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2025-10-10 34:04

第197夜『ロサンゼルスと岩手、大谷翔平とわたし。』

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放送回:「大谷翔平を見つめて ロサンゼルスと岩手」(2025年8月16日)


ロサンゼルスと岩手 / 72分の拡大スペシャル / 朝4時の岩手公園 / 89歳の散歩おじいさん / アメリカの移民たち / 大谷という強すぎる光 / 自己投影できないヒーロー / ノリと勢い


サマリー

ポッドキャストのこのエピソードでは、大谷翔平選手が活躍するロサンゼルスと彼の故郷である岩手に密着した72時間のドキュメンタリーについて語られます。異なる文化と生活様式のコントラストが際立ち、視聴者に新たな視点が提供されます。ロサンゼルスでの大谷選手への応援と、岩手の人々の物語が交錯し、異なる文化や価値観の対比が描かれています。また、日本とアメリカにおける自己表現や移民の状況についての考察も展開されています。このエピソードでは、大谷選手の影響力とアメリカ社会のリアルな一面が表現され、ロサンゼルスと岩手の文化の違いを交えながら、さまざまな人々の物語が絡まり、彼の存在の重要性が強調されています。

ドキュメンタリーの概要
真夜中、コンビニの駐車場で。このポッドキャストは、1つの場所を72時間にわたって定点観測する、
某、公共放送局のドキュメンタリーを大好きな2人が、番組についての感想や愛を語ります。
今回は、大谷翔平を見つめて、ロサンゼルスと岩手ということで、これはもうスペシャル回なんですけれども、
本当にロサンゼルスと岩手、この2つの場所に同時に密着した3日間ということになってまして、
まさにね、大谷翔平が今、活躍をしている場所のアメリカロサンゼルスと、大谷の故郷である岩手奥州市の公園にですね、密着した3日間。
そしてその3日間を、いつもだったら30分なんですけど、72分という大長編でお届けするというですね、そんなスペシャル回になっております。
では山口さんいかがだったでしょうか。
この本題に、このね、回の話に入る前にっていうことなんですけど、なんかNHK出てました?
そうですね、出てましたね。
なんかこのね、大谷翔平を見つめてがおすすめ回ですって言ってね、なんかね、出てましたよね。
プラプラスという番組で、さくまさんとアンガールズ田中さんに2人に特別プレゼンターという形で、この回についてプレゼンしてきましたね。
そうですよね、ちょっと僕は呼ばれてないんですけど。
尺がね、尺の問題でね。
いやいや呼ばれてないんですけど、なんかすごい出てるなと思って、最初それをね、触れないわけにはいかないんで。
夢のような時間でしたね。
それはどうだったんですか?その本題に入る前にその話からですけど。
そうですね、これ本当に嘘とかじゃなくて、本当にはい、じゃあ伝えてくださいって、あの2人にこの番組の良さをプレゼンしなきゃいけないわけですよ。
当然、まず72時間っていう番組についても、ピンときてないところもあるので、なんかね、本当にめっちゃその場で収録の場を盛り上げないといけないというですね、非常に高いプレッシャーのもとをやったんですけど。
まあね、もちろんその受けてくれる2人のプロっていうところもあるので、まあもちろん受けてくれたんですけど、ここで笑わなきゃだから笑うみたいなのじゃなくて、本当に分かってないと分かってない顔されるんですよ。
というのは?
いや、だから僕の説明があまり容量を得ないと、え、それってどういうことですか?みたいな顔がされるので、本気で本気の分かりやすいプレゼンをぶつけていかないといけないというものを散々した結果、あの綺麗な尺にね、分かりやすく、しかもちゃんとはお2人に通じてる感じで仕上がってるんで、やっぱテレビってすごいなと。
編集さん、すごいありがとうって思いました。
でもやっぱそんな、本田さんに聞きたいんですけど、この回の見どころは何ですか?
