真夜中、コンビニの駐車場で。
このポッドキャストは、一つの場所を72時間にわたって定点観測する、
某公共放送局のドキュメンタリーを大好きな2人が、番組についての感想や愛を語ります。
今回は、大阪郵便局始まりの季節に、という回について語っていきます。
タイトルの通り、今回は郵便局で、さらに始まりの季節、つまり春ですね、が舞台になっております。
場所はですね、本当に大阪の繁華街の南にある郵便局で、
郵便局なので、いろんなものを出したりとか、それを発送する人たち、それは日本人もアメリカ人もそうですし、
さらに繁華街なんで、本当にいろんな人が来る場所。
この場所に3日間密着して、どんな人間模様があるか、というところに迫った回になっております。
ということで、本田さんいかがでしょうか。
これね、結構72時間も郵便局とかに密着した回って他にもあったんですけど、
そこも含めて、結構その時って平成の最後にとか、時代の終わりを表したりとかっていうのがあったんですけど、
今回の大阪の郵便局って、
変な話、郵便局で当然物流的に人が出して、もしくは受け取ってっていう物流の流れみたいなのを感じることはできるんですが、
だからこそ、あんまり荷物とか人とかに時代感や大阪らしさっていうのがすごいあったかというと、結構そうでもなくて、
割と淡々と、いつの時代でもありそうな人の送る思いや受け取る思いっていうのが、
春の新しい季節っていうところの方がどっちかというと強かったかなっていうのは思いますね。
だからあんまり時代感とか、コロナが明けてみたいなところって、多少ありましたけど、ネット通販が流行ってとかはあったと思うんですけど、
それ以外は割と新生活でいろいろ物を送るんですみたいなのが中心で、
なんか時代感なかったんですよね。季節感ありましたけど。
今、小田さんも言ったみたいに郵便局シリーズっていろいろ72時間あって、こういう繁華街にみたいなのも結構あるじゃないですか。
郵便局とかもそうなんですけど、繁華街にお店に密着した場合で言うと、やっぱり同じような似たような物語がいろいろ出てくると思うんですよね。
最近の72時間、ちょっとメタ的な話になっちゃったんですけど、結構で言うと初期のやつを割とリバイバルしているというか、傾向があるじゃないですか。
それは初期の方でも本当に繁華街のこういう人が集まるところに密着した回ってありましたし、青森の秋田の自販機を混じったかなって回もあったし。
じゃあ今72時間が10何年かやってきた中、300本以上撮ってきた中で、
当時のものと今のものを比べて何か変わっていることがありますかっていうのが、やっぱり見る側の本当に好きな人としてはポイントだと思ってるんですけど、
そこが本田さんで言うようにあんまりないんですよね、新しさが。
新しさがないっていうのが悪いことではなくて、変わらないっていう方だと思うんですけど、それは僕も感じましたね。
だからやっぱり良くも悪くも物流事情ってたくさん変わっていってるし、それこそお気配とか、アマゾンの当日便だとか、ヨドバシエクストリームだとか、
色々な物流事情は大きく変わっていってる中で、
郵便局っていうところに限定すると割と本和化した様子が3日間流れていて、殺伐さとかそういうところはやっぱりなかったので、
何なんでしょうね、日本全国郵便局の風景って何でこんなに一緒なんでしょうね。
あれだと思うんですよね、言い方が難しいんですけど、郵便局がメインのファーストチョイス、最初に選ぶ選択肢ではないからだと思うんですよね、通信手段として。
手紙とかもそうですし、それこそ手紙を送るよりも何かちょっとした連絡だったらメールするとか電話するとかあるじゃないですか。
やっぱり手紙を送るっていうことが、それこそ手紙の文房具屋さんに密着した回も72時間ありましたけど、特別な行為になってるんだと思うんですよね。
しかもそれが多分郵便というものの始まりというか、それが今だとメルカリとかオークションみたいな別の運送屋みたいな感じになってると。
