スピーカー 3
何もない道端でモンゴルとかでも意味がないわけじゃないですか。
スピーカー 2
本当に。
スピーカー 3
意味がないとこ、余白に余白を入れても意味がない。
だから、余白なさそうなとこに余白を入れていくことによって、
余白が生きてくるみたいな。
スピーカー 2
確かに確かに。
それまで意味を充足させていたからこそ、
意味のなさが生きるみたいな。
死美と一緒ですね。
スピーカー 3
そうですね。
スピーカー 1
それまで本当のことをずっと言っておいて、
スピーカー 2
突然嘘を言うみたいな。
スピーカー 1
みんな検索し始めるって。
スピーカー 2
ねえなーってなるって。
スピーカー 1
クリオワクさんが脳内検索をしたのと同様に、
みんなググってましたからね。
死美って何だろうって。
こないだこのポッドキャストのコメントにも、
信じてましたっていうコメントが、
ネタバレ回のあたりに来ました。
スピーカー 2
本当に申し訳ない。
ネタバレ回を配信した後に聞き直してみたんですよ。
収録の時の心持ちじゃ、
平心底と謝ってるっていうつもりで収録したんですけど、
配信を聞いてみたら、
全然反省してない感じになってて。
お前らが悪いみたいな。
リスナーの方に言われたんですよね。
村さん反省してませんねって。
すいません。
本当は平心底と謝ってるつもりで仕上がりがあれでした。
ごめんなさい。
スピーカー 1
でもその後もまた、
口からデマカスの回撮ってますからね。
スピーカー 2
リスナーが正しいです。
皆さん是非情報リテラシーを持ってね、
スピーカー 1
行ってもらいたいと思うんですけど。
これはちょっと、
みんな真似しない方がいいと思うんですけど、
このダジャレを
たしなもうかなって初心者の方が思った時に、
うんモンゴルまでは行かないまでも、
全然関係のない、
ダジャレとしてかかってればいいだろうみたいな感じで、
スピーカー 3
文脈に関係のないダジャレを言いがちだなっていう風に思っていて。
スピーカー 1
思いついたから言いたいから言うんだよね。
なんかあるわけですよね。
スピーカー 2
例えば神社の説明してる時とかに、
この神社優勝も古くて、神様はこうでみたいな話をしてて、
ちょっと鳩は今日いっぱいいますねみたいなのを言って、
それだけを受けて、鳩驚きましたねとか言って、
一生懸命神社の説明してる人の流れをぶった切るみたいな人いますよね。
スピーカー 1
いますね。
一方で、こないだタケルさんの回をやったかと思うんですけど、
あの人自然すぎるんですよね。
スピーカー 2
ダジャレの混ぜ方がね。
スピーカー 1
混ぜ方が自然すぎて、
誰も気づかない。
自己満足でしかないっていうのがあるんで、
なんかそういう文脈に即したダジャレを言えるようになるかつ、
こういうタケルさんみたいな技巧を凝らせたやつも、
見つけられるようになるみたいな、
そういう回を撮りたいなとは思っておりまして、
やっぱりね、東京会のスローガンこないだ出ましてね。
ダジャレとしてのリベラルアーツ。
リベラルアーツとしてのダジャレ。
やっぱこれにのっとってやらないといけないなと思って、
ダジャレは会話であるっていうことから、
会話に関する古典論文を読んでみました。
スピーカー 3
今日はあれですね、嘘じゃなくて本当の。
スピーカー 1
本当の文献。
ポール・グライスっていう人の論理と会話っていう論文があるんです。
グライスさん、20世紀の後半ぐらいに活躍した、
イギリス生まれの言語学者というか、哲学者の方のサイド。
その人の書いた、論理と会話っていう論文があって、
幻想書房から同じタイトル、論理と会話っていう論文集が出て、
そこの第2章の論文を読みまして、
これはダジャレに使えるなと。
リベラルアーツとしてのダジャレ。
体現できるなと思ったので、これをやっていきたいなと思っております。
スピーカー 3
いいですね。
スピーカー 1
グライスさんってどういう人かっていうのを簡単にお話ししておくと、
有名なのは会話の含みみたいなものの研究なんですけど、
含意とかって訳されたりもするんですけど、
相手が直接言わなかったことをどうやって会話の中で察するのかって話。
直接は明言はしてないんだけど、
まあそうさせてくれよみたいな、
忖度を求めるみたいなのがイメージとしては近いかもしれないですけど、
例えば、
暑いなーって言ったら温度下げてくれよって意味が踏まえてる。
エアコン下げてくれよとか窓開けてくれよとか、
そういう会話の含みをどうやって人間察してんだろうねみたいなのを会話を研究してやったのがあるんですけど、
