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真夜中コンビニの駐車場で このポッドキャストは一つの場所を72時間にわたって停電観測する
某公共放送局のドキュメンタリーを大好きな2人が番組についての感想や愛を語ります
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今回は京都青春の鴨川デルタという2016年に放送された回について語っていきます
これですねなぜこの回かというと
今そのレギュラー放送から10年のドキュメント72時間が節目ということで
これまで放送した320の回の中から視聴者投票っていうのをやっていて
その歴代ベスト10は今後発表今の時点ではするってことになってるんですけども
その11位としてランクインしたのがこの京都青春の鴨川デルタという回なんですよね
それの放送があったので今回は収録しようということでやろうと思っています
でこれタイトルの通りなんですけれども鴨川デルタが舞台鴨川のデルタ地帯っていうんですかね
川の真ん中にある三角形のところが舞台でここに大学生が来たりとか
観光客が来たりとかそういうそのいろんな京都の風景に密着した72時間になっております
ということで本田さんいかがだったでしょうか
はいこの京都の鴨川デルタで2016年の放送だったんですけど
そこで当然見ていて今回久々に見ですけど
やっぱね久々に見てもこれは良い回ですよね
良い回ですよね
まずは良い回だなっていうのが一つ鴨川デルタってあるんですけど
何がいいかってやっぱりわかりやすく言うとその鴨川デルタで青春っていうこともあるんですけど
結構その大学生外としての京都というかね
割とその観光地のところから近いは近いんだけれども
そこから少しだけ離れた人々の日常とおよび大学生みたいなところの
そのモラトリアム感みたいなところのかもし出す青春みたいなのが
なんか昼とそして夜はさらにそれが色濃く出てるっていうところに密着していったっていうところが
青春感をムンムンと感じるなっていう回なんですけど
まずはそこがすごく良かったな
これ鴨川デルタ僕も傑作だと思うんですよ
で鴨川デルタっていう時に
よくその鴨川等間隔っていう風に言われるように
これ何かっていうと知ってる人も多いかもしれないんですけど
鴨川沿いに等間隔にカップルが並んでると
いい感じの距離をとってね
それが鴨川等間隔とかって言われたりするんですけど
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今回のその3日間の密着でそんなにカップルが出てこないんですよ
そうですね
ここ結構ポイントで鴨川等間隔の川びりじゃなくて
デルタに注目してるから真ん中なんですよね
そうですねすごく具体的に言うと等間隔の法則が存在してるのはもうちょっと下流というかね
デルタまで遡らないんですよね
そこが鴨川って聞いた時にやっぱりそのイメージがあって
で今本田さんが言ったみたいにやっぱり青春だったりとか大学生とか
京都の大学生でいてみたいな
いわゆるその四畳半身は大型的な世界観ですよね
森見富彦先生ですよね
っていうのはやっぱあるんですけども
それだけじゃない感じですよね
そうなんですよね
鴨川が持つ場所の力というか
場所の環境的には大学生がいるので集まるっていうところもありながら
なんかそうじゃない昼間とかは結構ベンチでビールを飲むおじいちゃんたちがいたりとか
そうするとか観光客がちょっとその飛び石があるんですけど
その飛んでみたかったっていうことでやってきたりとか
なんかこういろいろなものが入り乱れる
その鴨川という場所の強さみたいなのがものすごく出てる回ですよね
しかもその鴨川というのがこういう場所ですっていうのはもちろん当然言ってない
そのただの川じゃなきゃいけない
道というか川というか
そういう場所なのにそれぐらいのパワーを持ってるってすごくありありとわかる回
時間の流れが違いますよね
ゆっくりっていうかゆったりというか
それが水の流れもね
そうそうそう
絵から伝わってくる感じがすごいしていいし
これその全体を通しての演出っていう話でもそうなんですけど
かなりインタビューシーンが少ないんですよ
この回って
僕これ結構注目ポイントだと思っていて
じゃなくてBGMが流れてて
川沿いにいろんな人がいるっていうカットが
この鴨川デルタっていうか異様に多いんですよ
遠巻きの
そう
それがまさに鴨川デルタを俯瞰して見てるっていうか
それ自体が鴨川デルタ自身を表してるというか
っていうのはすごいあって
あえてみんなにインタビューして
あなたは誰なんですか?誰なんですか?誰なんですか?っていう風にやるのではない
遠目から見てフワッて見てるからこそ
その時間のゆったり感を伝えられているような気がしていて
そこの引きの編集がすごいいいんですよね
確かにその演出でいくと本当に最後の最後もいいじゃないですか
