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真夜中、コンビニの駐車場で。このポッドキャストは、1つの場所を72時間にわたって定点観測する、某公共放送局のドキュメンタリーを大好きな2人が、番組についての感想や愛を語ります。
今回は、新春スペシャルとして、2024年にNHKで放送された番組の中から、これは面白いと思った番組を話した題して、このNHKがすごい2024の中からドラマ部門をお届けします。それではどうぞ。
ということで、続きましてドラマ部門ということになります。ただ、このドラマ部門、NHKだとやっぱりタイガドラマとか、朝ドラとか、あの辺は結構メジャーすぎるので、一旦それを除いた中で、ちょっとまあ選ぼうじゃないかということになっている。
さあ、それぞれ何を選んだんでしょうかということなんですけれども、ドラマ部門はどっちからいきましょうか。
僕から話しましょうか。僕はですね、タイトルは、ユーミンズストーリーズという番組ですね。で、本田さんはドラマタイトルは。
はい、ドラマシュリンク、精神化と呼ばれるんですね。
今の本田さんの話で、朝ドラとかタイガとか、いろいろね、必ずNHKドラマというとそれになるけれども、今回のユーミンズストーリーズは夜ドラですよね。夜ドラ枠ですよね。夜に15分間でやってるっていうのが夜ドラ枠としてあって、最近できたもの。
で、このユーミンズストーリーズ、そのままで松戸由美の曲からインスピレーションを受けて、3人の小説家が、正確に言うと6人の小説家が作った本があって、その中の3本の短編が映像化されているっていう作品。
原作があるんですよね。
小説があってやってるっていうところなんですけど、これユーミンストーリーすごい良いのは、まず座組がすごく良くて、監督も出演者も演出家も、今の日本の邦画の全てと言っても過言ではないような人が出てるわけですよ。
だって第一夜の話は、まず原作が渡谷裕さんがやっていて、出てるのは加藤とかね。ヒロインだけで言っておくとね。
加藤が大活躍すぎるんですよ。
加藤が大活躍すぎる1本目の作品。で、2本目の作品は、NHKといえば名作を生み出すでお馴染み、あ、そう、久美子が出てるのがね。
今、おむすびのお母さん役やってますから。
かつてはね、いろいろ、いろんなものもあって。
事故警察とかね。
そう、事故警察とかね。で、3夜目が宮崎あおいなわけですよ。
はい。
あと宮崎あおいと、3夜目で言うと池松漱介ね。
もう、ほんと確かに邦画なんですよ、あれ。
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全ての邦画の要素が詰まっていて、それをユーミンというパッケージによって成り立たせているっていう。
だからこれ、1、2、3で3部作あるんですけど、大体4話ずつぐらい。
15分が。
うん。だから1時間ずつなんですよね。
はい。
で、やっぱね、全部いいんですよね。
全部いい。
全部いい。
全部いいっていうか、何だろうな。
あの、夜ドラのあの枠って結構実験枠だったりするんで、
そうですね。
なんか、まあそんなにお金かけてるってわけでもないはずなんですけど、あそこだけなんかやったら、え、ユーミン?みたいな。
ああ。
しかもこの人たちみたいなんで、始まる時からなんかすげえ気合い入ってんなーってイメージだったんですけど、
うん。
見たらね、さらになんていうの、絵作りめっちゃこだわってましたよね。
いや、すごいこだわってますよ。
うん。
だってあの、演出とかの人も、特に今回の1、2、3で言うと、3話のね、川上博美さんが原作をやってる春よ恋ですよね。
のとこの演出は、あの、奥山博史って今今年のね、邦画で、まあ昔で言うと僕のイエス様嫌いとか、今で言うと今年は、えっと、僕のお日様かっていうのを映画やってて、
もうやってるんですよね。
もう、今もう多分減ってきてますけど、でもそういう映画とかですごく、今年邦画が2024年話題って言われていて、
まあナルビアの砂漠とか、そういういろんな邦画が話題って言われている中でも、この奥山兄弟っていうのはすごい注目されていて、
この奥山博史は弟なんですけど、兄の方も映画を撮っていて、兄の方の映画はアトザベンチっていうものを今やってるんですけど、
それは広瀬鈴とか使って、またこれもベンチでの物語の短編集で、これもこれでいいんですけど、その弟の奥山博史やってる、特にこの第三夜が僕は3本目の作品がすごい好きで、
この奥山監督の作品に通じて知っているのは、子供の演出がすごい上手いんですよ。
この今回の話で、この三夜でどれくらいやったかわからないんですけど、奥山さんの作品って子供に台本渡さないんですよ。
三部作品のやつってあれ子供っけ?