そうなった時にファーストチョイスじゃないからこそあんまり違いが出ないというか、ファーストチョイスだとそれをどう差別化するかとか、
使う人もより多くなるしバラバラになるから違いが出てくるんだけど、手紙を出す人って一方で言うても限られてくるじゃないですか。
手紙を出す習慣がある方っていうのは別にそれはなんか高齢の方だけではなくて、今回もね色々その電話ができないからそれこそ複役中の友人へ手紙を送るみたいな話もありましたけど、
みたいな話で必要に応じてファーストチョイスの通信手段として選ぶっていう場合もあるんだけども、とはいえそれは減ってきてるっていうのが郵便局自体がもう変わらないものになっちゃっている。
だからこそ時代を経っても人も変わらないし景色も変わらないし、さらに場所も変わらないっていうのに繋がってるんじゃないかなと思いますかね。
まさしくデジタルも含めてファーストチョイスというか、今っていかようにでも早く安くとかっていうのが手段がいろいろある中で、
その中では郵便局ってことにはあまりはなってはいかないんだけれども、でもやっぱり変わらないからこその安心感みたいなところがあってみんな来るっていうのも一つあったし、だから別に用がなくても来るっていうおばあちゃんたちいましたもんね。
あの安心感っていうのもあったし、あとなるほどみたいな形で描かれたのは海外の方とかで、入国して3日の韓国人の方が最初に届け出をしなきゃいけないって書いてたりとか、
あとは長く住んでおられる中国人の方とかがパスポートの更新で必要なんですとかっていう、なんかこうそういう手続き的なところ、別に市役所とか役所とかではないんだけど、それに準ずるようなところでの手続き的な形で使われてるんだっていうところも、
たぶんこれも時代が変わらずにずっとある光景っていうところもあって、本当に時代がね、令和とかそういうの全然関係ないところがいくえにもあって、本当に細かいところでしか感じられないですよね、時代を。
そういうことで、おばあちゃんが最初の方にめちゃめちゃ古い切手を持ってきて、それが新しい、せっかくそれをお金に買えるんじゃなくて、残してくれたものだから、また何かの時に使えるようにってことで、今の新しい切手に変えるっていう、すごいなと思うんですけど、そういうのをやられてたりとか、
そういうところでしか、時代感の移り変わりを感じることができないっていう、けうな状況というか、送ってるものとか、そういうので判断するしかないっていう。
そうですね。途中、観光土産に刀買ったはいいけど、どうやって持って帰るのか困ってるアメリカ人とか出てきたじゃないですか。
そのアメリカ人、本当に観光で来てるから日本語全然わかんなくて、そのわからないアメリカ人がとりあえずポストのマークを見て、これを送れるんだと思ってやってきて、かかりいんっていうか受付の人が、受付の人は英語ができなくて、受付の人ほぼ日本語でしゃべってるみたいな、やりとりするみたいな、伝わらなすぎてスタッフに助けを求めるみたいな。
そういう光景も別にどこでもあるじゃないですか。
本当そうですよ。しかもすごいベタに日本刀の模造品ですからね。
そうそう。そういうのも結構ね、あれ別に時代関係ないですから。昔からあるし、今も別に何ならある光景じゃないですか。いくらグローバル化して国際対応だって言ってもあるじゃないですか。
ああいうのも、それはそれで郵便局ってパブリックな属性を持っている場所だからこそある景色ではありますよね。
本当そうです。ここまでですよ。結構ドキュメント72時間でも、こぞって大阪って取り上げるじゃないですか。
そうですね。
いわゆる関西の雰囲気がする、それこそ大阪じゃないけど神戸の商店街でお好み焼きとかもあったし、本当に大阪の西成とかもいろいろあったと思うんですけど、そういう意味合いで今回大阪のはずというかなんだけれども、その大阪のスパイシーさも少なかったというか。
