なのでどちらかっていうと、みのとか割と聞くと思うんですけどワシとして、
例えばトサとかエチゼンとかってどちらかというと一番よく聞くと思うんですよ。
教科書載ってますからね。
でもエチゼンとかトサはユネスコの文化遺産には登録されていません。
おもろ。すごい地味で面白い。
理由がある。
何かあるんでしょう?
これがね、まず一番最初は関州番市だけが登録しようと動いてたらしいんですよ。
自ら。
登録されているために結構いろいろ制限があって、
例えば製法をずっと守っている一つの製法があるとか、
それに使われているコウゾという植物を使うんですけど、
コウゾが現地で育てられているコウゾであるとか、
そういう担い手がこれだけいてみたいなので、
いろいろ準備をしていて、
これで登録をしようというのを進めていたところに、
ミノと細川氏というのが相乗りする形で。
完全に乗っかっている。
そういう立場でいいのかどうか。
我々は別に、何ならばエチゼンとかトサに対しても、
だったら劣ってるっていうことでもないからね、僕らの立場は。
みんな乗っかればいいにゃんで、
あとね、僕も別にそんなにユネスコのあれに詳しくないけど、
例えばもう少し最近の話題だと、
日本の風呂踊りっていうのが一括で登録されたのが、
多分3、4年前くらい。もうちょっと前かな。
それは泡踊りも入ってるし、風の盆も入ってるし、
グジョ踊りも入ってるし、いろんな盆踊りが全部入ってるっていうのが、
日本の風呂踊りっていう形で申請して登録されたっていうのがあって、
そういう相乗り型の登録っていうのの一番最初が和紙らしいんですよ。
システムを作り上げた。
あと近代、産業遺産とかで取ったじゃないですか。
軍艦島とか。
あったっすね。
韓国からM6を反対運動があったりみたいなのがありましたけど、
ああいうのも軍艦島単体じゃなくて、産業遺産っていう形で、
日本の各地のやつを集めて、ユネスコ登録するみたいな申請の出し方。
そのやり方って日本だけじゃないよね。
多分日本だけじゃないと思います。
いろんなところがそうやってやってるよね。
千尋さんの今の感じで言うと、
それまでオープンソースだったOSをビルゲイツが突然商標登録したみたいになって、
そういうことでもない気がするんですけどね。
レッドハット。
レッドハットが相乗りしようとか、
ヒュレットパッカードとかコンパックが相乗りしようとか、
そういうことでもないと思うんだけど。
多分その製法上の類辞典とかそういうのを丹念に整理してるんだと思うんですよ。
結局この3種しか登録できなかったっていうのは逆に言うと、
エジゼンとかトサとかは、これちゃんと話聞いてないんで、
今日の話は急遽3人会になったこともあって、
ちゃんと調べてないことも多いので、
そこは雑談と思って聞いてもらった方がいいかもしれないですけど、
僕も仕事でエジゼンの紙とか結構使うことがあるので、
そういう意味で感じることとしては、
エジゼンとかはかなり産業化してる分、
いろんな製法が混じってるんですよ。
機械付きもあれば、その構造も別に国産じゃなかったりすることもあって、
一つのエジゼンの紙はこれですっていうふうに言いにくいように、
ぐらい多様な会社も多いし、組合の中に。
いいことだけどね。
私、慶徳鎮とかとも同じような印象しますね。
当時期で有名な中国の有とかも。
例えば日本とかだと、
有田の時期っぽいやつとか、しがらきとかいろいろあるけど、
風土性で産地たる特徴が言われるんですけど、
慶徳地って総合的すぎるから、
民衆的なものづくり、当時期だったり寛容って言われてる、
宮廷向けのものづくりだったり、
かつ中国特有のハイテクの商材がこの辺でやってたような、
3Dスキャン、3Dプリントがあって、
結構ハイテクな産業の部分もあるから、
慶徳鎮も似た。
僕全然わからないですけど、
慶徳鎮っていうのは、もともとは何か、
場所にひも付いた。
慶徳鎮は地名なんですけど、
中国の当時期で有名な。
数百年の歴史があるから、
日本で言えば九谷とかそういうノリで言いそうなんですけど、
今言ったみたいに越前とか産業としても無俗、
成熟しまくってて、進化も続けてるから、
名産みたいなことでは語れない側面があるっていう感じかな。
名産としてまだ意識してるけど、
慶徳鎮っていう陶器。
そう?
言われたら、慶徳鎮のですね、みたいな。
だってもうダイソーで時期が変える時代ですよ。
慶徳鎮の?