子供は最後に出てくる、
白鳥玉木さん?
そうそう。
ああ、まあ子役ってか。
そうそう。
あの子は今ね、NHKの中でも次世代のアサドラ司令員になるんじゃないかと言われている、どうする家康でね、ねねの子供役だったかな。
あれ、もうすごかったなあ。
それもやってるわけですよ。
あの子すごかったんですね。
その、
台本渡してないの?
あのね、今回これどう撮ってるかわかんないですけど、でも彼の演出でよくやるのは、基本的に僕のひさまとかでやっていた、今回今年放送された映画でやっていたのは、主人公の二人男の子と女の子がいるんですよ。
これもたまたま池松くんが出てるんですけど、その作品でその主人公の男の子と女の子には台本渡さないんですよ。
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で、そのキャラの自己紹介文だけ渡すんですよ。設定だけ覚えさせて、あとは他のキャストが全部台本を覚えているから、それを、当主人公の子が違うことを言ったらその方向になるべく戻すように周りの役者がサポートするんですよ。
だからキス我慢みたいなことやってるわけですよ。
あれですね、誰も知らないみたいな。
そうそうそう、誰も知らないのを言うみたいなことと本当に同じ演出手法をしてて、そこをやってたのがこの池松奥山ペアなんですよ。
なるほどね。
その池松奥山ペアって、エルメスカなんかのPRのやつをずっと去年からやってて、そこでずっと一緒に旅をしてて、本当にもう友達でご飯を食べに行く、すごい仲が良くなってて。
それが多分今回その流れもあって、こういう春よ恋っていうのがあって、僕たちのおひさまももともとハンバートハンバートっていうバンドの曲があって、曲からそういう作品ができてるんですよね。
この春よ恋もそうじゃないですか、曲から作品ができてる。
あくまで演出ではあるんですけど、でもその要素がすごい詰まってる気がしていて、この春よ恋とユーミンの楽曲が全体的に古くなく描かれるっていうのが、すごい普遍的なものとして描かれるっていうのが、この三夜もそうだし、そうじゃない1,2,3含めて全部にすごい良いっていうか、
やっぱ邦画ってこういうんだよなっていうのを思わせられるドラマだったんですよね。
とりあえずドラマっていうかほぼ邦画でしたよね。
特に3話目のやつは、正直原作があるとはいえ、春よ恋というあの歌からどうやってここに連想するっていうくらい。
ユーミンのストーリーの良いところっていうか、あの時代でマスでヒットしたからこそっていうのはあるんですけど、ユーミンの楽曲自体が松尾屋ユミっていう個人を超えて時代の歌になってるっていうことだと思うんですよね。
歌的にはすごくパーソナルな歌詞なんですよ。歌詞自体は。なんだけども、あれだけメディアも含めて広がっていることによって、やっぱりすごくマスのものだから、逆に今回この3本ってすごい個人の物語なんですよ。全部ね。
全部小さい1個人の話なんだけど、そこにあの曲がピタッとハマるっていうのは、やっぱり改めて大衆歌としてのユーミンの歌の強さもそうだし、そういう時代感も含めて伝わってくるっていうのがすごい魅力っていうか、今回のこのドラマを彩るものとしてはぴったり。
っていうのはめっちゃ思いましたね。
結構説明足りてなくて、説明足りてなくてっていうのはNHKの説明が足りてなくて、これ最初にユーミンズストーリーやりますみたいになった時と、ユーミンの歌を着想人みたいな、原作があるってことは知らなかったのもあるんですけど、NHKってそういう系もやるんですよ。
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大河ドラマができた日、アイドルのができた日みたいな、テレビの最初みたいな、再現ドキュメンタリードラマみたいな、懐かし系みたいな、ユーミンの時代のシティポップ系ドラマ、再現系?しかもこの人たちを使って?みたいな。
誰がユーミン役?みたいなことしちゃった。
そういうことね。
大河 ちょっとジャイデスになってたんですよ。
そういうことね。
大河 僕ドラマすごい見るわけじゃないんで、そういう系なんだなって。
山岸さんいいですよって言って、そうなんだって思って見たら、これ全然違うよね。
そうそう。
