2025-07-23 11:18

好きな仕事なのに、続けられないかもしれないと悩んだ日 #017

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「仕事や生活で感じる葛藤や悩みは?」という質問にお答えする1週間。
2日目は、会社員として仕事に慣れてきた頃に直面した葛藤。好きな仕事を続けたかったのに、続けられないかもしれないと悩んでいました。
信頼に応えられないつらさと、どう向き合うかを考えた日々です。

■おたより募集

番組では、働き方やキャリアに関する悩み、聞いてみたいこと、エピソードの感想などを募集しています。隣の席の先輩だと思って、気軽にお送りください。

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40代・2児の母。会社員を経て、現在はフリーランスとして、Web制作や中小企業のWeb活用支援に取り組んでいます。職場で隣の席の後輩にそっと話しかけるような感覚で、働くうえでのちょっとした経験や思いを音声にしています。

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#ちょいさきトーク #Web制作 #フリーランス #キャリア #仕事

サマリー

このエピソードでは、フリーランスとして働くことに対する葛藤や悩みが中心に語られています。特に、仕事が好きでありながら続けられない状況に直面した経験が紹介されています。具体的には、会社の給料遅延や転職エージェントとのエピソードを通じて、仕事に対する情熱と困難さが描かれています。

フリーランスとしての葛藤
ちょいさきトーク 〜あなたよりちょっと先を歩いてきた人の、Webと仕事の話〜。
この番組では、フリーランスでウェブ制作をしている私、けいが、上司じゃないけど、ちょっと気軽に話ができる隣の席の先輩のような立場で、
Webと仕事について、おたよりにお答えする形で語ります。
今週は、愛媛県にお住まいのジミーさんからいただいた、
けいさんが仕事や生活の中で感じる葛藤、もしくは悩みはありますか?
フリーランスになる前となった後、それぞれ聞きたいです。葛藤もしくは悩みがある場合、それをどう乗り越えていますか?
というおたよりにお答えする形で、お話を進めていきます。
今日は新卒で入った会社で、3年ぐらいしてだんだん慣れてきた頃に、思わぬ葛藤に直面したという話をしたいと思います。
1年目、念願のWebの事業部に移動が叶いまして、がむしゃらに働き、2年目もだいぶ慣れてきて、とにかくがむしゃらに働いていたと。
3年目に、2年目の政策の数値目標をクリアしたというところが評価されまして、主任という肩書きをいただくことができました。
主任という肩書きなんですけど、特に何か部下がついたというわけでもなく、ちょっとだけ給料が上がるっていう、そのための名目的な役職制度という感じでした。
ただ一つ肩書きがつくと、やっぱり自信がつきますよね。この仕事でずっと私頑張っていくんだっていう決意が芽生えていったのもこの頃です。
そうやって頑張っていくぞっていう気合に満ち溢れていた頃にですね、なんと、だんだん会社から給料の遅延というのが始まるんですよ。
つまりお給料が振り込まれないということですね。それもいきなりパタッと止まるのではなくて、最初ちょっと遅れるっていう感じから始まって、
なぜか一部分しか振り込まれないみたいなことがあり、そのうち全く口座の動きがなくなるっていうようなことがあり、ん?っていう風になっていくわけなんですよね。
今だったら、そんなんありえないよねっていうことで、ボイコットをするなり、辞表を叩きつけるなり、しかるべき行政のところに垂れ込みをするなり、やれることっていうのは思いつくんですけど。
昨日お話ししたように、私は完全にその会社に最適化された人材になっておりましたので、この会社が苦しいなら私が頑張らなくては、
っていうところ、そこまで具体的には思ってはなかったですけど、それぐらいの気持ちではありましたね。若かったし、知識もなかったですからね。会社にとっては都合のいい人材が生まれてたっていうことですね。
ただ、そんな状態が続くと、やっぱり会社を辞める人がちらほら出始めます。
私はというと、会社自体にそんなに未練はなかったですね。愛者精神とか、そういう感じではなかったので。
ただ、仕事自体がもうこれしかないっていうぐらいに、そのウェブプランナーの仕事が気に入っていましたし、やりがいも感じていたので、
この仕事は続けたいし、今担当しているお客さんもいるのにどうすればいいんだろうっていう、そういう悩み・葛藤っていうのに直面します。
とはいえ、お金が入ってこないっていうのはゆゆしき自体なので、ちょうどその給料が滞り始めた頃にですね、私が結婚を決めまして、その結婚の相手も実は同じ会社の人だったと。
で、同じ時期に給料が止まり始めるという、これもう最悪のタイミングでしたね。
そんな中で頑張って3年近くかけて貯金もしていたので、そういうのを切り崩しながら生活をしていて、結婚資金やその引越しのための資金もそこから使っていったと。
あとは結婚祝いで当時、祖母に結構まとまったお金をいただいたので、それも使いながら、なんとか人並みの新婚生活を送ることができたんですけど。
いやーでも苦しかったですね。そういうことがあったので、やっぱりちょっとこのままではまずいだろうという気持ちも私もあり、転職エージェントに1回だけ相談しに行ったことがあります。
給料の遅延と転職の選択
