オッタントットのカウンターラジオです。
僕は、福岡県の笠谷郡笹栗町というところで、オッタントットというビストラを経営しております。
お店に関わるあんなことやこんなことをですね、いろいろお話ししていこうという番組です。
ということでね、今日第2回目なんですけども、何の話をするかというとですね、前回もちょっと触れておりますけども、
オリジナルのクラフトビールを仕込んできたよっていうお話ですね。
オリジナルのクラフトビールなんですけども、皆さんビールの作り方とか知らないでしょう?
普通知らないと思うんですけども、なかなか料理として考えても面白かったですね。
なのでその辺の話ししていこうかなというふうに思っています。
ビールをどこで作るんだっていう話なんですけども、
今回伺ったのはですね、福岡県の福津市というところにあります。海沿いの町ですね。
つや崎という地域になりますけども、こちらの道草醸造所さんですね。
道草はカタカナで、醸造所は漢字ですね。
道草醸造所さんのOEMという形でですね、やらせてもらっています。
OEMって何なのかという話なんですが、簡単に言うとですね、
作るのは道草醸造所なんですが、出来上がった製品にペダッとラベルを貼るんですけども、
そこに例えばですけども、オッタントットビールとかね、
そういうオッタントットのブランドとして、ブランドを依頼するみたいな感じですかね。
自社製品を依頼して作ってもらうみたいなイメージに捉えてもらったらいいのかなというふうに思っています。
大手のスーパーとかの自社ブランドあるじゃないですか。
例えばイオンのトップバリューとか、ああいったのも基本OEMだと思うんですよね。
どこかのメーカーさんに依頼してこういう感じで作ってねって言って、
そして作ってもらったものに対してそのトップバリューっていうブランドのシールを貼っているって、
そういうふうにイメージしてもらったら分かりやすいかなというふうに思います。
この道草醸造所さんのOEMというサービスを使ってですね、
オッタントットのオリジナルのクラフトビールを作ろうと、そういうプロジェクトでございます。
火が当たっている鍋の底がまず熱くなるんですよね。
その熱くなった鍋の底の熱が水に伝わって、
水が熱くなっていく。
こういう段階を経ていくわけです。
この時に帯流はそんなに起きていない状態の場合は、
鍋の中の水の温度っていうのは、
やっぱり鍋底の方が熱くなって、
上の表面の方っていうのはまだ低い状態。
こういう風に温度差が確実に出てくるんですよね。
これを混ぜることによって、ずっと攪拌することによって、
温度のムラをなくしていくんですね。
均一にする。
鍋底も上の方も同じ温度をキープする。
これが非常に大事であるということで、
ずっと混ぜ続けて、
なおかつ温度も見ながらなので、
ここでガスの火加減とかも自分で調整するんですよね。
この間も道草の江藤さんはあまり手を出しません。
口も出しません。
とにかく最初に66度っていうのを目標にして、
この温度をキープしていってください。
その間ずっと混ぜててくださいねと。
さっきも言った通り、温度を均一にするためですよ、
という説明はしてもらえるんですけども、
あとは自分でやっていくっていう形になりますね。
この間大体マダムがずっとでかい書文字みたいなので、
鍋を回しているんですね。混ぜている状態で。
僕は時々温度とか見ながらガスの火を調整したりとかね。
そういう感じで、時々変わったりもしましたけども、
そういう段取りでやっていました。
この時に重要なのが糖化させているかどうかですよね。
糖度を上がっているかどうかっていうのを調べるんですよね。
この時に比重管理っていうのがあってですね、
これもちょっとね、僕は未だによく分かっていません。
よく分かっていないんですけども、
比重計っていうか、
昔よくあった温度計あるじゃないですか、
水銀とかが入っていたような。
メモリがバーっとあってガラスでできていて、
赤い棒状のものがぐっと上がったり下がったりして、
そこで止まったメモリのところで温度を測るみたいな温度計ね。
僕ら世代の人たちは大体分かると思うんですけど、
そういう温度計に似た比重計っていうのがあってですね、
それでその比重っていうのを確認しつつですね、
糖化の段階っていうのを見ていくんですよね。
この比重の目標値っていうのに達しないといけないわけなんですけども、
ここが結構ね、ポイントというか、
多分ね、アルコール度数が決まってくるのかな、最終的な。
なんかそういう感じだったと思います。
確かね。
ちょっと詳しくは分かんなくなってきたな。
でもそういうことなんですよね。
その比重っていうのを時々見ながらやっていくわけなんですけども、
その比重を見るときにですね、当然アルコールがまだ発生していない状態、
その爆充の状態っていうのを試飲っていう形でちょっと飲ませてもらったんですね。
みんなで飲んだんですが、
なんかね、豆乳じゃないな、
大粒ミルクとか、やっぱそういう感じでしたね。
その穀物のやっぱり煮汁になるので、
