ART×ROOMへようこそ。この番組は、アートが好きで、作家さんを応援したいという気持ちから、
YouTube、ブログ、インスタグラムから展覧会情報や作家情報、作品の情報などをお届けしている
DE アートの活動の一つとして始めました。 2025年4月30日から5月12日に小田原ダイナシティウエスト4階にある
ギャラリーNEW新九郎で開催される個展に向けて制作している作家の朝比奈賢さんにお話を聞きました。
私と朝比奈さんが知り合ったのは、20年以上前で、すどう美術館の活動をサポートするメンバーとして、今は関わっています。
朝比奈さんの書斎には、辞書がずらーっと並んでいて、白川静さんの辞書なんですが、それをすごい読み込んでるんですよね。
あとは、アトリエには絵の具が綺麗にずらーっと並んでいて、大切に使われている印象がありますね。
外の作業場には様々な工具がずらーっと並んでるんですけど、一つ一つ大事に並べていて、使いやすいように、手に馴染んでるんだろうなぁというふうに見えますね。
朝比奈さんを一言で表すと、向き合う人。私から見ると、常に何かと向き合っている印象があります。
自分と向き合うのはもちろんですが、言葉と向き合って、生活と向き合っていて、
何かものと企画と、あとは事象とか、とにかくね、なんか向き合ってるなーって思っちゃう人ですね。
では本編へどうぞ。 朝比奈賢さんのプロフィールです。
絵描き 1997年バージニア工科大学に交換留学
1999年横浜国立大学建築学科卒業後独学で絵画を学ぶ 2005年すどう美術館の海外研修生としてマドリッドに留学
初個展 その後欧米のアートフェアを中心に作品発表 近年は国内外で国際交流企画を主催しております
2018年星野リゾート界 仙石谷において アーティストインレジデンスを主催しております
展覧会のテーマは今までの個展は絵が中心だったんですよね ずっと絵を描いてきて
絵ばっかり展示してきたような感じで たまに彫刻も展示してたんですけどそれはなんだろうな
添え物というかメインではなかったんですよね でも今回の個展では絵と彫刻を両方同等に扱って
彫刻も結構点数を出したいなというふうに思ってます
なので今考えている展覧会のタイトルは
発表しちゃっていいのかわからないんですけど 絵画と彫刻の声
というようなタイトルを考えています
絵画と彫刻の声
今これは仮のタイトルなんですか そうですね考え中なので仮なんですけど
まあその方向性で今ちょっと組み立てている感じですね
彫刻と絵を同等の量を作って展示しようと思ったのは何か きっかけとかなんかあるんですか
15年くらい前から
僕大磯にずっと住んでるんですけど 15年くらい前から小田原の
伝統工芸の職人さんたちと コラボ展を毎年やってまして
そこで寄木職人さんたちが何人も所属してるんですけど
工場とかに遊びに行っていろいろ見学しているときに 寄木って端材がものすごいたくさん出るんですよね
端っこの切れ端 それが大量にあって
商品としてはもちろん使えないし あと寄木同士を
ボンドでくっつけてるんですよね だからその木屑が
再利用できなくなっちゃってて 産業廃棄物になるらしいんですよ だから業者に持って行ってもらって処分するみたいなことだったんですよね
だけど商品としてはそれすごく使い物にならないものなのかもしれないけれど
アーティスト側から見るとっていうんですかね 創作側から見るとその切れ端の方が
興味が湧いちゃうっていうか これ使ったらなんかいろいろ作れるなっていうふうに思いついて
端材をたくさんいただいてきて 手のひらサイズぐらいの
乗るぐらいのサイズのちっちゃな端材をルーターっていう機械使って そのルーターっていうのは皆さん歯医者さん行くと
ちょっと怖い機械がウィーンって回って 歯が削られちゃうみたいな
そういう削る機械あるじゃないですか あれの工作用のものがあって
それで先端の刃をいろんな形に取り替えると ちょっと削り方がいろいろ変わって木が削れるっていう機械があるんですね
それをホームセンターで購入してきて 削り始めたのが僕が彫刻をやるきっかけになったんですね
毎年「小田原もあ」っていうグループ展なんですけど その展覧会にはそれ以降
最初は平面の油絵とか出してたんだけど やっぱりコラボしている意味がそれだとあんまりないから
ちょっと新しいことを実験的なことを その会ではやろうっていうふうに思っていて
それ以降その会では彫刻を作るようになったんですね
だんだんそれがたまってきてて ちょっとまとまりが出てきたんで
それを一同に介して展示するのがいいんじゃないかなっていうふうに思い始めたのと
僕は絵が描きたいと思って芸術活動を始めたんですけど 妻が僕の制作する姿を見てて
彫刻を作っている時の方が生き生きしてるって言うんですよ
なんかすごく楽しそうみたいな
本人の意識的にはどうなんですか
僕もなんかね彫刻の方が楽しくなっちゃって
それでなんか僕の中での比重が彫刻に傾いてるんですよ今
そうなんだ 絵画と彫刻を作る時のモチベーションの違いみたいなのってあるんですか
なんかねさっきルーターっていう話したじゃないですか