この回ね、これね、本当にその、プラプラスという番組では、まあ賞味多分3分、4分くらいかな、この番組の見どころポイントについて語ったんですけど。
それじゃ足りなさすぎて、だってその、いつもポッドキャストで30分喋ってるわけじゃないですか。
番組30分に対してね。
はい、なのにいきなり3分で喋ってくださいって言ってもちょっと無理ゲーすぎて。
そうですね。
あの、なくなく落としたことがたくさんあるんですよ。
はいはいはい。
だから今日は、言えなかったこと、それはこんなところも素晴らしいんですってところや、ちょっとこれどうなんだよみたいなところも含めて、
だからね、もう全てね、言っていくスタイルでいきたいなというふうに思ってます。
本田スペシャルじゃないですか。
そう、本田スペシャル、いやでもね、もちろんたぶんヤマゲスさんも今回ね、たぶんスペシャルってことで、
いや本当に、たぶん初めてですよ、あのNHKのいわゆるゴールデンの時間帯。
はいはいはい。
がっつり放送されてるっていうのも含めて、注目度もたぶんすごい高かったと思うんですけど、
だからこそ、いつものね、通常回とは違う点もやっぱり多々あったので、そこについてもね、いろいろ、3分を語っていく回にしていこうじゃないですか。
いや本当ですね、なんかまあ、今回そもそもね、ロサンゼルスと岩手に密着するっていうことで、
そうですね、同時で。
そうですそうです。で、ロサンゼルスはその本拠地があり、岩手は出身地であるっていうことの2つで、まあその場所が選ばれていると。
で、まあその3日間でね、ホームゲームもあるんで、実際のドジャースのスタジアムがある公園では、実際に大谷が出て盛り上げる。
で、それを時差はあれど、まあ生中継して見ることもできる、果たして日本ではどうなのかという作りでしたよね。
そうですね、なんかすごいこれはなんだろう、そもそもの作りも含めての、僕のすっごい率直な感想ですね、すっごい入り乱れてましたよね。
岩手行って、またロサンゼルス、また岩手だみたいな、っていうのがすごい僕の第一印象ですね。
だからマジ無謀な挑戦ってね、僕はプラプラスで言ったんですけど、結構本当に無謀な挑戦で、実際あるからさ、みたいなことも結構あるわけですよ。
文化のコントラスト
だって朝4時の岩手の公園は誰もいないと思いながら。
マジそのツッコミから始まりますよね。
そうそうそう、そうなんですよ。
いやーそうなんだよな。
そう思ってたと思いますよ、撮影隊も。確かにロスで撮り始めたから朝4時に来たけど、当然誰もいないよなって思いながら撮ってると思いますよ。
そうだね、今回いつも以上に制限があるせいで、僕はね、まず最初に言いたいのは、正直これ岩手組が無いと成り立ってないというか、ドキュメント72時間になってないなっていうのはやっぱあって。
まあそうですね。
どうしてもロサンゼルスの公園で、すごいスケールでかかったじゃないですか、公園って言いながら。
あとやっぱエレシアンパークっていう公園なんですけど、そこだけに結局密着することが、そもそも公園が閉まっちゃうっていうルール上できなかったっていうのは。
夜中危ないからね。
夜中危ないという理由で、だってそれまで夜間外出禁止令が出てたんですから、この取材の直前まで。
一方で水沢公園は、たぶん夜中いても何も起きない代わりに安全なんですよ。
そうですよ。そういうのがあるから、だから厳密に言うとロサンゼルスもその一箇所、いつもの72時間みたいにストロングスタイルで本当に公園だけいますっていうことじゃなかったっていうのは結構大きいポイントかなと思うんですよね。
あと広すぎるし。
本当72時間未っていうところでね。
っていうところのその危うさを、やっぱり岩手の本当に地元の皆さんがケツを拭くわけですよ、大谷の。