そうですね。いわゆる大阪のおばちゃんみたいな人そんな出てこないですもんね。分かりやすく大阪のおばちゃんっていう感じで。
そうそうそうそう出てこなくて。家出して愛媛に移住するおじいぐらいですよ。
そうですね。奥さんと喧嘩してね。
80歳ぐらいのおじいちゃんが。
そうそうそう。
愛媛県の町営住宅に申し込もうとしているという。
それもすごい話ですよね。奥さんと喫茶店を2店舗でしたっけ。でも大喧嘩して家出てくって言って愛媛に移住することにして、しかも愛媛の先ではカフェで働くっていう。喫茶店やってる間にまたカフェで働いてみたいな。
あの終わり方面白かったですね。愛媛何するんですか。カフェ。
やっぱり喫茶店とかそういうの好きなんだなみたいな感じですよね。
なんかそんな感じしましたよね。ユーモアたっぷりのおじいちゃんでみたいな感じで。ちょっと大阪感あるなとは思いましたけど。
言い方おかしいですけど通常の大阪界っていうのもあれですけど。
そうですね。
通常の大阪界ではあんなの普通な方でというか。
そうですね。基本的にみんな便所サンダルですからね。
そう便所サンダルかけてみたいなやつの中で行くと、普通の通常営業なおじいが1人出てきたかなぐらいで。
あとはなんか本当に大阪感を感じるっていうところもなかったのも意外だったというか。
多分それを山口さんが言ってた郵便局が持っているパブリックな面というか。
パブリック性っていうのが出てるからこそあれだけ個性豊かな大阪であっても日本全国どこでも見れるような光景っていうのを繰り広げてくれる。
そのパブリックパワーなんだなっていうのもちょっと逆に言うとあるのかもしれないですね。
僕がさっき言ったんですけどパブリックなんだけどファーストチョイス最初に選ぶ通信の選択肢じゃないからこそ、
そういういわゆる大阪の人たちが来ない場所になっちゃってるのかもしれないですけどね。
選ばれなくなっている。
別にそれこそ電話すりゃいいと思ってるとかメールすりゃいいと思ってるとかLINEすりゃいいと思ってるっていうのだから、
別に郵便なんてあんな遅いものみたいな感じ。
そうではないけれども、でもそういうふうに思っていって使わない人もいるし、
そこでその郵便を使う人っていう、使う属性の人っていうのが大阪だろうがどこだろうがいて、
その人たちの経路が似てるのかもしれないですね。
そうかもしれないですね。
そこの何というかちょっとね、せかせかして効率を求めてみたいなところではやっぱり今回ない場所なんだなっていう流れる雰囲気からして感じたのと、
あとね、今回春だからっていうところで新生活みたいなところもあったんですけど、
そこにもあんまり大阪感はなかったというか、
やっぱね、近いところで言えば大阪バスターミナルの会を新生活に向けてっていうところだったと思うんですけど、
なんかね、そこと比べてもやっぱり新生活感とか関西感みたいなところもあんまりなく、
すごく覚えているのが結局、コーチから大阪の専門学校を経て東京の声優さんのオーディションに向かって東京に来ますっていう、
コーチの親子ぐらいなものでしたかね。
他にもいろいろいらっしゃったんですけど、そこが新生活というか、新しくまたさらに次の生活を始める人たちっていうところがあったぐらいですかね。
今回タイトルで始まりの季節についてるんですけど、果たして奥さんと喧嘩して愛媛に行く人は始まりなのかみたいな話あるじゃないですか。
始まりなんですけどね。始まりは始まりなんですけど、始まりの季節にっていう単語から想起されるので、引っ越しだったりとか、もうちょっとフレッシュ爽やかなものじゃないですか。
そうですよね。コーチの親子みたいな。
もうピアニストは辞めて別の仕事しててみたいな。
ヤクオクの配送のこと忘れてるんですよ。その話聞いてる時点で。
そうなんですよ。
ボリュームが全然違うんですよ。
全然それが悪いわけではないんですけど、だからこそ郵便局っていう感じはちょっと薄れる部分はありますよね。