邦画をこのクオリティよるドラで、オムニバスでやってますっていうやつで、すごいびっくりして。
一つは原作があるっていうのが結構デカいかなって思うんですよね。
有名な小説家の方々が一本ずつ。
歌は正直山岸さんが言った通り、着想に入れてるだけ。
しかもその原作をさらに今の邦画とかそういうのになっていく演出家とか監督さんたちが、さらに作り直しているんで。
有名っていう言葉からは、20ぐらいステップしてる作品やなって。
大きい物語みたいなことっていうよりは、本当に邦画的なすごく小さい物語で。
今さんの話ばっかりしましたけど、麻生久美からしたらほぼスーパーの話じゃないですか。
あれもすごい撮り方してましたよね。ちょこちょこ防犯カメラみたいな。
バイト先の職員会社というか。
いいっすよね。あれもだってすごい小さい話で、バイト先で新人っていうかいる人と仲良くなりたいみたいなのを麻生くんが言って。
それでたまたまその時に優先でかかった冬の終わりっていう曲の時に新人の子がすごい喋ったから、もう一回だけそれが流れればそこで会話のきっかけをつかめるかもしれないと思って、
すっごい優先に電話かけたりとかするわけですよ。リクエストできますかみたいな。
そういう話めちゃくちゃ小さいじゃないですか。でもそういう小さいことを多分描いてきたのがほんと邦画の昔からある邦画。
いわゆる邦画っていうかミニシアター系ですよね。 そうですね。23はかなり邦画ミニシアターのエッセンスがすごくあって。
そういう小さい話なんだけど、ところどころで介護だったりとか、現代の時代感っていうか、そこで疲れていてどうしても強く当たってしまうとか、いじめとか、正社員とか雇用の話とか、そういうことが直接描かれるんじゃなくて、
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時代の背景として描かれることによって、ちょっとその時代を客観視できるっていうか、っていうのがある気がするんですよね。ちょっと一歩引いてみると、ああいうこと言ってるのって、自分も言ってるけどそれってダメなんだよなとか、それを説教臭くなく言えてる感じが、あの作品はすごくいいと思うし、
今回の1も2も3もそうですけど、そういう全部でない記憶の話になる気がする。自分の中ではあるような気がする記憶っていうか、あるあるでもないんですけど、ない記憶っていうか、1とかも完全にそうなんですけど、
1はね、加藤って感じだよ 1はもうね、加藤が全てなんですけど、なんかない記憶、加藤みたいな人とロッチに行ったんじゃないかっていうね、ない記憶が思い起こされてね
1が一番小説っぽかったんですよね 1はもう渡谷梨沙って感じですね 渡谷梨沙小説っていう感じがして、その後2、3に繋がって本当に加藤とか宮崎あおいとかね、昔の作品とかもなんかすごい自分の頭の中に出てきちゃって、本当にない記憶というか
ない記憶のバックがすごいんですよね、それがなんかしかも雄名の歌が流れるもんだから、よりなんかこうない記憶が増強されて、っていうのがすごい今回もいろいろドラマあった中で、僕がこれがいいというか、むしろなんか今回のこのNHKがすごいもそうですけど、もっと評価されるべき作品としてあげたいっていうところですね
そう、そのね、演出?宣伝が悪い 宣伝が悪い 今回遊民ズストーリーズに関しては、遊民ズストーリーズっていう原作もその名前なんですよね、だからかなとは思うんですけど、そこから離れた方がいいのかなと思いつつ
遊民っていう看板下げない方が良かったですよね、今回のこの連作は、もちろん遊民ってすごい重要な要素なんだけど、そこをメインにすると、やっぱ本田さんみたいな、遊民に興味がある人にしか届かない話になっちゃうから
時代が固定されるように感じるっていうか、80年代、70年代のやつかな?みたいな そうそう、90年代とかね、それはねすごいあるなっていうのが僕のこの遊民ズストーリーズ話ですね、ノミネート理由含めて
ということで本田さんのトラウマで 本田の方はですね、シュリンク精神が弱いということで、これはね、名前というか精神科ってついてるんで
主人公が精神科の先生を題材に3話しかないんですけど、3話でそれぞれ1話2話3話と患者さんがいて、ご自身の心の病っていうのとどう向き合っていくかっていうのを、これもオムニバスというか、あんまり繋がってはなくて