やっぱ朝の散歩のおじいちゃんですよ。もうあの人でこの会成り立ってるんで。
あの人で成り立ってるんだけど、やっぱあの人がいるんだよなって思わせてくれるんですよね。
そうですね。
奇跡的に出会うわけではなくて、やっぱりこういう人がいてっていうことで成り立ってんだなっていうのをすごい思うんですよ。
いや、そうですよ。毎朝散歩してる89歳のおじいちゃんですよ。
朝早すぎるから、そもそも参拝しに行くんだけどその寺が開いてないと。だから毎日門の外から拝礼をして帰っていくと。どんだけ早起きなんだよって感じなんですけど。
だからね、分かってたんです。朝4時の三沢公園誰もいねえだろうっていうセリフ突っ込みの後に、いや、あと30分くらいしたら誰か来るなんていうその。
早起きおじいちゃんがね、来るなっていうのをみんなやってるわけですよね。
そしたら来たーっていうね。しかも本当に欠かさず毎日。
そうです。
なんかこれ系も多いですよね。72時間で実は毎日ちゃんと来てますっていう人がいるから、なんか3日間の中で本当に今日もいるんだみたいな感じで仲良くなっていくっていうね。
で、朝ごはん食べていくかとか2日目に言われたり。3日目は一緒に中継で応援してる様子を撮るとかね。
いや本当ですよね。家まで行っちゃいますからね。
家ついてっていいですかパターンでこれ。
朝ごはん食べてくるかみたいなんで誘われて行ったりとか。
なんかね、そこでなんか自慢の書道とか見せられてね。
本当にめっちゃ関係ないのね。
でね、最終日はね、この朝散歩のおじいちゃんが感染する様子とLAが繋がるっていう奇跡のなんかね、なんか2画面みたいな状況がね繰り広げられてね。
そうそうそうそう。そこ大きかったっすよね。
やっぱめちゃめちゃ対照的なのが良いんですよ。今回はね。
そうですね。
ちょっとやっぱりどっちかというと、アメリカ、ロサンゼルスの方は少しハイテンションというか。
もちろんロスの、さっきも言った通り外出禁止みたいなところもあって、厳しい生活みたいなところももちろんあるんですけど。
なんかとはいえね、本当に大谷が活躍していて、てらいなくそこに乗っかっていける、応援していけるっていう人たちを描き出しているところと、やっぱりその東北人のシャイさがね、やっぱりにじみ出るインタビューの数々。
このコントラストがあって初めて今回の企画は成立するなと思いますよね。
僕らは72時間をウォッチャーとしてすごい見てるわけですけど、振れ幅がありすぎて、一般の視聴者はどう見たんだろうなって思いますよね。
ゴールデンの時間帯でしょって、本当に何気なくNHKをつける習慣がある人がつけたら、たぶんついていけないと思うんですよね。変わる変わる、場面が変わっていって。
片っぽはLAで繰り広げる、外出禁止令があり、ドジャースをみんな応援してるんだけど、ドジャースっていうのがそもそも移民だったりとか、外から来た人の選手が多くて、だからこそヒスパニック系の人とかはドジャースを応援してるんだみたいな、移民問題みたいな。
今アメリカでホットな社会情勢というか、そういう話っていうのは繰り広げられる中、岩手に行くと朝ごはんおじいちゃんとか、孫の運動会をしていてみたいな、交互に繰り広げられるわけですよ。どちらも生活の話なんだけど、振れ幅が大きすぎて、ついていけないのではみたいな。
そう、なんかね、通天してるものは同じなんだけど、一瞬の見た目上の絵字からが全然違いすぎて。
違いすぎる。いやほんとそうなんすよね。
あと長らみはパッと見の人には理解できないであろうという、確かにそういう作品には仕上がってますよね。
ほんと数分、72分なんですけど、ほんと数分トイレ行ったらわかんなくなるんですよ、このなんかね。
なんで今高校生がボクシングしてるの?
