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【令和8年度改定】人口の少ない地域の実情を踏まえた評価|3つの改定項目を総まとめ
2026-03-29 06:07

【令和8年度改定】人口の少ない地域の実情を踏まえた評価|3つの改定項目を総まとめ

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人口規模が小さい二次医療圏では、2012年から2022年にかけて診療所数が減少傾向にあり、従事する医師の高齢化も進んでいます。こうした状況を踏まえ、令和8年度診療報酬改定では、人口の少ない地域の実情に配慮した3つの評価の見直し・新設が行われました。

3つの改定項目の概要は、以下のとおりです。第一に、医療資源の少ない地域の対象地域が37医療圏から39医療圏へ拡大され、経過措置も約6年間に延長されます。第二に、地域の外来・在宅診療を支援しながら緊急入院の受入体制を確保する医療機関を評価する「医療提供機能連携確保加算」(入院初日600点・月50点)が新設されます。第三に、歯科巡回診療に対する「地域歯科医療加算」100点と処置等の30%加算が新設されます。

① 医療資源の少ない地域の対象地域の見直し

医療資源の少ない地域の対象地域は、令和5年医療施設静態調査等の最新データに基づき見直されます。対象地域は令和6年度改定時の37医療圏から39医療圏へ拡大されます。

今回の見直しでは、32医療圏が引き続き該当し、7医療圏が新たに追加され、5医療圏が除外されます。新たに追加されるのは、北海道富良野・紋別、岩手県二戸、埼玉県秩父、三重県東紀州、島根県大田、岡山県真庭の7医療圏です。除外されるのは、北海道南檜山、岩手県宮古、長野県木曽・大北、滋賀県湖北の5医療圏です。

対象地域から除外された医療圏で、すでに届出を行っている医療機関に対しては、経過措置が従来の2年間から約6年間へ延長されます。この延長は、医療資源の少ない地域に配慮した施設基準等による届出を行っている医療機関の運営の安定性を担保する目的で実施されます。

▶ 詳細はこちら:【令和8年度改定】医療資源の少ない地域が37→39医療圏へ拡大|新規7圏・除外5圏の全容

② 人口の少ない地域で医療を提供する機能を連携して確保する評価の新設

人口の少ない地域における外来・在宅医療の提供体制の維持が困難になっている課題に対応するため、「医療提供機能連携確保加算」が新設されました。この加算は、地域の外来・在宅診療を支援しながら緊急入院の受入体制を確保する医療機関を評価するものです。

医療提供機能連携確保加算は、入院初日に算定する600点の加算と、情報通信機器を用いた医学管理を行った場合に月1回算定できる50点の上乗せ加算で構成されます。対象地域は、人口20万人未満かつ人口密度200人/km²未満の二次医療圏および離島等の地域です。

施設基準では、病棟要件に加えて、外来・在宅診療支援の実績要件と緊急入院の受入実績要件の3つを満たす必要があります。外来・在宅診療支援の実績要件では、常勤医師の派遣、代替医師の臨時派遣、巡回診療、情報通信機器を用いた診療の4項目のうち2つ以上を同一の二次医療圏内で満たすことが求められます。

▶ 詳細はこちら:【令和8年度改定】医療提供機能連携確保加算(600点・50点)の新設を徹底解説

③ 歯科巡回診療に係る適切な推進

歯科医療が十分に提供されていない地域では、歯科巡回診療車を用いた巡回診療が行われています。これまで巡回診療に対する診療報酬上の評価はありませんでしたが、令和8年度改定で2つの評価が新設されました。

第一の評価は、初診料・再診料に加算できる「地域歯科医療加算」100点です。この加算は、歯科巡回診療車の中で歯科診療を実施した場合に算定できます。算定にあたっては、保険医療機関が自治体等と連携し、巡回診療実施計画を提出する必要があります。

第二の評価は、巡回診療時の処置・手術・歯冠修復及び欠損補綴に対する所定点数の30%加算です。地域歯科医療加算を算定した患者に対して巡回診療時に処置等を行った場合に算定できます。ただし、処置の通則第5号に掲げる加算との併算定はできません。

▶ 詳細はこちら:【令和8年度改定】歯科巡回診療の新評価「地域歯科医療加算」100点を新設

まとめ

令和8年度診療報酬改定では、人口の少ない地域の実情を踏まえた3つの評価が見直し・新設されました。医療資源の少ない地域の対象地域は37医療圏から39医療圏へ拡大され、経過措置も約6年間に延長されます。医療提供機能連携確保加算(入院初日600点・月50点)は、地域の外来・在宅診療を支援しながら緊急入院を受け入れる医療機関を新たに評価します。地域歯科医療加算100点と処置等の30%加算は、自治体と連携した歯科巡回診療を推進します。該当する地域の医療機関は、対象地域の確認と届出の検討を進めてください。



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サマリー

令和8年度診療報酬改定では、人口減少地域の医療課題に対応するため、3つの重要な評価が見直され、新設されました。医療資源の少ない地域の対象が拡大され、除外地域には約6年間の経過措置が設けられ、地域医療機関の再編を促します。また、中核病院が地域の診療所を支援し緊急入院を受け入れる「医療提供機能連携確保加算」が新設され、さらに歯科巡回診療に対する「地域歯科医療加算」と処置等の30%加算が導入され、地域全体で医療を届ける体制への転換が図られます。