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そのまま先生だけがね、共通してやっていく。このドラムシリーズの中で、結構NHKのドラマってだいたい50分とかのドラマが、7話8話ぐらいでやったりするのが、3話しかないんですよ。これは確実にもう3ぐらいしか一気に作れないレベルの話の密度というか、本当に心の病を扱っているので
いろいろパンパンやれるものじゃない。1話目からパニック症であったりとか、相通、それからパーソナリティ障害、結構あんまり人によっては身近だったりそうじゃなかったりするかもしれないですけど、本当は日本っていうのは精神病の大国なんですっていうところが最初から明かされるんですけど
それをね、一個一個ね、じわじわさせてくるんですよ。とにかく。それはね、最初の導入としては1話目がパニック症になる方がまた加藤なんですよ。加藤がここ近年、すごいんですよ。両作に絡んでくるんです。義理の母役が陽気み子ということで。母さんもね、また陽気み子もここの近年
もう四肢不尽の活躍をしてるんですが、今回も結構意外と重要な役というか、最初はわかりやすく嫌な義理の母かなと思いきやなんですが、話の中身をバーって言うよりはどんどんどんどん刺してくる。もうそっち行っちゃダメだ、まだ君は大丈夫じゃないよっていうところを一個一個ね、症状に合わせて話が出てくると。
話をつなげていくと、出勤見返して気づいたのが、1話目の最後に加藤のお子さんが遊戯会に踊るんですけど、その音楽がボヤロンコの新曲なんですよ。
魔法がかかってるわけですよ。お母さんと一緒のかかってる歌だっていう、ここのクロスオーバー。NHKにしかできないクロスオーバーっていうのは良かったなっていうところ。あと自分が一番個人的にあれだったのは2話目のゲンさんね。
ゲンさんなんかすごい難しいよね。
僧侶性障害ということで、ラーメン屋のチェーン店ラーメン屋さんの店長をしていて、ある日突然もう仕事行けないわってなった。
戻った戻った。ここからまた日本一美味しいラーメン作れよって言って、次はそういう状態になって。実は幼い頃から人間三脚でやってきた妹が本当に心配になってしまって、両愛先生のところでかかりつけていくんですけど。
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1話目がある程度導入っていうのもあって、結構ちょっと安心するような。2話目はもう容赦ないんで。まじでこれは。ドラマとかじゃないですよ。これほぼ実録みたいになってて。
ゲンさんがね、この方なんか結構役者さんで、ボクサーとかの役をこの間されてたとかっていう感じで。
それこそ有名なストーリーで出てましたよ。2話のあそくみっ子のやつの、新人の人の介護士の役で出てましたね。
あの人結構今回は来るなっていうくらい、もう本当にソウツを演じたらヤバいなっていうくらい、シンクロしてましたし。
やっぱりこのソウツっていうのは、ソウの状態もあるから、本当にいろんなリズムがあって分かんなくなっていくし、やっぱり特に後半精神病等に入っていくんですけど、そこで自分はまともだと思いたいこの気持ち。
あれね、リアルですよね。自分はまともっていうのはね、他の一人ごとブツブツ言ってるのとは俺は違う。俺はあいつらとは違ってまともなんだみたいなね。
そういうことじゃないんだよと考えさせられる。最後にそれなりに光を射す感じにはなってはいるんですけど、やっぱりこういうのって元には戻らないんですよね。
そうやって自分と付き合っていくっていう話ばっかりなので、元には戻らないよっていうところがしっかり示されているっていうくらい真剣に向き合い過ぎているし、これについてやっぱりまだまだ日本人は理解が浅いと思います。
これもちょっと見てほしいというか、あんまりこれもいい宣伝ではやってなかったので、後方戦略がちょっと残念なんですけど。
この弱いで言うと、あくまで脳の病気って言い切るじゃないですか。心の病とかではなくて、脳の誤作動ですとか、それは必ず生きるっていうのはやっぱり強い意思として、それは明らかにセリフでも毎回出てくるし、それはもう作り手も含めて絶対に外さないでいこうっていう強い意思を感じる部分ですよね。