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その最後の最後がお祭りの日で
あのデルタの部分に今まで見たことのないくらい観光客が
ザーッて押し寄せて
あの飛び石が観光客で渋滞しちゃってるっていう
それも引きで最後
そこの最終日お祭り人めちゃくちゃ多い
撮れ高めちゃめちゃ取れる
なのに観光客へのインタビューのシーンは使わずに引きなんですよね
そうそうそう
結局はやっぱその日常の部分がやっぱり今回の主役でもあり
でもやっぱり観光都市というか
郷土っていうのがこういう時になると
景色が一瞬にして変わるっていう
それを引きで見ることによって
さらにそれがありありと分かるっていう
あの最後のところも含めて演出がね全部ヤバい
いやーこれはやっぱり
11位っていうことですけど
神回ですよ
神回
本当10位以内に入ってもおかしくないぐらい
やっぱり結構そのね
劇中の放送中にも元々学生の時も
川本川デルタで飲んだりしていて
その思い出を持って
今少しちょっと疲れているけど
見にやってきたっておじさんとかいたじゃないですか
それぐらいやっぱり結構関西の中でも
この郷土っていうのが割と学生街として大きいところもあるので
今までそのおじさんが学生のところにも
遡って思い出せるぐらい
時代の流れとしても
川本川デルタが持つ結構普遍的な
青春の思い出とかきらめきみたいなのがあるからこそ
多分僕とかは全然違うんですけど
京都で学生時代を過ごした人って
この放送会見て
多分絶対その時のこと思い出した気じゃないですか
それぐらい強いパワーを秘めてるという
私持っている流れも違う
時代の持っている感覚も違うっていう
ゆったりしてるっていうか
今ここですごく注目されてる場所なんですっていうだけじゃない
射程距離を持っていて
そうするとやっぱりそれはみんな見て
自分の精神を思い返して
しみじみと進むような
というところがあるんですよね
この川本川デルタのギミックとして
そういうちょっと距離を置いて
見てる良さみたいなのがあるような気がして
今本田さんが話した時間的な距離もそうだし
結構今回インタビューされてる人って
直接川本川デルタで飲み会をしてる人には
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話を聞いてるシーンはあまり使われないんですよね
そうですねそれを対岸で見てる側と
例えばそれを対岸で見てて
あれはパリピの飲み会でみたいな
6年間女子高の女の子たちですよね
アイス食いながら
アイス食いながらパリピの中に入ったら
彼氏できるんだろうけどみたいな
そうそうあれ自体が青春なんですけどね
ああいうちょっとした俯瞰してる感じが
俯瞰してる人というか
ややもすればひねくれてるというか
そういう王道パリピというか
盛り上げ学生青春は
みたいな感じとは違うような人すらも
受け入れてくれる場所の魅力っていうのは
すごい感じますよね
そこがねやっぱり何て言うんだろう
結構ドキュメント72時間が
元々結構そこをやろうとしてたところに近い
その熱狂している場所の
その熱狂の部分を聞くんではなくて
そこの周辺を舞台にしたりとか
そういうその周辺の部分に
耳を当ててみるみたいなところが
結構やっていて
本当にそれを素晴らしく
その企画から実際のインタビューまで
なんかやってるなぁと思うんですよね
そうバシッと組み合ってる感じしますよね
インタビューとかね
そういう飲み会大学生みたいなところには
やらないですし
やっぱり2016年なんで
パーフェクトヒューマンを練習している学生がいました
それもあんまり6人インタビューせずに
なんかその風景だけちょっと映そうみたいな感じで
僕らはちょっとこれパーフェクトヒューマンだな
懐かしいなって思うっていう
そういうのもギミックとして仕込まれてるから
その時代を超えていくというか
ところがあるんですよね
でもやっぱあれじゃないですか
鴨川デルタの回といえば
やっぱ彼のことを振りずにはいられないんじゃないですか
彼に行けますよ
今回の放送でもね彼に密着されてました
鴨川で滞在している時間を測って
ツイートしている大学生ですよね
同社大学記録係ですよね
どうしてもツイッター追っちゃいますよね
追いますよ
ちゃんとやり遂げてますからね
やっぱね彼は放送を見た時も
名言しか言わないですよ彼は
バイトもしてないし楽しいことも何もないとか
そういうとスタッフが
でもなんかまだ若いから可能性いっぱいあるじゃないですか
そういう彼が今僕が可能性を潰してるってことですか
いいわと思って
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ひねくれた感じじゃなくて
まっすぐな目で理解してくる
すごい他人語形を落とすとか
そういう論破するみたいなことじゃなくて
シンプルな疑問として言うっていう
すごいいいわと思って
やっぱあとあれですよね
他人が他人に合わせるために