そうそう、突然岩手の高校生のボクシングシーンとかが挟まれて、野球見てたんじゃないの?みたいな、そういうね。そういう感じはすごいありますよね。
そう、まだけど通天してるし、そこがコントラストになっていて、今回はね、結構インタビューで意識してたのは、やっぱその大谷翔平を通じてっていうこともあるんで、
やっぱその朝鮮とかね、夢とかでも目の前にある現実っていう話に帰結していくっていう感じはあったと思うんですよね。
アメリカで言えばそういう移民の方が自分に思いを重ねてっていうところもあるし、逆に岩手ではその大谷というあまりにも強すぎる光みたいなのに対して、
自分の夢って何でしたかねみたいな話とか、お父さんがサッカーやってたんですけど自分より上もいて、その上の人たちもさらに上がいるって知って諦めたみたいな話を聞いて、
夢と挑戦の物語
夢ってそんなもんですよねみたいな現実。でもそれがなんかすごい卑屈な感じっていうよりは、それとは違う、大谷とは違う人生を選んでるっていう淡々とした人たちの物語みたいなものが入っていくので、
そこのすごいわかりやすい夢とか挑戦っていうことだけじゃないとこも描いてるのは、やっぱり今回72時間だからっていうのはあると思うんですよね。
本当そうなんですね、なんかやっぱり自己投影するLAと大谷を応援する日本って感じですよ。
応援の仕方も全然まっすぐじゃないっていうね。
そこがやっぱりすごい対照的で、やっぱり日本からするとやっぱり自己投影できないヒーローすぎて、自分が大谷と比べてどうとかっていうよりも応援するにやっぱりなっちゃってるっていうのが日本の視点だし、逆にLAからすると人を応援するっていうよりもやっぱり自分とかそういう移民、特に今回切り取られてたところがっていうのはありますけど、
やっぱり自分の置かれてる状況、その移民政策があって、結局そういう移民局にいつ取り締まられて帰らなきゃいけないかわからないみたいな状況に対してのそういう投影とかがあるんで、そこの立場の違いみたいなことが別に人種とかそういうことではなくて、状況が違いすぎるっていうのは明確に描かれてたなと思いますね。
これすごい入れ子構造みたいな話なんですけど、これでも僕の見方としては、大谷に自分を投影したりしていたんと思うんですけど、大谷という強い光に対して自分を自己投影していたのではなく、
そもそもあのドキュメント72時間のクルーに対して自分語りをした結果、大谷翔平という形で今回はインタビューしているので、無理やり大谷翔平とくっついていったっていう感じでもありますよ。
まとまったっていうことですね。
もちろんそのLAで繰り広げられてたすごい極限みたいな状況もあったし、自分の置かれている厳しい立場だったりとか、本当に例えばがんになった方とか、昔いじめを受けた方とかが自分を振り立たせるみたいなところは、
もちろんそのこと自体はその方にとってすごく大きなことなんだけれども、それをこの72時間というWe are Japanese TV Crewみたいな人たちが来たときに、どこまでそれを開示するかっていうところに関して、やっぱり日本とアメリカで絶対違うと思うんですよね。
それが、アメリカではやっぱりそれをオープンにするっていうことがあまりにも普通すぎて、インタビューされたんで自分をオープンにしただけっていうのと、対して日本の中でもよりそういうことをオープンにしないとされている東北人に行くわけですよね、その岩手なんで。
だから、しかも大谷の感じで取材来てますって、たぶん72時間以外にもたぶんこれまで行くことなくあった中でのインタビューで、どこまで事故を開示するかってたぶん絶対ほとんどしないんですよ。
本当そうっすよね。
だからそのコントラストがすごいなっていうのがあり、岩手クルーの方はもう粘ったんだろうなっていうのはすごい思いますね。
いや本当に今回の回はやっぱ岩手クルーの頑張りがすごいですよね、本当なんか血の滲むような努力というか、本当に陸上トラックを歩くおばあちゃんにもインタビューをし、運動会をしてる、だってこれ3日間のとれ高で岩手だけの回で言ったら相当豊作ですよ。