誤作動だからこそ別に誰にでも起きることだし、それはただすぐ治るっていう話ではなくて、やっぱり並走していかなきゃいけない。病気と一緒に生きていかなきゃいけないっていうことがすごい、このドラマを見るとやっぱり理解は深まりますよね、明らかに。
このドラマと関係なく、2、3日前に結構日本に長いこと住んでるアメリカ人の友達と会話してて、長く住んでて、日本のダメなとこどうよみたいな話題になった時に、一番出てきたのが、日本人ってメンタルヘルスの関連がないって言われたんですよ。
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やっぱそうなんだっていうのがあって、実際このドラマの中でもよく言われるんですけど、アメリカとかね、ちょっとでも、シュリンクっていう名前自体が実はアメリカの方で精神科医のことをそういう風に呼んでいる。
まあ脳が縮むからね、シュリンクっていうね。脳の病気だっていうのが意味が深くて。
別に線引きがどうとかっていうことじゃそもそもなくて、メンタルヘルスとしてセラピー通って、医者と話してっていうのが普通なんだって言ってて、本当にその通りで、昨日も友達がすぐ日本人を精神科に行っても薬出すだけだよね。あれじゃ何も意味ないよねみたいなのが
実際ここでもコメンテーターでよくテレビに出てる謎のライバル医師みたいなのが最初基本的には雑な薬出してきちゃうんですねみたいなので、そういうことじゃねえんだよにずっとなっていくっていうところが、やっぱ現実なんだなという風に思ったので。
おそらく続きがありそうな雰囲気でやったので、これ今後もちょっと見ていきたいなっていうのと、これ12月29日年末一挙放送。放送された時にはごめんなさい、もう終わってるかもしれないんですけど、そういう感じで再放送結構あってますんで、これ要チェックのですね。
これに関連して、今年の話題作みたいな話で、魚クション山口一がうつと生きるっていうのと、あとはうつからの再出発っていう、魚クション怪獣となった人っていう。
前後編みたいな。
いや、前後編ではなくて再編集版なんですよね。
もともとうつと生きるっていうのはNHKスペシャルでやってたので、55分とかそれぐらいの尺でやっていて、このうつからの再出発の方は1時間半かなとかの尺なんですよ。
これ本当に弱いの話で、何が弱いの話かっていうと、最初に放送された魚クション復活の日々の方はマジでひどいんですよ。最悪、ドキュメンタリーとして。終わってる、本当に。
これは言い切れる。なぜ言い切れるかっていうと、最後のナレーションが、魚クションの方からの人が途中でうつになってしまって、なかなかライブももちろんできないし、そもそも起き上がれないし、でもちょっとずつ1年ぐらい休業して良くなってきて、ライブをする。
頑張るからって言って、メンバーと一緒にステージに登っていくっていう物語なんだけど、最後の終わり方が、明けない夜はないのだからっていうナレーションで終わるんですよ。それって弱いが示してる問題点で、うつは感知するものだっていう誤解に基づくナレーションで終わるわけですよ。
これってその文脈と、そもそも魚クションって夜を歌ってきたバンドなのに、夜が明けた瞬間にこのバンドを持つ意味とはみたいな感じをすごい思うんですけど、メンバーがいるのに1人のメンバーがほとんどうつらないとか、現在のメンバーではなくて、かつてのメンバーが山口一郎をずっと支えたように見えるようなミスリードがあるとか、物語として破綻してるんですよ。
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それはもう破綻してると復活の日々は。なんだけどその続きの魚クション怪獣との格闘っていうのは、怪獣っていう曲を作るんですね。これはアニメ地のオープニングテーマとして魚クションを書き下ろすっていうのを作るんですよ。
これはもともとあったドキュメンタリーを再編集して作ると。でもこっちの方は鬱になってからの復活でライブをやるっていう後の話の方がパートとしては長いわけですよ。だから鬱を煩いながら正直曲を作るのも、これもネタバレ的になっちゃいますけど、スタジオで怪獣を初披露するっていう日があるんですね。
