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【令和8年度改定】リハビリテーション総合計画評価料の見直しを徹底解説
2026-06-29 05:17

【令和8年度改定】リハビリテーション総合計画評価料の見直しを徹底解説

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リハビリテーションの現場では、患者ごとに複数の計画書を作成しなければなりません。この複数の計画書が、医療従事者の事務負担を重くしています。本稿では、令和8年度診療報酬改定における「リハビリテーション総合計画評価料の見直し」の内容を解説します。

今回の見直しは、書類の簡素化を軸に3つの変更を行います。第1に、複数の計画書の様式を統一し、評価料に初回と2回目以降の区分を新設します。第2に、介護保険によるサービスの利用が必要と思われる患者への目標設定等支援・管理料を廃止します。第3に、この管理料を算定していない患者への減算規定を廃止します。

1. 計画書様式の統一と評価料の区分新設

計画書様式の統一と評価料の区分新設は、書類の簡素化に関わる変更です。複数の計画書の様式を統一し、作成の手間を減らします。あわせて評価料には、これまでなかった初回と2回目以降の区分を新たに設けます。

リハビリテーション総合計画評価料1は、現行の一律300点から、初回300点・2回目以降240点に変わります。初回の点数は据え置かれ、2回目以降の点数だけが240点に下がります。つまり、2回目以降を算定する場合は、これまでより点数が低くなります。

リハビリテーション総合計画評価料2も、同じ形で見直されます。現行の一律240点から、初回240点・2回目以降196点に変わります。評価料1と同様に、初回の点数は据え置かれ、2回目以降の点数だけが196点に下がります。

評価料1と評価料2に共通するのは、初回が現行どおりで、2回目以降のみ点数が引き下げられる点です。この区分新設の理由は、資料には明示されていません。資料が示す見直しの趣旨は、あくまで「書類の簡素化」です。

2. 目標設定等支援・管理料の廃止

目標設定等支援・管理料は廃止されます。この管理料は、介護保険によるサービスの利用が必要と思われる患者に対し、リハビリの目標設定を支援するものでした。廃止の対象は、脳血管疾患等・廃用症候群・運動器の3つのリハビリテーション料です。

廃止される管理料は、現行で初回250点・2回目以降100点が設定されていました。この管理料は、要介護被保険者等の患者に対し、3月に1回に限り算定できるものでした。今回の改定では、この区分そのものが削除され、これらの点数は算定できなくなります。

3. 減算規定の廃止

目標設定等支援・管理料を算定していない患者への減算規定も廃止されます。この減算規定は、管理料を算定しない場合に所定点数を100分の90に減らすものでした。管理料そのものが廃止されるため、減算規定も同時になくなります。

現行の減算規定は、要介護被保険者等の患者を対象としていました。具体的には、発症・手術・急性増悪・最初の診断から60日を経過した後も引き続きリハビリを行う場合に適用されました。このとき過去3月以内に管理料を算定していなければ、所定点数が100分の90に減算される仕組みでした。なお、この減算規定の廃止は、脳血管疾患等・廃用症候群・運動器の3つのリハビリテーション料に共通して適用されます。

まとめ

今回の見直しは、書類の簡素化を軸に3つの変更を行いました。第1に、複数の計画書の様式を統一し、評価料に初回と2回目以降の区分を新設しました。第2に、介護保険によるサービスの利用が必要と思われる患者への目標設定等支援・管理料を廃止しました。第3に、この管理料を算定していない患者への減算規定を廃止しました。なお、2回目以降の評価料引き下げや管理料の廃止は、算定できる点数が減る変更でもあるため、現場では算定方法の確認が必要になります。



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サマリー

令和8年度改定におけるリハビリテーション総合計画評価料の見直しは、書類の簡素化を名目に行われました。しかし、評価料に初回と2回目以降の区分が新設され、2回目以降の点数が引き下げられたほか、目標設定等支援・管理料が廃止され、それに伴う減算規定も撤廃されました。これにより、事務負担は軽減されるものの、病院側の収益は実質的に減少し、政策の裏にある予算削減の実態が浮き彫りになりました。