スピーカー 2
確かに。ダジャレが入ってくると無駄じゃなくなりますからね。
ダジャレの現在の目的がダジャレだから、その冗長さに意味があるってことになりますからね。
スピーカー 1
例えば、昨年の10月21日にツイートしてるのが、
頭の中を表現する手法の一つに、あの雲みたいな吹き出しがあると思うんだけど、
3人のキャラからその吹き出しが出ているような付箋とか作ったらどうかな。
簡単なメモにも使えるし、
頭の中をさ、つまりは刑事上のものを刑事課で表現するわけさ。
まあたまにはいいこと言うでしょって言ってるんですけど。
スピーカー 3
パッと聞いた間、何もわからないですね。そのダジャレが隠されてる。
スピーカー 1
で、これを書いた時の私の美行に、
もはや何がかかっているのかわからないけど、たぶんダジャレ。
スピーカー 3
同じ気持ちでしたね。
スピーカー 1
だから、めちゃめちゃ文が長いから、何がかかっているのかわからないんだけど、
たぶんダジャレがある。
スピーカー 2
そういうのもあるのか。
早すぎて見えなかったみたいな刑の達人が。
スピーカー 1
こういう感じで、ヤフキビは私はグライスをダジャレにね、掴んで生きてますね。
あとはね、質の確率っていうのがある。
スピーカー 2
質の確率。
スピーカー 3
3つ目の確率ですね。
スピーカー 1
これは、自分が嘘だと信じていることを言うな。
つまり、真実を語れ、みたいなことです。
あとは、根拠のないことを言うな。
スピーカー 2
青森の件はあるから、墓が。
それは僕の責任じゃないですよ。
青森には墓あるんで。
スピーカー 1
根拠はあるんですか?十分な根拠はあるんですか?
スピーカー 2
だって、キリストの墓って看板に書いてあるから。
それは墓があって、看板にキリストの墓がですって書いてあったら、
キリストの墓かなって思うでしょ?
スピーカー 1
嘘かな?とか思わないですか?
スピーカー 2
計られたってことはあるかもしれないですよね。
スピーカー 1
ダジャレで言うと、このスパイスはどこのスパイス?って言って、
コリアンダーを指して言ったときに、コリアンダーって言うと嘘ですね。
スピーカー 3
確かに。それはどうなんですか?
スピーカー 1
韓国のスパイスじゃないでしょ?
スピーカー 3
嘘だと信じていることを言うなの。
スピーカー 1
そうです。
そういうことではダメってことですか?
それは、会話の確率にダジャレを言いたいっていう欲求で違反している。
スピーカー 2
という含みが出ちゃうってことですね。
普通は本当のことしか喋らないのに、ここでわざと嘘を言っているってことは
スピーカー 1
そこにダジャレが含まれているっていう含意があるってことですよ。
含意っていうことを使わずとも、明らかにダジャレだなって気づくでしょうけども。
スピーカー 3
それ気づかずに、あ、韓国なんだって感じで会話が進んじゃうとまずいって。
スピーカー 1
だから、会話の確率には違反していますよね。
スピーカー 2
違反しがちだから嫌われるみたいなことはあるかもしれないですね。
スピーカー 3
でも今のスパイスでコリアンダーで、コリアンダーって、
あ、韓国なんですねってこっちが悪いみたいになりますよね。
なりがちですよね。
スピーカー 2
グライス法違反で逮捕されてますからね。
スピーカー 3
でも言った方が悪いわけですよ、このグライス法では。
スピーカー 2
こっちっていうのは、
スピーカー 3
コリアンダーって。
スピーカー 2
言った方。ダジャレを言った方。
ダジャレを言った方が違反です。
スピーカー 3
違反ですよね。
日常の会話を見てると、
スピーカー 1
あ、韓国なんですねって真似を受けちゃう方がなんか悪いみたいになりますよね。
スピーカー 2
そうかもしれないね。
スピーカー 3
それはギャグだからさ。
スピーカー 2
そこは悪くないのにね。
スピーカー 3
そうそうそう。
スピーカー 1
確かにね。
スピーカー 2
グライス法違反ですよって言ってますよ。
スピーカー 1
会話の目的みたいなのが、
ダジャレ用意になってる場合とかかもしれないですね。
スピーカー 2
ジョークとか言うよね。
スピーカー 1
笑う流れでしょ?
みたいなところで、
そのノリがわからないみたいな感じにされちゃうと、
逆に流れに沿ってないよね。
スピーカー 3
韓国なんですねって答える方が沿ってないかもしれない。
難しいね、会話って。
スピーカー 2
その時の会話の目的があるってこと?
