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明日のファクトリーオートメーションへようこそ。メインパーソナリティの高橋です。
本日のファクトリーオートメーションのラジオの時間です。よろしくお願いします。
本日も私の一人でお話しさせていただくんですけども、お便りでまたちょっと過去に遡って、
ちょっと読めなかったお便りを今回取り上げてお話をしようかなというふうに考えています。
12月5日にいただいたお便りですね。
ラジオネーム犬葉さんからです。ありがとうございます。
数々の制御開発経験と会社の不条理と向き合ってきたお二人に質問です。
ソフトウェア開発ではできる限り短時間、かつ低予算で価値高くバグのないソフトウェアを作ることが永遠の課題だったりしますが、
同じようにエレキユーザーの実務において常に目標に入っていくことを教えてくださいということです。
そうですね。これは結構働いてきた人のバックグラウンドには多分言うことが結構変わってくるのかなというふうに思うんですが、
私の話だけでどこまではエレキというかですけど、ここではバンや配線を含めたハードウェアの構成と施工ですね。
バンを作って設備の中に機器を配置して、そこに配線をするとこういうシステムのところをいわゆる電気図面と呼ばれるところですね。
これをエレキというふうに定義をしてお話をすると、
私は一般的な生産設備開発の人間とちょっと経緯が違うところがありまして、
自動車メーカーの中にある生産設備開発なので、
基本的には最終的な目標としてはいかにいい車が作ることができるかということになるんですよね。
会社の社税でいうと、
言えないな。
基本的にいい車を作っていくためにはどういうふうなシステムがいいのかということを私はメインに考えるんですけど、
これがもうちょっと、
例えば交差機械メーカーになると、交差機械を買った先のお客さんがどう使うかというところとはちょっと遠くなるわけなので、
ちょっと話は軽いかもしれないですけど、
ただちょっとまずは私の感覚だけで話をできたなというふうに思います。
基本的にですね、
昔はやっぱりいかに安くやるかというところがやっぱり一番の課題でしたね。
いかに安く、いかにショースペースにということがやっぱり一番課題だったのかなというふうに思います。
なので、そのラインに入る作業者が非常に作業がしやすい。
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いわゆるそこの効率が良ければ生産の効率が上がるので、
めちゃめちゃでかい制御盤がドーンってあって、
作業者が全然これがあるせいで台車入りませんわとか言ってたら、
生産効率は落ちますし、
単純に製品現価の話でいうと、
この制御盤とかこの配線とかめちゃくちゃちょっと高いですわってなったら、
それは当然製品現価に影響してくるということで、
いかにコンパクトに盤を作ったり配線をうまくやるかということと、
あといかに安くするかということですね。
これが一昔前の生産設備の考え方だったと思っています。
これがちょっと世の中のスピードが速くなってきて、
どんどん新しいことをやっていかないといけないっていう。
これは生産技術的な話じゃなくて、
製品のいわゆる開発サイクルですね。
昔は6年でやってたものが3年ですよみたいな話だとか、
いやもうこれは1年後に出さないといけないんですみたいな話が
ポンポン出てきたりだとか。
そういう安さといわゆるコンパクトさっていうことの指標と
もう1個別にスピード感っていうものが出てきたわけですね。
これは当然開発のスピードっていうものもあるわけです。
生産設備の開発っていうのは、
試作とかそういうものを含むので、
こういう新工法をテストしたいっていうときに、
そこに対するリードタイムとかもあるわけですね。
なので既存の設備を改造したりだとか、
そういういろんな技を駆使してやりたいことのテストをやってるんですけど、
そこにもやっぱりある一定の期間がかかると。
なのでこれちょっと5個試したいんだけど、
1個やるのに3ヶ月かかるんですよってなったら15ヶ月かかっちゃうんですけど、
それが3日できたらめちゃめちゃ嬉しいですよねって。
じゃあ今まで吟味して工法を5つだけ吟味して試したのの、
これでも30個全部やっても全然おつりきますよねっていう
リードタイムができたら、それはまた生産技術のやり方、
もしくは生産技術のやり方が変われば、
製品開発のやり方も当然変わってくるという形で、
いかにスピーディーに生産技術をやるかと。
その生産技術をやるかっていうことに対しては、
その設備技術をやるかというふうに紐づいてきているなというふうに考えています。
なのでそこに対していわゆる制御盤や電気技術者の配布、
いわゆる配置っていうもの、配線も含め、
この辺のハード設計がどういうふうに変わってくるかっていうことを、
私なりの意見を述べさせていただきますと、
やはり過半性というか拡張性、ここをいかに担保していくかっていうことが
かなりキーなのかなというふうに思います。
例えばどういうことかっていうと、
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ちょっと制御盤設計したことない人はイメージしにくいかもしれないですけど、
例えばPLCがあって、そこにはIoカードが挿っているわけですね。
インプットのセンサーが32コマでつなげますよ。
アウトプットの出力が32点までありますよみたいな形で、
だいたい決まっているわけですね。
例えばこれを超えると、32点で31点のセンサーを使っていて、
ここに3点のセンサーを追加してですってなると、
あとは32に入らないと。
じゃあカードをもう1個足さないといけないようになって、
このカードを足すスペースがありませんってなると、
バン作り直しですねってなっちゃうわけですね。
バン作り直したらバンドリュータも2ヶ月ですかなっちゃう。
なので、実はセンサーに対したことない改造なんだけど、
あらかじめ想定されていた限界を超えて偉いことになりましたみたいなのは、
