもうね、売った責任がやっぱさ、生じるじゃん。
そんなの多分わからない、わからないというか、まさかそんなことになると、未人も想像せず、儲かるなみたいな感覚の人もやっぱ中には、世の中にはね、いるんだろうねって思うから。
そうですね。
この映画見たらいいよ。
いや見ても俺には関係ないからってなるじゃないですか。
なるほど。
なるほどね。
キャメロン・ディアスのフェラーリとのセックスシーンとかも、なんていうかな、全く別の法則で生きている人間を提示してるんだと思うんですよ。
キャメロン・ディアスとのセックスシーン
キャメロン・ディアスと付き合ってた男いるじゃないですか、ハビエル・バルデムがやってるライナーっていうキャラクターがいるんですけど、このライナーはすごくアウトローなアウトフィットをしてるっていうか、すごい大肯定に住んでいてマイクビジネスやってて、
蛇側の靴かなんか、ワニ側か蛇側の靴かなんか履いてるんですよね。
で、髪もツンツンしていて派手なんだけれども、けどこのハビエル・バルデムの感覚はどっちかというと、このマイケル・ファズベンダーの感覚に近いっていうか、我々に近い、常識的な世界の人。
常識的な世界の人がアウトローをぶってるんだけれども、その常識的な世界の人たちを餌のように食うハンターが我々の社会にいるということだと思うんですよ。それがマルキナーだと思うんですよね。
で、彼女がチーターを飼っていて、荒野のウサギをチーターに噛ませるみたいなのを、おそらくそれなんですよ。つまりウサギがマイケル・ファズベンダーとかハビエル・バルデムとかで、チーターがマルキナーなんですよね。
そういう人っているよねっていう話かなって思ったっていう。で、カルテルはカルテルで、カルテルの世界があり、それが普通なんですよね。で、カルテルの世界がそれが普通だっていうのは、麻薬を輸送するトラックだかランクローリーだかの中にドラム缶が置いてあるんですよね。
で、そのドラム缶に麻薬を詰めてるんだけど、1個だけ開けないドラム缶があって、で、その開けないドラム缶の中には死体が入ってるんですよね。で、その死体がアメリカとメキシコの間を行ったり来たり来たり来たりしてて、で、それをアメリカ人側のアメリカ側の組織のマフィアが、なんでって聞くんですよね、メキシコのカルテルに。
だからメキシコのカルテルが、いや、なんか特に意味なんかねえよ、面白いからって言うんですよね。それがなんか最高のジョークとして機能してるんですよね。
メキシコのカルテルの人たちにとっては。とかで、こう違う世界みたいなのが描かれる。で、この全然違う世界の中で生きている人たちっていうのが、まあ我々のこの客観的世界の中にいるよねって、いたときに何が起こるか見てみましょうみたいな。
実験みたいな映画だなあって思いました。
確かにね。そう見ると、主人公のね、婚約者のかもね、もう何が起こったかよくわからんままって感じでしょうね。
ほんとに一番巻き込まれてる人ですよね。
単純に結婚、プロポーズされたって思って、ダイヤもらってって思ったら急に命狙われて、ゴミ処理場で捨てられるみたいなさ、もう純粋無垢ならいいってもんじゃないっていうのもね、また見せつけられますよね。
そうね。彼女が多分結構熱心なカトリックなんですよね。とかも司祭的だと思う。
なるほどね。
でも間接的には彼女が引き金引いてますからね。ダイヤ買わせてるのか。買わせてるか買わせてはないけど、買いたいと思わせたのは彼女ですからね。
確かにね。
意図せず。最初の助走させてるみたいな、お金が必要になった状況を作っちゃった情報によるみたいなね。
だから、マイケル・ファースベンダーはどっちかというとあれなんですよね。僕たちが使ってきた比喩で言うと、リングに上がってる自覚がないとかがやばかったんだと思うんですよ。
そうっすね。
で、リングの中にはもう待ってるわけですよね。肉食動物が。ブラッドピットとかキャメロンディアスみたいな肉食動物が手ぐすめん引いて回ってるわけですよね。
あっという間に食われちゃうみたいな話かなっていう。
映画はキャメロンディアス最強みたいなの終わっちゃったけど、でもまたもうちょっと広い世界見たら、また彼女も簡単に死んでしまうような、そういう感じなんですよね。