スピーカー 1
目的次第で結構変わっちゃうと思うんですよ。
スピーカー 2
コリアンダーの産地について話している時に、
コリアンダーって言ったらこっちがグライス法違反だけど、
これがダジャレを言うっていう場であると、
あ、韓国なんですねって言った方が違反なんだ。
スピーカー 1
そうなるんじゃないかな。
スピーカー 3
奥が深いね。
スピーカー 1
コリアンダーについて真面目に説明してる場で言うと、
どんつべりになるのはそういうことかもしれないですね。
スピーカー 3
会話の目的を合意してないですもんね。
スピーカー 2
感じあってますからね。難しいよね。
スピーカー 1
目的って言うと強すぎるかもしれないですね。
なんか雰囲気とかなんでしょうね。
さて、4つ目が、これ最後かな。
要体の確率っていう。
要体ってのはモードですね。
様に。態度の態。要体の確率。
これは1つ目。難解な表現を避けよう。難しいことを言うな。
スピーカー 3
ちょっと待って。理事室の全部ダメだよ。
スピーカー 2
今のところ?
要体の4。
関連性のあることを言え。
適切な情報量を持つ発言をせよ。
自分が義だと信じていることを言うな。難解な表現を避けよう。
スピーカー 3
会話の確率全部NGだ。
スピーカー 2
グライス法違反。
僕の表現は何回何回?
スピーカー 1
これ何に違反したかな。
スピーカー 2
今のは。
スピーカー 1
今何に違反したかな。
スピーカー 3
会話の。
スピーカー 1
あれかな。協調の原理に違反してるのかな。
一番上のやつ。
スピーカー 2
憲法みたいなやつね。
参加している会話の目的や流れに応じて、
その時々に求められる適切な発言をせよに違反してた。
スピーカー 1
協力的じゃなかったかもしれない。
スピーカー 2
協力的じゃなかった。
今のところ全部違反している。
スピーカー 1
これあれですね、前にラジオで言ったやつの中だと、
同じく論文検討した会に、
対処に対処っていうやつは、
対処っていう言葉が、
大きく厚いと書く対処っていう言葉が日頃使われてないから、
前後の文脈とかで出てないとわからんだろみたいなやつがあったと思うんですけど、
そういうやつです。
スピーカー 3
確かに、対処とか言わないですもんね。
スピーカー 1
難解な表現っていうか、
伝わらんだろみたいなことを言うなってことなんですよ。
会話そのものだけじゃなくて、
ダジャレとしても重要なポイントかなと思ってまして、
ただ滑るっていう意味不明な発言をして、
ただ滑るっていう怪我をすることになるので、
こういうのも大事かな。
あと、妖怪の確立の中に、
多義的な物言いを避けよっていうのもあるんですけど、
これは、ダジャレは全違反ですね。
もうダジャレである以上、複数の意味をかけてるんで。
スピーカー 2
会話って、多義的であれば多義的であるほうがいいんじゃないですか。
だって多義的じゃないと意地悪言えないじゃないですか。
だから意地悪なんでしょうね。
なるほどね。
スピーカー 3
意地悪反対派なんだよ。
スピーカー 1
ぐらいですよね。
でも、意地悪という含みが生じるのは、
こういうルールがあるからでしょうね。
スピーカー 2
本来は一義的に喋らなきゃいけないのに、
多義的になっているってことは何か意味があるっていうことになっていて、
それは、この人は僕に意地悪言いたいんだってなる。
スピーカー 1
そうですね。スリッパ滑らなくていいねっていうのは、
その前で滑ったときに、
いたことがあったから、
それをあてつけとして、
滑らなくていいねっていう。
スピーカー 2
なるほどね。
スピーカー 1
含みを持たせてる。
こういう感じでですね、
ぐらいすさんの会話の原理、確率を勉強していくと、
会話、コミュニケーションがうまくなるかどうかは別として、
心掛けみたいなのはできると。
プラス、ダジャレにも気づけるし、
うまいダジャレを言うというか、
正確に言うと、
会話を破壊しないようなダジャレを言うことができる。
会話を破壊するダジャレを言わないことができるから。
そういう手助けとして、
この論理と会話を、
ダジャレ協会としても活用していくといいんじゃないかなっていうふうに思いました。
いろいろ語りましたけど、
こういう感じでですね、
引き続き、
ダジャレとしてのリベラルアーツ。
リベラルアーツとしてのダジャレ、
やっていきたいなと思いますんで。
スピーカー 3
今日はすごい勉強になりました。
身のある会議ができたんじゃないですかね。
勉強会って感じでしたね、今日はね。