違う違う違う。
時期っていうのがすげえっていう時代が。
そういう意味じゃなくて、
この時期が慶徳鎮から来たんだ、すごいっていうイメージがまだあったし。
まだ政治とか。
残ってるから、完全に産業化してっていうのも。
話脱線ついでにこれで終わらせるんですけど、
この間四五三回のあれがあったじゃないですか、
3Dプリンティングのワークショップの報告会みたいなのがあって、
すごくエッジーな日本では伝統とテクノロジーの融合の中が
すごい野心的なプログラムだなと思って僕聞いてたんですけど、
その後にある中国の方と喋ってて。
アーティストね。
アーティストさん。
よくやってるね、慶徳鎮なんかで。
結構みんなやってますよって。
さも当たり前の。
反応がね。
しかも手ですごいサイズでかい感じです。
このぐらいのとか言って。
今1メーターぐらいですけど、そんなのを3Dプリントしてるらしい。
だからよく規模が違うのと、
結構その手のひらサイズのものをまず原型を作って3Dスキャンして、
データ上で拡大して出力するみたいなことも結構頻繁にやってるみたいで、
相当研究されてる。
そういう話があったから、
慶徳鎮の昔の時期の骨董とかっていうイメージを遥かに斜め上をいってました。
そこで言うとそうだね。
和紙はそこまでいってないでしょ、さすがに。
なんだけど一前がそういうこととは文脈とは違うっていう理由は今の多分、
岩田さんの理由なんでしょうね。
そもそも和紙って何ですかっていうことからなんですけど、
構造。
原料。原料の構造。
以上です。
で、残念ながら半分正解、半分正解みたいな感じで。
あら、構造が使われてないやつもある。
いい話だ。
正直誰も正解を知らないみたいな感じの概念なんですけどね。
これ正直和紙ってこうですよみたいな話を、
僕がするよりね、実はね、紙の話ずっとしてるポッドキャストっていうのがあって。
すげー!
多分そっち聞いてもらった方がいいと思うんですよ。
ちょうどこの間和紙ってとはみたいな話してあったんで、
和紙と用紙って西洋の用のね、の違いみたいな話をしてたんで、
ちょっと紹介しときますね。
紙について楽しく学ぶラジオリシンクペーパープロジェクトっていうポッドキャストを、
それこそ愛知県の清水志向っていう会社の清水里司さんっていう人が
一人でずっとされてるんですけど、
第200回の和紙と用紙の違いっていうのがこの間聞きました。
和紙の話は多分このポッドキャスト聞いてもらった方が、
僕が説明するよりいいと思うんですけど、
一人でポッドキャストもう200回やってるってやばくないですか?
やばいし、だって僕ら前回さ、
僕らもう100回もやってんの?とかっていうのがなんか。
もう一人でやってたら絶対心折れますけどね。
もう3年以上やってるってこと?その方は。
それは配信のサイクルは別にそれぞれで決める。
だとしたらさらにすごい。配信のサイクルが止まってない。
そんぐらい語る仕事があるんですよ。
紙っていうワンテーマですよ。
すごいよね。憧れはある。
狭く深くみたいな。
そんなに話せることない。
というわけで、紙について200回も話されてるポッドキャストっていうのはちゃんと世の中にはあるので、
僕がそこでシャシャリ出てあんまり言うこともないなって思いつつ、
一応そのポッドキャストの聞いてもらっても同じことになるんですけど、
大きく原料によって、今しおさん言ってくれたように、
原料によってこれ和紙ですねっていう言い方と、
あと日本で作ってるからみたいな。
メイドインネやっぱり。
あと繊維が長いみたいな話とか、解釈いろいろなんですけど、
原料で括るので言うと、
鉱蔵と顔皮と三つ股っていうのが一番和紙の原料として言われるもので、
でも圧倒的に鉱蔵が多いです。
なんですけど、いわゆる木材をどろどろに溶かして使っているパルプ、
普通の紙というか用紙で使われているのと同じ原料を使ったものでも和紙と言われているものはあります。
和紙って聞くと手すきのイメージがあると思いますけど、
普通に機械で大量に作っているものも和紙と言います。
値段ピンキリだもんね。
そうですね。
という感じで、工芸とかにも近いんですけど、
結局明治時代に西洋から紙が入ってきて、
それと切り分けてカテゴライズするために和紙という言葉ができているので、
もともと日本に和紙なんて言うことがないわけですよ。紙は紙なんで。
紙はでもあったんでしょうね。
もちろんもちろんもちろん。
製紙法はかなり早い時代に、
それこそいつぐらいなんだろう、奈良時代よりもっと前なんですよね、
に来ているので、紙自体はもちろんあるけど、別にわざわざ和紙って言う必要はなかったので。
いつ、奈良時代に紙ができたの?もっと前じゃないの?