一方でそのインタビューパートで言うと。
インタビューパートで言うとそうですね。
何でしたっけ?伝説のストリッパーのポスターチラシを送るとかですね。
それが一番スパイシーな贈り物だったような気もするぐらい。
他の贈り物のイメージが湧かないというか。
あとやっぱりあれですよね。
IKEAの商品を送る女性。
愛媛の実家にIKEAがないっていうのを送ってるっていう。
わざわざそれをちょっと言わなくてもっていう。
そうですよね。
それぐらいじゃないですか。逆に言うとある意味時代感を感じるというか。
IKEAもそんなに今かっていうと、もうできて5年10年経ってるかなとか思うし。
そうですね。
この郵便局ってやっぱり最初にも言った話なんですけど、
必要だからそれは行くわけじゃないですか。
基本的には、今回郵便局を待ち合わせにしてるおばあちゃんもいましたけど、
そうでない限りは基本は必要に応じて行く場所で。
それがこれまでの72時間だと平成最後とかそういうのに密着してたんだけど、
本当に普段の郵便局でしたよね。
始まりの季節ってついてるけどそうじゃないみたいな仕掛けをしましたけど、
本当に普段の郵便局。
だからある意味でここまでイベント感のないというか、
特にすごい山もなければ谷もないみたいな感じ。
平坦に行く72時間っていうのもたまにあるじゃないですか、72時間の回で。
ありますね。淡々とした回っていうのが。
結構その部類ですよね、今回は。
これはもしかしたらやっぱり3年後や5年後に見返すことで、また何かを感じる回なのかもしれない。
何かが変わってね。
そうそうそう。
そういう本当に特別なことじゃない、それをアーカイブするんですっていう側面も当然あるから、
今回のある意味時代性も感じないし、場所性も感じなかったものが、
もしかしたら3年経って5年経って見返した時には、
何かものすごく強くここに着目するところがあるんだよなっていうところが出てくるかもしれないですよね。
振り返るとね、違うみたいなことを違いに気づくみたいなことが。
それこそコロナ禍が代表的だったように、コロナになって初めてこういろんなものがありがたみだったりもそうだし、
何かなくてよかったなって思うこともそうだし、両方に気づくっていうことじゃないけど、
何かある郵便のあり方みたいなのが変わった時にあるのかもしれないですね。
私逆に言うと価値観とかそういうところで変わらないものもまた確認できるでしょうしね。
そうですね。
だからあえてすっごい細かいことを言って、自分が一番はったと思ったことでいくと、
古い切手を持ち込んだおばあさんの方がいたじゃないですか。
これいつぐらいの時なんですかとか言って、今の上皇さんが結婚しはった時みたいにおっしゃってたんですけど、
そこではったと思ったんですけど、関西の人たちの天皇とかもそうですけど神様とかにも、
なんとかさんってさん付けする文化。
エビッサンみたいな。
エビッサンとかって言うじゃないですか。
あのカジュアル感がそれぐらい細かいぐらい、今回の郵便局の中で一番関西を感じた瞬間だったんですよ。
めちゃめちゃ細かいですよ。
めっちゃ細かい。めっちゃ細かいんだけど、上皇さんって言うんだみたいな。
確かに言われてみればそうですよね。
なんかあのカジュアル感っていいなっていうか、関西だなっていうか、
天皇が神様とかかっていうか、そういう高貴なものとの距離の近さがやっぱあるんですよね。文化的に。
それをなんか逆にすごい感じた。
あのカジュアルな会話、カジュアルなところの中で見えてきたものっていうのが、一番唯一愛媛に移住するおじいよりよっぽど感じましたよね。
確かにね。
東京にいようがあの感じの可能性あるからね。
ありますよね。
あのおじいは多分全国にはいる気がする。
理解してみてどう思うかっていう回ですね。
というところですかね。
はい、では以上となります。
ありがとうございました。
ありがとうございました。