その日までには絶対に曲を書き上げなきゃいけない。でも結局書き上げらんないですよ。一番しか書き上がんないですよ。でも一番書き上がってるからアニメのオープニングで使う尺分は大丈夫。だけど前編は書き上がってない。今も書き上がってないですよね。
それが開けない夜はないのだからみたいな回復するっていうことよりも、鬱っていう病気を煩いながら山口一郎は作曲をして作詞をしていくっていう苦悩の方がメインで描かれていて、逆にそっちがメインにしたから再編集した方の過去パートもむしろそっちの方を主軸に全部直してるんですよ。だから後半の怪獣と向き合うっていう方はすごいいいドキュメンタリー。
主リンク以前、主リンク以後。
そうそう、主リンク以前、主リンク以後のバージョン。鬱が治るっていう価値観と思うと治んないっていう。治んないっていうか一緒に歩んでいくしかない。それはグラデーションの中のレベルであるみたいなことっていうのが本当に実際のドキュメンタリーとしても現れてるっていうんで、結構ついだなと思ったんですよ。この弱いの話と。
いや本当そうですね。
それはすごい思ったし、このドキュメンタリーは最初のやつは復活の日は本当に見なくていいんですけど、怪獣との格闘はそういう視点ですごい意味があるものだなと思いますね。
今年結構見てたらそこらへんずっと繋がってきて、要は今ってちょっと前からですけど、ハックみたいなね。そういうのをもとに社会のいろんなところにそのハックがはびこってて、最短距離で正解へみたいなこと。
コスパとかタイパーも本当にそうで、なんか上手くやるみたいなことがすごく、逆に言うと圧としての仕掛かってきてるんですね、社会。それが行き過ぎるとどうなっていくかっていうところで、闇バイトとかサイバー犯罪とか繋がっていくじゃないですか。
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それで結局ね、今NHKで推しているドラマ3000万とかのドラマでは闇バイトの問題とかで繋がったり、そもそもさっき言った調査報道の部分でも、やっぱり簡単に金を稼ぐとか、そういうものばっかりがどんどんインベージョンしていくというか、社会っていって。
その一方で、その圧に苦しむ人、うまく適応できない人たちっていうのも確かに存在をしていて、それはシュリンクでも描かれるだろうし、サカナクションの山口一郎にも訪れているし、それは簡単に何かパッとうまくいって直るってことはないんだよ、結局ハックなんてないんだよっていうことを言っていかなきゃいけないな。
というふうに思っていて、それがどんどんハック社会の今、闇に落ちていってるなっていうのが、今年1年間のNHK、ソーカスみたいになっちゃいましたけど、本当に見てて思う。
公式を求めようとしてますよね、社会をクリアできる公式があって、その公式に何となく違和感を感じつつも、自分をそこに当てはめようとして、その誤差分によって、まずパーソナリティ障害ってそうじゃないですか、環境と自分の持っているもののそれが合わさったものはパーソナリティっていうふうに呼んでいて、環境人格のほうとのずれみたいなことで生み出されるっていうものなので、
そういう公式を求めすぎるみたいな気持ちっていうのがちょっと強くありすぎるかなっていうのは思います。
いやーこれね、シュリンク、複面、今の時代をすぐ表してるし、NHKはそういうドラマをやってこそ意味があると思ってるからね、今年すごい朝ドラでは虎に翼、すごい話題になりましたけど、もともと脚本家の方がNHKで恋せず二人っていうのを複面やっていて、ロマンティックアセクシャルの二人っていうところを主観に置いたっていうところをやっていて、
スパルで端的に言うとわかりやすく民放ではできないドラマが多いんですよね、シュリンクの話もそうだし、そういう中で、それは多分わかってドラマ作りとかやってると思うんですけど、それを今年一番表してたのはシュリンクだったかなというのがありますからね。
いやーそうっすよねー。
ドラマパートも熱く、僕は山口はユーミンズストーリーズということで、今度はシュリンク、精神化、弱いという形でした。
じゃあ最後は教養番組部門、というところで。
ということで、ドラマ部門いかがだったでしょうか。
ドキュメンタリー部門、教養部門は別のエピソードで配信していますので、そちらもぜひお聞きください。