この電気の設計でよくある話なわけですね。
そうなってくると、相手方っていうのはそれをやりたいよっていう人、
生産技術部であったり機械設計であったり、
っていう人もそんなことは知らないわけですね。
この制御盤の限界はどこですよみたいなことは、
いわゆる専門が違うわけだから知らないわけですよ。
となると、ここでいろんなお見合いが発生するというか、
これは難しいかもしれへんなということで、
本当はやりたかったけど、めんどくさいやり方で解決しちゃったりだとか、
あとは単純にこれは無理ですっていうね、
2日間断っちゃったりだとか、これくらい起こったりするので、
そうじゃなくて、やっぱりスピーディーになるためには、
やりたいって言われたことはやっぱりできないといけないんですよね。
なので、エレキユーサーのスタンスとしては、
いかに相手方の要求に対して、
最初のコースでものを作る、いわゆる拡張できるかっていうことを、
いわゆるあらかじめ織り込んでおくっていうことと、
それの範囲ですよね。
大体どういうものが来るのか、
どれくらいの、ちょっと言葉をあまりオブラートに説わず言うと、
お茶振りに対して回答できるようにしておかないといけないのかっていうことを
頭に入れて、いわゆる標準システムだったり、
いわゆる中心となるシステムですね。
システムアーキテクチャーを構築しないといけないということになってくると。
そういうことを考えながら、いろいろシステムをやってるわけですね。
ここで重要なのは、安さとコンパクトさと、
時間っていう概念のバランスがちょっと変わってきたと。
今は少々高くても拡張性があったりスピード感があるほうが、
いわゆるある程度いいだろうというふうな価値指標に、
全体的に移ってきているような気がします。
これは国外国内含めですね。
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なので、最近の簡単な例で言うと、愛用関係ですね。
アナログの入力を取ったり、センサー繋いだり、
そういうものは全部通信でやりましょうと。
そうすると、一番最初に言ってた32点を超えたから、
全部が5ハサになるよっていうのはなくて、
通信で繋がってるから空いてる場所に新しいのをつけて、
そこに挿せばOKですと。
なので、バンのスペースの式上限っていうものに
関わるものはありませんよね、みたいな話だとか。
そもそもバンがあるということ自体が制約じゃないんですかっていうことで、
IP対応を並べて、もうバンレスですと。
制御器なんかを並べてって空いてるところに
全部入れてけばいいんでしょ、みたいな考え方も当然ありますし。
こういうことで、いかにスピーディーに
相手方のやりたいことを素早く実現していくかっていうことを
念頭において、今やってるということが
非常に大きいんじゃないかなというふうに考えています。
これは正直かなり賛否分かれるんですけど、
それに対する市場流通度がまだちょっといまいちなところがあるので、
今すぐにそういう考え方が日本全国に
ばーっと広まるってことはおそらくないと思うんですけど、
ただ2030年ぐらいまでにはある程度固まった何かっていうのが
構成されるんじゃないかなというふうに今のところは見ています。
特に電気系っていうのは流通がリードタイムに直結するというか、
よく出る配線とかじゃないとリードタイムよく買えない、
早く買えない、在庫がない、そういうことが起こり得るので、
多くの会社はしばらくは古いものを使い続けるんじゃないかな
というふうに思いますけども、
それ自体もそんなにめちゃめちゃ悪いことではなくて、
さっき言った指標の中のコストだとかコンパクト性だとか、
こういうものに関してはそこだけを見て構築したシステムなので
かなりコスト低かったりするので、
それに対して新しい指標を出したときに、
その指標を使っていかにうまく戦っていくかということですね。
例えばですけど、相手のほうが利益が10%いいと安いからというものに対して
早く車を出して、相手の2倍売りましたってなると
もう10%どころじゃない利益差が出ちゃうわけですから、
そういうビジネス全体として見たときにどういうことが
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生産として求められていくのかっていうのが、
今後の生産設備の在り方っていうものに踏まえて
出ていくんじゃないかなというふうに今のところは考えています。
あくまでこれは私個人の考えなので、
会社がどうとかそういうことはないんですけど、
何らかんだ私が10年間、
自社してから10年間この仕事をやって、
今のところはそういうふうに考えています。
なのに分散にするっていうことも、
分散というか拡張性の高いシステムを作るっていうこともそうだし、
拡張するのにそれは一時図面を手で描くんですかとかいうキャドシステムで、
いや、こんなんポッと置いたらピュって全部やってくれればいいじゃないか
みたいな話も当然あると思います。
新しい時間というシステムに対して、いかにシステム的なサポートも含めて
アーキテクチャの設計とそれを伴うシステムへのインフラ整備、
ここが今後の課題なんじゃないかなと。
例えばオークションのeプランだとか、
そういう電気キャドメーカーの話を見ていると、
やっぱりそういう方向にあるように思います。
ただ、カリアントというのはすごい値段が高いので、
もう工夫が1、2個は多分今後出てくるんだとは思いますけど、
ただ方向としてインフラは整っていってるし、プレイヤーも増えてるので、
今後はその流れも注視していく必要っていうのはあると思いますね。
そこは勝つとは限らないとは思ってますけども。
こんな感じですかね。
それでは稲葉さん、ありがとうございました。
というわけで本日のFactory Automation Radioはこの電気の話を少ししました。
皆さん、もしこのラジオを聞いていただいて、
もしよかったら高評価のほうとチャンネル登録のほうよろしくお願いします。
それでは皆さん、ご安全に。