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2023-10-12 12:22

11:【スポーツ】サメ肌水着とバイオミミクリー【科学系ポッドキャストの日】

#科学系ポッドキャストの日 初参戦!
今月のテーマは「スポーツ」です。

一世を風靡した“サメ肌水着”とそこからバイオミミクリーのお話をしてみました。

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サマリー

彼らはサメ肌水着とバイオミミクリについてお話しています。

00:05
こんにちは、つねぞうです。
デザインレビューFM第11回目、始めていきたいと思います。
このデザインレビューFMは、世の中の様々なもの、
主に工業製品や、それに関わる出来事について、
私の主観で、勝手にデザインレビューをしていこう、という番組です。
前回は、実に基づく機械設計製図便談を読むということでですね、
だらだらと、10番と13番の違いについて話してみました。
今回は、「科学系ポッドキャストの日」という企画に参加してみます。
これは、科学系のポッドキャスト番組で、
毎月10日に共通のテーマでお話ししましょう、という取り組みです。
今月のテーマは、スポーツ。
そうですね。スポーツの秋。
今年のスポーツの日は、10月9日でした。
以前は、東京オリンピックが開かれた10月10日を体育の日としていましたが、
2000年から移動祝日。
移動祝日というのは、前後の土日に合わせて日付を出して、
なるべく連休にするというような取り組みなんですけど、
2000年からその移動祝日になって、
2020年からは、体育の日からスポーツの日という名前がいつの間にか変わっていたそうです。
ちょうどこのラジオを収録している週末にはですね、娘の運動会がありました。
この中になってから、小学校の運動会は午前中でお芝居になって、
お弁当をグランドで食べるということもなくなりました。
少し寂しい気持ちもありますけど、準備が楽になって、
親としては嬉しいですかね。
その場所取りのために早朝に並ぶというのもなくなりました。
話を戻すと、スポーツがテーマということで、
今月のホストのサイエンスラバーさんでは、
バスケットボールの練習にロボットが活躍するお話や、
皮膚科学とスポーツの関係のお話をされていました。
渋長さんのモノづくりのラジオでは、
3Dプリンターが買えるスポーツ用品の世界ということで、
3Dプリンターだから作ることができるシューズの話だったり、
オーダーメイドで選手の体の形に合わせた道具を作るという話をされていました。
ぜひそちらも聞いてみてください。
このデザインデビューFMではですね、
最初スポーツというテーマを聞いたときにふと浮かんだのが、
サメ肌の水着、サメですね。
魚へんに交わるのサメ、シャークのサメ、
実は魚類だったサメです。
サメ肌水着のように生物の仕組みを活用した科学技術のことを、
バイオミミクリというのが、今回はそんなお話をしてみようと思います。
では本編をどうぞ。
はい、本編です。
では早速サメ肌水着についてお話ししていこうと思うんですけど、
サメ肌水着の開発と効果
このサメ肌水着というのは、
2008年の北京オリンピックでですね、
イギリスのスピード社が開発した、
競泳用水着レーザーレーサーを着用した選手がですね、
次々と世界新記録を塗り替えたということで、
大きな話題になりました。
スポーツメーカーは、
いかに水中での摩擦抵抗を減らすかというのを考えて、
水着を開発しているんですが、
スポーツ用品メーカーの水野、
日本でおなじみの水野ですね、
水野とスピード社が共同開発したのが、
サメ肌水着のファーストスキンというものです。
このファーストスキンというのはどういうものかというと、
まずサメ肌ですね、サメ肌について簡単に説明すると、
サメの体というのは、
その表面が細かい突起で覆われていて、
その突起の表面は、
溝状になっているそうです。
水中をサメが泳ぐ際に、
この溝の中で小さい渦が発生して、
それが水流の乱れを防いで、
乱れを防ぐことで摩擦抵抗が減るというような仕組みがあって、