紙の歴史を掘るとあれですよね。
それこそエジプトのパピルスとか。
世界じゃなくて日本です。
日本でっていうか、それは中国から渡ってきたもので、
いつ渡ってきたかっていう話ですよね。
完全にじゃあ日本オリジンではない。
ではないです。
なるほど。
それ和紙っていうのはなんか変じゃん。
でもそれこそソシュールとかの言語学者の話じゃないけど、
和っていうのは我々は何かを再化することによって生まれるものだったりとかするから、
また難しい話になる。
和紙って言葉を与えられたってことは何かと差別化したいんですよ。
でも中国から来た紙との違いは?ってなっちゃうよね。
でも僕ら日本人のカルチャーのルーツで、中国由来のものが相当多いんで。
そうだけどさ。
茶道もそうだし。
そこに和っていうのをつけちゃったらさ、忘れちゃうじゃん、中国から来たってことを。
しおさんが言いたいのは、そこのルーツを忘れないようにしたいなみたいな。
そうです。
今私、シンパシーが上がってるから。
中国ね。
漢字は漢字ですからね。漢っていうのがのことですからね。
東アジアでゆるくユナイトしていこうよっていう。
でもね、結構、わりと東アジアのユナイトっていうのは今日の重要なテーマなんですけど、
とりあえず和紙に戻ると、とにかく和紙っていう言葉は明治以降に、
西洋との対比として生まれた言葉としてあって、
それがゆえに統一した見解というかはないってことですね。
今言ったみたいに別に機械好きであろうと和紙とも呼ぶし、
極端な話、原材料が樹脂でも和紙って呼ばれてるものは。
樹脂はでも全然ありますよ。
ペットのリサイクル素材とか使って和紙風にすいたものとか。
え、そんなのあんだ。
だって例えばマクドナルドとかミスタードーナツとかで、
ドーナツ、手でつかみたくないから紙あるじゃないですか。
あれ樹脂でできた紙じゃないですか。
あ、そうなんだ。
そうそう、あれはあれですよ。
え、プラスチック?
プラスチックですよね。
っていうものも和紙って呼んだりもしたりもしてるので、
そのくらいふわっとした概念なわけですよね。
言ったら着物に近いのかな。
ポリエステルでできても着物あるし、そういうことでもない。
それはそういう差異化ではないんだろうな。
それは素材の話ではないですもんね、着物って。
素材じゃないですからね。
もっとインテグレートされたものの話。
寿司。
寿司の話しちゃう?
でもショウさんはいろんなことと比較することによって、
和紙っていう概念を理解したいと思ってていろいろ言ってるんだよね、多分。
わかります。
西洋の紙でじゃなかったら和紙。
日本で作ってたら和紙っていう。
あ、じゃあ産地取り分の話だ。
素材取り分があって産地取り分の話。
ところがね、日本で作ってなくても和紙って言われてるから。
面白い展開。
なんなんだ。
それなぜかというと和紙の産業っていうのがある程度めちゃくちゃ工芸的なところに留まらずに
比較的大きい、そこそこ内需で大きい市場を保ったまま
僕は仕事でセンスとか内輪とかの印刷用に和紙を使ってるわけですけど
あと何だろうな。
いろんなこう
はがきとか案内状とか
いろんなところで症状とか
いろんなところで和紙が現役で使われてるっていう状況が長らく続いてたので
供給量に対して原料が足りないっていう状況の中で
70年代くらいから
もうちょっと前かな。
70年代くらいだと思うんですけど
鉱蔵を輸入してるんですよ。
タイとか。主にタイとか。
タイ産の鉱蔵が今国内の和紙市場の中で6、7割はタイ産の鉱蔵。
だいぶだね。
これが結構ユネスコに登録しようと思った時に
その鉱蔵どこの鉱蔵ってなった時に
なるほど。
タイ産ですってなると
じゃあそれって日本の伝統
固有のあれじゃない。
言えないですよねみたいなところが引っかかってくる。
世界遺産ってややこしいな。
ややこしいですよ。
だってリバプールとかもそういう工業都市とか
その産業遺産みたいに認定されたけど
最近ちょっと違くなってきてないって感じで
剥奪されたりしてますよね。
剥奪されるの?
だから結構そういうのはセンシティブな話題ですよ。
今言ってるようなことは。
認定した基準と違ってきてるよねっていうのは。
タイが割といい鉱蔵を作るので
今まで下請けでやってたタイの産地が
自ら和紙を作ってPCで売るみたいなことが
そういうことが発生すると
でもそれ和紙ですよね確かにっていう。
翔さんが最初に言った構造で作ってますみたいなこと言ったら和紙ですよね。
素材で言えばメイドインタイランドだけど。
ということも起きてるそうなので。