ドラゴンボールみたいな感じなんじゃない?彼女より強い奴がいるみたいな。
そうっすね。極ぐらいのメンタルじゃないと生き残れんのかもな。オーラよりもっと強いやつ出てこいみたいなね。
大変やな。
なんかあのボスのセリフを聞いた後にオープニング思い出したら、オープニングは主人公と彼女がベッドでイチャイチャしてて、シーツにくるまるじゃないですか。
シーツにくるまって、カメラもシーツの中に入ってて、シーツの中にあの二人しかいないっていう。
が、なんか、ああそうやな、なんかこの二人の世界っていうことなんだったんかなと思って。
でもめちゃくちゃとても薄い布でしか遮断されてないみたいなのが、この世界ってそういうことがいっぱいあるなって思いました。
で、あとジオンを思い出しました。布団の中にかよこでしたっけ、ジオンって。かよこが布団の中に入っているっていうのを思い出してちょっと怖くなりました。
オープニングからジオンになっちゃった。
ジオンになりました。かやこか。
なんかね、一番最後キャメロン・ディアスが喋るセリフあるじゃないですか。
欲望の実行と意味
なんて言いましたっけ。
うん、なんか喋ってましたね。
キャメロン・ディアスは最後、ハンターが獲物を殺す姿は興奮する。
ハンターには優美さと美しさがある。限りなく澄み切った心も。美しい姿とその心は表裏一体なのだ。
修正とは殺すこと。私たち人間はまるで違う。心の弱さが破滅の果てへと導く。
同意しないかもしれないけど、臆病者ほど残酷。これから始まる殺し合いは生産を極める。
っていうセリフがあるんですけど、これの元のセリフ、なんか脚本のセリフはもっと長いらしくて。
これだけ聞くと、あたかもこの麻薬を盗んだら盗まないみたいなのが原因となって、またカルテル同士の抗争が始まるんじゃないかみたいな予感がするんだけど、
もともとの脚本で書かれてたことはちょっと違うらしくて。
獲物が優美に殺される姿は見ていてとても感動する。カリウドの心の純粋さは他のどこにもない。
カリウドというものは何であるかではなく、何であることを免れているかによって定義される。
つまり何をするかじゃなくて、何をしないかによって決定されるんだと。
カリウドの本質とはすなわちその行動であって、本質と行動は区別できない。
つまり何をしないかということは、その存在自体の本質を決めてしまうんだっていう話です。
カリウドの行動とは、つまり殺すこと。私たち人間は全く別。
人間は自分が選んだ道にふさわしい姿をしていないんじゃないかと思う。
ふさわしい形をしていなくて心構えもできていない。
私たちは血と恐怖をベールで隠そうとする。だから今のような状態でいる。
私たちは気が弱いからそういうものに目をつぶってしまうけれど、
そうすることによって自分たちの運命にそれをしている。
あなたはこの考えに賛成しないかもしれない。
でも臆病者ほど残酷なものはなくて、その残酷さがもたらす殺戮は多分想像を絶するものである。
っていうんですよね。
つまり、もしこのセリフが映画の最後に来るのであったら、
今まで僕たちが話したようなキャメロンディアスみたいなものを頂点とする生態系みたいな話ではなく、
キャメロンディアスが言うには、おそらくキャメロンディアスがここで言おうとしている、マルキナがここで言おうとしているのは、
人間には欲望があるよねっていう話だと思うんですよ。
で、我々はみんなその欲望を実行しようとするんだけれども、
この欲望を実行しようとすることの意味は分かってない。多くの人は。
だからマルキナがチーターを愛するのは、
マルキナはチーターのように自分の欲望とその欲望を実行することによって何が引き起こるかということを理解している。
で、だからやるんだが、
例えばマイケルファスベンダーとかハベルバルデムとかは分かってないんだと。
マイクを使ってビジネスをすることの引き起こす現象
マイクを使ってビジネスをするっていうことが何を引き起こすかっていうことが分かってないんだ。
ブラッドピットは分かっちゃいるんだが、自分だけはどうにかなると思っている。
そういうのは全部甘いんだと。
それは血と恐怖を見たくないからといって、目をベールで追いかくしているのに等しいっていう話をしてるんですよね。
なるほど。