一応その転職エージェントの申し込みのところは、転職を決まってなくてもいいですよ、みたいなことが書いてあるんですよね。
じゃあまあとりあえず話だけでも聞いてもらおうかなと思って、のこのこ行ったら、転職ありきでこういう求人がありますよ、こういう求人がありますよっていうのをパンパン出されてですね、
どういうお仕事を今後やっていきたいですか、みたいなことを言われて、え、そういうつもりじゃないんだけど、みたいなことで、全然そのエージェントの方と話がかみ合わず、何も響かず帰ってきたっていう経験がありました。
それに今思えばですね、当時ウェブプランナーの職しかなくて、デザインやコーディングを身につけていたわけでもなかったので、おそらく転職市場に出ていたとしても、そこまで自分の望むようなところに転職ができたかどうかは怪しかったですね。
本当に潰しがきかない自分だったと思います。結局苦しいながらに会社に残るっていう選択をしまして、経済的にも苦しかったですね。
ただ、この経済的に苦しかった話っていうのは、ちょっと今日はあんまりするつもりはなくて、機会があればまた別の回で話すこともあるかもしれないんですけど。
この時一番苦しかったのが、会社としても体をなさなくなっていくんですよね、だんだん。お客さんからこういう内容で受注をしてきたっていうのが、会社の中で叶えられなくなって、私いまだに覚えてるんですけど、
お客さんのところに打ち合わせに行って、当時会社がヤフービジネスエクスプレスっていう、これ知ってる人あんまりいないんじゃないかなと思うんですけど、
ヤフージャパンのディレクトリ登録っていうサービスが、お金を払って掲載枠に掲載してもらうっていうサービスがあったんですけど、
それの代理店をやってたんですね。ヤフージャパンのディレクトリに登録申請しますっていうことで受注をいただいていたのに、会社がヤフーの方に支払いが滞っていたので、申請をすることができない。
お客さんから受注をもらっているのに、会社からヤフージャパンに申請が通らないっていう、そういう状態になってまして、
お客さんは早く進めてほしいって言われているのに、会社としては何も進まない。打ち合わせに来てほしいっていうことで行くんですけど、ただ行っても謝るしかないっていう状態だったので、
行っても何一つ進めることができないっていう状態に直面して、本当に悲しくて、後にも先にもお客さんのところで涙を流して、ごめんなさいごめんなさいって、何もできないんですって言って帰ってきたっていう思い出があります。
会社に帰ってきて、何もできなかったっていうので、本当に涙が止まらなくて、私は何のためにここにいるんだろうっていう、そういう時代がありました。
これも今17年ぐらい経っているので、ようやくこうやって公の場で話すことができているんですけど、その時の私の悩みというか葛藤として一番大きかったのが、本当に私を信頼して頼ってくれているお客さんに、ただただ申し訳ないっていう、その気持ちが一番大きかったです。
こんなに好きな仕事なのに、続けられないかもしれないんだっていうのが、本当に苦しくて、今までの人生を振り返ってみても、この頃が一番苦しかったかなと思います。まさかご質問してくださったジミーさんも、こんな重い話が来るとは思ってなかったですよね。本当にちょっとすいませんっていう、ただただすいませんとしか言えないんですけど、そんなことがありました。
今後の選択と学び
今振り返って、この頃から何か学びになったかというと、とても難しいですね。学びには当然なっているんですけど、それを皆さんに言語化して、ここが学びでしたって伝えられるほどには、まだ自分の中でも消化がしきれていない出来事なので。
一つ言えるのは、税金とか社会保険とか、労働関係の法律とか、ああいう知識はできるだけあった方がいいなっていうのは間違いなく言えると思います。
当時の私にできたのが、今目の前でできることに集中するっていうことしかなかったんですよね。いろいろ苦しかったんですけど、それでもやっぱりこの仕事を続けたいから、何とかして続けようっていう選択をしたんですけど。
この判断があったから、今の自分のキャリアが築けているっていうのは間違いなく言えます。ただ、再現性がなく、皆さんこれを参考にしてくださいという話では一切ないのが申し訳ないんですけど。
でも自分で決めたからっていうところが大きかったのかなと思います。辞める選択をするのも自分、残る選択をするのも自分の判断なので、人から押し付けられた選択ではなくて、自分で決めてきたっていうところが自分の中で納得してやれた理由かなと思います。
今これを聞いてくださっている皆さんの中で、どうしてもしなくてはいけない選択を迫られた機会っていうのをお持ちの方はいらっしゃいますでしょうか。もし人生の分岐点に立たされたときにどうやって右に行くか左に行くかを決めたか、そういった経験をもしよかったらXのハッシュタグとかおたよりフォームからお寄せいただけると嬉しいです。
明日はフリーランスになった最初の頃の葛藤についてお話ししたいと思うんですけど、この苦しい時期があってすぐフリーランスになったわけではなくて、そこから1年ちょっとぐらい会社の一員として仕事を続けるフリーランスではない立場で仕事を続けていくんですけれども、そこの話もちょっとした上でどうやってフリーランスになって何に悩んでいたのかっていうところをお話しできればと思います。
こんな暗い話を最後までお聞きくださいましてありがとうございます。
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