地方医療の現状と課題
ちょっと想像してみてほしいんですけど、もし明日、あなたの住む町から唯一の診療所が、あの、消えてしまったら。 うーん、それは本当にゾッとしますよね。ですよね。でも実はこれ、決してエソラ事じゃないんです。
データを見ると、2012年から2022年の10年間で、地方の小規模な医療圏から診療所が次々と姿を消していて、残された先生たちの高齢化も、まあ深刻に進んでいるんです。
えーそうなんですよね。この問題はもう病院が遠くなって不便になるとか、そういうレベルを遠に超えていますから。
いつもお聞きいただきありがとうございます。今回はですね、この消えゆく地方医療をどう生きもこらせるか。あの令和8年度の診療報酬改定の資料から、そのギリギリのサバイバル術を徹底解剖していきます。さあこの複雑な改定内容を紐解いていきましょう。
はいよろしくお願いします。限られた医療資源でどうやって地域の命のがを維持していくのか。その具体的なシステム設計が今まさに問われていますからね。
医療資源の少ない地域の見直しと経過措置
まず目につくのが、えっと医療資源の少ない地域という支援枠組の変更です。対象が37から39の地域へと拡大されました。
嵐の中で支援の傘を広げるような、そんな動きですね。
本当にそうですよね。北海道のフラノとか埼玉の秩父など、新たに7地域がこの手厚い支援の傘の下に入った一方で、えっと5つの地域が今回除外されているんですよね。これって除外された地域の医療機関はいきなりはしごを刺されちゃうんでしょうか。
ああそこがですね今回の改定で非常に興味深いところなんです。除外されたからといって、はい明日から突然支援を打ち切りなすというわけではないんですよ。
違うんですか。
すでに届出をしている医療機関には特例として約6年間というかなり長い経過措置が設けられたんです。
6年ですか。結構長いですね。でもそれって厳しい言い方をしちゃうと単に問題の先送りをしているだけにも見えませんか。いずれは支援がなくなるわけですよね。
まあ一見するとそう見えますよね。ただ実はこの6年という時間設定には明確な意図がありまして、急に補助輪をなくすんじゃなくて、時間をかけてゆっくりと補助輪を外していくための機関なんです。
なるほど補助輪ですか。
はい。その間に地域の医療機関同士が統合を進めたりとか、中核病院との新しい連携体制を整えるための現実的な準備期間を与えているといえますね。
補助輪を外すまでに自力で走れる新しい自転車に乗り換えなさいよというメッセージなんですね。
じゃあその新しい体制って具体的にどんなものなのか。資料にある新設の医療提供機能連携確保加算、これが個体になりそうですね。
医療提供機能連携確保加算の新設
ええまさにそれです。人口20万人未満などの厳しい条件の地域が対象になるんですが、ここではもう地域の小さな診療所が単独で頑張るのには限界が来ているんです。
ええ。
だからこそ中核となる病院が常勤の先生を派遣したり、オンライン診療でサポートしたりして地域の診療所をバックアップする仕組みがしっかり評価されるようになりました。入院所日に600点、情報通信機器を用いた管理で月50点といった具合ですね。
で、でもちょっと待ってください。中核病院ってタダでさえ忙しいじゃないですか。地域の外来を支援しながら、いざという時は緊急入院も受けるなんて、病院側に相当なマルチタスクを求めていませんか。
おっしゃる通りです。
原画がパンクしちゃわないかすごく心配なんですけど。
確かに負担は決して小さくありません。ただ、個々の診療所が孤立して倒れてしまえば、最終的に全ての手話寄せはどの道、中核病院にドンと来てしまうんです。
ああ、結局はそうなっちゃうのか。
はい。だからこそ、転在する医療資源をネットワークでつないで、中核病院をハブにしたチーム戦に持ち込むしかないんです。
孤立した点から、面として地域を支える構造への転換、これがこの制度の真の狙いなんですよ。
点から面への転換、すごく腑に落ちました。でも、医師同士がオンラインや派遣でつながって面を作る仕組みは分かったんですけど、
歯科巡回診療の推進と新たな評価
患者さん側の、そもそも移動する足がなくて病院に行けないっていう物理的な壁はどうなりますか?
そう、そこなんです。そこで重要になってくるのが、医療側から患者さんに物理的に近づいていくアプローチです。
おお、ここからが本当に面白いところですよね。今回、新たに歯科巡回診療者が評価の対象になりました。つまり、動く歯医者さんですね。
ええ、これまでも巡回診療自体はあったんですが、診療報酬上の評価がなかったんです。
ってことは、熱意ある先生の赤字覚悟のボランティアみたいなものだったんですか?
はい、それに近い部分がありましたね。しかし今回、地域歯改良加算として100点、さらに社内での処置等への30%加算が新設されました。
動く歯医者さんがついに強力な後押しを得たんですね。
そうなんです。ただ一つ重要な条件があって、自治体と連携して実施計画を提出することが求められています。
なるほど。個人の頑張り頼みじゃなくて、自治体も巻き込んで、天から明への地域ぐるみの対策として定着させたいという意図を強く感じますね。
ええ、まさに。患者さんが来るのをただ待つのではなく、地域全体で医療をつなぎ、自ら届けていくという大きなパラダイムシフトが起きています。
まとめと未来への示唆
いやー、すごくよくわかりました。対象地域の拡大と補助輪を外す猶予、病院の連携ネットワーク化、そして巡回診療の推進、この3つの柱が人口の少ない地域の実情に合わせたリアルな生存戦略だということが見えてきましたね。
はい、その通りですね。
最後に、これを聞いているあなたに一つ、資料の枠を超えた思考の種を投げかけたいと思います。
過疎地で生き残るために生まれたこの動く、つながる医療ネットワークという仕組み、これもしかすると、今後さらに超高齢化が進む都市部の医療にとっても未来の青蛇神になるのではないでしょうか。
補助輪を外した先にどんな景色が待っているのか、ぜひあなたも考えてみてください。今回はここまでです。
ありがとうございました。
06:07

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