で、我々は欲望を持ちそれを得たいと思うのであれば、みんなマルキナのようであるべきなんだ。
人間はそのようであるべきなんだっていうセリフなんですよね。これ多分。
人間すべてに言ってるってことですか?そうあるべきだと。
マルキナはね。
マルキナはそうだと思います。
なるほどね。
展示で考えると、おそらくリドリー・スコットとか脚本家とかが考えていたのは、
このようなことっていうのが起きないようにするためには何が必要なのかっていうと、我々の欲望を直視し、それを実行しないってことですよね。
このすべてのシークエンスを押しとどめる、避けることができた唯一のポイント、つまりダイヤを買わないってことですよね。
ということに立ち戻って考えなきゃいけないんじゃないっていう映画だと思う。
確かにね。
そういうメッセージがあったんですか。
面白い。
なるほどね。
なんかやっぱあれでしたね。複雑な背景もあってのダイヤを買うなと、
普通に見てもダイヤを買うなって同じ結論に至るじゃないですか。
うん。
これおもろいですよね。
いろいろ読んだら、実はこれダイヤを買うべきなんだみたいな話じゃなくて、
どっちみち浅く見ても深く見ても、ダイヤを買うなってなってるっていうのがいい。
そういうことか。だからすごいメッセージがあった可能性がありますね、やっぱそういう意味では。
分からなくても結論というか主張は分かるみたいなさ。
で、より深く理解すると、よりその意味が分かるみたいなさ。
うん。
なんかダイヤを買うべきだった世界線が全く想像できないもんな。
うん。全体的にどうしようもないもんな。
でもなんかこれ、麻薬の売買であれば、
それはしない方がいいでしょうっていうことは分かりやすいと思うんですよ。
でも売上目標を達成するために客の車をゴルフボールで叩かなきゃいけないとかだったら、
結構多くの人はやるわけですよね。
実際やってたわけですからね。
でもあれも全く同じですよね。悪の法則の内部に絡め取られている。
僕たちがこの法則に絡め取られるかどうかみたいな決断というのは非常に小さい領域では日々起きていて、
そのことについてどう思いますかっていう感じじゃないかなって思いました。
そうね。そのことが何を引き起こすかは確かに、
全部は想定しきれないけど、人間だから相当見落としはあるけど、
やっぱりある程度想定しようとすることは重要な気がしますね。
もしくはできないと思うんだったら、できる範囲の想定はするけど、
それ以上の部分は何が起こってもっていう覚悟を決めるしかないみたいになっちゃうよね。
欲望を持ち実行することの重要性
やるんだったらね。で、一方でやらないという何もしないの世界っていうのは、
この今の世界だと価値がないとみなされるじゃん。
この資本主義社会上においては何もしない人イコール何もし払われない人たちになり、
生きていく術がないから何かをすることを強制されてるんだけど、
何かをするとその給料だけじゃなくて何かを引き起こすからさ、
やっぱりそこのバランス超むずいよね。
何かをさせられてるんだが何かをしないことを選ばないといけない。
困った困った困どり姉妹ですね。
今日はこんなところかな。
ですかね。
困ったね。難しいね生きるってね。
困った困った。
困ったコマ取り姉妹ですね。
姉妹ですね。
では次回はですね、次はですね、なんと漫画です。
さむらひろわきさんのお引っ越しという作品ですね。ひらがなでお引っ越し。
これはあの対面収録の時に漫画とかもいいかもねっていう話になった時に出た作品ですね。
短編何でしたっけ。
何か言ってた気がする。
短編ですね。
短編集ということで結構ハードルも低いかと思います。ということでお楽しみに。こんな感じですかね。
はい。
番組では皆さんからのお便りをお待ちしております。
感想、普通のお便り、話してほしいネタなど何でも大歓迎です。
X、旧ツイッターですね。
ならハッシュタグ無人でポストするか、概要欄に載せているメールやフォームでも大丈夫です。
匿名希望の方はお便りフォームからどうぞ。
ではまた次回も聞いてください。ありがとうございました。
ありがとうございました。
28:38

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