そんな。
細々とやってる番組ですか。
結構初期のゲストですからね。
確かにそうだった。
というわけで。
早速。
お願いします。
ここの野島です。
はい。
どうぞお待たせしております。
どうぞお待たせしております。
お越しいただきありがとうございます。
前回はもう7月だったからその時はこうやってリアル収録。
何収録?これリアル収録って言っていいんですか?
リアル収録じゃなかった。
そうだ。そうですね。
野島さん工房からね。
そうですね。
入っていただいて。
だから今回4人が同じ空間にいて話すのが初めてなんで。
ちょっとすごい楽しみ。
なぜこのタイミングで野島さんをお呼びしたかというと。
倉座司ラジオとしては初の報告会みたいなことになるのかなと思うんですが。
いつも使わなくなった大切なものを様々な処方で。
噛みまくってますって。
毎回言ってますけど。
言っておきながらそこから生まれたものをご紹介するという会がずっとなかったんですけど。
なかったけど。
きっか坊さんの前回聞かれてない方がどういう野島さんときっか坊さんのライブ?
それはむしろ先にここで止めて先に聞いてほしい。
去年のやつよね。
聞いてない人は今ここで止めて前回のきっか坊さんの回聞いてください。
まあそれもそうなんですけど。
簡単に改めてのきっか坊さんのご紹介も含めて。
自己紹介ということですかね。
西陣にオーダーメイドの靴の工房を構えて。
個人のオーダーとブランドさんのオリジナルの靴とかその他諸々色々やる工房なんですが。
そこで毎日靴を作っています。
そうですね。
前回もどんな哲学で作られているのかというのは本当に前回の倉田氏ラジオ聞いていただきたいんですけど。
あとその靴作りに至るまでのエピソードが濃い。
ちょっと想定外の方向から来られたんだなと思って。
ちょっと話聞いて面白いと思ってました。
特に昨年の回の中できっか坊さんのコンセプトというか野島さんが大事にされていることとして。
やっぱりその西洋から明治に入って突然こう日本にやってきた革靴っていうところにいかにその日本の風土とかコンテクストっていうのを
混ぜていくかっていうところのお話が印象的なところでしたけど。
その後にやっぱりお話を伺いながら
あの時はもうリモートでしたし、実際僕も東京からお話を聞いていて、京都に行って靴を依頼したいという思いがあって。
お話を聞きながらもうなんとなくお願いしたいものをむわむわっと想像がしそういう時もしていて。
私3つぐらい思いついてたじゃん。
なんか収録で、いや3つどころじゃなかった。
あれもこれもでちょっと欲望が溢れ出ていたけど。
うみくんも実はこっそりとそう思っていた。
どういうことを、ざっくりと野島さんの作られた作例を参考にして
その上でこういったことができるんじゃないかどうかっていうところのご相談から
つたないスケッチを握っていったんですけど。
内容がやっぱり個人のために一個一個作られていくというところから
自分のストーリーは話していいんだろうかどうかっていう自分への問いかけも含めて
いきなり作り物の話ししちゃっていいですかね。
どうやって方向を控えながら。
いかに日本の履物の歴史の造形が深いかということは
前回のポッドキャストを聞いていただければ分かるんだけど
そこに対して僕自身が日本のルーツと朝鮮半島のルーツが半分半分入っているので
僕って日本人のルーツがあるなと思いながら
キッカボーさんの伝統的なものに対する現代的な解釈のものが入ってもいいんですけど
もう一方の朝鮮半島のルーツのものもそこに同居していたらすごく嬉しいなと思って
僕自身がいわゆる根拠なので
普通の社会生活をしている中で
振る舞いとしてどっちよりの自分、どっちよりの自分みたいな揺らぎがあるんですけど
それはやっぱり言語的な概念的なお話でありながら
物としてはかっことした2つの文化の調和みたいなのができたらめちゃくちゃ嬉しいなっていう
そういう思いで朝鮮半島に日本のわらじとは違ったわらで作ったチプシンというものがあるんですけど
それがわらじやたびを元にしているキッカボーさんのものづくりと掛け合わせたら新しいものができないだろうかっていう
コンクラ的に言うと旧出しを着想したという感じですね
それはもう前の倉田紫ラジオの野島さん出てもらってた回を話し聞きながら
聞きながらなんとなく
ちょっとそういう話も
その話はしなかったけど
依頼者が自分のことをすごく深く語って大丈夫ですかみたいな話があったような気がする
それは自分についても言ってたかもわからないですね
その聞き方あると思って聞いてたけど
言うところがすごい深い方だなって話を聞いててもわかるのに
そんななんか自分の方っていいですかとか言って
どんな質問なんだろうっていう
私はわからなかったけど
実際お店行って説得してるのを私真横で聞いてたんですけど