だって岩手の本当に何の変哲もない公園って言ったらあれですけど、普通の公園をインタビューして3日間密着して、陸上トラック歩くおばあちゃんがいて、早朝来る散歩してるおじいちゃんがいて、子供の運動会があって、なおかつさっきのボクシングかキックボクサーの試合代わりみたいな相当豊作会じゃないですか。
文化の違いと理解
あと初めて自転車に乗ることか、生にんにく、すごい豊作の会ですよね、だからすごいそこの頑張りもね、岩手バージョンで72時間見たいですけどね、逆に岩手だけで編集したね。
あのね、僕まさに、スナックみたいなところに行くじゃないですか、岩手の一年。
スナックに社会人野球に行ったけど、お母さんが病気になって即引退したっていう、今はキックボクサーとしてやっていて、夜はバーで働いてるんですって男性が出てきたじゃないですか。
で、もう全然辞めたことには別に悔いとかないですみたいな。もう家族なんでっていう、あの明らかんとした感じと、あとその、いやまあだから人生ノリと勢いで生きてるんですよと。
で、太谷翔平さんとは違う考えもあるんですけどね、みたいな。こんな違うんです、全然違うんですけど、みたいに言ってた話、人がいて。
それね、でも言ってる時の、なんか別に太谷と違うんだけど、全然それに恥じてない感じすごいあったんですよ。
太谷の生き方はそれはそれとしてあるでしょう。ただし私の生き方はこうですってすごい言っていたように。そうは言ってないですよ、そうは言ってないですけど、その言いぶりからやっぱりその、なんか自分を持ってる感じはすごいあって。
必ずしもその太谷的生き方だけが全てではないですよってことに、すごく意思を感じたんですよね。それが僕がやっぱこう、今回で言えば一番グッときたところだったんですけど。
まあ地元でね、地元だって言うと比較されたりはしますからね。
岩手編がね、やっぱ良かったっていうのは大きいですね。
いやで、ちょっともうこの流れでどんどん言っていくんですけど、逆にですね、僕ロス編、もちろんね、結構その焦点を当てるためにドジャースファンということで、あのドジャースの帽子被ってる人中心にインタビューしてたと思うんですね。
だからっていうのもあるとは思うんですけど、それはしょうがないかなと思うんですけど、やっぱここまでアメリカが正直二つに二分されている状況で、なんかこう移民の人たちとも手を取り合ってみたいなインタビュー多かったですけど、一つもそうではない壁を作るべきだと答えた人のインタビューがなかった。
そうですね。
そこにやっぱりちょっと違和感というか、インタビューしてくれなかったのかもしれないし、わかんないんだけど、だったらこんな国って二分してなくない?アメリカって思ったんですよ。
いや、やっぱ最初にLAのロソンのところで出てきたところのAP通信のカメラマンですよね、大谷を応援してますか?みたいな、どこの自治も応援してるんですか?みたいな聞いて、全然それほどですみたいな、メディアの人間だから公平性が必要なんだよみたいなこと言うじゃないですか。
言ってましたね。
だからまさにそういうことですよね。別に一人ぐらいマガの帽子被っててもいいわけじゃないですか。別にアメリカなわけだから。
メイクアメリカグレートアゲンの帽子の人はね。
そうそうそう、言ってもいいわけじゃないですか。それがやっぱり出てこなかったっていうのが、もちろん大谷商兵って軸だし、岩手と比較しなきゃいけないっていうところはあるんでしょうがないところなんですけど、普通の72時間だと多分出てきてるんですよね。
そうですね。
それこそアメリカで言うとコインランドリーとか、そういうところで言うと出てきてたところが出てきづらくなっちゃった。尺も含めてしょうがない部分もあるんですけど。それはありますよね確かに。
そこが正直アメリカ編では見たかった。本当に揺れている2つに分かれて揺れてしまっている、特にロスが激しいですから。
で、実際にデモみたいなのも起こっていて、その街の様子とかも映し出されたじゃないですか。そこはなんかやっぱでも、僕はなんかあったんじゃないかなと思うんですけどね、そういう人は絶対いたんじゃないかなと思うんですけど。
