この本だとですね仕事を振る時とか振られる時っていうのは
さっきの営業の営業会議の例みたいな感じで
相手の好む中小度みたいなものを理解して仕事を振ったり振られたりするといいですよって書いてあるんですね
確かにそれはすごい中小度が高いことを好む人だったら
より中小的な仕事の振り方をする
あんまり中小概念が苦手な人はより具体的な支持をする
みたいなのは確かにそれ自体は間違って全然ないと思うんですけど
実際仕事の場面で僕よくワンワンとかやってて思うのは
なんかそれだけじゃなさそうって
具体から中小に上げたり中小から具体に下げたりっていうのの
結びつけ方がずれてるから仕事振ってそれ戻ってきたのを見た時に
いやなんかそれじゃないんだけどとか何をやってたのみたいな感じが起こるのかなと思っていてですね
結びつけ方がずれてるというのはどういうことなんでしょうか
結びつけ方がずれてるっていうことの具体的な例は中小的にはあってんだけど
じゃあ例えばそれどういうふうにすればいいと思いますかって言った時にあんまり具体がないみたいなやつ
逆に例えばいろんなミスが起きているとして
それが中小的なより根本原因みたいなのにつなげられていない
つまり自分が理解しているつなげ方の仮説と異なった受け止め方をしている
つまり例えばですけどスタートアップの営業現場とかで
みんな今日はテレアポ以外するなと
他のこと一切しなくていいからとりあえずテレアポだけしろって言うとするじゃないですか
翌日同じ人が今日はロープレ以外するな家電は一切するなって言ったら
これを見てめちゃくちゃこいつの言うことコロコロ変わるやんけって思うかどうか
表面上見ると昨日テレアポ以外するなって言ったのに
今日ロープレ以外するな家電はするなって言っててこれどういうことやねんって
確かに具体だけ見てると思うんですけど
これ仮説としてはこの人は合理的な人だとしてこの指示を出している人が
昨日テレアポしたけどうまく成績が良くなくて
いろいろ分析したらロープレができてないという仮説が立って
だから今日はもうロープレ以外するなと言っている
これだったら一貫してるじゃないですか
最終的に制約率を上げるとかアポの取得率を上げるっていう
あるいは営業成績を上げるっていうところがゴールということは変わってないから
その手段の仮説が前から潰していってるっていうことかもしれないじゃないですか
そうですねそう考えるとそうですね
そこの今の接続の話なんですけど
何故に具体例からより
因果関係も一つの抽象化なんですけど
抽象につながってるのかっていうこのパスのつなげ方がずれてるケース
伝わってないケースが仕事でかみ合わないケースなのかなという風に
この本を見ていて思ったんですね
なるほどでも確かにこれだとその抽象の部分が分かってないと
なんかこの人がコロコロその時によって気分で指示出ししてるって思っちゃったら
モチベーションも下がりそうですしうまくいかないですよね
そうですねもちろんその今の指示出しの仕方悪いよねって話はあるかもしれないけど
だからなんかその結構より一人に向き合って
結構解像度を高くその人の行動を観察して
例えばそれって何でこうしたのとか
あの時何でこうしたのっていう風に何ていうかな対話をするとですね
その人ってこういう抽象化をしてるんだな
こういう方法でこういう繋がりを見出して抽象化してんだなっていう
そこの抽象化のモデルっていうか
そのメンタルモデルっていう言い方が僕はなんか割としっくりくるんですけど
もしその言葉がイメージがあればそれで理解してほしいんですけど
何かしらやっぱ人って具体の事象を見て
自分の中の脳内の何らかのパターン認識それをメンタルモデルと呼んでるんですけど
メンタルモデルのフィルターとかどういう言い方がいいんだろうね
そういうその人なりのレンズを通して見てるわけじゃないですか
それで要するにこういうことなんだなとか
これってこういうつもりだからこうやってるんだなっていう
その抽象理解を設定するわけじゃないですか