説得って言葉がない
無茶なお願いをさせていただいた時の振り返りみたいなのを野島さんからコメントいただけた
野島さんサイドの
なんやねんこいつ
そんな風に思わないですよ
デザインの依頼というか
考えているものをこういう感じに具現化できないかっていう話って
僕からするとすごいありがたい話なんですよね
ミュージシャンとかがコラボして
全然違うジャンルの人とコラボして新しい楽曲ができるみたいなのと一緒で
普段AIで適当にあなたの好きなものはこれですよねって勝手に判断される
世の中というか見ているものとか広告であったりとか動画とか
勝手に提案されてくるものってどうしても似てくるじゃないですか
読む本もそうだし入ってくる情報とかも無理やり変えないと
なかなか同じものばっかりになりがちなので
それで人との付き合いっていうのかな
僕もともと割と苦手で外に出たくないしあんまり人とも関わりたくないタイプなんですよ
だけどそれは自分の成長を止めるものだと思っているので
関わりを持つために教室をやっていたりとか
逆のことはと思ってた
あと西陣サロンっていう西陣の会社の京都信用金子さんの取り組みであったりとか
デザインウィーク京都っていうところの取り組みも
自分からそういうところに所属しないといけないと思って行ってるんですよね
なのでそれと同じで個人のお客様の願いといいますか
こういうのがあったらいいなという
ちょっとしたフレーズっていうか
それがやっぱりすごい
僕の中だけで探そうとすると出てこないような発想だったりするので
そこでシナプスが働くというか新しい家がつながるというか
例えば今回海さんにご依頼いただいたものなんかは
もともと僕その世界の昔の履物を勉強しながら
いつか自分でそれを全部違う形で
普通に街で履けるようなデザインにしたいなという頭はあったんですよね
日本のだけではなくて
世界各国の伝統的なというか歴史のあるものを
やべえまたそれで今オーダーしたいものを
頭の中ではあったんですけど
それをキッカボーというフィルターを通して
うまいこと表現するきっかけというかね
普段の仕事も終わりながらやってるところもあるし
ある程度余裕というか今作るぞという気持ちがガンと固まっちゃわないと
一気にいけなかったりするんですよね
その意味でものすごいいいきっかけタイミング
恐れ入ります
いただいたと思いますね
めちゃめちゃ驚かせる
ドアをノックした感じですけど
説得しているように見えているのはただ構造的にすぐに
これは簡単にできるという感じじゃない表情をされていて
できるかなという顔をされてたんで
それでもしつこく言ってるから
どういうことだったらできるんですかねみたいな
どういうことだったらどういうことだよみたいな
何言って何この人言い出してしっこいなーって
ちょっと私横で思った
いやいや全然違います
多分頭の中ですでにデザインを考えてて
そういう作り方
こういう作り方だったら作れるだろうけど
単純に僕だいたい5万前後に設定してるんですね
ほとんどの商品をおっしゃってましたよね
なので単純に言うと2つの靴が重なっちゃうと
二足分になる可能性がある
言ってらっしゃいますよね
そこらへん価格的に
どういうふうに折り合いをつければいいのかなっていうのが
さすがだね
そういう考え方を持ってらっしゃるっていうのは
普段いつもの自分からのデザイン
5万円前後っていうのはすごいわかるんですけど
これ完全に無茶振りだったわけじゃないですか
最初からこの2つの靴を合体してくださいって
金額的に無茶振りも来てるんで
それをちゃんとその中にやるにはどうしたらいい
これ職人的な鏡的な
私には全くない発想で
私は逆にダブルプライスゲットみたいなのを
持ってらっしゃるので
アーティストって
これだと逆に2倍になると3倍になりますって
2つを合体させると3倍になりますみたいなことを言いそう
前回の倉田シラジオ聞いていただくとわかる
結構文武両道の方で
簡単にはできない靴作りっていうところに
入っていかれた経緯があるので
作り方に悩んでる姿っていうのは
ある意味その話を聞くと
野島さんらしい姿はなんだろうかどうなのか
今振り返るとそうだと
難しいから靴作り始められたと
すごい話してる時にめちゃめちゃ考え込んでたんで
その時には難しいことにチャレンジも
あえてしようっていう気持ちが
多分うーんって考えてないっていうところなんですよね
一瞬なんてオーダー来たんだって
ちょっと見えたってだけなんで
それは説得っていうわけではなかったってことですね
実際に苦労したポイント
例えばちょっと考えさせてくださいみたいな
その時は終わり方だったと思うんですよね
なんとなくの仮説を共有しながらも
もちろんキッカゴさんってものすごく人気の工房なので
基本的にはどの受注でも