そのおかげでサメは水中を早く泳ぐことができるそうです。
このサメ肌の特徴に着目して、
水着に応用したのがこのファーストスキンでした。
オリンピックで次々と世界新記録を塗り替えたのですが、
残念ながらその後2010年には、
多分その効果が大きくて、
着用するしないで不公平が生まれるということなんですかね。
使用禁止となったそうです。
このサメ肌の特徴はですね、
サメ肌の活用事例:航空機への応用
水着以外にも活用を研究されているのですが、
その例として航空機があります。
航空機でも燃費向上の技術として、
まだその研究段階なんですが、
このサメ肌というものが使われようとしています。
2022年のニュース記事から紹介するのですが、
アナが航空機の機体の表面にですね、
サメ肌を模したリブレット加工というものを施したフィルムを貼り付けて、
その耐久性を検証しました。
リブレットというのは、
細かい三角形の凹凸形状のことを言うんですが、
なかなかちょっと言葉だけでは伝わらないと思うんですけど、
洗濯板の溝が十数ミクロンの大きさで並んでいるような凹凸形状というものです。
ちょっと気になる方は画像検索してみてほしいのですが、
リブレット加工を施したフィルムを
検証では350ミリから400ミリの小さいスペースに
そのフィルムを貼り付けて、
実際に飛行機を飛ばしてみて、
その耐久性を検証したそうです。
このリブレット加工したフィルムを
機体表面の80%に貼ると、
飛行機の燃費が2%改善できるそうです。
たった2%と思うかもしれないですけれども、
私も思ったんですけど、
これを例えば穴が所有している
航空機全てに適用したとすると、
ジェット燃料が年間95万トン削減できるそうです。
そう聞くと2%でもすごい効果だなと思いますよね。
同様の取り組みがJALとか
ルフトハンザーという航空機メーカーでも
航空機メーカー、航空会社でも進められていて、
実用化も近いかもしれませんね。
このサメ肌のような生物の形態や機能、
仕組みを上手に模倣したり活用した技術を
バイオミミクリというものと紹介しましたが、
バイオミミクリの他の例
このバイオミミクリの他の例としては、
例えばハスの葉。
水に浮かんでいる丸い形のハスの葉ですね。
ハスの葉の表面はすごい撥水することで有名です。
ハスの葉の上に水が落ちると水滴となって
コロコロ転がっていくんですね。
このことをロータス効果と呼ぶらしいのですが、
ロータス効果が使われている身近な例が
ヨーグルトの蓋です。
皆さん朝食とかでよく食べると思うんですけど、
小さい容器に入っているヨーグルトの蓋。
ピリッとめくると銀色のアルミの色の蓋があると思うんですけど、
昔はそこにベッドにヨーグルトがついていたことがあったと思います。
最近はヨーグルトの蓋をめくったときに
ヨーグルトがついていないなと思ったことはないでしょうか。
実はあの蓋にハスのロータス効果が活用されているんですね。
蓋の裏側の表面に
ハスの葉と同じような形状を作ることによって
ヨーグルトがつかないようにしています。
他にもいろいろとバイオミミクリの例がたくさんあるんですけども、
興味を持った方は今回の種本がありまして、
そちらを読んでみてほしいです。
その種本は赤池学さんの
生物に学ぶイノベーション 進化38億年の超技術
というNHK出版社から出ている本なんですが、
この中で今回お話しした内容とか、
その他にもいろいろバイオミミクリの例が出てきていますので、
ぜひ読んでみてください。
今回は科学系ポッドキャストの日10月のテーマ
スポーツからですね、サメ肌水着と
そこからバイオミミクリのお話をしてみました。
バイオミミクリのミミクリというのは
魔法という意味なんですけれども、
ドラクエというゲームがあって、
その中に宝箱に化けたモンスターがいますね。
このモンスターの名前がミミクというんですけれども、
宝箱に魔法をするというところから来たんでしょうね。
あとそのバイオミミクリ、何回も言っていると
耳掃除したくなっちゃいました。
では今日はこの辺でおしまいです。さようなら。
12:22

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