そこの変換式みたいなのがずれてると困るんですね
でもその変換式ってやっぱり具体と抽象を行ったり来たり両方観察しないと無理なんですよ
この人がこういう具体を見てこういう結論を出した
だから逆算するとこの人のメンタルモデルってこうなってんだってなって
それで初めてそのメンタルモデルと自分のメンタルモデルって
どこが違うんだろうっていうカリブレーションが可能になって
それでもちろん自分のメンタルモデル修正することもできるし
相手のメンタルモデルを修正することもそこで初めて可能になる感じがするなと思っていて
だからその抽象度が合ってるだけじゃ全然ダメだと思ってて
その抽象化の仕方つまりメンタルモデルをチューニングするっていうことがすごく大事だなと思っている
メンタルモデルのチューニング化どういうふうにやるとやりやすいですかね
やっぱこれはメンタルモデル自体は言語化するのすごい難しいと思うんですよね
そうですね
自分でも自分のやつわかんない
そうですねLLMに例えるとパラメーターみたいな話なんで
パラメーター自体を教えてもらったところで意味がわかんないっていう感じになっちゃうんで
そうですね
やっぱそれは個別の具体例と抽象を紐付け方をお互い開示する
よくコーチングで言われるテクニックとしてチャンクダウンチャンクアップっていうのがあると思うんですけど
チャンクアップっていうのはより上位概念というより抽象的な方にする
チャンクダウンがより具体的な方にするってやつで
簡単に言うと日本語のセリフで言うと例えば何ですかっていうのが簡単なチャンクダウンの一番典型的な質問で
それってどうしてですかとか何でそうしたんですかっていうのがチャンクアップの一番典型的な質問だと思うんですけど
できるだけするとすごく擦り合わせの役に立つかなっていうふうに思いましたと
でやべえ俺こいつよりいいこと書けるじゃんって思ったらこの人が続編で出してる実践
具体と抽象実践版みたいなやつにマジでそれが書いてあってなんだそれって思う
それを最初からじゃあ読めばよかったじゃんってなったんですけど
その本自体も面白いんで実践編みたいなのがPHP新書かな書かれてて5年後ぐらい
でも面白いですねその本家の人が続編で書いたことを事前に洋さんがまんまじゃないにしても
その大枠予測というか同じことを思ったというのはある種だからこの人があれなんですかね
この本の著者の方が当然その抽象と具体を交えながら抽象と具体を説明してくれていて
洋さんが読む中でこの人のメンタルモデルをある程度理解できた
そうかもわかんない本の良さってそういうことですよね
本はあんまり具体と抽象行ったり来たりという訓練とはちょっと違うけど
やっぱりイメージまたLLMの例えを出すとすごいトークン数が多いんで
結構パラメータ値を推測しやすいというか
この人はこういう考え方なんだろうなっていうのは別に書いてないことでも
変な難しい言い方しなくてもその行間を読むとか
筆者の意図っていう日本の国語で教わるやつですけどがわかるじゃないですか本って量が多いと
だからきっとこういうことを思って書いたんだろうなとか
ここには書いてないけどこういうつもりで言ってるんだろうなっていうのはわかると思うんですけど
やっぱそれが繋がり方を共有することっていうのがすごい大事だというふうに思っていて
そのためにはできるだけ抽象議論を避けて
例えばだけどよく組織の議論で全ての組織課題は具体個別事象であるみたいなことを
よくこのポッドキャストでそのネタになると言ってますけど
例えば組織の議論でうちの会社はドライだからもっとウェットにする施策をやった方がいいみたいな議論のレベルだけで議論してるとやっぱり全然進展しなくて
というのはどういう具体事象を見てドライだと思ったのかとか
どういうことを指してウェットって言ってるのかみたいなのがみんなちょっと違うんで
結局噛み合わない問題が出てくる
抽象度は合ってるように見えるんだけど一見実は同じことを意味してないみたいなことで