作り方で言ったら多分同じじゃないかなと思うんですよね、
大粒ミルクとか豆乳とかも。
なのでやっぱりそういう感じの味がちょっとしましたね。
だから爆充っていうのも結構、
商品化したら売れるんじゃないのかみたいな、
そういう話もちょっとしたりとかあったんですけど、
おそらくそうですね、体にもいいんじゃないかなとは思いますし。
それこそ爆瓦の配合で味、風味なんかも結構変わってくるので、
面白いのができそうだなとは思いつつもですね。
ただやっぱりビール作った方がね、
僕も美味しいな、好きだなと思うので、
ビールでいいなとは思うんですけど、
その爆充自体もですね、やっぱり美味しかったなと思います。
美味しかったなというか、
これが要は発酵してアルコールを出してビールになっていくって考えたら、
じゃあこの味がアルコールを出してビールになった時に、
どういった味になるんだろうかという楽しみが増しましたよね。
やっぱり過程を知るとその結果が楽しみになる。
こういうことはもう本当に往々にしてあるなと思うわけなんですよね。
そんな感じで爆充を味見したりとかしながらずっと混ぜて、
温度をキープして等価をさせていったという感じなんですね。
その後ですね、一旦爆充を濾します。
というのもさっきも言ったように米ぬかみたいな、
麦の表皮の部分ですよね。
皮の部分がまだついている状態で煮ているので、
そういう折りというかカスがいっぱい出るわけなんですよね。
これを一旦濾して別鍋に移していきます。
この時に移しつつですね、またさらに加熱をしていって、
これは沸騰させるというか100℃まで温度を上げます。
100℃まで温度を上げてからホップを投入してですね、
これから1時間ぐらい加熱を続けると。
で、煮沸をしていくという風になります。
この時入れるホップなんですけども、
僕は植物の状態のホップというのはすごくイメージができるんですけども、
実際この時に入れるホップというのはですね、
ペレット状といって、なんて言ったらわかるかな。
粉末を固めたような、
おばあちゃんたちがよく飲んでたようなビタミン剤みたいな、
そういうイメージというかですね、
僕が思ったのは色も緑だし、
小学校の時に教室で飼ってたカメの餌みたいな、
そういう形のイメージでしたね。
このホップもちょっと味見をさせてもらったんですよね。
そしたらね、まあ苦いの。
まあ苦くて、苦いだけじゃなくて、
えぐみがやっぱりすごかったかなと思いますね。
すごい苦くて、みんなでうわーって言いながらちょっと味見はしたんですが、
でもやっぱりビールの苦みってやっぱりこれだなっていうのも感じました。
もちろんね、すごく苦くて、それだけで食べれるようなものではないんですけども、
やっぱりビールにはこの苦みちょっと入ってるよねっていう感覚はやっぱりありますよね。
実際その液体に対して入れるホップの量みたいなのはそんな多くないんですよね。
なのでこの量に対してこの量であれば、
目指すビールの苦みぐらいにはなってくるのかなというふうに思いましたね。
で、そのホップっていうのを入れて、
1時間ぐらいずっと煮沸していくっていうところで、
我々はここでお昼休憩がいただけるんですよね。
ただその間ね、やっぱり火は使っているので、
江藤さんの方が、私が見ておきますということで、
残ってくれるということでね。
で、みんなでご飯を食べに行きました。
で、ご飯を食べてね、帰ってきた後、
ちょうど1時間ぐらいで帰ってきてですね、
この時にですね、さっきもちょっと言ったんですけども、
ワールプールというちょっとね、儀式的な手順があるんですよね。
これもう江藤さんもね、ちょっと儀式的なもんですとは言ってたので、
意味があるかどうかっていうのはちょっとさておきですね。
そのワールプールっていう作業をしました。
これはね、どういう作業かっていうと、とにかくその、
まあ、煮沸しているその鍋ですよね。
加熱中の鍋の中をですね、とにかくぐるぐる回すんですね。
とにかくぐるぐる回して大きな渦を作って、
で、それからしばらく放置すると。
そういう作業なんですけど、なんでそういうことをやるのかっていうと、
やっぱりね、まだまだ折りが出ているんですね。
折りが出ていて、その折りをですね、
鍋の鍋底の中央に溜めていくみたいな、
そういう作業なんですよね。
で、なんでそういう作業をするのかっていうと、
それを結局こすというか、
最終的に冷やしながらタンクに移設、移送するんですけど、
その時にはなるべく折りが入らないようにっていう作業なんですよね。
要はこれなんて言ったらいいんだろう。
鍋底の横の方に蛇口みたいにね、
そこから液体が出せるような構造になっているんですが、
その時に要はその部分に折りがなるべく行かないように、
ここから離れるようにそういう作業をするみたいな感じなんですよね。
ただね、これ結局熟成発酵させたタンクの中で発酵させたビール、
これをまたこしながら瓶に詰めるようになるので、
別に折り入ってもいいんですよね、みたいな感じなんですよね。