導入:簡素化の裏に潜むもの
常に効率よく本質を学びたい。そんなあなたへ。
あの政府とか行政がよく手続きを簡素化しますって声高にアピールするじゃないですか。
ええ、よく聞くフレーズですよね。
あれって素直に喜んでいいのかっていうと、実は裏でこっそり予算が削られているサインかもしれないんですよね。
今回の深掘りではまさにその実態に迫っていきます。
はい。今回取り上げる資料は、令和8年度改定におけるリハビリテーション総合計画評価料の見直しを徹底解説というものなんですが。
ちょっとタイトルがお堅いというか長いですよね。
そうですね。この医療現場の重い事務負担を減らすという名目の裏で、実際の医療経済にどんなメスが入れられたのかを読み解くのが今回のミッションですね。
評価料の区分新設と収益減
リハビリの現場ってこれまで患者さんごとにいくつも計画書を作らなきゃいけなくて、本当に大変だったんですよね。
それが今回様式が統一されて書類がシンプルになりますよと、これだけ聞くと現場にとってはすごく朗報じゃないですか。
そう聞こえますよね。ただ資料を1枚めくってみると評価料の仕組み自体にかなり大きな手が加えられていることが分かるんです。
と言いますと?
初回と2回目以降という区分が今回新しく作られたんですよ。
そこなんですよ。例えば評価料1ってこれまでは一律で300点だったのが、初回は300点のままで2回目以降は240点に下がるんですよね。
おっしゃる通りです。
これ医療の世界にあまり馴染みがないあなたのために補足しておくと、1点は10円換算なので、2回目以降は1回につき600円の収益がポンと消えるわけですよね。
これ病院にとってはかなりの痛手じゃないですか。
まさに実質的な下げ値と言っていいと思います。評価料2の方も同じように、一律240点から2回目以降は196点に引き下げられています。
うわーやっぱり下がってる。
しかも巧妙なのが、資料にはその点数を下げる理由っていうのが一切明示されていないんですよ。
なるほど。いやなんか確定申告の書類がシンプルになってラッキーって喜んでたら、いつの間にかカンプ金までがっつり減らされていたみたいな感覚ですね。
とても分かりやすい例えですね。
だから資料の趣旨はあくまで簡素化ってなってますけど、これ実態は完全に価格改定ですよね。
そうなんです。事務作業の負担を減らす代わりに、2回目以降の算定では確実に病院側の収益が減る構造へとシフトしたわけなんですよ。
目標設定等支援・管理料の廃止
でも基本の評価料がそこまで下がったなら、何か別の加算とかでカバーできる仕組みがあるんじゃないかって思って探したんですよね。
そしたらむしろ今まであったルールごと消滅してるじゃないですか。
はい。そこが今回の大きなポイントでして、介護保険の利用が想定される患者さん向けの目標設定と支援管理料っていうのが完全に廃止されました。
完全にですか。
はい。これまでは初回250点、2回目以降100点が算定できていたので、いわば病院にとってのボーナスのようなものだったんですが。
なるほど。加算という飴が取り上げられちゃったわけですね。
そういうことです。で、同時にこの管理料を取らなかった場合の減算規定もなくなりました。
減算規定の撤廃とその意味
減算っていうのはペナルティーのことですよね。
はい。発症から60日過ぎてもこの手続きを踏まないとリハビリの所定点数が10%も減額されるっていう結構厳しい無知があったんですが、これも撤廃されたんです。
ちょっと待ってください。ペナルティーという無知が消えたなら、現場は無理に複雑な手続きをしなくて済むからやっぱりハッピーなんじゃないですか。
なぜそれが問題に。あ、もしかして。
政策の意図が見えてきましたか。
はい。ペナルティーがなくなるってことは病院側が絶対にその手続きをして加算を取らなければいけない理由もなくなる。
つまり手続きから解放されるっていう自由と、引き換えにトータルで取れるはずだった点数のπそのものが縮小してるってことですよね。
政策の現実と患者への影響
まさにその通りです。期限に追われるプレッシャーからは解放されて身軽にはなるんですが。
はい。
経営的な視点で見ると、病院はこれまで得られていた収益を別の形でどう補うか。リハビリの提供体制そのものを根底から見直す必要に迫られるんですよね。
なるほどな。今回の深掘りで見えてきたのは、国が手続きの簡素化を謳うとき、それは単なる現場の効率化にとどまらず、事実上の予算削減とかルールのリセットとセットになっていることが多いっていうこの政策の現実ですね。
そうですね。提示された簡素化っていう言葉の表面だけじゃなくて、その裏で誰の何が削られているのかっていう仕組みを読み解くことが、どんな分野のニュースを見る上でも重要になってきますね。
本当にそうですね。では最後にこれをお知きのあなたに一つ考えてみてほしいことがあります。
はい。
書類業務が減って、医療現場の負担が軽くなった一方で、病院側の収益は減る仕組みに変わりました。ではこの簡素化は最終的に患者である私たちが受け取れるリハビリテーションの質や時間にどのような変化をもたらすでしょうか。
とても重要な問いですね。
ぜひご自身でもじっくり考えてみてください。
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