なかなか載せるのは、もちろん対立する軸の2つの意見でどれぐらい出せばいいんだろうっていう迷いはもちろんあったと思うんですけどね。その部分がちょっと。
そうなんですよね。本当に、前にポッドキャストに話したかもしれないですけど、フレデリック・ワイズマンっていう監督がいて、インディアナ州モンロビアっていうドキュメンタリーを撮ってるんですよ。
これは143分で比較的短めなんで、ぜひ。ちなみに毎年1本ずつ映画を撮っていて、今90歳かなとかでも、本当にすごい高齢で元気でいる数少ない監督の1人ではあるんですけど、1個前の作品は200分なんで、143分は見やすいんですけど。
今回72分で番組最長なんですけど。
ちなみにボストン主張者は272分なんで、全然短い方なんですけど、長さはいいですよ。インディアナ州モンロビアっていうのがまさにトランプ支持者が多いと言われている街だと。それに密着して、その街自体をもう淡々と撮っていくんですよ。
72時間のこれ、元ネタになっている撮り方なんですけど、特にそれよりももっとストイックにやっていて、ナレーションがなくてBGMがなくてとかっていう縛りがある。ほぼほんと撮ったまま出す感じなんですよ。
そういうのをやっていくと、普通に最初に出てきてピザ屋のシンプルに接客をしてくれるバイトのお姉さんとかがだんだん見ていくと、実はトランプを支持していたとか、実は全くそうではなくて普通にそれで客で来ていた人が全く別の人を支持していてとか、そういうのがだんだんわかってきたりするんですよね。
それはすごい面白いなと思っていて、別に政党支持とか何か思想を支持するっていうことを一方で人間はしつつも、とはいえ稼がなきゃいけないからピザ屋でバイトするし、そうじゃない思想の人にもピザを売ったりするわけじゃないですか、当然ですけど、そういうのが見えてくるのが僕はやっぱり面白いと思うし、72時間もそうであるべきだなと思ったりするんで
ホントさんが言ったような今回も、別にトランプ支持だけではないですけど、一方でデモとかの様子を見るのであればデモに反対する人たちもいるわけだと思うんで、そういう人たちっていうのもシンプルに危険っていう話とかあるんですけど、描いてもよかったんじゃないかなっていうのは思いますね
そこまでストレートな政治的対立をいくっていうわけじゃなくてもいいのかもしれないなと思うのは、今回ってドジャース大谷ってことで野球じゃないですか、アメリカにとってのベースボールってものが何なのかっていうのは、もっと見たかったなみたいなところもあるんですよね
日本でも野球はもちろんかなり国民のものになってるけれども、アメリカではどれくらい人気かっていうことよりも国技としての誇りみたいなものがあるわけで、一部ちょっと出てくるのはアメリカだと結構家族でみんなで野球観戦を生でやるっていうことが結構家族をつなぐイベントとしてあるんだっていうのがあって
確かに結構そういうファミリーで来てる人多かったじゃないですか、っていうその野球に対する思いっていうのが、まだ日本は日本で別のものがあるし、もしかしたら岩手でもそれがもう少し野球に対するところって見えたのかもしれないけれども、よりアメリカだと自分らがよくまだ理解できないベースボールみたいなものへの理解と、多分でもそれに結構注目していくと
やっぱりちょっと保守的な思想とかも入ってくるわけじゃないですか、家族がいてみたいなこととかっていくと、そういうところもやっぱりちょっと在り方としては少しグラデーションはあったはずで、その辺ももう少し見なかったなと思う部分はちょっとありましたね
大谷翔平とアメリカのリアル
結構有名でよく言う話ですけど、アメリカ全土で考えるとイチローなんて誰も知らないみたいな話あるじゃないですか、そういう話と一緒で、本当にアメリカって言われて極端で、自分の応援している地元のチームのこと以外は何も知らないみたいな、日本で言うと割とジャイアントファンでも巨人の選手なんとなく知ってるとかあるじゃないですか、でもそういうのが本当に過激だから