自分を頑張って取り繕ってるように見えます
周りの同級生とかがスタッフに見える
いいですよ
それも曇りな暇なんですよね
やっぱ彼は放送を始めた時からずっと思ってますけど
逸材ですよね
雰囲気とかも
次の日の夜に会ったら
話しかけてきたというか
友達みたいなのができてたりするじゃないですか
あれも隣に座ってるんじゃなくて
飛び石と飛び石で
間に挟んでて
川に挟まれて
話してる距離感とかがすごい良くて
いいですよね
その喋りかけられた方の人とかが
どん兵衛みたいなの飛び石の上で食ってる
あの感じとかは
本当に夜情半身は大抵だなみたいな世界観
宅飲みとかで誰かの家で飲んでるとかじゃないですよね
あそこにいて川のしかも飛び石の真ん中らへんで
しかも一つ飛び石挟んで喋ってるみたいな
どこでお湯入れてきたんだっていう
どん兵衛を真ん中で食ってるっていう
いいですよね
彼みたい
彼が特別って言うともちろんあるんでしょうけど
でも操作する場所の力っていうのが
鴨川デルタにあって
それが宅飲みとか居酒屋とか
もしくは何かの趣味の場所とかではなく
すごくオープンに開かれた場所
ヨーロッパの広場みたいなもんですね
やっぱり一番それが近いと思っていて
そういう何もない場所で
いろんな人もいるんだけど
なんかそのいることに関して
誰も何ていうか
排隊されてない排他されてないし
それぞれが自由に自分の表現というか
好きな時間を過ごしている場所っていうのが
なかなか日本ってなくて
その一つがちょっと川とか
そういうのは確かにちょっとあるかもなっていう中で
一番有名な京都の鴨川っていうところでは
こういう世界があるっていうのが
めちゃめちゃいいなぁ
行きたいなって思って
放送される前とかも
あと何回も自分でも好きで行ったりはしてるんですけど
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そこのやっぱりその場所の持つ力みたいなのを
よく感じさせられる回ではありますね
何かその過干渉じゃないところが
やっぱりいいとこですよね
でじゃあその例えばじゃあネットで
どこどこ行きましたとか
投稿することって
こう誰かと比較することに絶対なったりする
につながる可能性が高いと思うんですよね
で何だろうなこう
いやでもすればその大学生
さっきのその記録係の大学生の人も
なんかこう
ちょっと痛い感じがするというか
っていう風に見られかねないと思うんですよ
だけど別にあそこは別にインターネットじゃないし
SNSじゃないし
誰かに向けて彼が別に発信しているわけじゃなくて
ただ彼は鴨川にいて
それをどう思ってるか聞かれて答えただけであって
別にそれに対して誰かが何かを言うっていうことは
やっぱ違うような気はしていて
で彼がやっている行為っていうのは
鴨川に行った時間を測っているだけだし
その自由さみたいなところが
すごい強くありますよね
本当にその自由さがある
それが一つ思ったのは
その川の流れみたいなやつっていうのが
なんかそれを少し補足させてるのかなって
いうのを思うんですね
キャンプで言うとそのキャンプファイナル
炎、焚火とかがあの揺らめきを見ると
落ち着くっていうのがあるんですけど
川のあの水の流れも
それに近いものがあるなと思っていて
しかも川も川もそうですけど
川って普通そこに行くと音も
川の水の流れる音っていうのもあるじゃないですか
そうですね
あれもやっぱり結構落ち着けるというか
そういう自由にさせる
なんかトランス状態っていうか
そういう状態させてくれるんですよね
なんかねあの音は結構重要ですよね
鴨川デルタってその結構開けてるじゃないですか
場所として
だからこう騒いでる人がいても
近くなりすぎないっていう
音が近くなりすぎないっていうのはあると思ってて
公園の中で騒いでる人がいるっていうと
開けた場所で騒いでる人が点々としてて
そこから自分で好きなように距離も取れて
っていうところの
やっぱり周りとの距離感を
そこに鴨川にいる人が自由に測れるっていうのが
川は広いし好きなとこでいればいいし
みたいなこともあるから
そういうその人との距離の測り方を自由に
自分で調整できるっていうところがすごくいいし
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だからこそさっき言った彼もそうだし
他の人も出てくる人みんなそうなんだけども
その距離の測り方をうまくチューニングできるからこそ
やっぱり居心地がいいところになっているんだと思うんですよね
本当そうなんですよね
だからそれぐらいそのフリーな場所として開かれていて
で結構そのフリーな場所だからこそ
本当にいろんな大学生とかも含めて
いろんなパリピ大学生とかもいるんですけど
その中でも結構お昼間の
その大体なんかあのタバコ吸ってビール飲んでる
おっちゃんみたいなやつを結構映すじゃないですか
今回のそれもやっぱ結構いいなと思っていて
なんかわかりやすいなんかこう青春とか
なんかクリーンなものっていうのだけ映さず
