当時はMac版しかなかったんですよね、最初ね。
そう、最初はMac版しかなくて、その2年後にWindows版は出てるんですけども、
そのMac版で、要するにその当時、イラストとか図形を書くって、ピクセルデータでしか扱えなかったんですよね。
ビットマップ形式というか、ドットで描くっていう感じですもんね、ラスターデータっていうのかな。
そう、ファミコンみたいな画面って言ったらいいのかな、イラストって言ったらいいのかな。
もうファミコンすら伝わらないかもしれないですけど、最近はね。
なので、あえてドットのピクセルデータの形式でしかビジュアルは作成できなかったんですけど、
そこにポストスクリプト、さっき言った座標とか数式を使った表現方法でイラストを描けるようになったわけですよ。
これによってどうなったかっていうと、いくら拡大してもドットが見えない、ピクセルが見えない、きれいなデータが作れるようになったわけですよ。
ここでも大爆発的に売れて、今度はアドビが力をつけるようになってですね、その2年後ですよ、1989年。
今度は個人で開発していたアプリケーション、ライセンス契約して、フォトショップを発売するんですよ。
自社開発っていうわけじゃないのか。
そうなんです、実は違うんですよ。
いられで儲かったお金でライセンス契約したわけですよ。
なるほどね、そうなんだ。
それでフォトショップを作ったわけです。
フォトショップはそのピクセルデータを扱うアプリケーションなんですけども、
それはね、アドビ的には売れるつもりなかったんですよ。
そんな売れないだろうっていう目論みでいたらしいんですけど、
それがとんでもなくてですね、いられより販売数伸ばすっていう意味のわかんないことになったらしくて。
とっつきやすいですもんね、わかりやすい画像加工ソフトだから。
そうですね、そうかもしれない。
でも当時ってあれですかね、デジカメとかあったんですかね。
あんまピンとこなくて。
そうなんでしょうね。あとはマシンスペック的にフォトショップでやれることって結構限られてたっていうか、
めっちゃ遅いアプリケーションって感じだったけど。
そうかもしれない。確かにエフェクトかけるたびにすぐぐるぐるする。
ぐるぐるしてましたもんね。
当時で考えるとニーズはなんかそこまであったのかどうかちょっとわかんないですよね。
わかんないですね。日本ではデジカメっていうのが普及してなかったんで、
アメリカとかだとデジカメ普及してたのかなちょっと。
僕その辺わかんないんですけど、フォトショップが爆発的なヒットになったわけですよ。
これによってアドビもね、アップル並みの力をつけたわけですよ。
で、いろいろとアプリケーションも増えていって、
そういえばね、パチパチさん的には多分興味深いとこだと思うんですけど、
プレミアプロなんじゃないですか。動画編集ソフト。
これね、1991年に開発して発売してるんですよ。
91年。結構前だね。
そうなんです。
創業者の自宅の裏に流れていた川の名前なんですね。
俺すごい意味がある名前かと思ってたんですよ。
でもなんかあれらしいですよ、アドビークリークっていう川だったと思うんですけど、
アドビーっていうのがスペイン語で粘土っていうのを示すんですって。
そうなんだ。
なるほどと思いましたね。粘土ってクラフトをイメージできるチーフとしてはすごくいいかな。
粘土川っていう名前の川が多分あったっていうことなんでしょうね。
知らなかった。そこまで読んでなかった。
なんかね、2つぐらいサイト見ながら調べてて、それぐらいちょっと調べちゃったんですけど。
すごい、それを初めて知りましたよ。
粘土っていう意味らしいです。
いくつか粘土を示すスペイン語の言葉はあるらしいんですけど、そのうちの一つがアドビーっていうものらしいです。
発音がどうなのかわかんないですけど。
発音僕もよくわかんないですね、これで。
というわけでそうなんですよ、クリエイティブ業界というか、デザイナーから特に。
デザイナーはアドビーは切っても切り離せない。ついでに言うとアップルも切っても切り離せないっていうのがずっとみゃきみゃきと続いてるというか。
でもなんか最近結構、アドビーやめました宣言みたいなのが。
え、アドビーやめました宣言?
そうそう、なんかクリエイターの中で一択流行ってたっていうか。
え、できるの?
リラーレもフォトショップも使わずになんかデザイン業務やるみたいなスタイルが結構。
難しくないですかそれ。
どうなんでしょうね、なんか木をてらってる感じで言ってるのかなと思うんですけど。
ただなんか動画編集はなんかダビンチリゾルブっていうアプリケーションだったかな。
あ、なんかね。
無料でやれるやつが相当すごいっていう噂はよく聞くんですけど。
ちょっとデザイン業界は難しいですよね。
そうですね、あんまりなんかさよならするつもりはないですかね、僕は。
散々お世話になってきてるんで。
そうなんですよ、もうやっぱ馴染みっていうのもあるから、なかなか手放せないところもありますよね。
で、結構密接な関係であるアドビーとアップルっていう雰囲気あるんですけど、
実は90年ぐらいにいざこざを起こしてるんですよ。
あ、そうでしたっけ。
そうなんですよ、いざこざを起こしてる。
これね、フォントの問題でいざこざを起こしてるんですよ。
あ、そうなんだ。
そう、ポストスクリプトフォント先ほどね、質問出てたポストスクリプトフォント、これもアドビーで作っていて、
そのライセンス契約料がアップル側で発生してるんですけど、それがちょっと高いっていう話で揉めてるんですよ。
揉めるときはお金だな、やっぱり。
揉めた結果、アップルがどういう行動を起こしたかっていうと、
マイクロソフトと手を組んで、そのポストスクリプトみたいなデータフォントを作っちゃったんですよ。