逆にそういうのが逆に見えてきても、それはもう事実じゃないですか、だから大谷翔平だって実際どうかわかんないわけですよ、別にドジャーソンは知ってるけど他の人は全然知らないみたいな、昔言うそういうイチローみたいな話があるかもしれないわけだし、そういうのも含めて描けると、より単に大谷フィーバーみたいなのじゃないっていうところがあってよかったかなっていうのは思いますよね
そうですね、やっぱり通じて大谷の存在の難しさがあるなと思うんですよ、まだ我々は大谷翔平を客観的に誰も見れてないのかなって思っていて
それもありますね、なんか扱う対象としてちょっと難しすぎる部分はやっぱあって、ある意味72時間よく攻めてたなと思うんですよね、ここまで一挙一投足、大谷翔平が食べたものとかそういうのばっかり注目するメディアの中で、あえて大谷翔平と銘打っておきながら全く大谷を取材しないというこのやり方で
しかもスタジアムに入らないっていう。 入れないというね。 そうね、入れなかったんですよね。
っていう、そういうオルタナティブ感はもちろんチャレンジとして素晴らしいんだけれども、まだまだ大谷翔平という強い光によって見えなくしてしまってもね、なんか正面で受け切れてないみたいな部分ってやっぱ72時間もってしてもあるなとは思いましたね。
そうですね、あると思います。
なんだろうなぁ、本当に。
あとはもう、でもとはいえ、やっぱアメリカ編の最後なんか結構畳みかけてたじゃないですか。
スポーツバーとかからですか?
いや、もうそのさらに後で、薬物中毒から再出発するためにゴミを拾う男性みたいな、僕らからするともうやっぱありえない世界すぎて、10代くらいから15年間ずっと薬物中毒だったんだって、そこからなんとか再出発したいみたいな感じなんだけど、
まあ本当にまだ再出発できてるのかどうかわからないみたいな感じで、ゴミを拾ってね、それを売ってとかってやることをまずやっている男性みたいなのが現れたりっていうのは、最後畳みかけてくるなと思いましたよね。
海外感ありますよね。
海外感。
そこがなあ、あとはね、ちょっとさっきのトイレは比較すると地味なんだけど、それも最後の方にグアテマラから移民してきたっていう南米の方が看護師で働いてますっていう方もいて、その方とかも最初、移民してきた当初の仕事はやっぱり倉庫の仕事とかはもう最悪でしたみたいな。
だけど、しっかり努力して勉強すれば看護師になって、そうすると生活は開けてくるっていう話もあって、その人個人のその話とか本当に素晴らしいんだけれども、やっぱりそういうアメリカ的な努力と開拓によるものが世界を切り開くのだっていう世界を本当に端的に表しすぎてるなっていうのも、
なんかちょっとリアルだなーってやっぱ思ったっていうのもあって、その辺が結構終盤にアメリカ編だったのは、本当に行け行けこのままと思いましたけどね。
まあね、そうですね。難しいですよね。なんかやっぱ当たり前なんですけど、LAも含めて岩手も含めて、同じ物差しで測りきれない運が多すぎるじゃないですか、そういう今の話があって。
ある一方で、朝散歩おじいちゃんとかそれだけじゃないですけど、田んぼのアートを見に来た地元の女性たちみたいな時代でした。そういう話が同じこの72分に詰まってるって考えると、それ自体がすごくテーマ性があるとも思いますけどね。
やっぱそれ、その全く違うものを一つにできるぐらいのやっぱ大谷の力はあるんだなとは思いましたけどね。
それは思いますね。
文化の違いと人々の物語
言い足りないこととかもう大丈夫ですか?
もう大丈夫です、はい。
自分もですね、もうだいぶ、なかなかこの5分の尺で当時収められなかった思いを、すべて打ち込もうと思って、熱く語ってしまったんですけど。まあでも本当にね、そうして72分は飽きなかったです、でも。
そうですね。結構ね、そういういろんな絵があったからこそっていうのはありますね。
だからなんかね、ずっとね、なんだ?なんだこれは?みたいな感じで見てたのはあったんで、なんかそういう思いになった人は結構いたんじゃないかなとは思いますね。
うん。
結構言いたいことを言い切った回になりました。
はい。
はい、今回は以上となります。
はい。
ありがとうございました。
ありがとうございました。
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