なんかいわゆる京都が別でもっている
そういうなんかそこら辺にいるおっちゃん感みたいな
夏の暑い日に白いタンクトップで出歩いてるような雰囲気
あの感じをちゃんとっていうのが現実として
やっぱり鴨川とか海もあって
昼間のそういう世界もちゃんとそのインタビューで
割と結構聞いて回って
なんかこうディープな世界ってあんだなって思いながら見るっていうのもいいんです
なんかこう話しかけるまでおじいさんかおばあさんかわからないみたいな人ですよね
そうですわかりますよそういうの
なんかそういうのここその最近のドキュメント72時間では
あまり取り上げられない人たちですよね
そうですねなんかちょっとジェントリフケーションされた世界みたいなのが
そうあって
エモーショナルな自己回復とか
人との絆みたいな話しか基本出ないような気がしていて
でもこの頃のドキュメント72時間って
結構その社会の本当にリアルな部分を培っているし
その本当に何者でもない感じとか
本当に取り留めもない感じとかっていうのが
唯一に現れていくところがすごくジャズ的でいいのに
そういうのがやっぱ鴨川デルタの回はすごい現れてるなって思う
なんか無意なんですね無意
別になんか何でいるのっていう質問をしても
別に行きたいからいるんだよぐらいしか答えられないっていう
人たちなわけじゃないですか
それは別にそこに昼前にいるおじいさんおばあさんかわからない人とか
酒飲んでるおじさんとかもそうなんだけど
それってそこにいる学生とかみんな別にそうで
何で来てるのって言われても別になんか
ただ暇つぶしでみたいな感じじゃないですか
でもなんか今ってどうしても
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何で来てるんですかって聞かれた時に
答えを何か用意しなきゃいけないような感じに
やっぱりなってしまっていて
それは僕らが求めてしまうっていうのもあると思うんですよ
求めてしまうし用意されてるしね
そういう資本主義の枠組みの中で
でもなんかこのここで描かれてるみたいな
無意味でただいるだけとか
ただあって関係性もよくわかんない
2人が飲んでるみたいなとか
そういうそのなんて言うんだろうな
日常って言うと
まぁ日常全部日常だからちょっと違うんですけど
本当何でもない風景というか
その人にとっては
そうそうそう何でもない思いで
特に別に何でもないというか
何を思っているわけでもなく
ただそこにいるだけみたいな感じを
そのままその変に理由付けせずに
直接向き合ってるっていうところが
すごいいいとこですよね
この頃のね2015年16年ぐらいの
結構そういうの多くて
そこにすごい僕結構ハマってみてたなーって
そうなんですよ
それがその最初にもちょっと話した
今回の鴨川デルタの引きの絵で
基本的にBGMが流れてるだけで
人々をただ遠目から映すだけっていう演出
すごくそこにつながってきて
そこの人にインタビューして
実際なんで鴨川デルタ来てるかとかではなくて
ただそこにいて
なんとなく楽しそうな人だけを見ているだけで
そこの雰囲気も時間の流れもわかるし
だからこそ持っているそこの豊かさみたいなのもわかるし
っていうのがやっぱね
ドキュメント72時間の持つ魅力ですよ
魅力ですよね
これはそれが12分に詰まった回なんですよ
この回
あとなんかこうそういうところがありつつ
なんかいい感じになんか世相を映したような描写も
ちょこちょこ入れることによって
なんかその辺の機微を出すみたいなのもあって
なんかさっき言ったパーフェクトヒューマンだなぁもそうですし
なんで来たんですかって言われて
爆破予告で大学が記憶を持ってた
あったな当時なんかそういうの流行ってたよなぁみたいな
そういうのもなんかちょこちょこ
特に意味はないのに入れてることによって
なんかその時代感を切り出す
少しなんかスパイスみたいなのもあって
その塩梅がいいというか
いやそうっすよね
それがやっぱり良くて
本当に総合的にいい回だなぁって思う
多摩コラボストーリーの聖地塩梅とかね
そうそうそう
そういうのがねちょこちょこ入ってきて
あったなぁみたいなのを思うっていうのが
多分なんかこれ結構意図的に入れてるっていうのがあるんですね
そのね不変さとその自治性みたいなのもバランスですよね
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そうそうそうそう
それはやっぱ2016年の放送を
今見るからこそ気づく部分も多々あるじゃないですか
そこがね価値としてありますよね
今はもうこういうことしないなぁとか
うん
やっぱあるわけで
変わってないなっていうのもあるしね
そうそうそうそう
いい回ですよやっぱり
ぜひ見てない方は
もうね名作魅力が全部詰まってますよ
今回は
ほんとそうですね
はい
ということで
ですかね
はい
以上となります
はい
ありがとうございました
ありがとうございました
ありがとうございました